日本製の革靴、パドローネの評判|おすすめモデルからサイズ感まで解説
ざっくり結論
- 軽くて足馴染みが良い国産革靴
- ドメブラと相性◎
- 3万円台でバランスの良い1足
一方で、レザーソールのモデルは雨・衝撃への弱さがあるので、体重が重い方や歩く距離が長い方は、ビブラムソールやハーフラバーでの対策が安心です。
こんにちは、しょる(@SHOLLWORKS)です。
本日は日本の革靴ブランド、パドローネ(PADRONE)について。
パドローネは、シンプル×軽量なレースアップやローファー、ブーツを展開しているブランド。
純粋なビジネスシューズとは異なる、抜け感あるデザインで、多くのドメブラの足元にもピッタリな革靴です。

本日は、そんなパドローネの特徴から代表的なライン、サイズ感などを、革靴を継続的にレビューしている立場から解説します。
併せて、パドローネを実際に所有している立場からの所感や、よくある疑問についても紹介させていただきます。

個人的にも、パドローネは結構好きでよく履いています。
3万円前後の価格設定で革質も悪くなく、マッケイ/セメンテッド製法ならではの軽い歩行感が魅力です。
※近年は一部モデルで価格改定もありますが、3万円台前半〜中盤が目安です
パドローネの特徴は?日本製革靴ブランドの魅力に迫る

Image Photo by PADRONE
パドローネ(PADRONE)は2000年代半ば(2006年前後)に、東京都足立区にあるシューズ工場「ミウラ」によって立ち上げられたブランドです。
ブランド名「PADRONE」はイタリア語で「雇い主(親方)」を意味し、熟練の職人技術を象徴しているとのこと。

コンビ鞣し※1による上質なステアハイド※2を“ちょうどいい塩梅”によって製造された靴は、価格帯もそこそこの3万円台。
非常にコスパに優れるブランドです。
※1 皮を鞣して革にする際、クロムなどの薬品による鞣しと、植物由来のタンニンによる鞣しの両方を行う鞣しのこと。両方用いることでコストは掛かるものの、水や変質に強く、かつ廃液の量を抑えられ、経年変化をより楽しめる革にできます。
※2 生後3~6ヶ月頃に去勢され、2年以上成長した雄牛の皮を指す。特徴としては、①繊維密度が安定しており耐久性が高い/②丈夫さと柔らかさを併せ持つ/③銀面にハリがあり、傷がつきにくい/④オイルを添加すると革が均等に油分を吸収してくれる、など。
日本人×軽快な靴を心掛ける国産ブランド
パドローネ最大の特徴は、何と言ってもその「軽さ」にあります。
私も実際、定番モデルのプレーントウダービーシューズを所有していますが、本当に軽く、ソールの返りも良好な靴です。
パドローネの場合、レッドウィングやダナーのような重厚なブーツでもなければ、エドワードグリーンのような“がっしりした”ビジネスシューズでもありません。

Image Photo by PADRONE
これは、有限会社ミウラの代表取締役社長、三浦庄一氏のこだわりポイントだそう。
- 体重の軽い日本人は、グッドイヤー・ウェルテッド製法のような丈夫で重い靴を、日常使い用にわざわざ選ぶ必要まではない
- パドローネではセメンテッド製法/マッケイ製法で軽量化を図る
- 日本人の足型に精通した木型職人と、多くの日本人にフィットするオリジナルラスト(木型)を開発
といった考えやこだわりを持っていることから、作られた靴であるとのこと。
※もちろんグッドイヤー・ウェルテッド製法の靴が劣っているという意味ではなく、「軽くてラフに履ける国産革靴」というポジションをパドローネが担っているイメージです。

1日の生産量をコントロールしつつ、丁寧な熱処理による独特のシワ感やソールの返りを生み出しています。
構造よりも限られたコストの中で意匠性も追求するという、セメンテッド製法やマッケイ製法の良さを活かしつつ、独自性あるこだわりが光ります。
シンプルで、ちょうどいい履きやすさ

Image Photo by PADRONE
そして、パドローネは見た目の汎用性も大きな特徴。
(後述のとおり)複数ラインを展開していますが、総じてビジネスからカジュアル、デザイナーズブランドとの相性も抜群です。
特に、ドメスティックブランドなどの足元に合わせやすい靴でありながら、普遍的で長年愛用できる見た目のモデルが多数、展開されています。

適度にドレス感がありつつ、カジュアルなスタイルに溶け込む独特なレザーの風合いとモデルの木型たちが、パドローネを万能的な靴にしています。
量産靴メーカーと変わらない工程と機械を使って、手間をかけて作る
そして、パドローネは丁寧な作りも特筆事項です。
確かにパドローネは物凄く上質な革を用いるわけでも、非常に細かいステッチが施されているわけでもありませんし、ハンドソーン・ウェルテッド製法のような凝った底付けもしてはいません。
しかし、一足一足が非常に綺麗に、丁寧に作られていることが特徴で、マッケイ製法によるソールの出し縫いステッチは非常に丁寧で、革質の当たり外れも非常に少ない。
メーカー内で行われる各工程のクオリティコントロールから熱処理によるシワ補正まで、徹底されている印象を受けます。

工程は完全に量産靴のそれですが、本当に丁寧に、上質さが潜む靴ブランドで、だからこそ、3万円という価格で「良い靴」が提供されています。
一般的には高価な靴ではあるものの、高すぎない価格でベストを作るブランドです。
パドローネの代表的なラインを紹介
パドローネは、オンからオフの靴まで、複数のラインを手掛けています。

ここでは、それぞれのラインにおける異なるコンセプトや特徴を紹介します。
PADRONE(パドローネ)

Image Photo by PADRONE
まずは、何と言ってもメインラインの「PADRONE(パドローネ)」。
他のラインとも比べて圧倒的な種類を展開しており、「これぞパドローネ」というデザインの靴が揃います。
ステアハイドの、やや粗めの革ながら丁寧に鞣された上質さを、
- マッケイ×レザーソール
- ビブラムソール×ブーツ類
- ハイヒール
の3つの特徴に分かれる靴に落とし込んでいます。
また、年齢層も10代から50、60代までおかしくない振り幅だと思います。
モデルも外羽根プレーントウから、ややスタイリッシュなストレートチップ、ローファーやサイドゴア/ジップアップブーツまで展開されています。

基本的には、このラインから選ぶと良いと思います。
特に、スタンダードな外羽根プレーントウの「JACK」は、“パドローネの中のパドローネ”と言って良いモデルです。
PADRONE URBAN LINE(アーバンライン)

Image Photo by PADRONE
2018年にスタートしたアーバンラインでは、アーバン(都会的)という意味のとおり機能性素材やギミックなどを取り込んだモデルが登場します。
写真はダイヤル式の靴で、機能的なギミックと本格靴らしい革による佇まいが安っぽく見えません。
また、合成クレープソールによる、軽さとクッション性を兼ね備えるソールが採用されていることもアーバンラインの特徴です。
ARCOLLETTA PADRONE(アルコレッタ・パドローネ)

Image Photo by PADRONE
3つ目が、アルコレッタ・パドローネ。
「アルコレッタ」とは、ARCO(イタリア語で弧を描く、アーチ状)とBALLETTA(イタリア語で飛び跳ねる)の造語で、コンフォータブルでリーズナブルな一足を提案するラインです。
よりカジュアルに適した靴が並んでおり、構造的なものを廃したスリッパ感覚に近い履き心地を提供しているラインです。

価格もパドローネの中では最も安いラインです。
カジュアルスタイル中心で、抜け感のある軽やかさが好きな人はこちらがおすすめです。
実際にパドローネを購入・愛用して思うことは?
次に、実際にパドローネを愛用する私が、パドローネを履いてみて思うことを書き連ねようと思います。
軽快感あるプレーントウ

まず初めに、何と言っても評判どおりの軽快感。
たとえば、グッドイヤー・ウェルテッド製法の革靴とは全く異なる軽さです。

Image Photo by PADRONE
横から見ると、レザーソールの薄さがお分かりいただけると思います。
ソールの返りが良好で、踵もキチンと掴んで離しません。

靴擦れをして、痛い思いをしにくい靴だと思います。
私自身、踵がかなり小さい方ですが、パドローネは一切小さいと感じないフィット感です。

Image Photo by PADRONE
大味な革ですが、ステアハイドにオイルを添加して“シワ感”も上手く付けられている丁寧さが好印象。

「革質が悪い!」と感じることもなく、かつ価格も高すぎないプロダクトを実現できていると思います。

レザーソール&マッケイのステッチ(10回くらい履いている状態です)。
ソールの返りが良いため、つま先が削れにくいのも◎。

個人的には、この状態でハーフラバーを貼ろうと考えています。
体重も70kgとそれなりにあるため、パドローネのレザーソール一枚だとやや衝撃を感じる&急な雨にも対応させるためです。
パドローネのサイズ感は?
パドローネのサイズ感はイタリアサイズ表記で、ざっくりとした目安は以下のとおりです。
- 40・・・約25〜25.5cm
- 41・・・約26〜26.5cm
- 42・・・約27〜27.5cm
あくまで「目安」ですが、普段のスニーカーサイズに近い数字を選びつつ、迷ったらやや大きめ側(上のサイズ)を選ぶと失敗しにくいと思います。
パドローネの木型は全体的に細身~普通くらいで、幅広・甲高の方はワンサイズ上げて中敷きで微調整するのもアリです。
私の場合は、人差し指の長いギリシャ型で、踵~人差し指の先端までが27.5cm、親指までが27cm、足幅の一番長い部分が10cm。スタンスミスで27.5cm、クラークスのデザートブーツやワラビーでUK8.5(US9)、ドクターマーチンでUK9(ちょっと緩い)、リーガルは26.5cm、スコッチグレインは26.5E、大体の英国靴で8.5Fサイズです。
そんな私がパドローネを履く場合、42サイズでジャストで、甲も高すぎず低すぎず、足幅も広すぎず狭すぎずといった、中庸的な木型のモデルが多いと思います。
しかし、パドローネは残念ながら1cmのサイズ刻みでの展開です(ここは、ハーフサイズ展開だと良かったと思います)。
間に入ってしまう方は中敷きなどで調整するか、他ブランドにした方が良いでしょう。
※サイズ感は足型・靴下の厚み・モデル(木型)によって変わります。本記事のサイズ表はあくまで目安なので、交換可能なショップでの購入・試着を強くおすすめします。

スタンダードラインの定番モデルは、4、5サイズほど展開がありますが、マイナーモデルだと上記3サイズ展開のみ、というのも珍しくありません。
ここは、パドローネに改善をお願いしたいところです。
たくさんモデルがあるけれど、おすすめは・・・
パドローネは、さまざまなモデルを展開しています。
中でもおすすめなのが、
- ダービープレーントウシューズ(PU7358-2001-23A JACK|DERBY PLAIN TOE SHOES「JACK」)
- ショートサイドジップブーツ(PU8395-1203-23A TRACY|SHORT SIDE ZIP BOOTS「TRACY」)
- インステップゴアショートブーツ(PU7358-1232-23A JERRY|INSTEP GORE SHORT BOOTS「JERRY」)
といった、スタンダードな「パドローネ」ラインにある定番モデルたち。
公式HPのモデル紹介の中で、No.34~の「モデル名付き」が、
- 見た目のバランス
- ブランドアイデンティティ
の面で、特に良いと思います。

とはいえ、その他のモデルがダメというわけではありません。
まずは、定番のレザーソールのモデルを購入してみて、二足目以降はビブラムソールやヒールの高いモデルなど、気になったものもトライしてみると良いと思います。
パドローネの靴にピッタリな年齢層は幅広く◎
パドローネが似合う年齢層に関しては、基本的に10代~60代まで幅広く合うと思います。
全体的にエイジレスな靴が多く、幅広い年齢層に適応できるブランドです。
パドローネの欠点を挙げるなら?
一方、パドローネの欠点を挙げるとするならば、
点だと思います。
パドローネの場合、マッケイの縫い糸に防水処理を施していますが、それでもソールと中底をステッチが貫通しているため、穴から水が入ってきます。
また、レザーソールのモデルに限っては、軽量で返りが良い分、地面からの衝撃が伝わりやすく、特に体重がある人は長時間履くと疲れる構造になっています。

ただし、これらの問題はいずれもレザーソールにハーフラバーを貼ることで、かなりの程度、解消できます。
(ハーフラバーを貼ると若干軽やかさは失われるものの)靴の寿命も飛躍的に伸ばせますし、パドローネの靴が非常にバランスの良いものになるため非常におすすめです。
【Q&A】パドローネの疑問に答える
そして、ここまでの内容やその他をまとめて、Q&A形式にしました。
終わりに|パドローネは体重が軽いドメブラ好きに◎!
今回は以上です。
パドローネは、日本製の上質なシューズを3万円という価格で購入可能なブランドです。
汎用性も高く、丁寧に作られた靴は、あなたの足元を長年支えてくれる「相棒」になり得るブランドです。
どちらかというと、体重が軽い人向けだと思います。
私のように70kgくらいある人の場合、薄めのレザーソールだけだと地面からの衝撃を受けやすいです。
そういった方はビブラムソールなどクッション性の高いモデルや、レザーソールにハーフラバーを貼るのも良いと思います。
堅牢で重厚感こそ得られないブランドではあるものの、デザイナーズブランドや軽やかなオフ用にもピッタリのモデルが揃っています。
手ごろな価格で良い革靴が欲しい人は、ぜひチェックしてみてください。
おしまい!
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