最速で「おかしくない」ユニクロコーデを目指して損をしたくないメンズへ。
プロのファッションデザイナーが、オススメのスポーツ&アウトドアコーデをご紹介します!
こんにちは、しょるです。
今回は、ユニクロでアクティブなスポーツ&アウトドア的コーデをしたい人のために、今期のオススメアイテムをピックアップしました。
きれいめ編、アメカジ編に引き続き、今回も実践編。「スポーツ&アウトドアコーデをしてみたい!」という方に向けて、具体的に後述したオススメアイテム&相性の良いアイテムで、コーデをするといった流れです。
スポーツ&アウトドアコーデは、機能性や動き易さが最大のメリット。
ユニクロは東レなどの企業との素材開発が伝統的に活発で、かなり相性の良い分野。近年は加えて、カッコよさもブラッシュアップされたように思います。
ワンマイルウェアの需要増もあり、適度な抜け感を持たせつつも、チャレンジしてみたいという方も多いのではないでしょうか。それでは一緒に、オススメのアイテム&コーデを押さえて参りましょう!
【秋冬~2022春夏】ユニクロのメンズでスポーツ&アウトドアコーデ!今期のおすすめは?
ユニクロでスポーツ&アウトドアコーデ!今期の【アウター】おすすめはこれ!
ハイブリッドダウンオーバーサイズパーカ
Image Photo by Uniqlo
14,900円
まずは、ハイブリッドダウンオーバーサイズパーカ。今冬、初のコラボレーションとなったホワイトマウンテニアリングという日本のアウトドア・モードブランドとのコラボレーションアイテムです。
3Dカットされたパターンで、重量を感じやすいオーバーサイズシルエットの中でも動きやすい構造になっています。暖かさのレベルとしてはダウンジャケットよりは低めですが、中にフリースなどを着込むことで機能的なアイテムに。
色は09 BLACKがオススメ。58 DARK GREEN、69 NAVYだと、よりユニクロらしさが残っており「ただの服」になりがちなので、一味違うという印象を与えるためにはコーデに工夫が必要(詳細は後述のポイント①にて)。
「ユニクロU」オーバーサイズマウンテンパーカ
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12,900円
続いては、「ユニクロU」オーバーサイズマウンテンパーカ。コットンとポリエステルを3層構造で接着にて貼り合わせた防風のボンデッド素材に、撥水加工をプラスしたアウター。
見た目のカッコよさもさることながら、冬から春先まで使える素材感が魅力。ただし、ボンディングによる構造上、経験上4、5年で内側がべたつくようになり撥水機能も弱まります。ずっとは使えないので、割り切ってバンバン愛用できる人向け。
また、素材そのものは防風性に優れますが、オーバーサイズなので隙間から入ってきます。真冬はインナージャケットとしてもこもこフリースなどとの相性が、見た目も機能的にも◎。
ライトパデッドストレッチジャケット +S
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9,900円
新ライン「+S」のメインアイテム、ライトパデッドストレッチジャケット。従来のダウンとは少し異なる画期的なアイテムで、個人的にもかなりオススメの一着。
建築物のような近未来的な見た目と、非常に軽量でフィット感が高い構造になっている点が◎。ストレッチ性が高いため動き易く、撥水加工も施されている機能的な一着。薄手なのに暖かいため、インナーコートとしても◎。
ちなみに、サステナビリティに配慮したライン故、中綿にリサイクルポリエステルを使用しているとのこと。
キチンと是是非非の「非」の部分もお伝えさせていただくのであれば、16%のポリウレタンはプラスチック素材の中でも、最も処理にコストがかかる素材。
耐久性が高く伸縮性が高いため便利ですが、そこまで環境にいい素材かな?と思わずにはいられません。あとは、結構シャカシャカ音はしますので、静かなことが求められる環境では注意が必要。
【ポイント①】 ハイブリッドダウンオーバーサイズパーカ×色落ちジーンズはNG
スポーツ&アウトドアコーデで重要なことは、無理に普通のアイテムと混ぜてカジュアルダウンしないこと。単品で高級感あるアイテム同士であればアリですが、ユニクロのスポーツ&アウトドア系のアイテムの場合、オシャレに見せるには統一感などを持たせるなど、「ちょっと違うな」というコーデ上の工夫がないと厳しいと思います。
具体的には、ユニクロの、特に半端に色落ちされたブルーのジーンズで合わせると、「普通の服装」になりすぎてイマイチに見えます。
よって、上述のハイブリッドダウンオーバーサイズパーカと合わせるボトムスは、スウェットパンツなど上下黒で統一感を持たせた方が◎。あるいは、後述の「+J」のワンマイルのセットアップと、ハイブリッドダウンオーバーサイズパーカをともに69 NAVYにしてもOKですよ。
ユニクロで スポーツ&アウトドアコーデ! 今期の【トップス】おすすめはこれ!
ウールブレンドドライTシャツ(長袖) +S
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2,990円
アウターに続き、「+S」ウールブレンドドライTシャツ(長袖) 。このトップスの素材構成をみても「+S」が汗冷え対策の商品であり、本格的なアウトドアに向いているラインと分かります。
ユニクロと言えば、「ヒートテック=寒さに強い」と思われている方がほとんどだと思いますが、素材および構造上、汗をかきすぎるとかえって身体を冷やしまいます。
このカットソーを一番中に着て、ヒートテックなどの発熱インナーをその上に着ることで、より高い発熱および長時間の保温効果が見込めます。
肌面がワッフル構造になっているため、体表と服の間に空気を含んで温めてくれます。しかし、素材の特性上、ウールアレルギーの方や、チクチク感が苦手な方は注意。
その場合、無理せずスーピマコットンフライスクルーネックTなどのインナーを使用しましょう。
いずれのカラーもユニクロにありがちな霜降り柄で、正直、見た目に優れたインナーとは言えません。ファッションアイテムというよりも、今回紹介しているトップスやアウターのインナーとして活用するのが良いと思います。
「+J」ドライスウェットシャツ(長袖) セットアップ可能
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4,990円
2021秋冬シーズンで休止する「+J」 ドライスウェットシャツ(長袖) &ドライスウェットパンツ。
価格も高いですが、このクオリティのワンマイルウェアは当面出てこないと思いますので、ここを逃したくない一着。
ドライスウェットシャツ(長袖) は、ワンマイルウェアながら二枚袖になっており、腕が前振りされている&背中のグログランテープがワンポイントに。パターンの工夫やぱっと見も一味違った一着で、かなりオススメのスウェットです。
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「+J」のワンマイルセットアップは、大学生の通学や社会人のオフなどにも対応。こちらのセットアップと「+J」ダウンオーバーサイズコートで真冬は乗り越えられますし、あえて薄手のオーバートレンチコートを羽織って春先に対応しても◎。
もちろん、スウェットだけでなくパーカもOKですよ。その場合、あまり襟の立っていないアウターや、同じくフードの付いているアウターとの組み合わせがオススメ。
ストレッチドライスウェットプルパーカ(長袖)
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3,990円
ストレッチドライスウェットプルパーカ(長袖)は、スポーティーな印象を与えられつつ、シンプルさを演出できる一着。
同じく機能的なブルゾンと合わせても良し、 春先にはストレッチセルビッジスリムフィットジーンズ(09 BLACK)と合わせてシンプルに纏めてもOK。
正直、ユニクロ感はあります。あるけれど、だからどうしたと思える人向け。リーズナブルでドライ機能に優れた一枚なので、6月くらいまで着られます。
コーデ面では、例えばテーラードジャケットとの組み合わせはイマイチ。「+J」の項目で紹介したように、フード付きのアウターや、先述の「+S」ライトパデッドストレッチジャケットとの組み合わせなどがオススメ。
【ポイント②】 新ライン「+S」のカットソーは?高機能×サステナブルな商品
ここまで、アウターおよびトップスを紹介した新ライン「+S」。
名称はSports、Sweden、Sustainabilityの頭文字から取ったそうで、サステナブルなポイントを取り入れたスポーティで高機能なアイテムを展開しています。
(ネーミングそれでいいのか・・・)
ちなみに、ユニクロは2021年にスウェーデン五輪代表に公式ウェアを提供することが発表されました。「+S」の商品開発は、スウェーデンのトップアスリート・レジェンドによる“team sweden”のアスリートたちの意見を取り入れて行っているそう。
具体的な選手およびteam swedenに関する具体的な内容は、
https://www.uniqlo.com/jp/ja/contents/feature/ambassador/team-sweden/
にて掲載されています。
ユニクロでスポーツ&アウトドアコーデ!今期の【フリース】おすすめはこれ!
防風アウターファーリーフリースフルジップパーカ(長袖)
Image Photo by Uniqlo
3,990円
防風アウターファーリーフリースフルジップパーカ(長袖)。アウター編で紹介したオーバーサイズなアウターたちの中に着ることで、暖かさを確保できます。
今年は毛足が長めで余計なパイピング等がされていないため、シンプルでまとまったアウトドアコーデを作ることが可能に。コーデの相手はデニムでもOKですが、同じく内起毛のパンツや、ヒートテックパンツとのコーデの相性も良いパーカ。
ちなみに、09 BLACKの展開はありません。個人的には69 NAVYを選んで、ボトムス~シューズを黒で統一すると落ち着いて変に安見えしづらいですよ。
【ポイント③】オーバーサイズのアウター×もこもこフリースで機能性◎
一時期よりは程度が落ち着いたとはいえ、今もオーバーサイズがトレンドにあることは間違いありません。
オーバーサイズのアウターは身体との隙間が大きいため、どうしても風や冷気が吹き込んで寒さを感じやすいです。そのため、インナージャケットで隙間を埋めるようなコーデが寒い季節には重要。
もちろん、ファッションである以上はスポーツ&アウトドア系でも見た目は重要ですが、特に機能性が求められる分野であることも間違いありません。カッコいいダウンもOKですし、いっそアウターだけはユニクロに頼らないという手も。
ユニクロでスポーツ&アウトドアコーデ!今期の【ボトムス】おすすめはこれ!
ヒートテックウォームイージーパンツ(丈標準76~79cm)
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3,990円
冬の寒い季節で機能性を重視する方は、ヒートテックウォームイージーパンツがオススメ。
内側がヒートテックの起毛素材で暖かく、しかも動き易さまで確保されたユニクロらしい優秀な一本。
テーパード(膝から裾にかけて細くなるタイプ)なので、腿が太めで自信がない方や、大腿筋が発達したスポーツマンの方もチャレンジしやすいと思います。
ウルトラストレッチサイドファスナーパンツ +S
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4,990円
「+S」ラインより、ウルトラストレッチサイドファスナーパンツ。
裾幅はかなりタイトですが、伸縮性があり裾がジッパーで開けられるようになっているため素材の薄さからは想像できないほど暖かいパンツです。ライトパデッドストレッチジャケット +S とペアで使うのがオススメ。
ヒートテックウォームイージーパンツの方がタウンユース上の暖かさは上ですが、よりスポーティな印象を与え、動きやすい点が◎。
これらのオススメアイテムは、こうやって組み合わせる!【コーデの一例】
きれいめ編、アメカジ編同様、上記で紹介したアイテムは指定した色であれば、ほとんどの組み合わせで合います・・・と言いたいところですが、より色の幅が広いため、流石にちょっと無理があります。
あくまで一例ですが、ピックアップしてみましたので参考にしてください。
①:スポーツ&アウトドア対応、スタイリッシュコーデ
- トップス①:ウールブレンドドライTシャツ(長袖) +S(08 DARK GRAY)
- トップス②:ストレッチドライスウェットプルパーカ(長袖)(08 DARK GRAY)
- アウター:ライトパデッドストレッチジャケット +S(09 BLACK)
- ボトムス:ウルトラストレッチサイドファスナーパンツ +S(09 BLACK)/ヒートテックウォームイージーパンツ(09 BLACK)
- シューズ:オールバーズ ウールランナー(BLACK)
ユニクロお得意の機能性素材を使用したコーデ。ポイント①で解説したのと同様、「+S」のアウターと普通のジーンズと合わせてしまうと一気に平凡になってしまうため、ボトムス選びは特に重要です。全体で雰囲気を統一することが重要。
トップス①のウールブレンドドライTシャツ(長袖) +Sのウール素材だと痒みが出てしまう方は、定番のヒートテッククルーネックT(9分袖)などで代用しましょう。そちらも苦手な方は、スーピマコットンシリーズで。
また、スポーツ&アウトドア系を志す人に試して欲しいシューズが、オールバーズ(allbirds)のウールランナー。物凄く軽量で歩きやすいスニーカーで、原料から生産までエシカルに配慮したプロダクト。インソールを外して洗濯機でも洗えます。
②:ワンマイル×スタイリッシュコーデで、冬から春先まで!
- トップス:「+J」ドライスウェットシャツ(長袖)(56 OLIVE / 69 NAVY)
- ボトムス:「+J」ドライスウェットパンツ(56 OLIVE / 69 NAVY)
- アウター:ハイブリッドダウンオーバーサイズパーカ(09 BLACK / 69 NAVY)/ 「+J」ダウンオーバーサイズコート(09 BLACK / 69 NAVY)/ 「ユニクロU」オーバートレンチコート(09 BLACK / 56 OLIVE)
- シューズ:オールバーズ Wool Runners(BLACK)/ ドクターマーチン「1461」(BLACK)
合わせるコートで「キチンと服装をコーデしている感」を印象付けるコーデ。だらしないスウェットコーデにならないよう、アウターと靴でしゃんとさせている点がポイント。
シューズは、アウターに合わせて変えると良いと思います。
ハイブリッドダウンオーバーサイズパーカであればオールバーズ、残り二つのコートの場合など、少し「きれいめ」に寄せたい方はドクターマーチンの「1461」にすると良いですよ。
③:ブロックテック×フリース×レインブーツで低気温や雪に対応
- アウター:「ユニクロU」オーバーサイズマウンテンパーカ(35 BROWN)
- フリース:防風アウターファーリーフリースフルジップパーカ(長袖)(69 NAVY)
- ボトムス:ヒートテックウォームイージーパンツ(09 BLACK)
- シューズ:ハンター レインブーツ(NAVY)
寒い地域の真冬にも対応した、アウターを重ね着するスタイル。アウターで風を防ぎ、フリースで身体との隙間を埋めて温めます。フリースの代わりにインナーダウン等でもOKですよ。
シューズに関しては、雪の降り積もる地域であれば専用のスキーウェアなどもアリ。
ファッションブランドからであれば、ハンター(HUNTER)のレインブーツなどもメンズ・レディース共に良いですよ。
自分で「スポーツ&アウトドア」コーデを作る際、心掛けておきたいコツ
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①:ぶっちゃけ、高級感を出すコーデは難しい
出鼻を挫くような話ですが、そもそもスポーツ&アウトドアコーデは高級感よりも機能性が重視されるジャンル。
ユニクロで80点のコーデは作れますが、どうしても個々の高級感は高級ブランドと同じようにはいかないものもあります。
きれいめコーデを作るのと同様、ユニクロの場合は全身の色数を増やし過ぎないこと。こちらも、色数は基本的に抑え目を心掛けましょう。トップスからシューズまで2~3色を目安に。特に、ボトムスやシューズ選びが普通だと、一気にただの服装になりがちなので注意が必要。
②:ユニクロコーデに+αして、他ブランドを混ぜると一気に跳ねる
①の続きになってしまうのですが、ユニクロオンリーだと正直、少しだけエネルギー不足感が否めません。だからこそ、あえて「キチンとオシャレをしている」アピールが重要です。
+αを試みるのであれば、ゴアテックス(デサントやマーモット、アークテリクスなど)のアウター、サルゼン(SALZEN)のリュック、コートエシエル(cote & ciel)のバッグなどを混ぜることで、一気に格上げできます。
いずれも決して廉価ではないため揃えるのは簡単ではないものの、かなり良品だと思いますので検討してみてください。
という訳で、今回はスポーツ&アウトドアのオススメアイテム&コーデをご紹介しました。
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おしまい!