PRO-Keds「ロイヤルアメリカ」は“ちょっと違う”キャンバススニーカー|サイズ感や履き心地、実物レビューも
こんにちは、しょる(@SHOLLWORKS)です。
本日はPRO-Keds(プロケッズ)の「ロイヤルアメリカ」について紹介します。
もし、これを読まれているあなたが、
という気持ちを持っているとするならば、ロイヤルアメリカは“ハマる”かもしれません。
結論「定番な見た目のローテクスニーカーだけれど、ちょっと違うもの」を探している方にピッタリだからです。

この記事では、ロイヤルアメリカの歴史的背景と魅力、気になるサイズ感や履き心地を他ブランド(コンバースやVANS)との比較を交えて解説します。
さらに、どんな人やコーディネートにマッチするのかを紹介し、あなたのスニーカー選びのヒントとなる情報をお届けします。

キャンバススニーカーが欲しいけれど、かといってオールスターやVANSのオールドスクールほどはメジャーではないスニーカーを探している方にピッタリです。
それでは行きましょう!
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PRO-Keds(プロケッズ)の「ロイヤルアメリカ」とは?

Image Photo by PRO-Keds
まず、ロイヤルアメリカおよびそれを販売するPRO-Keds(プロケッズ)がどんなメーカーなのかを紹介します。
ルーツを押さえることで、ロイヤルアメリカがどんなスニーカーか、どんな着こなしをすれば良いかが見えてくると思います。
Kedsから生まれたプロ仕様ライン「PRO-Keds」

Image Photo by PRO-Keds
PRO-Keds(プロケッズ)は、キャンバススニーカーの元祖ともいわれるKeds(1916年創業)から、プロスポーツ向けラインとして1949年に誕生したブランドです。
当時のKedsが「デイリーなキャンバススニーカー」だとすれば、PRO-Kedsはプロアスリートがコートで使うことを前提にした、よりタフで機能性重視のラインでした。
そして、バスケットボール用として開発されたモデルのひとつが、ブランド設立とともに登場した「ROYAL AMERICA(ロイヤルアメリカ)」シリーズです。

いまはストリート向けのキャンバススニーカーとして知られていますが、出発点はプロアスリート用のバスケットボールシューズである点はコンバースのオールスターと同様です。
ハイカット・バスケットボールシューズとしてのロイヤルアメリカ

Image Photo by PRO-Keds
ロイヤルアメリカは、当時コンバースの独壇場だったプロバスケットボール市場に参入した、象徴的な「ライバルモデル」のひとつです。
誰もが知るコンバース・オールスターは1917年に前身となる「Non-Skids」を発売し、ハイカットモデルも初期から存在しました。
1920年代に「Chuck Taylor All Star」へ改良され、高いシェアを獲得し、1940年代に支配的なポジションを担っていました。
そんなコンバース一強だったバッシュ界隈において、ライバルとして現れた中のひとつが「ロイヤルアメリカ」でした。
1946年に前身リーグが発足したNBAでも、ロイヤルアメリカはセンターのジョージ・ミカンが着用・広告塔を務めたことで知られています。
そして、ミネアポリス・レイカーズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)が5度の優勝を遂げた黄金期を支えたスニーカーのひとつとされています。

オールスターが全米中の学生からプロまで履かれていたのに対し、ロイヤルアメリカは当時のトッププレーヤーが選んでいた“道具”で、まさにプロ御用達の知る人ぞ知るモデルでした。
NYストリートが育てた“ちょっと違う”キャンバススニーカー

やがてロイヤルアメリカは、ニューヨークのバスケットボールコートからストリートへと活躍の舞台を移していきます。
バスケットシューズが普段使いに用いられるようになったのは、当時のNYのキッズやティーンが、お金に余裕がなくて「運動用の靴と普段履きの靴を分ける」という発想自体があまりなかったからと言われます。
さらに、NYでは公園のバスケットコート(プレイグラウンド)がそのままストリートカルチャーの中心地でもありました。
そこにNBAや大学のスターと同じタイプのバッシュを履いていくというのは、憧れの選手のユニフォームを、そのまま自分の“制服”にできる感覚でもありました。
やがて機能性重視で作られたバッシュが、B-boyやキッズたちの日常靴として履かれるようになり、ヒップホップカルチャーとも結びついていきました。
ロイヤルアメリカは、コンバースやアディダスの定番モデルと比べると知名度こそ控えめですが、「分かっている人が選ぶキャンバススニーカー」というポジションを獲得していきます。

プロのコートとNYストリート、両方の文脈を持っていることが、ロイヤルアメリカを「ちょっと違う」一足にしているポイントです。
いま履くロイヤルアメリカの立ち位置

Image Photo by PRO-Keds
現在のロイヤルアメリカは、「1949年オリジナルの復刻」+「日本企画によるアップデート」としてリバイバルされたモデルです。
当時のロイヤルアメリカをモチーフにしており、12オンスキャンバスやアンクルパッチ、パワーストライプなどの意匠を当時の雰囲気に寄せて再現しつつ、
- Vibram社のメガグリップソール
- 低反発インソール
といった新しいパーツを採用することで、履き心地を現代スペックにアップデートした一足になっています。
クラシックなバスケットシューズらしいボリューム感やミニマルなデザインはそのままに、街履きにちょうどいい軽さとラフさが加わった印象です。

実際に履いてみても、キャンバススニーカーながらしなやかな伸びを感じつつ、ソールの耐久性やクッション性が高いので、侮れない心地よさを提供してくれています。
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コンバースやVANSと何が違う?プロケッズが通好みに愛される理由
世のキャンバススニーカーといえば、真っ先に思い浮かぶのがコンバース「オールスター」やVANS「オールドスクール」といった大定番たち。
一方、ロイヤルアメリカはそれらとは一線を画す魅力を備えています。
以下にメジャーなブランドとの特徴の違いを整理しました。
| ブランド | 特徴・イメージの違い |
|---|---|
![]() Converse(コンバース) | 細身のシルエットとフラットなソールが特徴。誰もが知る「オールスター」に代表される定番モデルはロックやパンクなど西海岸を中心に大衆的な人気を博し、世界的な定番です。その反面、人と被りやすく個性という点では埋もれがち。 |
![]() VANS(ヴァンズ) | ワッフルソールによる高いグリップ力とシンプルなデザインで、1970年代のスケーター達に支持されストリートファッションの定番となりました。カジュアルな装いに幅広くマッチしますが、こちらも履いている人が多いブランドです。 |
![]() PRO-Keds(プロケッズ) | クラシックなバスケットシューズ由来で、70年代にアイビー/プレッピー層の支持されたとされる通好みの一足。赤青ラインのパワーストライプが入ったオーセンティックなデザインは識別性が高く、スニーカーファンにはたまらない渋さがあります。 |
このように、ロイヤルアメリカは、コンバースやVANSにはないニッチさが魅力の靴です。
元々は同じバスケットシューズゆえに、パッと見の様相はオールスターと近しいものがある一方、よく見ると細かな部分が高級感ある仕様になっています。
歴史的にも、オールスターやオールドスクールが“誰もが知る世界的ストリートアイコン”だとすれば、プロケッズはニューヨークのコートとB-boyカルチャーを起点に広がった、よりローカルで通好みのアイコンです。
さらに現行品は12オンスの厚手キャンバスや高品質なソールを用いることで、大人が履いても遜色ない上質さを落とし込んだ、「普通なようでちょっと普通じゃない」絶妙なニュアンスです。
価格は(モデルに依りますが)ロウ/ハイともに12,100円(税込)前後(※オールスター OX は税込6,490円が目安)、素材・作りの良さを考えれば十分にコストパフォーマンスが高いと思います。

実際に履いてみると、価格の差だけあって結構違います。
久しぶりにキャンバススニーカーを履いてみましたが、痛くなりやすい廉価品のキャンバススニーカーとは違う履き心地や歩行性能があると感じました。
PRO-Keds(プロケッズ)ロイヤルアメリカの実物レビュー!
実際に、私のロイヤルアメリカについて実物レビューしたいと思います。
結論、かなり高機能で履き心地も良いキャンバスローテクスニーカーでした。

ローカットモデル×色はブラックという「ザ・定番」のロイヤルアメリカです。
全体的に細すぎない木型ですが、キャンバススニーカーらしくややシュッとしている塩梅です。

ブランドのアイコンであるパワーストライプ。
赤と青のラインはアメリカのナショナルカラーに由来し、2本のラインには、ブランドの象徴/フェアプレー精神を示す意味が込められているとされています。
ヴァルカナイズド製法で接着されたラバーテープにブルーとレッドの二本線が配されていることで、ブランドの記号として瞬時の認識性が高められています。

先述のとおり、Vibram社のメガグリップソールが採用されています。
リバイバルと同時に大きく機能性が高められた部分で、比較的軽量なのに耐久性が高く、しかも驚くほどグリップ力が高いです。
雨の日でもギュギュっと止まりますし、これは廉価なスニーカーでは採用できない部分です。

踵部分は4本のラインに、ブルーのブランドロゴがあります。
カジュアルだけどアピールが激しすぎない、良い塩梅だと思います。
10代はもちろん、おじさんになっても履ける好バランスなローテクスニーカーです。

個人的なお気に入りポイントとして、カウンターヒールが小ぶりな点。
踵が小さめの人でもぎゅっと掴んでくれる大きさで、歩いていてもズレにくく好印象でした。
また、廉価なキャンバススニーカーと比べても剛性が高く、すぐに潰れない頼もしさがあるため、値段だけある部分と感じました。


Image Photo by PRO-Keds
なお、ロイヤルアメリカには防水仕様モデル(ROYAL AMERICA WP)も存在します。
雨の日が多い方や滑りやすい路面が気になる方は、最初から撥水加工が施されたウォータープルーフモデル&Vibram社のメガグリップソールで悪天候でも安心な仕様を選ぶ手もあります。

ウォータープルーフモデルには“HydroGuard”というタグ(踵部分の黒タグ)が付いています。
Vibram社のメガグリップソールがより活きるアッパーだと思いますし、「キャンバススニーカーだけど雨に強い」というのも面白いですね。

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ロイヤルアメリカの「サイズ感」と「履き心地」は?
スニーカー選びで気になるのがサイズ感や履き心地です。
多くの人が普段のスニーカーのサイズと同じでOK
まず、ロイヤルアメリカのサイズ感ですが、いつものスニーカーサイズでOKという人が非常に多いようです。

実際、私の場合も普段のスニーカーと同じく27.5cm(US9.5)でジャストでした。
私の場合は人差し指の長いギリシャ型で、踵~人差し指の先端までが27.5cm、親指までが27cm、足幅の一番長い部分が10cm。
スタンスミスで27.5cm、クラークスのデザートブーツやワラビーでUK8.5(US9)、ドクターマーチンでUK9(ちょっと緩い)、大体の英国靴で8.5Fサイズです。
甲高幅広さんは0.5cm大きめも検討候補に
ただし、極端に足幅が広めの方や甲高の方は注意が必要です。
人によってはPRO-Kedsの木型はやや細身と感じる人もいるため、幅広の足の方は0.5cm程度アップ、あるいはUSサイズ換算でハーフサイズ上げを検討すると安心です。
もっとも、ロイヤルアメリカは6アイレットのスニーカーなので甲の高さを調整できますし、足幅も狭すぎるわけでもないため、癖のない、多くの方に馴染む木型だと思います。

(本革と同等レベルとはいかないものの)アッパーがやや馴染むのも、そこまでサイズを選ばないことに一役買っていると思います。
【履き心地】特に歩きやすさに秀でている
先述の通り、ロイヤルアメリカはクラシックなローテクスニーカーでありながら現代的な快適さも備えています。
実際に「見た目はクラシックなのにソールが柔らかく、軽やかに歩ける」といった声も多く、普段使いや通勤・通学や軽いお出かけでも気兼ねなく履ける点が◎だと感じます。
柔らかさや軽さだけでなく、メガグリップの歩く/止まるのしやすさも秀逸で、濡れた大理石の床の上でも「キュキュッ」と止まってくれます。

もちろんランニングシューズほどのクッション性はないですが、履き心地(というか歩き心地)の良さは、私も多くの口コミに賛同する部分です。
踵も小さく、キャンバススニーカーの中ではかなり「足に合っている」と感じました。
ロイヤルアメリカを履きこなすコツ&コーデ例
ファッション初心者の方でもロイヤルアメリカは取り入れやすいスニーカーです。
ベーシックなローテクデザインゆえ、派手な主張がなくコーディネートを選びません。
ただしせっかくの通好みスニーカーでありつつ、パッと見はオールスターと同じくバスケットシューズ由来であるため、本領発揮させるには合わせ方に少しコツがあります。

こういう定番的なスニーカーの場合、「(ファッションを)分かっている」というコーデをすると一気に輝きます。
つまり、ロイヤルアメリカが持つ文化的なバックボーンに寄り添った着こなしを意識すると、靴の良さが引き立ちます。
ヴィンテージカジュアルで統一感を持たせる


Image Photo by WEAR
例えば、色落ちデニムに白Tシャツというシンプルな組み合わせも、足元にロイヤルアメリカを合わせれば一気に90’sライクな雰囲気に。
この場合、レトロなスニーカー×色系がトップス&ボトムスの定番カラーのアクセントになり、「頑張ってないのにおしゃれ」なムードを演出できます。
また、ハイカットのロイヤルアメリカはパンツのロールアップと組み合わせて強調するのも◎。
色物のワーク系アウターとロイヤルアメリカのベーシックカラーで色調を抑えるのも、バランスが取れているという印象を与えてくれます。
ストリートミックスでカルチャーを演出する


Image Photo by WEAR
シルバーアクセとシンプルなTシャツ&ボトムスの組み合わせに、色物のロイヤルアメリカを合わせて胸元と足下の2点に目が行くコーデも良いですね。
また、Tシャツの文字とロイヤルアメリカの色を統一させるのも、「あえてこのコーデにしているお洒落さ」を感じ取ることができます。
パーカーやキャップを取り入れたストリートファッションにもマッチします。
ロイヤルアメリカはハーレムやブロンクスの若者文化、さらにはヒップホップやスケートボードのシーンにも波及した背景があり、ストリート系コーデにも自然と溶け込む懐の深さがあります。
ワイドめのカーゴパンツやスウェットパンツに合わせ、足元でさりげなく個性を光らせるのも◎。
シンプル&ワントーンコーデの構成員にして格上げ


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基本色×定番色のロイヤルアメリカという、振り切れたシンプルなんだけどカジュアルさを残すのも良いコーデです。
無地のTシャツやシャツ、ニットにリジッドデニムやワークパンツを合わせたシンプルコーデの足元として採用している例です。
ロイヤルアメリカを投入すれば「あえてシンプルにして落ち着けている印象」を強められつつ、キャンバスの質感がカジュアル感をキープするコーデになります。
ロイヤルアメリカをコーデに組み込むポイント
ロイヤルアメリカを用いたコーデの基本線は、
- 定番すぎるアイテム&色には色物のロイヤルアメリカを履く
- どこかに派手なカラーやポイントを置いたら、ロイヤルアメリカの基本色で落ち着ける
- 「振り切れたシンプルさ」に「定番シューズ」を差し込んで世界観を統一させる
のいずれかを採用するのがポイントです。

このように、ロイヤルアメリカは90’sリバイバルやアメカジにはもちろんハマりますし、キレイめカジュアルのハズしにも使えます。
「ローテクだけど実は通好み」というギャップが、ファッション好きにはたまらない魅力と言えるでしょう。
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【Q&A】PRO-Keds「ロイヤルアメリカ」の疑問に答える
そして、ここまでの内容やその他をまとめて、Q&A形式にしました。
終わりに|長く付き合える“一足”で足元に個性と歴史を
今回は以上です。
PRO-Kedsのロイヤルアメリカは、ルーツとカルチャーを感じさせつつ、オールスターと比べてもニッチながら上質な素材感を兼ね備えた、やや通向けのスニーカーです。
誕生から70年以上経った近年に新たな技術を搭載して現代版にアップデートされたという、懐かしさと履きやすさをキャンバススニーカーというジャンルで両立させている点がユニークだと感じました。
「コーデの幅を広げるために持っておきたいけれど、あまり廉価なものよりは“分かる人は分かる”ものが良いなあ・・・」という方にこそ、一足は持ってほしいスニーカーと思いました。

本記事で紹介した魅力や特徴に少しでも心惹かれたなら、ぜひ一度店頭や公式オンラインストアで実物をチェックしてみてください。
おしまい!
(少しでもお役に立てたなら、SNSに拡散していただけると嬉しいです!)
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