プロのファッションデザイナーが、オススメの普段使い可能なカジュアルシューズ&クラシックスニーカーをご紹介します。
初心者から上級者まで愛用できるシューズを有名ブランドからピックアップしました!
「オシャレは足元から」という言葉は有名ですが、個人的にも靴からコーディネートを選ぶことが多く、優先順位が高いアイテムではあることは確かです。
今回は、そんな靴選びについて。中でも、初心者から上級者まで取り入れやすいカジュアルシューズ&クラシックスニーカーを中心に選びました。
価格帯も、数千円で買えるものから2万円台のものまで、幅広くご紹介します。とりあえずファッションを頑張ってみようかと思う方はぜひ、最後まで読んでいただけたら嬉しいです!
クラシックスニーカーとは?カジュアルシューズとは?
クラシックスニーカー:古風なデザインでコーデの幅が広い
クラシックスニーカー(写真左)とは、見た目がシンプルで、どこか古風で懐かしさを感じさせる見た目をしたスニーカーのこと。近未来的な見た目をしている「ハイテクスニーカー(写真右)」と対比されます。
特徴としては、
- 見た目がシンプルでジーンズなどに合わせやすい
- ロングセラーが多く、かつては最先端のハイテクスニーカーだった場合も
- 様々な国や世代を超えて愛されているモデルが多く、認識されやすい
など。最先端のスポーツカーもカッコいいけれど、クラシックカーもカッコいいのと同じです。しかも、服は100年前から存在するようなアイテムが多いので、クラシックな見た目の方が合わせやすい傾向にあります。
また、今もなお販売され続けているということは、名作が多いということ。国や世代を超えて伝わるストーリーが存在することも、クラシックスニーカーの魅力です。
カジュアルシューズ:革靴でもスニーカーでもない、大人のオフ靴
カジュアルシューズ(写真左)とは、読んで字の如くカジュアルな靴。スニーカーもカジュアルシューズに含まれますが、狭義のカジュアルシューズとは、スニーカーでもビジネス用の「革靴」(写真右)でもないシューズのこと。
特徴としては、
- スニーカーではない大人っぽさ
- キメ過ぎない、どこか抜け感のある親しみやすさ
- ビジネス用の「革靴」よりも歩きやすい
など。(実際は本当にフィットした革靴ならばそんなことはないのですが)親しみやすさを与えながら落ち着いた世界観も作られる。そして革靴よりも歩きやすいというメリットもあります。
変なカジュアルシューズだと「おじさん・おばさん」ぽくもなっちゃいますが、こちらも世代を超えるような名作をご紹介します。
20代から40代まで、評判のおすすめクラシックスニーカー&カジュアルシューズ8選!
アディダス(ADIDAS ORIGINALS)スタンスミス
最初にご紹介するのが、アディダスのスタンスミス。こちらは「世界一売れたスニーカー」として、ギネス記録にも掲載されているシューズです。程よく高級感もあり、耐久性も抜群の一足。
カラフルなものだとコーディネートが難しくなるので、まずは白い一足を選ぶことをオススメします。個人的には社会人のオフや、学生がちょっと背伸びして買う一足として、おすすめしたいシューズです。
定価は通常モデルで8千円程度。スニーカーの中ではそこまで安くはないと思いますが、ファストファッションのスニーカーよりも足馴染みが良く歩きやすいので投資の価値はあります。
クラークス(Clarks)デザートブーツ
Clarks 公式HPより引用
英国の代表的メーカーであるクラークスを代表するデザートブーツ。砂漠を行軍するチャッカブーツに着想を得て、狩猟用として誕生した生ゴムのクレープソールと合体させたカジュアルシューズです。
時代に合わせてマイナーチェンジを繰り返していますが、70年以上販売されているというのも驚きです。柔らかな履き心地と、ジーンズからスラックスまで合わせやすい汎用性の高さが、長年愛されている理由です。
色々なカラーが販売されていますが、個人的には写真のサンドスエードがオススメ。他にはブラックとダークブラウンも定番色ですが、シーズン毎に限定カラーや変わった素材も登場します。
クラークス(Clarks)ワラビーブーツ
Clarks 公式HPより引用
同じくクラークスから、ワラビーブーツ。「スタイリッシュでカッコいい!」という感じとは真逆ですが、親しみやすさと普遍的な見た目、履いた際の「包み込まれる」感を味わえるカジュアルなモデルです。
ワラビーとはカンガルー属の有袋類動物で、袋のような見た目が名前の理由。デザートブーツと人気を二分する代表作で、こちらもなんとデビューしたのが1966年という歴史あるモデル。
デザートブーツよりもさらにカジュアル寄りで、デニムやチノパンといったパンツとの相性が抜群。私がファッションに興味を持った頃、雑誌のワラビーブーツの広告を見て衝撃を受けました。ダサカッコよい、クセになる魅力があります。
ドクターマーチン(Dr.MARTENS)1460 8ホールブーツ
1947年、英国で誕生したドクターマーチンというブランドから「1460 8ホールブーツ」。一見革靴っぽいけれど、ソールがタイヤから発想を得たエアークッションソールで出来ており、黄色のステッチが目を惹くカジュアルシューズ。
モデル名は、1960年4月1日に生産開始されたことに由来。古くからミュージシャンやファッション業界人、服飾学生などから厚い支持を受けてきたいわゆる「モード系」から「ゴス」まで合わせられるのは、このメーカーの大きな特徴です。
また、近年はインフルエンサーとのタイアップといった宣伝が功を奏し、メンズのみならずレディース市場も開拓。バッグ類などのアクセサリーも充実しており、トータルコーディネートもし易いブランドです。
ドクターマーチン(Dr.MARTENS)1461 3ホール
「1461 3ホール」も、同じくドクターマーチンの有名モデルです。脱ぎ履きが面倒という人や、オールシーズン使えるシューズをお求めの方はこちらがオススメ。
ちなみにホールとは、靴ひもを通す穴列の数を指します。20ホールなんてモデルもありますが、3ホールは短靴なので脱ぎ履きしやすいという利点があります。柔らかな履き心地とは裏腹にソールは頑丈で、長年ガシガシと愛用できます。
また、ドクターマーチンで一点注意してほしいのが、サイズが1cm刻みであること。レースアップの3ホールや8ホールブーツならそこまで気にならないと思いますが、ローファーは注意してくださいね。
ニューバランス(NEW BALANCE)CM996
NEW BALANCE 公式HPより引用
ニューバランスは創業1906年、初めて靴にウィズ(足幅のサイズ)の概念を導入したメーカーとしても有名で、サイズ感にプライドを持っているメーカーです。日本では90年代のスニーカーブームの際、知名度がグンと上がりました。
現行モデルのCM996は、1989年に誕生した“996”を現代版にブラッシュアップした、現行のニューバランスで最もスタンダードなモデル。「おしゃれなスニーカーを一足持つなら、ニューバランス996!」という人も多い名作です。
パッと見は、そのまんま「スニーカー」ですが、スタイリッシュな見た目がデニムだけでなく、セットアップスタイルの足元にも合います。「カッコいい」訳ではありませんが、不思議な魅力を持っているモデルです。
ニューバランス(NEW BALANCE)ML574
NEW BALANCE 公式HPより引用
ニューバランスの中では、悪路とタウンユースを兼ね備えたエントリーモデルの574もオススメ。もっとカジュアルでボテッとしたスニーカーが欲しいんだ!という方にはこちらをオススメします。
一見、「なんでこれがオシャレなんだろう?」と思われる方も多いのですが、しっかりした素材による高級感と、「スニーカーをしているんだけど、ちゃんとファッションアイテムである」バランスが絶妙なことが理由。
エントリーモデルということもあり、価格面でも非常に優秀。ECサイトではなんと6,000円台で購入できます。カラーバリエーションも豊富なので、見るだけでも楽しいラインナップです。
オールバーズ(Allbirds)ウールランナー
allbirds 公式HPより引用
最後に、オールバーズから代表的なウールランナーをご紹介。サステナビリティに対して先進的に取組むブランドで、足を包むアッパー素材はニュージーランド産のメリノウールを使用。ポリウレタンもヒマシ油由来など徹底しています。
また、使用感の面でも履き心地がすばらしく、履いていないと錯覚するレベルに軽いです。さらに、オールバーズの靴は洗濯機で丸洗いできます。洗濯ネットに入れてポンでOKというのも良いですね。
本当に翼を授けられたような感覚なので、ぜひ一度、試してみて欲しいスニーカーです。個人的にはレギンスパンツやジャージーといったワンマイルウェアや、オフィスカジュアルの足元にオススメ。
まとめ:まずは一足、気になった靴を
今回は主に有名どころから、デザイン性にもある程度の幅を持たせて紹介させていただきました。いきなり全部ゲットするのではなく、まずはこの中で一足、気になったものを試してみて下さい。
私にとって、おしゃれを始めた靴はデザートブーツでした。数度買い換えつつも、15年経っても同じモデルの靴を愛用している、というのは素晴らしい出会いでした。
また、初心者の方に一足だけオススメするのであれば、「1461 3ホール」が耐久性やコーデの幅などのバランス的が良いと思います。
これからおしゃれになりたいという方も、ぜひお気に入りの一足を見つけてくださいね。より高価格帯のものや、知名度の高くない新進気鋭のものも、いずれご紹介できればと思います。
それでは今回はこの辺で失礼します。
あなたがお気に入りの一足と出会えますように。