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J.A.Ramis(ジェイエーラミス)の革靴|新たなブリドレンの評判は?

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参考価格
28,600円(グッドイヤー・ウェルテッド製法)

➡特徴&こんな人にピッタリ
・2万円台で5、6万円の英国靴に勝る靴
・360°グッドイヤー・ウェルテッド製法にヒドゥンチャネルソール
・甲が低く、足幅が標準的な足形向け

こんにちは、しょる(@SHOLLWORKS)です。本日は J.A.Ramis(ジェーエーラミス)という革靴ブランドについて。

J.A.Ramis(ジェーエーラミス)は、ラミスジャパン(メルミンジャパン)という企業が、日本のみで展開しているブランド。

以前は「ブリドレン」というインド発のブランドが、密かに「高コスパすぎる!」と話題になりました。J.A.Ramisは、ブリドレンと同じ工場、かつての同じ木型やアッパーを使用した、いわば日本版です。

J.A.Ramis自体は以前から存在し、百貨店などで販売されていました。しかし、近年「360°グッドイヤー・ウェルテッド製法」になってパワーアップしたため、ご紹介しようと思います。

私自身、J.A.Ramis/ブリドレンの靴を所有していますが、とても私の足に合っているので気に入っています。革質、ソールの作りなども、この価格にして十分過ぎるほどの合格点。

私のように、

  • 甲が低め
  • 幅は標準程度
  • 踵が小さい

といった特徴の方には、とても良い革靴ブランドだと思います。

SHOLL
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こちらの記事で紹介したレイマーとは、真逆の特徴を持つ高コスパ靴です。ぜひ、最後までお付き合いください。

目次

J.A.Ramis(ジェーエーラミス)とは?

ブリドレンを手掛ける「アファンシューズ」が製造する革靴ブランド

J.A.Ramis(ジェーエーラミス)は、インドのファクトリーであるアファンシューズが製作を担当するブランド。

企画や販売は日本で行うことで展開される、半分日本、半分インドのブランドです。

元々、J.A.Ramisは2004年にスペインで創業したブランドで、日本市場でも伊勢丹などで販売されていました。当時も2万円前後の靴としては良いブランドでしたが、近年ブランドの整理によってパワーアップしました。

ウィリアムやフィリップⅡのアッパー

Image Photo by Bridlen

ブリドレンの製造を手がけるインドのアファンシューズというファクトリーは、かつてジョンロブのアッパーの製甲工程を担当していた工場でした。

そして、ブランドの整理により、J.A.Ramis(ジェーエーラミス)は、一昔前のブリドレンと同じ革や部材、同じ木型(ラスト)を使用しており、もはやブランドロゴくらいしか違いがありません。

一方、現在の「ブリドレン」はベガノカーフを使用したモデルや、合成ソールを採用するなど、現在のJ.A.Ramisとも差異化されています。

SHOLL
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「ジョンロブって工程の全てを英国で行なっていないのかよ!」という意見はさておき、そのくらい実力あるファクトリーであることは間違いありません。

2万円台にして「隙」のない靴を製造

J.A.Ramis(ジェーエーラミス) は、2万円台後半という価格に対し、非常にコストパフォーマンスに優れることも特徴です。

アファンシューズが作る靴は、そのあり得ないコスパが知る人ぞ知る存在でした。革質も2万円台の靴とは到底思えないレベルである上、製甲も(ジョンロブを手掛けていただけあって)バッチリ。

また、底付けもグッドイヤーの中でも全周囲リブに縫い付ける「360°グッドイヤーウェルテッド製法」を採用することで、修理のしやすさも向上しています。

楽天市場より引用

さらに、この価格にしてライニングがオール牛革、ヒドゥンチャネル&キチンと絞り込まれたウエストを採用。

粗を探そうにも見つからない構成です。

SHOLL
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もちろん、このコストパフォーマンスはインドという国の人件費がなせる技。

その上で改良を重ねた結果、非常にクオリティの高い靴をリーズナブルな販売してくれるファクトリーブランドとなりました。

「リバースドグッドイヤー製法」を採用した室内靴も展開

おそらく、この動画が最も分かりやすいと思います

また、 J.A.Ramisは「リバースドグッドイヤー製法」という、特殊なグッドイヤーウェルテッド製法をローファーなど一部モデルに採用しています。

「リバースドグッドイヤー製法」とは、(ざーーーっくりと説明すると)リブ相当のものをアッパーのキワに設け、出し抜いもコバではなくソールの内側にくるようにした上でアッパーを裏返しする仕様。

その結果、コバが張り出さず、ガッチリとしたリブもないためソールの返りが非常に良くなります。

あまり外でヘビーユースする靴向きではありませんが、ちょっとしたお出かけや室内用の高級スリッパとして、最適なな作りです。

J.A.Ramis の代表的なモデル×木型(ラスト)を紹介!

それでは次に、J.A.Ramis(ジェーエーラミス)の代表的なモデル×木型(ラスト)を紹介します。

靴のカテゴリーの後にかっこ書きで書いてあるものが木型(ラスト)です。

SHOLL
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それぞれ、どんな特徴を持った木型なのかも説明させていただきました。ぜひ、気になるモデル×ラストを検討してみてください。

 内羽根ストレートチップ(TROPHY

楽天市場より引用

まずは、内羽根ストレートチップ。使用木型は“TROPHY”ラストです。英国的なラウンドトウ&ミドルノーズで、今の革靴トレンドとしては最も中庸的な塩梅の木型だと思います。

ウィズはEE。J.A.Ramisの特徴としてやや甲が低めですが、極端な低さではありません。

「甲高ではないけど足幅は普通」といった方にピッタリです。

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J.A.Ramis 内羽根ストレートチップ(TROPHY)
created by Rinker

ホールカット(DEUS

楽天市場より引用

J.A.Ramisはホールカットの靴も展開しています。使用木型はDEUS”ラストで、ややロングノーズ×セミスクエアトウのスタイリッシュさが特徴。

一方、ウィズは日本人の足型にも合いやすいよう、EEサイズになっています。ソールの返りも良好で、見た目に反して履きやすいことも◎。

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J.A.Ramis ホールカット(DEUS)
created by Rinker

内羽根フルブローグ(ZIP)

楽天市場より引用

内羽根フルブローグには、2011年に発売された木型“ZIP”ラストを採用。

J.A.Ramis(というかブリドレン)で生産・販売実績No.1の木型で、エッグトウのミドルノーズが特徴。

ZIPラストは、先述のTROPHYやDEUSといったラストよりもゆとりがあります。スタイリッシュさは欲しいけれど、足幅に困っているという人向け。

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J.A.Ramis 内羽根フルブローグ(ZIP)
created by Rinker

アンライニング スリッポン(Russel

楽天市場より引用

最後に、アンライニングスリッポンをご紹介。

先述のリバースド・グッドイヤー製法で作られた一足で、木型は“Russel”ラストです。

こちらもウィズはEE。実際にはゆとりが十分にとられているものの、つま先に向かってスタイリッシュにカーブするラストです。

SHOLL
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J.A.Ramis/ブリドレンは、こういった「パッと見」と実際の足入れとのギャップが上手いと思います。

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J.A.Ramis アンライニング スリッポン(Russel)
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実際に愛用して、J.A.Ramisのサイズ感は??

J.A.Ramis/ブリドレンのサイズ感は?➡一般的な英国靴と同等

私物のブリドレン
J.A.Ramisと作りやラストまで共通

写真は私物のブリドレン。J.A.Ramisと共通のラストで、2013年に発表された「RUI」ラストの外羽根プレーントウです。

RUIラストは標準~やや幅広で、ウィズはEEとEEEの間程度。

J.A.Ramis(ブリドレンも含めて)のサイズ感ですが、ほとんど一般的な英国靴と同等のサイズ感です。私の場合、 J.A.Ramis(というかブリドレン)は8.5サイズでジャストです。

SHOLL
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あまり難しいサイズチョイスではないので、いつもの英国靴と同じように選ぶと合う可能性が高いと思います。

私は、スタンスミスで27.5cm、クラークスのデザートブーツやワラビーでUK8.5(US9)、チャーチの173で85F、チーニーの137ラストで8.5、ジョンロブの7000も8.5、スコッチグレインのオデッサやインペリアルは26.5E、リーガルが26.5cm、その他大体の英国靴で8.5Fサイズです。

日本の靴メーカーと比べると総じて甲が低め

J.A.Ramisのサイズ感で特に気を付けてほしいのが、甲が低めであるという点。

「ものすごく低くて履ける人が全然いない!」というほどではありませんが、日本で企画された革靴の中では低めであることは間違いありません。

目安としては、ユニオンインペリアルと同等くらいだと思います。個人的には気持ちがよく履けるので、「自分はやや低めかな?」と思う方は、ぜひトライして欲しい革靴です。

ソールの「内振り」はほどほど

一方、 J.A.Ramisはソールの内振り角度がほどほど程度。一般的には、内振りがされている靴の方が歩きやすいとは言われています。

しかし、内反小趾の方に関しては、内振りされすぎている靴を履くと小指が痛くなります。コンフォートシューズなども、内振り角度が控えめのものが多いのも主にこの理由です。

その点、J.A.Ramisはレイマーといったブランドと比べると内振り角度は控えめですが、「革靴を履くと小指が痛くなる!」という方にも優しめの本格靴です。

最後に|J.A.Ramis(ジェーエーラミス)に関する疑問に答える

購入は基本的にオンラインのみ、「楽天市場」と「ロコンド」で買える

J.A.Ramisの販売店ですが、基本的にオンラインストアのみ。それも、楽天市場ロコンドなどに限られます。

しかし、甲が低めの方であれば、あまり迷うような難しい木型は採用されていません。楽天の公式ロコンドショップやロコンドでもサイズ交換や返品可能なので、そこまで気になるようなものではないと思います。

楽天市場のロコンド公式ショップにおける返品に関する詳細は、こちらをご確認ください。

同じくらいコストパフォーマンスに優れるブランドは?

J.A.Ramisは、2万円台にして非常に優秀な革靴です。同じく価格に対して優秀な革靴ブランドといえば、(やや高めですが)日本のレイマーが挙げられると思います。

しかし、J.A.Ramisとレイマーを比較した場合、「合う足形」がほぼ真逆です。

レイマーの場合は、

  • 甲が高い
  • 足幅は普通
  • 内振りの角度が強め

といった特徴があります。

対して、 J.A.Ramisは、

  • 甲は低め
  • 足幅は標準〜やや広め
  • 内振りの角度はほどほど

といった特徴があります。

先述の通り、「ユニオンインペリアル」タイプですが、ユニオンインペリアルの3万円台の「グッドイヤー」ラインであれば、確実にJ.A.Ramisの方が費用対効果が高いと思います。

また、革質と底付けの製法はレイマー(の九分仕立て)の方が総じて優れるものの、 J.A.Ramisの方が踵が気持ち小さく、価格が安いというメリットがあります。

SHOLL
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私の足に合うのはJ.A.Ramisです。レイマーもすごく良い靴なので残念な気持ちはありますが、こればかりは仕方ないと思います。

今回は以上です。

J.A.Ramis(ジェーエーラミス)の靴は、出来だけで言えば今や5、6万円クラスの英国靴より上だと思います。

もちろん、コスパだけが革靴の全てではありませんが、足の甲が低めの人が、なるべく価格を抑えつつ良いモノが欲しいという場合には最適。

インドは英国靴の下請けメーカーも多い国。英国の植民地だったこともあり、産業的にも深く結びついています。

J.A.Ramisを手掛けるブリドレンもまた、英国的なトラッドなものを中心に展開するメーカー。

さらに、近年はイタリアンな木型の開発などブランディングに注力しており、今後の展開に期待できるブランドです。

ぜひ、あなたの革靴選びの参考にしてくださいね!

おしまい!

(少しでもお役に立てられたなら、SNSに拡散していただけると嬉しいです!)

SHOLL(しょる)
1987年生まれ。国内ブランドを経て、伊ラグジュアリーブランドのデザイナーとして4年間勤務。
現在は日本の服飾産業を振興するため、マーケティング支援活動を行っています。
素材の機能性からパターンまで精通し、シンプルかつ素敵な服装の普及に努めています。
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