【プロが選ぶ】初心者必見!有名カジュアルシューズ10選!【おすすめの靴】
・廉価なものから高級品まで幅広くご紹介
・有名メーカーの代表的モデルが中心、ファッションに詳しい人からも「おっ」と思われるモデル
・ロングセラーアイテムが多く、クラシックなトレンドにも合わせやすい
こんにちは、しょるです。
「オシャレは足元から」という言葉は有名ですが、個人的にも靴からコーディネートを選ぶことが多く、優先順位が高いアイテムではあることは確かです。
今回は、そんな靴選びについて。比較的、ファストファッションが参入しきれていないジャンルということもあり、初心者の方は特に、どこで何を買えば良いのか分からないと思います。
そこで、プロのデザイナーである私が、上記の基準で選定してみました。価格帯も定価数千円で買えるものから、中には8万円程度のものまで幅広くチョイス。
靴の歴史において重要な役割を果たしたメーカーの代表的モデルばかり。オシャレになりたい人はもちろん、ファッションに詳しくなりたい人も必見です。
しかも、それぞれの項目の下部にはショッピングサイトをご案内しています。定価よりも、かなりお買い得価格で購入できるものばかり&メンズだけでなくレディースも展開しているので、お見逃しなく!
(ビジネスシューズに関するオススメ記事はこちら)
【お洒落になりたい人へ】カジュアルシューズは、この10足がおすすめ!
アディダス:スタンスミス(STAN SMITH)
Amazon 公式HPより引用
・世界一売れたスニーカー
・クラシックなカッコよさ
・本革&ラバーソールで履き心地も◎
最初にご紹介するのが、アディダスのスタンスミス。こちらは「世界一売れたスニーカー」として、ギネスにも掲載されているシューズです。
見た目もシンプルかつクラシカルでカッコいいですし、本革のアッパーとラバーソールが程よく高級感もあり、耐久性も抜群の一足。あまりカラフルなものだと、コーディネートの妨げになることもあります。まずは、白い一足を選ぶことをオススメします。
定価は通常モデルで8千円程度。スニーカーの中ではそこまで安くはないと思いますが、本革を使用していることから足に馴染みやすく、歩きやすいので投資の価値はあります。個人的には社会人のオフや、学生がちょっと背伸びして買う一足として、おすすめしたいシューズです。
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングいずれも取り扱いがあるので、ぜひ覗いてみてください!

「ちょっと予算オーバーだな・・・」
という方は、同じくアディダスから出ているアドバンコートベースというモデルもオススメです。
ディティールの高級感は(多少)劣りますが、こちらはスタンスミスの半額程度とお得です。

クラークス:デザートブーツ
Amazon 公式HPより引用
・1950年発売の超ロングセラー
・柔らかく包み込まれる履き心地、非常にコンフォートで歩きやすい
・ジーンズにもスラックスにも◎、普遍的で汎用性が高いデザイン
創業1825年、英国を代表的メーカーのクラークス。間もなく200年を迎えるこの老舗は、サイラス&ジェームスのクラーク兄弟が、レザー製のスリッパを発明したところから始まりました。
そんなクラークスを代表するデザートブーツは、カジュアルシューズ界の王道ではないでしょうか。個人的にも愛用している靴の一つです。砂漠を行軍するチャッカブーツに着想を得て、狩猟用として誕生したクレープソールと合体させたタウンユースアイテム。
見た目に関しても類似したものが、様々なメーカーから発売されています。
時代に合わせてマイナーチェンジを繰り返していますが、70年以上販売されているというのも驚き。履き心地が良く歩きやすい点と、様々な服に合わせやすい汎用性の高さが、長年愛されている理由です。
前述のスタンスミスに対し、こちらは「世界一売り上げた革靴」として、ギネス記録に載っている名作です。革靴といってもドレスシューズではなく、カジュアルシューズに属するもの。流石にフォーマルな場には合いませんが、オフィスカジュアルにもOKなので色々な合わせ方ができます。
デザートブーツはカラー展開も豊富。お好きな色をお選びいただければと思いますが、個人的には定番のサンドスエードがオススメです。
オレンジのステッチが特徴的で、デニムパンツにもスラックスにも合います。他にはブラックとダークブラウンも定番色ですが、シーズン毎に限定カラーや変わった素材も登場します。
定価は25,300円(税込)ですが、Amazonや楽天市場などで扱われている並行輸入品は半額程度で買える場合も。ぜひ、下記から覗いてみてください!

クラークス:ワラビーブーツ
Amazon 公式HPより引用
・1966年発売、クラークスの中でデザートブーツと人気を二分する名作
・デザートブーツよりカジュアル向け、デニムやワークパンツなどとの相性が抜群
・「ダサカッコいい」魅力あふれる一足
クラークスの特徴は、いわゆる「革靴」と比べて、とにかく柔らかく包まれる履き心地。全体的に見た目は「スタイリッシュでカッコいい!」という感じとは真逆ですが、親しみやすさと普遍的な見た目が人気のブランドです。
中でも写真のワラビーブーツは、最も「包み込まれる」感を味わえるカジュアルなモデル。ワラビーとはカンガルー属の有袋類動物で、袋のような見た目が名前の理由。デザートブーツと人気を二分する代表作で、こちらも1966年から発売されています。
デザートブーツよりもカジュアル寄りで、デニムやチノパンといったパンツとの相性が抜群。私がファッションに興味を持った頃、この靴の広告を見て衝撃を受けました。妙にダサカッコよくて、実際に履いてみるとクセになる魅力があります。
こちらも定価25,300円(税込)と高めのカジュアルシューズですが、楽天市場やYahoo!ショッピングなら1万円台で購入できますよ!

ドクターマーチン:1460 8ホールブーツ
Image Photo by Dr. Martens
・1960年発売、ブランドの代表的モデル
・「モード」から「ゴス」まで様々な服装に合う
・近年はレディースでも人気沸騰中
1947年、英国で誕生したドクターマーチン。トレードマークのエアークッションソールは、創業者の一人である医師のクラウス・マルテン博士が負傷兵の為に(軍用物資のタイヤから)考案したことから誕生。
中でもこの1460 8ホールブーツは、ブランドのアイコン的アイテムです。モデル名は、1960年4月1日に生産開始されたことに由来。古くからミュージシャンやファッション業界人、服飾学生などから厚い支持を受けてきたマーチンですが、カジュアルな格好にはもちろん、いわゆる「モード系」から「ゴス」まで合わせられるのは、このメーカーの大きな特徴です。
また、近年はインフルエンサーとのタイアップといった宣伝が功を奏し、メンズのみならずレディース市場も開拓。バッグ類などのアクセサリーも充実しており、トータルコーディネートもし易いブランドです。
定価は26,400円(税込)と高め。しかし、以下の3ショッピングサイトでは1万円台半ばで販売されるなど、かなりお得に購入できます。

ドクターマーチン:1461 3ホール
Image Photo by Dr. Martens
・オールシーズン履ける名作
・3ホールは脱ぎ履きしやすく、コーデの幅が広い
・大手ECショップでは1万円で購入可能
1461 3ホールも同じく有名モデルです。脱ぎ履きが面倒という人や、オールシーズン使えるシューズをお求めの方はこちらがオススメ。革もタフですし、ソールもスニーカー並みに減らない万能選手です。
ちなみにホールとは、靴ひもを通す穴列の数を指します。20ホールなんてモデルもありますが、3ホールは短靴なので脱ぎ履きしやすい。柔らかな履き心地とは裏腹にソールも頑丈、長年ガシガシと愛用できます。
また、ドクターマーチンで一点注意してほしいのが、サイズが1cm刻みであること。レースアップの3ホールや8ホールブーツならそこまで気にならないと思いますが、ローファーのモデルは注意してくださいね。
3ホールは定価23,100円。こちらはなんと、並行輸入品が1万円程度で購入できます。私も非常に愛用しているシューズで、迷ったらこれ!というくらいオススメ。

ニューバランス:CM996
Amazon 公式HPより引用
・いわずと知れた傑作スニーカー
・スニーカーの中では価格も高めだが、履きやすさと高級感を両立
・カジュアルはもちろん、セットアップスタイルにも◎
創業1906年と古いニューバランス。初めて靴にウィズ(足幅のサイズ)の概念を導入したメーカーとしても有名で、サイズ感と履き心地には一層のプライドを持っているメーカーです。日本では90年代のスニーカーブームの際、知名度がグンと上がりました。
現行モデルのCM996は、1989年に誕生した“996”を現代版にブラッシュアップした、現行のニューバランスで最もスタンダードなモデル。「おしゃれなスニーカーを一足持つなら、ニューバランス996!」という人も多い名作です。
見た目はそのまんまスニーカーですが、スタイリッシュな見た目がデニムだけでなくセットアップスタイルの足元にも合います。動きやすい化繊系のセットアップと、インナーをTシャツにして足元はスニーカー。そんな王道的なスタイルも、足元がチープでないと映えると思います。
定価は16,280円。スニーカーとしては決して安くはないですが、こちらも下記3サイトとも1万円前後で購入できます。気になる方はぜひ、下記リンクから覗いてみてください!

ニューバランス:ML574
Amazon 公式HPより引用
・ニューバランスのエントリーモデル
・996よりも丸みがあり、よりカジュアルに
・価格面も優秀、高コスパな一足
ニューバランスの中では、悪路とタウンユースを兼ね備えたエントリーモデルの574もオススメ。
一見、「なんでこれがオシャレなんだろう?」と思われる方も多いメーカーですが、しっかりした素材による高級感と、「スニーカーをしているんだけど、ちゃんとファッションアイテムである」というバランスが絶妙なことが理由。
また、574は(先述の996と比べ)ラウンドトウで可愛らしいフォルムが特徴。普通のスニーカーとして履くもよし、レディースなら可愛いコーデの足元の「外し」として持ってくるのも良いですよ。初心者の方にこそ、積極的にチャレンジして欲しいアイテムです。
エントリーモデルということもあり、価格面でも非常に優秀。下記サイトでは、なんと6,000円台で購入できます。カラーバリエーションも豊富なので、見るだけでも楽しいラインナップです。

オールバーズ:ウールランナー(WOOL RUNNER)
allbirds 公式HPより引用
・サステナビリティ推進メーカー
・驚異的な軽さ、浮くような履き心地
・洗濯機で丸洗いも可
続いては、オールバーズから代表的なウールランナーをご紹介。
今回ご紹介する中では恐らく、最もマイナーなメーカーだと思います。2014年にニュージーランドの元サッカー選手のティム・ブラウンと、バイオテクノロジーのアントレプレナージョーイ・ズウィリンガーの2人で立ち上げたブランド。
プロダクトが非常に優秀であるため、ピックアップさせていただきました。
オールバーズは環境負荷考慮をはじめとする、サステナビリティに対して先進的に取組むブランドです。
例えば、アッパーやインソックには革や合皮ではなく、ニュージーランド産のメリノウールを使用。これは、合皮素材の6割の環境負荷でシューズを生産できるそうです。また、羊においても動物福祉の観点から条件を満たした組織から供給を受けたものを使用。
製品だけでなく、靴ひもはリサイクルペットボトルを再利用したポリエステル素材、パッケージはリサイクル段ボールなど、かなり徹底したメーカーです。昨今、サステナビリティが世界的にピックアップされていますが、オールバーズは先駆的に取り組んでいる企業。
また、たとえ環境面などに配慮されていても、ユーザーにとっては使いにくいものであったら価値がありません。しかし、オールバーズはそのどちらも、高い次元でクリアしています。特に履き心地はすばらしく、驚くほど軽い。本当に翼を授けられたような感覚なので、ぜひ一度、試してみて欲しい。
そして、洗濯機で丸洗いできます。洗濯ネットに入れてポンでOKです。軽いので洗濯機もゴロゴロいいませんし、洗濯して直射日光の当たらないところで置いておけばOK。ただし、乾燥機を使用すると急激に縮むので、必ず自然乾燥で。
デザイン面では極めてシンプル。個人的にはレギンスパンツやジャージーといったワンマイルウェアや、オフィスカジュアルの足元にも良さそう。
販売は公式オンラインがオススメ。店舗は日本だと原宿駅前にあります。基本的にセールは掛かりませんが、サステナビリティを強く意識する人にオススメしたい一品です!
パラブーツ:バース(BARTH)
Amazon 公式HPより引用
・フランスを代表するシューズブランド
・ワークやアウトドアを経た、頑強な靴
・有名モデル多数、デッキシューズは春夏のマストアイテムとして近年人気
1927年、フランスの靴職人、レミー・リシャールポンヴェールによって立ち上げられたパラブーツ。ブランド名はブラジル・パラ港から持ち帰ったラバーシューズからアイデアを得たことに由来します。
シャンボードやミカエルといったモデルが代表的ですが、今回ご紹介するのは近年セレクトショップでも積極的に取り扱われているバースというモデル。デッキシューズと呼ばれる類の靴です。
デッキとは船の甲板を意味し、元々は船乗りの命を守る立派なワークアイテムです。防水性を高めるためにオイルを染み込ませたレザーを使用し、ソールも甲板で滑らないようにグリップが効きます。
タウンユースとしては基本的には春夏に使用されることが多い靴で、クロップドやハーフパンツと合わせるのも良いですし、防水コートと合わせるのも「分かっている感」を演出できます。
定価は約3万円。パラブーツの中では断トツで安いですが、一般的にみたら超高いですよね。ただ、革もディテールも廉価なデッキシューズとは格が違うので、デッキシューズに興味のある人には強くオススメしたいモデルです。

トリッカーズ:バートン(BOURTON)
Amazon 公式HPより引用
・創業1829年、靴の聖地ノーザンプトンで現存する最古のメーカー
・グッドイヤーウェルテッド製法の頑強な靴、長年使用でき高級感もある
・様々なブランドとコラボされており、幅広いコーデに対応する
最後にご紹介するのが、トリッカーズ。創業1829年、高級紳士靴の聖地である英国ノーザンプトンに現存するメーカーの中でも、最古のブランドです。
元々はメンズブランドでしたが現在はレディース用のモデルもあり、英国らしいカントリー調のシューズを中心に展開されています。グッドイヤーウェルテッド製法で作り上げられたトリッカーズのシューズは堅牢で、何年も大切にし甲斐のある靴です。
写真は4アイレットのレースアップであるバートン。トリッカーズの中で最も人気あるモデルです。
カントリーテイスト溢れるブローギング(革端のギザギザ)や、メダリオン(穴飾り)が視覚的に非常にキャッチーですよね。ソールもコバが張り出していて、アッパーを逞しく守っています。
頑強そうな見た目通り、それなりに重いです。しかし、慣れてくるとインソックが沈み込んで革も馴染み、とても歩きやすい靴です。ソールはレザーやダイナイト、コマンドソールなどがあるので、ご自身のテイストに合わせて選ぶといいと思います。迷ったらダイナイトソールがオススメ。
同じく英国らしいツイードのジャケットやバブアーといったアウターと合わせるも良いですが、コムデギャルソン(ジュンヤワタナベ)やマーガレットハウエル、ポールスミス、その他有名ブランドがこぞってコラボや別注を依頼するだけあって、コーデの懐も深い。
写真のエイコーンという黄色の強いカラーが個人的には好きです。もちろん、靴の定番色である黒やダークブラウンもありますよ。
定価は8万円に迫りますが、こちらもAmazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどで販売されている並行輸入品は半額程度で購入できます。

まとめ:まずは一足、気になった靴を
いかがでしたでしょうか。
今回は主に有名どころから、デザイン性にもある程度の幅を持たせて紹介させて頂きました。いきなり全部ゲットするのではなく、まずはこの中で一足、気になったものを試してみて下さい。
私にとって、おしゃれを始めた靴はクラークスのデザートブーツでした。数度買い換えつつも、15年経っても同じモデルの靴を愛用している、というのは素晴らしい出会いだったと思います。
ユニクロから入る初心者の方に一足オススメするのであれば、ドクターマーチンの3ホールが耐久性的にも、値段的にも良いんじゃないかなって思います。
これからおしゃれになりたいという方も、ぜひお気に入りの一足を見つけてくださいね。より高価格帯のものや、知名度の高くない新進気鋭のものも、いずれご紹介できればと思います。
それでは今回はこの辺で失礼します。
あなたがお気に入りの一足と出会えますように。
コメント