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SHOLL(しょる)
皆さまこんにちは。“SHOLLWORKS”運営者のSHOLL(しょる)と申します。

1987年、山梨県甲府市生まれ。国内デザイナーズブランドを経て、ファッションコングロマリットのブランドでデザイナー職を経験。

現在は東京都在住、ブランディングとマーケティングを涵養させる活動も行っています。
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なぜ「ZOZO横丁」なのか? 札幌・すすきので仕掛ける“ファッション×飲み”の新体験

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ファッションEC「ZOZOTOWN」が、サービス開始20周年という節目に、北海道・札幌の歓楽街すすきのを舞台に開催される「ZOZO横丁 SAPPORO」を発表しました。

2025年6月27日(金)から7月6日(日)までの期間、ZOZOTOWNで人気のEC専業ブランド計45ブランドが一堂に会します。

この試みは、一般的なポップアップストアの枠組みを超え、ZOZOTOWNの原点と未来が交差する実験的な場と推察します。

SHOLL
SHOLL

テクノロジーの代わりに「酒」という最も人間的なコミュニケーションツールを用いて、新たなファッション体験を創造しようとする、野心的で実に興味深い企画です。

著者「SHOLL(しょる)」プロフィール

1987年生まれ。国内ブランドを経て、伊ラグジュアリーブランドのデザイナーとして4年間勤務。現在はデザイナーの他、日本の服飾産業を振興するため、マーケティング支援も行っています。

素材の機能性からパターンまで精通し、シンプルかつ素敵な服装の普及に努めています。


※当サイトのコンテンツは著者の知識と専門性、情報に基づき、完全に独自に制作しています。PRの有無に関わらず、メーカーはコンテンツや評価の決定に一切の関与をしていないことを宣言します。なお、この記載は景表法第5条第3号を遵守するためのものです。

目次

原点回帰と未来への挑戦:ZOZOがリアルイベントに込める想い

今回の「ZOZO横丁」を理解するには、まずZOZOTOWNが歩んできた歴史を紐解く必要があります。

そこには、常に「オンラインとリアルの融合」を模索し続けてきた、一貫した哲学が存在します。

インターネットの「町」から始まったZOZOTOWN

今でこそ巨大なファッションプラットフォームとして知られるZOZOTOWNですが、その始まりはインターネット黎明期の2004年12月。

サイト上に仮想の「町(TOWN)」を作り、そこにユーザーが好みのセレクトショップを構える、というコンセプトにその名は由来します。

SHOLL
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ユーザーは、まるでリアルな町を散策するように、インターネット上の様々な店を巡り、新たなファッションと出会う。この「架空の町」という概念こそが、ZOZOTOWNの原点でした。

(当時はイケてない、使いにくいといった声が多かったと思いますが、個人的には結構好きでした。)

今回の札幌・すすきのというリアルな区画に、期間限定でファッションブランドが軒を連ねる「ZOZO横丁」は、リアルタウンでの面白い世界観を創出する、興味深い試みでもあります。

テクノロジーとリアルを融合させてきたZOZOのDNA

ZOZOTOWNはこれまでも、ECの枠を超え、リアルな体験価値を追求してきました。

例えば、身体や顔の3D計測を可能にする「ZOZOSUIT」「ZOZOMAT」「ZOZOGLASS」といった計測テクノロジー。

あるいは、AIとプロのスタイリストが“似合う”を徹底解剖する超パーソナルスタイリングサービス「niaulab by ZOZO」もありました。

SHOLL
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一方で今回、ZOZOが持ち出したのは、最新のテクノロジーではなく、「酒」と「横丁」という、極めて人間的でアナログな装置です。

これまでとは少し異なるアプローチが、却って興味をそそられる気がします。

ファッションと酒の融合点、札幌・すすきのという必然

なぜ、札幌・すすきのか。そしてなぜ「横丁」なのか。

そこには、この街が持つカルチャーと、ZOZOが提供したい体験価値との合致点があるからと考えます。

「横丁文化」が根付く街での新たな試み

札幌・すすきのは、古くから小さな店が軒を連ね、見知らぬ人々が肩を寄せ合い、酒を酌み交わす、「横丁文化」が根付く街です。

目的の店に向かうだけでなく、路地をそぞろ歩く中で偶然見つけた店にふらりと立ち寄る、といった予期せぬ出会いが生まれます。

この「横丁」が持つ、偶発性と親密なコミュニケーションの構造を、ZOZOはファッションの場に持ち込んでいると考えられます。

来場者は、お目当てのブランドを目指すだけでなく、ドリンクを片手に会場を巡る中で、今まで知らなかったブランドのブースに立ち寄り、その世界観に触れることができます。

まさに、デジタル上の「回遊」を、リアルな「はしご酒」の体験へと置き換えた、画期的なアイデア・・・なのかも。

「よい服。よい酒。よい出会い。」という体験価値

イベントのテーマ「よい服。よい酒。よい出会い。」は、本企画の核心を象徴しています。

普段は画面越しでしか見られないEC専業ブランドのアイテムを、実際に手に取り、試着できる喜び。 無料で提供される一杯の酒がもたらす、リラックスした雰囲気。

そして、ブランドの作り手とユーザーが、「飲みカウンター」を挟んで直接ファッションを語り合える、濃密なコミュニケーション。

これらが融合することで、単なる「購買」行為は、忘れられない「体験(こと)」へと昇華します。

ECの最大の課題である「リアルな熱量の欠如」に対して、人間的なアプローチで“戦ってみる”試みと、著者は推測しています。

「ZOZO横丁 SAPPORO」で体験できること

この実験的な空間では、20周年の感謝を込めた数々の「おもてなし」が用意されています。

実店舗を持たない人気45ブランドとのリアルな出会い

会場には、ZOZOTOWNで絶大な人気を誇る、実店舗を持たないEC専業ブランドが計45ブランド集結します。

中には、今回が初のポップアップ出店となるブランドも参加し、さらに、期間中に出店ブランドが3回入れ替わるため、いつ訪れても新しい発見がある仕組みです。

気に入ったアイテムは、その場でQRコードを読み取り、ZOZOTOWNで購入できます。

横丁気分を盛り上げる、20周年の感謝を込めた“おもてなし”

  • ドリンク一杯、奢ります: 来場者には、ZOZO横丁オリジナルデザインのドリンクカバーと共に、好きなドリンクが1本無料で提供されます。
  • ZOZO×ニッカウヰスキー: 札幌・すすきのの象徴である「ヒゲのおじさん」との異色のコラボが実現しました。 ユーモラスな屋外広告のほか、提供ドリンクには数量限定で「ブラックニッカ クリアハイボール缶」も登場します。
  • スタンプラリー: 各ブランドブースを巡るスタンプラリーも実施します。 スタンプを3つ集めるとおつまみが、5つ集めるとZOZOTOWNで使えるクーポンがプレゼントされます。

「買う」から「こと」へ、ZOZOが描くファッションの未来

ZOZOは、企業戦略として「ファッションを『買う』なら ZOZO」から「ファッションの『こと』ならZOZO」への進化を掲げています。

今回の「ZOZO横丁」は、そのビジョンを具現化するための一貫と考えられます。

ECが当たり前になった現代において、またAIが生活に当たり前に普及するフェーズにおいて、ファッションは“人の楽しみ”として存在し続けます。

イベント概要

  • イベント名:ZOZO横丁 SAPPORO
  • 開催期間:2025年6月27日(金)~7月6日(日)
  • 開催時間:12:00~20:00
  • 開催場所:COCONO SUSUKINO 3F屋内広場(北海道札幌市中央区南4条西4丁目1-1)
  • 入場料:無料 ※参加にはZOZOTOWNの会員登録(無料)が必要です。

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本当に良い、ブランドを。

SHOLLWORKSは、プロの目線からファッションに関する情報と価値観をお届けします。

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1987年生まれ。国内ブランドを経て、伊ラグジュアリーブランドのデザイナーとして4年間勤務。
現在はデザイナーの他、日本の服飾産業を振興するため、マーケティング支援も行っています。
素材の機能性からパターンまで精通し、シンプルかつ素敵な服装の普及に努めています。



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