こんにちは、しょる(@SHOLLWORKS)です。今回は、肌寒い季節に欠かせない「冬用コートの種類」について。
コートの種類は実に多種多様。派生に派生を重ね、今では数えきれない種類や量があります。その中でも、洋装の歴史の中でトラディショナルかつ、現在のファッションシーンにおいても主力となっているコートをご紹介します。
見た目に対する解説だけでなく、コートの由来や歴史まで含め、プロのデザイナーである私しょるが紹介して参ります。生地や代表的なブランドなども併せてご紹介しますので、ぜひあなたにピッタリのコートを見つけてください!
メンズの代表的なコートの種類は?プロが特徴やルーツも解説
それでは早速、コートの種類をご紹介して参ります。
中でも伝統的な特徴が確立され、広く一般的に認められたコートたちをご紹介します。近年は派生形の“あいまいなコート”も増えてきましたが、それらの基本となっているコートとお考えください。
チェスターフィールドコート
RING JACKET 公式HPより引用
チェスターフィールドコートは、特にメンズのビジネスシーンにおいて目にすることが多いコート。略称で「チェスターコート」とも呼ばれます。
テーラードジャケットと同じような襟の形で着丈が長く、生地も厚手のものが採用されていることが特徴。元々はコートの丈を動きやすいように短くしたものがテーラードジャケットとなったので、いわば兄弟のようなもの。
名前の由来は、19世紀のファッションインフルエンサーである「チェスター・フィールド伯爵」が着たことが由来とされています。
BEAMS 公式HPより引用
また、チェスターフィールドコートはダブルブレステッド(ボタンが縦二列になっているもの)もメジャーです。この点もテーラードジャケットと同様ですね。
ダブルのチェスターフィールドコートは、どちらかと言うと力強い印象を与えられます。前部分の生地が重なる「打ち合わせ」の面積が大きくなることで防寒性が高くなることも特徴。
テーラリングファクトリーや、テーラリングのイメージが強いデザイナーズブランドが得意としています。
代表的なブランド
リングヂャケット/五大陸/ボリオリ/ラルディーニ/ポールスミス/ポールスチュアート/ブルックスブラザーズ/セオリー/ヒューゴボス/ジルサンダー/ブルネロクチネリなど
トレンチコート
トレンチコートは長丈のダブルコートの中でも、機能性を追求されたディテールが特徴。元々は「タイロッケンコート」の派生形として、主に第一次世界大戦時の塹壕(ざんごう、英:trench)戦にて採用されました。
英国のバーバリーやアクアスキュータムといったメーカーが開発・生産したコートで、ギャバジンという防水性を高めた生地を採用しています。また、肩のストラップ(エポーレット)は階級章や道具を吊り下げられ、仲間が倒れた際には引きずることも可能なディテール。
戦後、英国軍に広く愛用されたものが民間向けに流通したとこで、ファッションとして認知されました。戦闘のための機能性や、「男のロマン」的なカッコ良さから、広く人気のあるコートのひとつとして定着した格好です。
トレンチコートの典型的な特徴としては、
- 綿ギャバジン生地
- 肩のエポーレット
- 背中のケープバック
- 右肩に付いているガン(ストーム)フラップ
- ウエストベルト
といった点などが挙げられます。
今ではこれらの要件をすべては満たさない「トレンチコート」も存在します。
それらもトレンチコートと言い切っていたり、あとは単にダブルコートやベルテッドコートと呼んでいることも。丈が短いものは、「ショートトレンチ」などと呼ばれていますね。
代表的なブランド
バーバリー/アクアスキュータム/SANYO COAT/DAKS/マッキントッシュ/イーヴォ/A.P.C. /ビューティフルピープル/ブラックレーベルクレストブリッジなど
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バルマカーンコート(ステンカラーコート)
バルマカーンコートは、ステンカラーコートとも呼ばれるシングルのコート。シンプルな佇まいが、同じくシングルブレステッドのビジネススーツとも相性抜群です。
チェスターフィールドコートとは異なり、テーラードジャケットのようなラペルの返りがないことが特徴。スコットランドの地名「バルマカーン」にちなんで命名され、「バルカラーコート」や和製英語の「ステンカラーコート」という名称が日本ではメジャーです。
バルマカーンコートの特徴としては、
- 台襟付きで襟が立てられる(スタンドカラー)
- ボタンが隠れるフライフロント仕様
- ラグランスリーブ仕様
といったものが挙げられます。また、トレンチコート同様にベルトが付いているモデルも多いです。
代表的なブランド
マッキントッシュ/アクアスキュータム/シーラップ/SANYO COAT/J.プレス/Scye/COMOLI/YAECA/ヘルノ/ダントン/など
ピーコート
ピーコートはコートの中でも丈感が長すぎず、ヘビーな生地を用いながらも動きやすさが特徴です。
元々は19世紀末ごろから英国海軍の制服として採用され、広くタウンユースされるようになったコート。誕生した当初から海軍だけでなく、英国漁師の間でも人気があったそうです。
ちなみにピーコート独自の丈の短さは、船の上での作業性を重視したことに由来します。そのため、階級の高い士官は一般兵と比べ、丈の長いピーコートを着用していたそうです。
ピーコートの主な条件としては、
- ボタンがダブル列
- 着丈は腰まで程度(中には長いものも)
- 縮絨を施したメルトンまたはカルゼ生地
などが挙げられます。
ボタン列がダブルになっているのは、生地が重なる部分を増やして温かさを確保するため。また、手を突っ込みやすいよう、フラップ無しで縦に切られたスリット(マフポケット)or箱ポケット仕様が多いことも特徴。
代表的なブランド
ショット/グローバーオール/マーガレットハウエル/シーラップ/マッキントッシュ/バズリクソン/ビューティー&ユース/トゥモローランドなど
ダッフルコート
GLOVERALL 公式HPより引用
ダッフルコートは、フード付きでトグルボタンとメルトン生地が採用された、腰丈~ロング丈のコート。使用する生地の量も多く、さらに厚手の生地で出来ていることが多いため寒冷地のコートとして最適です。
名称はベルギー・アントワープ州にある「デュフェル」という都市で生産された生地に由来します。19世紀前半のポーランドでダッフルコートの原型は確認されており、19世紀の終わりから徐々に現在のダッフルコートに近いものが確認されています。
また、トグルボタンが採用されているのは、グローブをしながらでもボタンを操作できるようにするため。ピーコート同様、今日まで極寒の環境に身を置く軍人から日本の学生まで支持されてきたコートです。
DUFFLE COAT SHOP より引用
一方、ダッフルコートはファッションにおいて比較的新しいコートです。英国海軍のコートとして第二次世界大戦時に採用され、(トレンチコート同様に)戦後民間に普及することで広く知られるようになりました。
1953年に英グローバーオール社が民間人向けのダッフルコートを発売し、これが広く受け入れられたことでファッションアイテムとして普及しました。
ダッフルコートは長丈のレースアップブーツはもちろん、コーデュロイパンツやウールスカートなど、温かみのあるボトムスとも合わせやすいですね。
代表的なブランド
グローバーオール/JWアンダーソン/マーガレットハウエル/ダントン/オールドイングランド/ロンドントラディション/インバーティア/シップスなど
モッズコート(モッズパーカー/M-51)
BEAMS 公式HPより引用
続いてはモッズコート。ここまでは全て英国発祥のコートでしたが、モッズコートはアメリカで誕生したフード付きのコートです。モッズパーカーや「M-51」とも呼ばれます。
元々は、米国陸軍が1951年に開発した寒冷地用のフーデッドコートを指します。「モッズ」というのは、1950年代の英国におけるモダニストカルチャーのこと。“モダニストのもの、略してモッズ(mods)”であり、彼らが愛用したことで「モッズパーカー」という名前が一般的になりました。
日本でも90年代の大ヒットドラマ「踊る大捜査線」で青島コートと呼ばれ、いつの間にかモッズパーカーがモッズ「コート」になりました。今ではそのルーツと丈感から、国内外でコートともジャケットともパーカーとも呼ばれます。
代表的なブランド
アヴィレックス/ヒューストン/アルファインダストリーズ/ストーンアイランド/スコッチ&ソーダ/オーベルジュ/バズリクソンズ/フリークスストアなど
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ダウンコート
DESCENTE 公式HPより引用
ダウンコートは、とにかく軽量で暖かい点が強みで真冬の必需品としている方も多いコート。タウンユースから本格的なものはアウトドアシーンでも活躍できる機能的なコートです。
1936年にエディー・バウアー(同名ブランドの創業者)が発明し、その軽量性と湿気を溜め込まない構造が他のコートとは一線を画します。日本では80年代頃から徐々に普及し、キムタクのドラマ「HERO」で爆発的な人気を誇ったことでも知られます。
ダウンは存外手入れがしやすいこともメリットです。専門のクリーニングサービスもありますが、生地によっては家庭で洗えるものも。個人的にもホームクリーニングしまくっています。
代表的なブランド
デサント/ナンガ/モンクレール/カナダグース/ノースフェイス/ウーリッチ/アークテリクス/ホワイトマウンテニアリング/デュベイカ/タトラス/ユニクロなど
コートによく使用される生地は?代表的な種類をピックアップ
コートの種類と同じくらい重要なのが、生地の種類。実際にはコートに使用される生地は非常に多種多様であるものの、中でも下記で紹介している4種類は非常にポピュラーです。
ぜひ、コートの種類と共に押さえて、コート選びの参考にしてくださいね。
フランネル(フラノ)
フランネル(Flannel)は、幅広いコートの種類で見かける秋冬の定番生地。ウールの中でも太く短い「紡毛糸」を用いた毛織物で、生地の片面もしくは両面が起毛されていることが特徴。軽くて暖かく、またシワになりにくい復元力もコートにピッタリの生地です。
フランネルは元々、英国の生地メーカー「フォックスブラザーズ」の商標でした。今でもフランネルと言えばフォックスブラザーズが真っ先に思い浮かべられます。“ネルシャツ”のように略して「ネル」と呼ばれることや、厚手のフランネルは「フラノ」と呼ばれます。
また、同じく秋冬の代表生地である「サキソニー」との違いは、クリアカットの度合い。サキソニーの方がクリアカット率が高く、毛羽も少ないことが特徴です。フランネルかサキソニーかは、起毛具合や生地厚の好みで選んでみてください。
メルトン
OKADAYA 公式HPより引用
メルトンは、ピーコートやダッフルコートなどに採用されることが多い生地。とにかく暖かさが欲しいのであれば、メルトンのウール生地を選べば間違いありません。
主にウールを縮絨してフェルト状にしたものを、毛羽を短く刈り取り加工したものです。敷き詰めているため、重量級で耐久性が高く、暖かいことが特徴。
ちなみに、フランネル(フラノ)との違いは「あえて起毛させているか否か」。フランネル(フラノ)がふんわりと起毛させているのに対し、詰まってケバケバしたものを刈って整えているという違いがあります。
ギャバジン(バーバリークロス)
ギャバジンも、トレンチコートやバルマカーンコート、モッズコートの生地を語るに欠かせない存在です。バーバリーが開発したとされる生地で、別名バーバリークロスと呼ばれることもあります。
ギャバジンはツイルの一種で、中でも綾目の傾斜が強めの生地を指します。経糸の本数が緯糸よりも多く、綾目が斜め65度にのぼっていく生地目で、織り目がしっかり詰まっています。結果として、多少の雨なら弾く機能性を確保しています。
コットン素材で織られることが多く、真冬はそのままでは厳しいかもしれません。真冬の都市部でも着られるよう、インナーに中綿やウールライナー付きのものもあります。
ツイード
BEAMS 公式HPより引用
ツイード(Tweed)も、チェスターフィールドやダッフルといった重さがあるコートに採用される定番生地。
英国の伝統的な毛織物としてブランドも確立されています。ざっくりとした荒々しさと、独特のカラーリングと普遍的で長年愛用できる耐久性が魅力的な生地です。
名称は18世紀頃に確立された、スコットランド南東域を流れる「ツイード川」に由来します。流域の羊から獲れた紡毛糸を、手紡ぎによって織り上げた毛織物が商人の手に渡る内に、やがて川の名前で呼ばれるようになりました。
その名の通り、顔が黒い特徴があります
中でも有名な「ハリスツイード」は、スコットランドの北西に浮かぶ「ハリス島」の“ブラックフェイス”という品種の紡毛糸を用いたものに端を発します(現在のハリスツイードは、チェビオット種の毛になっています)。
そのほかにもビーバーやモッサー、ビエラといった生地も比較的メジャーです。とはいえ、メルトンやフランネルと違いが分かりにくいのでここでは割愛。基本的には、上記の4種類を押さえておけば冬用コートの生地はOKです。
最後に|コートの疑問あれこれに答えていく
最後に、コート選びの指針やあれこれについて、簡単に解説させていただきました。
コートとジャケット/ブルゾン/ジャンパーとの違いは?
コート/ジャケット/ブルゾン/ジャンパーといった言葉は、多くの方が何となく使い分けているのではないでしょうか。今回は紹介していないものの、ダウン「ジャケット」やキルティング「ジャケット」も、冬の心強い味方ですよね。
まず、「コート」と「ジャケット」の違いは主に着丈。「ここから下がコートで上がジャケット!」という明確なラインはありませんが、概ね腰丈よりも上のものはジャケットと呼ばれます。
一方、「ブルゾン」はフランス語由来&ジャケットの一種。どちらかというとカジュアル感が強く、着丈も短めのものを指すことが多いです。ジャンパーは英語ですが、ブルゾンと同じような意味で使用するのは日本のみ。イギリス英語のジャンパーは、主に頭から被るセーターのようなプルオーバーを指します。
ブルゾンはフランス語の「ブルーズ(blouse)」が語源と言われています。ブルーズとは「裾をしぼったブラウス」という18世紀頃の作業着の一種。そのため、今でもカジュアルなジャケットを“お上品に”ブルゾンと呼んだりする風潮があります。
安いコートはバレやすい?コートは良いのを買った方が良い?
次に、「やはりコートは良い物を買った方が良いのか」問題。
これは、基本的にその通りです。工程数が多く、面積も大きいため、包み隠せる要素が少ないコートは差が分かりやすいです。個人的には、スーツや革靴の次くらいには分かりやすいと思います。
ただし、コート(というかアウター類)に関しては若干ですが、「高級ブランド=お洒落」というものに対して例外が用意されています。これは、
- そのコートの代表格や発祥となるブランドが高級とは限らない
- ジャンルによって「良いやつを買った方が良い」度合いが異なる
という事情も関係します。
例えば、エディーバウアーのダウンコートは決して高級品とは言えないかもしれません。とはいえ、(たまたまの場合を除いて)エディーバウアーのダウンを着ている人は「ファッションを分かっています」よね。
アルファのMA-1、ダントンのフリース、バブアーのオイルドクロス・・・。スーツとは異なり、アウターには価格を越えた魅力が存在するものがあることも間違いありません。
とはいえ、これもコートやジャケットの種類次第。チェスターフィールドコートに関してはスーツ同様、出来るだけクオリティの高い一着が良いと思います。スーツが得意なブランドは、例外なくテーラードコートも得意ですからね。
紹介にない種類のコートは?デザイナーズブランドはあり?
クリエイションは自由だからこそ、先述した冬コートの種類に当てはまらないものも数多く存在します。
これは、個人の価値観に依るところが大きいと思います。個人的には派生系が邪道とか、オーセンティックなブランドしか認めないということもありません。あなたの価値観を反映するのがファッションならば、「好きなものを着れば良い」の一言に尽きます。
もちろん、何十年も着るのであれば、(買い替え頻度が比較的少なくなることもあって)トレンドに左右されないコートを選んだ方が良いと思います。とはいえ、何年経っても忘れられないコートがあることも事実です。
個人的には、ジルサンダーの08AWシーズンの大理石コートや、ラフシモンズの09AWシーズンに登場したファイアーコートは、(今の収入があれば)買っていたと思います。そのくらい記憶に残っているものを長年着るのもまた良いと思うのです。
最近の人は、なんで生地タグ付けたままコート着ているの?
袖のタグを取らない問題、なぜでしょうね。私も知りたいですが、
- 周りも店員さんも教えてくれない
- そもそも変だとは思わない
- あるいは、証明できるものは残しておきたい
このいずれかだと思います。
「メルカリで売る際に、タグが付いていた方が良い!」という気持ちは分からなくもないのですが、服の外側にある×四隅を白い糸で簡単に留められているものは取るのが基本です。
「だって、ネットショップの写真では付いているじゃん!」という声が聞こえてきそうですが、売る際の商品価値を落とさないためです。一般消費者が袖の生地タグを付けっぱなしでの着用は、正直言ってダサいと思います。
(心なしか、ここ2、3年はわざと撮影の時に外して撮影するメーカーも増えているような気がしないでもありません。)
なぜ「袖タグ文化」があるのかと言えば、元々は生地メーカーが差別化を図るため、品質の良さをアピールするためのものです。
例えば「カシミヤ」や「Super〇〇’sのピュアウール」などを使用していることで、その生地で作られたブランド商品そのものだけでなく、生地においても品質の確かさを伝えようとしていることが理由。
また「なぜ、生地のブランドタグが袖に付いているの?」という疑問に関しては、既製服のテーラードジャケットやコートがが店頭のハンガーラックに並んだ際、袖が最も分かりやすい位置にあるから。これは既製服ならではの事情でもありますね。
いずれにせよ、スーパーで販売されている野菜の「生産者の顔」のような存在であるため、ブランド生地タグは“買われるまでに必要な存在”です。買ってから利用する際には取りましょう。
毎年冬になると大量発生しますが、その内スーツの肩線や胸ポケットに縫い付けられている仕付け糸もそのままになるのでしょうか・・・。マルジェラのジャケット以外は取って良いですからね。
今回は以上です。
コートの種類は実に多種多様。派生形も含めれば、今回ご紹介したものでは収まらない種類があります。あくまで基礎のキだと思っていただければ幸いです。
とは言え、いつまで経っても「定番」のコートには変わらない魅力が存在します。
基本的に「コートは良いやつを買え」は正解で、あなたが20代、30代になって袖を通したそのコートは、40代、50代になっても身体に馴染み続ける服になるのではないでしょうか。
各コートの種類を解説した最後に、商品リンク(楽天市場など)を付けているブランドは特にオススメです。もし「廉価なコートではなく、良いヤツが欲しい!」となった場合は、それらを中心に検討してみてください。
あなたも冬が訪れる度に、お気に入りのコートをクローゼットから引っ張り出し、自分自身の歴史と共に歩むコートを纏ってみませんか?
おしまい!
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\ お気に入りのコートを探すなら/