もらって嬉しいネクタイブランド|おすすめの年齢層も解説【30代&40代】
スーツスタイルのネクタイはプレゼントに最適なアイテムで、極論すれば何本あっても困りません。
スーツを何着も揃えるより手軽にイメージチェンジが可能ですし、保管場所やサイズ選びの心配が少ないため、ネットで購入しても失敗しにくいのもメリットでしょう。
こうした理由からビジネスパーソンへの贈り物としてネクタイは定番で、贈られた方も重宝する、まさに「もらって嬉しい」プレゼントなのです。
本記事では、ファッションに興味がある方に向けて、国内外の有名ブランドから多くの人が知っているネクタイブランドをプロのデザイナーが厳選してご紹介します。
主に30代・40代の男性向けの内容ですが、ブランドごとに想定される年齢層も記載しましたので、ぜひ参考にしてください。
国内ブランド編|上質さとコストパフォーマンスで選ぶ
まずは日本発のネクタイブランドから、品質と価格のバランスに優れた「もらって嬉しい」ネクタイを見ていきます。
ビジネスシーンで使いやすく、長く愛用できる一本を探している方にぴったりのブランドです。
ビームス F(BEAMS F)
Image Photo by BEAMS
参考価格:13,200円(税込)
- 大人向け上級ラインの高品質ネクタイ
- 派手なロゴより質の良い物を重視する人に
- 30代/40代向け
ビームスの中でも大人向けラインであるビームスFは、30代・40代に似合う上質なネクタイを1万円程度で提供しています。
他の有名ブランド品と比べても生地・仕立てが上質でコストパフォーマンスが高いのが特徴です。

ビームスFのネクタイは高級感も十分で、ハンドメイドスーツと合わせて恥ずかしくないクオリティです。
まさに贈り物として喜ばれる「もらって嬉しいネクタイブランド」の代表格でしょう。
ちなみに、ビームスには他にもビームス+やビームスライツ、B:MING by BEAMSといったラインがあり、これらのネクタイも悪くありません。
「もう少し予算を抑えたい」という方は、そうしたラインも検討してみてください。
ライフスタイルテーラー(LIFE STYLE TAILOR)
Image Photo by URBAN RESEARCH
参考価格:7,150円(税込)
- 手頃な価格でもなるべく良い品質を求める人に
- 特別な日より日常使いのネクタイを探している人に
- 20代/30代向け
ライフスタイルテーラー(LIFE STYLE TAILOR)は、セレクトショップのアーバンリサーチが展開するビジネス向けアクセサリーライン。
ネクタイは落ち着いたシックな柄が中心で、主に20代~30代向けとされていますが、40代以上でも違和感なく着用できるデザインが多いです。
ネクタイの定価も7,000~8,000円前後と比較的リーズナブル。

ビームスF同様、主張の強いブランドロゴがなくシンプルに使えるため、シンプルなものを大事に使いたい人が「もらって嬉しい」ブランドでしょう。
鎌倉シャツ(Maker’s Shirt 鎌倉)
Image Photo by 鎌倉シャツ
参考価格:7,590円(税込)
- 日常使いしやすいベーシックなネクタイが豊富
- 年配層まで身に着けられる落ち着いたデザイン
- 30代/40代/50代向け
国産シャツで有名な鎌倉シャツ(メーカーズシャツ鎌倉)は、実はネクタイも7千円台という求めやすい価格で高品質なラインナップが目白押し。
写真は同社の人気シリーズで、日本有数の織物産地である山梨県産シルク生地を使った「YAMANASHI FABRIC」ライン。繊細で上品な色合いと奥行きある風合いが特徴です。
その他にも、50ozのヘビーシルクを用いた耐久性重視のシリーズや、シルクではなくウールを用いた温かみのあるシリーズなどを展開しています。

若干大人向けかなとは思いますが、20代にプレゼントしてもおかしくありません。
実質年代フリーなブランドだと思います。
タケオキクチ(TAKEO KIKUCHI)
Image Photo by WORLD
参考価格:12,100円(税込)
- 日本のデザイナーズブランドが好きだ
- ちょっと“ひねり”のあるネクタイが良い
- 30代/40代向け
タケオキクチ(TAKEO KIKUCHI)は、日本を代表するデザイナーズブランド。
「紳士服に日本的な遊び心と色気を加えたTOKYOのブランド」として、クラシックに日本的な要素を混ぜたラインナップが中心で、20代から40代まで愛用できるブランドです。
タケオキクチのネクタイに関しては、近年は日本の模様や柄を採用したり、大剣と小剣で柄を変えた商品であったりといった点が特徴です。

ちなみに、創業者の菊池武夫氏は、日本人のメンズデザイナーで初めてパリコレクションに出た人物。
ちょっとしたさり気ない面白さを提供してくれます。
ブラックレーベルクレストブリッジ
Image Photo by CRESTBRIDGE
参考価格:14,300円(税込)
- とにかくチェックに惹かれる
- やや細身体型&細身のスーツに合わせたい
- 20代/30代向け
ブラックレーベル・クレストブリッジは日本発の人気メンズファッションブランド。
もともとはバーバーリーの日本での販売を手掛けてきた三陽商会がリブートしたブランドで、ホワイト・ベージュ・ブラック・レッドを使った独自のチェック柄がトレードマークになっています。
ネクタイでもその大柄ストライプやチェック柄が存在感を放ち、刺さる人に刺さるブランドです。

定価は15,000円前後、20代から愛用できるブランドです。
もちろん、チェック柄やストライプ柄以外もあるので、お好みに合わせて選んでみてください。
海外ブランド編:定番の人気ネクタイ
続いて、英米仏伊をはじめとする海外の定番ネクタイブランドから、プレゼントに選ばれることの多い有名ブランドをご紹介します。
いずれもブランドの個性が光るデザインで、相手がそのブランドのファンであれば特に喜ばれるでしょう。
ポール・スミス(Paul Smith)
Amazonより引用
参考価格:17,600円(税込)
- わかりやすいブランド感が好みだ
- デザイナーズブランドらしい個性重視
- 20代/30代/40代向け
ポール・スミス(Paul Smith)は、言わずと知れた大人気ブランド。
クレストブリッジがチェックなら、ポール・スミスのお家芸は、独特のマルチストライプ柄や遊び心でしょう。
クラシックな英国のストライプやドットといったネクタイがベースですが、そこにアートや写真といったさまざまなインスピレーションを基に、独自のひねりを加えた世界観が魅力です。

とにかく強固なブランドファンが多く、ポール・スミスが好きであれば年代を問わず似合います。
近年はブランドでどうこう、という意識は薄れたと思いますが、それでもポールスミスが大人気ブランドであることは間違いありません。
カルバンクライン(CALVIN KLEIN)
Amazonより引用
参考価格:8,800円(税込)
- シャープで都会的なイメージのあるブランド
- 都会的でクリーンなスタイルに憧れる人に
- 20代/30代向け
カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)は、1968年創業のアメリカブランド。
都会的でクリーン、シャープなラインナップが特徴の、まさしくニューヨーカーのためのブランドです。
ネクタイも都会的な色柄が多く、ポール・スミスやタケオキクチとは対照的。特に、20代〜30代のマスキュリンなメンズへのプレゼントに◎。

価格も数千円〜10,000円程度とお手頃です。カッコいいイメージのあるブランドが好きな人にとって、「もらって嬉しいネクタイブランド」でしょう。
ブルックスブラザーズ(BROOKS BROTHERS)
Amazonより引用
参考価格:14,300円(税込)
- アメリカ紳士服の伝統を味わいたい
- レップタイ(米国式ストライプ)の本場を楽しみたい
- 30代/40代/50代向け
アメリカを代表する紳士服ブランドブルックスブラザーズ。世界で初めて既成スーツを販売したブランドは、スーツの“お供”であるネクタイも非常に有名です。
写真の右下がりストライプは「レップタイ」といい、19世紀にブルックス ブラザーズが英国の連隊ネクタイ(レジメンタルタイ)を米国に紹介する際、遊び心で縞の向きを逆にしたことが発祥とされています。
これにより誕生した米国式ストライプは瞬く間に流行し、今でも各国の政治家やビジネスパーソンに愛用されています。

価格は1万円台中盤。ネクタイに明確な対象年齢を求めるのは難しいですが、ブルックスブラザーズの落ち着いた柄は30代から定年世代まで幅広く◎。
生地・縫製の品質も高く長く使えるため、まさに大人の男性への「もらって嬉しいネクタイブランド」です。
ヒューゴボス(HUGO BOSS)
Amazonより引用
参考価格:18,700円(税込)
- スタイリッシュでマスキュリンなイメージ
- ブランドロゴアピールは控えめな方が良い
- 20代/30代/40代向け
ドイツを代表するブランド、ヒューゴ・ボス(HUGO BOSS)。
大谷翔平選手のスポンサーとして日本でも非常に有名ですが、特にメンズのビジネスウェアを代表する世界的なハイブランドのひとつです。
クールな世界観が特徴ですが、先述のカルバンクラインと比べるとブランドロゴアピールは控えめ。あまり主張したくないけれど、ハイブランドのネクタイを締めたい方へ「もらって嬉しいネクタイブランド」です。
ちなみに、缶コーヒーの“BOSS”とは企業的な関連性はありません。
サントリーが1992年にBOSSブランドを始め、衣類である「ボスジャン」を展開したとき、ヒューゴ・ボスと商標を巡る争いになりました。
結果、1996年に「必ずBOSSロゴの付近に『コーヒーであること』を明記する」ことなどを条件に和解したそうです。
エンポリオアルマーニ(EMPORIO ARMANI)
Amazonより引用
参考価格:26,400円(税込)
- 色気と都会感を兼ね備えるブランド
- ロゴアピールできるものも、落ち着いたものも両方得意
- 20代/30代/40代向け
エンポリオ・アルマーニ(EMPORIO ARMANI)は、イタリアのメンズウェアを代表するハイブランド。
ブランドのトレードマークであるイーグル(鷲)のプリントがされたネクタイがある一方、落ち着いた大人の男性向けのネクタイも充実しています。

価格は2万円台後半。こちらも、ブランド感を求めているスタイリッシュな方へのプレゼントとしても最適です。
20代から壮年まで「もらって嬉しいネクタイブランド」です。
ラグジュアリーブランド編:特別感のある高級ネクタイ
最後は、いわゆるラグジュアリーブランドと呼ばれるブランドのネクタイです。
価格帯は高額ですが、ブランド力が際立ち、贈り物として特別なインパクトを与えられます。
予算に余裕がある場合や「とにかく高級ブランドを纏いたい」「分かりやすい特別なプレゼントが良い」という方におすすめです。
グッチ(GUCCI)
Amazonより引用
参考価格:36,300円(税込)
- ハイブランドを代表するブランド
- 落ち着いた色柄×ブランドロゴが目立つ
- 20代/30代/40代向け
グッチ(GUCCI)はおそらく、知らぬ人はいない有名ブランドでしょう。イタリアおよび世界を代表するハイブランドで、ラグジュアリーな世界観を提供しています。
バッグや財布など革小物と同様、Gのロゴが入ったシグニチャー柄のネクタイが有名。また、色気を感じさせつつ、比較的落ち着いたクラシックなトーンが中心です。
価格は3万円台後半で、「とにかく高級ブランドを纏いたい!」「分かりやすい&特別なプレゼントが良い!」という方におすすめです。

なお、商品にデザイナー名をロゴとして取り入れた世界初のブランドはGUCCIで、現在では「ブランドの元祖」とも言われます。
ブランド物にあまり興味がない人でさえ「グッチのネクタイ」と聞けば嬉しく感じるものです。
エトロ(ETRO)
Amazonより引用
参考価格:31,900円(税込)
- ペイズリー柄のネクタイが好き
- とにかく高級なブランドネクタイが良い
- 40代~向け
エトロ(ETRO)は、ペイズリー柄が好きな人には見逃せないでしょう。「ペイズリー柄のハイブランド=エトロ」といっても過言ではありません。
ペイズリー柄は、19世紀にスコットランドのペイズリー市に由来し、英国の植民地であったインドなど中央アジアで伝統的な文様です。
エトロはこのクラシカルな柄をラグジュアリーなネクタイで蘇らせ、世界的に有名にしました。

どちらかというと年配向けのブランドです。
40代から引退まで身に付けられる、渋さとラグジュアリー感を感じさせることが特徴。特別な「もらって嬉しいネクタイブランド」であることは間違いありません。
ブルガリ(BVLGARI)
Image Photo by BVLGARI
参考価格:42,900円(税込)
- 超有名宝飾品ブランド
- ピクトリアル柄などさり気ないブランドアピールが好き
- 30代/40代/50代向け
宝飾品ブランドのブルガリ(BVLGARI)も、メンズのネクタイで有名。
「ピクトリアル」シリーズが特に有名で、さまざまなモチーフの柄がよく見ると可愛く、しかしラグジュアリーなデザインに仕上げられています。
派手好きさんにも、地味好きさんにもオススメの高級ブランドです。
また、ブルガリはネクタイの仕立ても特徴的です。
芯地を用いず生地を7回折り重ねる「セッテピエゲ(セブンフォールド)」仕様のネクタイも展開しており、通常のネクタイの約2倍のシルク生地を必要とすることから高級品とされています。

ちなみに、ブルガリはネクタイピンも有名です。単体はもちろん、セットで贈るのも喜ばれると思います。
エルメス(HERMES)
Image Photo by HERMES
参考価格:40,700円(税込)
- 最高のラグジュアリーブランド
- エルメスの柄デザインのファンだ
- 30代/40代/50代向け
最後にご紹介するのはエルメス(HERMES)。1837年に創業したエルメスは、数あるブランドの中でも最高峰のポジションに位置します。
最も有名な商品はバッグなどの革製品ですが、馬具や草花などを芸術的に描いたシルクスカーフ「カレ(CARRE)」もブランドを代表する商品。
そして、同じく上質なシルクにプリントを施しているネクタイもメジャーです。
なんと言っても柄のセンスが別格です。
予算があるのであれば、迷わずオススメしたい「もらって嬉しいネクタイブランド」です。
他のハイブランドと比べ圧倒的な高価格で知られるエルメスですが、ネクタイに限ればグッチと同程度の価格帯というのもポイントです。

私は、いわゆる“有名ブランド”を身に付けることは少ないですが、エルメスのネクタイだけは別格だと感じています。
有名ブランド以外でワンランク上を狙うなら?
ここまで、有名ブランドを中心に「もらって嬉しいネクタイブランド」を紹介しました。
しかし中には「もっと玄人向けの良いブランドはない?」と探している方もいるでしょう。
そんな方におすすめしたいのが、上記記事で取り扱っている「セッテピエゲ」仕様のネクタイです。
イタリア語で7を意味するセッテ、折りを意味するピエゲの名の通り、生地を芯地なしで7つ折りにして仕立てており、英国やイタリアの老舗ブランドでは高級ネクタイの製法として知られています(※裏地を省いた「スフォデラート」の仕様との違いも解説しています)。
締めれば「あ、普通のネクタイとは雰囲気が違うな」と特別感を与えることができます。
もちろん、今回ご紹介したネクタイブランドでも上質感は十分で、通常の織りネクタイの方が耐久性に優れます。
しかし日常用と特別な日用とで使い分けるのもオシャレですよね。
ぜひ、ご自身の気分を高揚させたり、プレゼントとして喜ばれるネクタイを選んでみてください。
本記事が、大切な人へのプレゼント選びの参考になれば幸いです。
以上、プロのデザイナー目線で厳選した「もらって嬉しいネクタイブランド」のご紹介でした!
おしまい!
(少しでもお役立にてられたなら、SNSに拡散していただけると嬉しいです!)