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SHOLL(しょる)
皆さまこんにちは。“SHOLLWORKS”運営者のSHOLL(しょる)と申します。

1987年、山梨県甲府市生まれ。国内デザイナーズブランドを経て、ファッションコングロマリットのブランドでデザイナー職を経験。

現在は東京都在住、ブランディングとマーケティングを涵養させる活動も行っています。
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「第一ゴム」長靴の評判|日本製の価値ある商品の実力やラインナップ、レインブーツの購入レビュー

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第一ゴムのレインブーツ「ノービア#41」の私物、サイドからの画像。脚の形に添って作られている。

こんにちは、しょる(@SHOLLWORKS)です。

本日は私がイチオシのレインブーツ(長靴)ブランドである、日本の「第一ゴム」について。

老舗長靴メーカーの「第一ゴム」とは、どのような魅力を持つブランドなのでしょうか。

国内生産にこだわり続ける姿勢や、天然ゴム比率の高い上質な素材選び、そして北海道・小樽のファクトリーにて幾層にも重ねて丁寧に作られる工程は、「長靴は消耗品」と考えがちな中で一線を画しています。

この記事では、第一ゴム代表的な長靴のラインナップや履き心地といった特徴を、実際のレインブーツの使用感を交えながら紹介します。

高い耐久性や、足にしっかりフィットする快適な履き心地、さらに長く愛用できる飽きのこない上品なデザインなど、個人的にも非常に気に入っている点を解説します。

SHOLL
SHOLL

「安い海外製にはない本物の価値ある長靴を探している」「雨や雪の日も快適に過ごしたい」という方は、ぜひ魅力を感じてみてください。

第一ゴム レインブーツ
created by Rinker

著者「SHOLL(しょる)」プロフィール

1987年生まれ。国内ブランドを経て、伊ラグジュアリーブランドのデザイナーとして4年間勤務。現在はデザイナーの他、日本の服飾産業を振興するため、マーケティング支援も行っています。

素材の機能性からパターンまで精通し、シンプルかつ素敵な服装の普及に努めています。


※当サイトのコンテンツは著者の知識と専門性、情報に基づき、完全に独自に制作しています。PRの有無に関わらず、メーカーはコンテンツや評価の決定に一切の関与をしていないことを宣言します。なお、この記載は景表法第5条第3号を遵守するためのものです。

目次

「第一ゴム」とは?国内生産にこだわる老舗レインブーツメーカー

第一ゴム株式会社は、1935年(昭和10年)創業の日本の老舗ゴム長靴メーカーです。

本社と工場を北海道小樽市に構え、ゴム長靴(レインブーツや滑らない長靴など)を一貫して国内生産しています。

現在、日本国内の長靴市場の約99%は安価な海外製品が占めると言われますが、第一ゴムはその中で「Made in Japan」に徹底的にこだわり、高品質な国産長靴を作り続けています。

品質を落とすような機械化に頼らず職人の手作業を重視した製造工程も特徴で、素材の調合から成形・加硫(かじゅう:ゴムを加熱・加圧して硬化させる工程)まで自社工場で丁寧に仕上げていることが特徴。

また、第一ゴムの長靴は素材にも独自の工夫があります。

基本的にレインブーツなどの長靴は合成ゴムもしくは合成ゴムと天然ゴムを混ぜ合わせた素材を用いますが、第一ゴムの場合、配合されているゴム材料の天然ゴム比率が非常に高くなっています。

基本的に天然ゴムの方が高価な素材で、数千円クラスのレインブーツでは合成ゴムが主体になっていますが、コストよりも品質を重視する配合でブーツがしなやかで動きやすく、さらにゴム割れ(ひび割れ)しにくい耐久性の高さを実現しています。

北海道の厳冬の屋外でも長く使える頑丈さと柔軟性を兼ね備えており、靴底も凍結路面で滑りにくいよう工夫された設計です。

SHOLL
SHOLL

長靴は「消耗品で、せいぜい2、3年程度で買い替えるもの」と思っている人にこそ一度試してほしいブランドです。

第一ゴムの主なレインブーツ製品ラインナップ紹介

長靴専門メーカーだけあり、第一ゴムの製品ラインナップは非常に豊富です。

用途やユーザーに合わせて、大きく

  • 冬用防寒ブーツ
  • 雨天用レインブーツ
  • アウトドア・作業用長靴
  • ファッション向けブーツ

など、多彩なカテゴリーの商品を展開しています。

それぞれに目的に応じた工夫が凝らされており、例えば冬用モデルでは裏地にボア(起毛素材)を用いて保温性を高めたり、靴底に金属ピンスパイクを埋め込んで氷上での防滑性を持たせたり。

SHOLL
SHOLL

ここでは主なモデルの一例をカテゴリごとに紹介します。

冬用防寒長靴

氷点下の屋外作業や通勤向けに防寒性と防滑性を重視したシリーズがあります。

第一ゴム「フレッシュW50」の画像。

Image Photo by 第一ゴム

例えば「フレッシュW50」は分厚いウレタンボア裏地で足先まで暖かく、靴底にスパイクピンを備えて凍結路でも滑りにくいロング丈モデルです。

寒冷地仕様ながらデザインはシンプルで、雪国の定番として幅広い世代に支持されています。

雨天用レインブーツ

普段の雨の日やタウンユースに適した軽快な長靴も揃っています。

第一ゴム「ウェリー#5」の画像。

Image Photo by 第一ゴム

代表的なのが「ウェリー#5」というオーソドックスな長靴で、ハンターブーツのようなクラシックな見た目ながら日本人の足に合う木型で歩きやすい一足です。

第一ゴム「パッカブル#96」の画像。

Image Photo by 第一ゴム

また、折りたたんで携行できる「パッカブル#96」というモデルもあり、フェスや旅行先で急な悪天候に備えるのに便利なようにデザインされています。

アウトドア・作業用

農作業やガーデニング、釣りなどに耐えうるタフな長靴も第一ゴムの得意分野です。

第一ゴム「田植え用長靴」の画像。

Amazonより引用

例えば、定番の農業用長靴「田植え用長靴」は、膝下まで覆う長さと泥濘にはまっても脱げにくいフィット感が特徴。

実用性から最近では欧州のファッション市場でも注目を集めています。

第一ゴムのレインブーツの画像。色はカーキー、斜めからのアングル。

Image Photo by 第一ゴム

また、第一ゴムを代表する「フィールドブーツ#1000」アウトドア愛好者向けに作られたユニセックスモデルで、深い波形ソールでぬかるみでもグリップ力を発揮。

履き口のサイドベルトでフィット感を調節できるようになっています。

ファッション向けモデル

機能性だけでなくデザイン性に優れたおしゃれ長靴もあります。

第一ゴム「ラ・シェブリー(La Chevre)」の画像。

Image Photo by 第一ゴム

「ラ・シェブリー(La Chevre)」シリーズは表面がスエード調に植毛加工されたショートブーツで、一見すると革靴のような高級感が魅力です。

第一ゴム「トリカエ Lady」の画像。

Image Photo by 第一ゴム

さらに、ブーツの外観をカスタマイズできる「トリカエ Lady」という着せ替え可能なモデルも展開しています。

こちらは、複数のカバーを付け替えてコーディネートを楽しめるよう工夫されています。

第一ゴム レインブーツ
created by Rinker

第一ゴムレインブーツの使用レビュー

第一ゴムのレインブーツ「ノービア#41」の私物、斜めからの画像。色はカーキ。
私物の「ノービア#41」

実際に、私が購入した「第一ゴム」のレインブーツをレビューします。

今回購入したのは「ノービア#41」というタウンユースも可能な全天候型ラバーブーツ。

SHOLL
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代表モデルとしては「#1000」「ウェリー#5」あたりだと思いますが、個人的にはこの「ノービア#41」もかなりおすすめです。

選んだサイズとフィット感:XLサイズでジャストフィット

今回私は第一ゴムのレインブーツを実際に購入し、サイズXL(27.5〜28.0cm)を選びました。

結論から言うと、このXLサイズで「私の足には寸分違わずジャストフィットかつ、履き心地も歩き心地もメチャクチャ良い」でした。

私の場合は人差し指の長いギリシャ型で、踵~人差し指の先端までが27.5cm、親指までが27cm、足幅の一番長い部分が10cm。

大体の英国靴ブランドではUK8.5F程度がジャストサイズです。

第一ゴムのサイズ展開ではLLサイズ=26.5〜27.0cmXLサイズ=27.5〜28.0cmとなっており、私はXLを選択しています。

SHOLL
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表記に対して意外と大きくはない?と思われるメンズの方もいらっしゃると思いますが、ユニセックス展開であるためです。

実際に履いてみると長さ・幅ともに過不足なく、厚手の靴下を履いてもきつすぎない絶妙なフィット感でした。

スクロールできます
参考として履いている靴の種類着用サイズ(筆者)
アディダス スタンスミス (スニーカー)27.5cm(JPサイズ)
クラークス デザートブーツ / ワラビーUK8.5 (US9相当)
ドクターマーチン 8ホールブーツUK9(少し緩め)
英国ブランドの革靴 (木型Fなど)UK8.5 F ウィズ

歩き心地と軽さ:ハンターより疲れにくく、足に追従する快適さ

第一ゴムのレインブーツ「ノービア#41」の私物、サイドからの画像。脚の形に添って作られている。
「日本製」の紙タグは切り離して着用しましょう。
最近タグつけっぱの方多いですよね

履いて歩いた第一ゴムのブーツは、なんといっても歩き心地の良さに驚かされました。

私自身ハンター社の長靴(オリジナルトール)も所有していますが、それと比べると第一ゴムのブーツは明らかに足に吸い付いて追随して、運びが軽快です。

素材のゴム自体はハンターより薄手ながら明らかに高品質でハリがあり、ブーツ全体が足の動きに寄り添うようにしなやかに曲がります。

加えて、木型(ラスト)の設計が絶妙で、足の要所要所をしっかりホールドしてくれるため、長靴特有のブカブカした感じがなく足と一体化するフィット感があります。

公式の製品説明でも「疲れにくく、フィット感が違います」と謳われている通り、実際に数キロ歩いてみても足への負担が少なく、重さをあまり感じませんでした。

第一ゴムのレインブーツ「ノービア#41」の私物、ソール裏画像。滑りにくく歩きやすいパターン。
ソールも歩きやすく滑りにくく、
重さを感じさせません

参考までに重さを計測したところ、サイズXLで一足(片足)あたり約800gほどでした。

レインブーツ全体で見ると800gというのは決して軽量クラスではありません(とはいえ、一般的な長靴は片足1kg前後のものも多いです)が、それでも歩行時に重さを感じさせないのはフィット感の良さが効いています。

長時間歩くシーンでも足が重くなりにくく、通勤やアウトドアなど距離を歩く用途でも安心して使えています。

裏地メリヤスの快適さと上品なデザインの魅力

第一ゴムのレインブーツの履き口周り。メリヤス地が張られており、履き心地に寄与している。

Yahoo!ショッピングより引用

第一ゴムの長靴を語る上で見逃せないのが、裏地のメリヤス生地です。

ブーツ内部全体に柔らかなメリヤス織りの布地が貼られており、これが想像以上に快適でした。

メリヤス裏地は吸湿性が高く蒸れにくいため、長靴内部に足を入れたときのヒヤッとしたゴムの感触もなければ、汗をかいても布地が適度に吸収・放散してくれるので、ゴム面むき出しのブーツにありがちなベタつきや不快感がほとんど感じられません。

第一ゴムのレインブーツ「ノービア#41」の私物、正面画像。ロゴが配されている。
“DAIICHI”のロゴも一周回って良いと思います

そしてデザイン面でも、第一ゴムのブーツは非常に風格のある佇まいを備えています。

無駄な装飾や派手なロゴなどはなく、一見地味にも思えますが、そのシンプルさがかえって素材と作りの良さを引き立てています。

SHOLL
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実物を手に取るとゴムの質感や仕上げの丁寧さが伝わり、高級感すら漂います。

派手さはないものの飽きのこないクラシックなデザインで、履く人を選ばず長く愛用できる一足だと思います。

第一ゴム レインブーツ
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第一ゴムのレインブーツが合う人/合わない人

こんな人には第一ゴムのブーツがおすすめ

第一ゴムのレインブーツは上記の通り機能性・快適性に優れており、特に以下のような方々には大いにおすすめできます。

  • 長靴で長時間歩いても疲れにくい履き心地を求めている人(フィット感が良く足の負担が少ない)
  • 天然ゴムの上質な質感や高い耐久性を重視する人(しなやかで割れにくく、壊れにくい靴が欲しい)
  • 国内生産の製品や日本の職人技に魅力を感じる人(国産ならではの安心感・丁寧な作りを味わいたい)
  • デザインはシンプルでも上品なものを好む人(派手さより質の良さが際立つデザインを評価したい)

こんな人には購入を検討し直しても良いかも

逆に、第一ゴムのブーツは万能ではありません。場合によっては他の選択肢を検討した方が良い人もいます。

  • とにかく軽さを最優先する人(※第一ゴムのブーツは片足約800g前後で、もっと軽量なEVA樹脂製長靴なども市販されています)
  • 予算を抑えて安い長靴が欲しい人(国産ハンドメイドの高品質品だけに、価格は量産品より高めです)
  • 有名ブランドのロゴや流行を重視する人(第一ゴムは知る人ぞ知る存在で、デザインもベーシックなので「映え」重視なら物足りないかもしれません)
  • 足のサイズが非常に大きい人(最大でも28cm程度までの展開のため、29cm以上の足にはサイズが合わない可能性があります)

【Q&A】第一ゴム長靴の疑問に答える

そして、ここまでの内容やその他をまとめて、Q&A形式にしました。

第一ゴムとはどんなレインブーツメーカー?

北海道・小樽で1935年創業、国内生産と職人の手作業にこだわる老舗のゴム長靴メーカーです。

天然ゴムの比率が高く、高品質・高耐久の国産ブーツを作り続けています。

第一ゴムの長靴はどんなラインナップがあるの?

冬用防寒、雨天用、アウトドア・作業用、ファッション向けなど多彩なモデルがあります。

それぞれ用途に合わせた素材や機能性の工夫が特徴です。

実際の履き心地やサイズ感はどう?

足にしっかりフィットし、長時間歩いても疲れにくい履き心地です。

ユニセックス展開でサイズ表記よりやや大きめに感じる場合もありますが、フィット感は絶妙です。

第一ゴムの長靴のデザインや素材の特徴は?

天然ゴムの上質な質感とシンプルで上品なデザインが魅力です。

裏地のメリヤス生地で蒸れにくく、快適に履ける仕様です。

どんな人に第一ゴムの長靴はおすすめ?逆に合わないのは?

国産・高品質・快適性重視の人や、シンプルで上品なデザインを求める人におすすめです。

一方、とにかく軽さ重視や安さ重視、大きなサイズ(29cm以上)が必要な方には合わない場合があります。

第一ゴム レインブーツ
created by Rinker

終わりに|日本製長靴の魅力を日常に取り入れて

今回は以上です。

第一ゴムの長靴は、国内生産と職人技のこだわりが随所に感じられる特別な一足。

機能性だけでなく、長く愛用できる見た目や快適な履き心地が、いわゆる日本のモノづくり的要素を感じさせられる大きな魅力です。

中でも「レインブーツ」というと、欧や米のブランドを思い浮かべがちですが、個人的には第一ゴムの方が履き心地や質感が段違いで良いです。

もし、これを読んでくださっている方が日本に住んでいるなら、ぜひ手に取ってほしい一品です。

日々の暮らしに寄り添うレインブーツを選ぶことは、快適さだけでなくちょっとした気分転換にもつながります。

自分にぴったりの長靴で、新しい季節の雨や雪も前向きに楽しんでみてはいかがでしょうか!

おしまい!

(少しでもお役に立てられたなら、SNSに拡散していただけると嬉しいです!)

第一ゴム レインブーツ
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本当に良い、ブランドを。

SHOLLWORKSは、プロの目線からファッションに関する情報と価値観をお届けします。

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Welcome to SHOLLWORKS !!

1987年生まれ。国内ブランドを経て、伊ラグジュアリーブランドのデザイナーとして4年間勤務。
現在はデザイナーの他、日本の服飾産業を振興するため、マーケティング支援も行っています。
素材の機能性からパターンまで精通し、シンプルかつ素敵な服装の普及に努めています。



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