最速で「おかしくない」ユニクロコーデを目指して損をしたくないメンズへ。
プロのファッションデザイナーが、オススメのアメカジ的コーデをご紹介します!
こんにちは、しょるです。
今回は、ユニクロでアメカジ的コーデをしたい人のために、今期のオススメアイテムをピックアップしました。
きれいめ編に引き続き、今回も実践編です。上記の記事をお読みいただいた後に、「アメカジ的なコーデをしてみたい!」という方に向けて、具体的に後述したオススメアイテム&相性の良いアイテムで、コーデをするといった流れです。
アメカジコーデは、突き詰めると雰囲気ある“男臭い”世界。ユニクロは幅広い人のための服なので、本格的なディテールまでは追求できません(よってアメカジ「的」と書いています)。
その分、ライトで中庸的なスタイルにすることが可能で、きれいめやスポーツ&アウトドアとミックスすることも可能。
それでは一緒に、オススメのアイテム&コーデを押さえて参りましょう!
【秋冬~2022春夏】ユニクロのメンズでアメカジ的カジュアルコーデ!今期のおすすめは?
ユニクロでアメカジ的カジュアルコーデ!今期の【アウター】おすすめはこれ!
デニムジャケット
Image Photo by Uniqlo
3,990円
アメカジといえばデニムが最も象徴的ですが、ジーンズだけではなく、デニムジャケットも広いシーズンで活躍してくれるアイテム。カラーは08 DARK GRAYと69 NAVYが展開されていますが、お好きな方で良いですよ。
コーディネイトは、全く同じカラーのデニムオーバーサイズスタンドカラーシャツを着て、シンプルに纏めるのがオススメ。
その他、アメカジらしさを追求するならば、「ユニクロU」ヘビーフランネルオーバーサイズシャツ(長袖)でも良いですし、暖かい季節であれば、後述の「ユニクロU」クルーネックT(半袖)の上に羽織ってもOK。
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ボトムスは、ヴィンテージ レギュラーフィットチノの57 OLIVEとの組み合わせが、幅広い方に合いやすくオススメ。
ジーンズにしてワークスタイルの雰囲気を作るのも悪くありませんが、初心者の場合、バランスの調整が難しい組み合わせになりがち。オリーブグリーンは、白黒や紺、茶色といった基本色とも「ちょっと違う感」を演出できます。
「+J」ハイブリッドダウンオーバーサイズMA-1ブルゾン
Image Photo by Uniqlo
12,900円
「+J」のハイブリッドダウンオーバーサイズ MA-1ブルゾン。MA-1とは元々、1950年代にアメリカ空軍にて導入されたパイロット用のフライトジャケット。
「+J」のものは、ある程度本格的なディティールが採用された上で、「+J」が刻印されたジッパーのツマミなど、デザイナーらしさ全開でカッコいい一着。
機能面でも優秀なようで、ナイロン生地に樹脂コーティングや撥水加工が施されるなど、日本のあらゆる地方での寒い冬に適した“Lifewear”性も抜群。
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一方、見た目が起毛されていない&温かいので、初秋~真冬を越して、春先まで幅広いシーズンで活躍してくれる点もオススメ。真冬はセーターやインナージャケットと合わせたり、春先は中にTシャツ一枚だけといった組み合わせでコーデ可能。
アメカジ系を志す方のトップスは、「ユニクロU」クルーネックT(半袖or長袖)やヘビーフランネルオーバーサイズシャツ(長袖)。ボトムスは「ユニクロU」セルビッジ レギュラーフィットジーンズが、最もアメカジらしいコーデを演出できます。
もう少しきれいに着こなしたい方は、無地シャツやスマートアンクルパンツなどとも合いますよ。
「+J」ウールブレンド オーバーサイズシャツジャケット
Image Photo by Uniqlo
12,900円
こちらも「+J」のウールブレンド オーバーサイズシャツジャケット。シンプルな力強さを持った一着に仕上げられていますが、ワークテイスト的な要素も持ったアイテムのため、アメカジ的コーデにも使えます。
ダブルフェイス生地を使用することで、軽量性に優れながら温かさも確保。
寒い地域の真冬のコートとしては難しいかもしれませんが、デニムジャケット同様にインナーコートとして使えます。
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ユニクロの公式スタイリング通り、上述の 「+J」ハイブリッドダウンオーバーサイズMA-1ブルゾンと重ね着もアリ。真冬は重ね着して、3月になったらMA-1のみにすると季節感にマッチします。
ウールブレンド オーバーサイズシャツジャケットは、展開されているカラーがいずれもダークトーンなもの。清潔感重視のカジュアルスタイルであれば 「ユニクロU」セルビッジ レギュラーフィットジーンズでOK。
一方、より「アメカジ感」を出したい場合は、レギュラーフィットストレートジーンズの63 BLUEなど色落ちした物が◎。Aラインを狙う人にも良いですし、お腹ポッコリさんもボタンを開けて着られる組み合わせですよ。
【ポイント①】デニムジャケットという「難しい」アイテムの着方
デニムジャケットはアメカジを代表するアイテムですが、初心者にとってはコーディネートが難しいアイテム。
先述の通り、雰囲気が作れる人であれば上下デニムのセットアップは非常に似合います。しかし、上下デニムは勇気も要りますし、オシャレに見せるのは初心者にとって難しいと言わざるを得ません。
しかも、沖縄などの一部地域を除き、冬用のアウターとしては使えません。真冬はさらに上にもう一枚、着たいですよね。アメカジらしいワークスタイルを追求しつつ、寒さをしのぎたい場合、リサイクルダウンジャケットなどのアイテムを羽織るのも◎。
ボトムスに関しては、先ほど紹介した ヴィンテージ レギュラーフィットチノの57 OLIVEとの組み合わせが定番の「無難路線」。そして、もう一つオススメできるのが、スウェットアンクルパンツの57 OLIVE。
主役アイテムの主張はキープしたまま、あえて雰囲気の異なるものを混ぜることで、かえって「この人は、あえてやっているんだな、オシャレだ!」という印象を与えてくれます。
ファッションコーデではこういった組み合わせを「外し」と言います。
ユニクロでアメカジ的カジュアルコーデ!今期の【トップス】おすすめはこれ!
「ユニクロU」クルーネックT(半袖)
1,000円
「ユニクロU」の定番、クルーネックT(半袖)。
表面がザラザラしていて、カジュアルな質感を求めている人にオススメです。私もユニクロの様々なトップスを手に取ってみましたが、このTシャツが耐久性、バリエーション、似合う人の数、総合的にNo.1だと思います。
実際には、アメカジ的なコーデ以外にも幅広くOK。ただ、生地の目が粗く丈夫な点がややカジュアル感を演出しているため、アメカジ編でご紹介しました。
↓ユニクロ「U」って何?という方はこちら!
色の展開も豊富な分、初心者の方は色選びに迷うと思います。
秋冬はボトムスを「ユニクロU」セルビッジ レギュラーフィットジーンズ にする場合、09 BLACKでも構いません。冬はアウターが暗い色が多いため、アウターとも極端にミスマッチを起こすことはないでしょう。
一方、春夏の場合は02 LIGHT GRAY、30 NATURAL、47 YELLOWや12 PINKなどオススメ。いずれも、ジーンズのインディゴやオリーブグリーンと合う色です。
「ユニクロU」クルーネックT(長袖)
1,990円
長袖Ver.なら、同じくユニクロUの クルーネックT(長袖) 。しっかりとした中厚地のコットン素材で、オーバーサイズで胸ポケットも付いているので、MA-1ブルゾンなどカジュアルなブルゾンからデニム、などある程度きれい目なアウターとも相性抜群な一枚。
あまりドレッシーなコートやジャケットには合いませんが、コンフォートジャケットくらいまでならOK。アメカジ的コーデをする場合、色の組み合わせ等の考え方は基本的に同じです。
【ポイント②】インナーの色の選び方について
アメカジ的なカジュアルコーデの場合、他のジャンルと比べて色の幅がやや広い点が、初心者にとって難しいところだと思います。
きれいめであれば、モノトーンコーデが多くなりますし、スポーツ&アウトドア系なら上下スウェットのセットアップも可能です。
しかし、カジュアルであるということは色と向き合う機会が増えますし、その分、初心者にとっては難しい。
中でも低予算で着回しが効き、さらに枚数が必要なのがインナーのTシャツ。黒でもOKですが、ここで上手く色をチョイスすることで、経済的に差し色を使うことが可能。
アメカジ的コーデの場合、ジーンズの濃紺に近いインディゴや、ミリタリー的なオリーブグリーンといったボトムスやアウターが多くなります。差し色にする場合、上述の 30 NATURALや12 PINK などは、それらの相性を考えてチョイスしました。
差し色は抵抗感ある!無難な色が良い!という方は、
- 髪の毛と同じ色
- 靴と同じ色
のどちらかを意識してインナーの色を選ぶと、統一感が出て纏まります。
迷った際の参考にしてみてください。
ユニクロでアメカジ的カジュアルコーデ!今期の【ニット・セーター】おすすめはこれ!
プレミアムラムVネックカーディガン(長袖)
3,990円
ユニクロの長年の定番、プレミアムラムVネックカーディガン(長袖)。カジュアルコーデを心掛ける際、ニット類はざっくりとした織り具合のものを選ばれると、雰囲気を出しやすいのでオススメです。
こちらは完全に秋冬用で、地域にも拠りますが3月くらいになったらコットン素材のニットに替えると良いですよ。
今まで紹介してきたアウターともよく合いますし、インナーで差し色を使用した場合、08 DARK GRAYや69 NAVYなどを選ぶと、派手にならなさすぎず上手く中和してくれます。
ウォッシャブルコットンクルーネックセーター
2,990円
こちらは、春先にも使えるウォッシャブルコットンクルーネックセーター。暖かさはウールに劣るものの、ウールがチクチクして痒みの出る方や、洗濯機で洗えるニットを探している方にオススメ。
リブ(袖や裾にある縦線部分)&ゆとりのあるシルエットがカジュアル感を演出し、今まで紹介してきたアイテムたちとも良く馴染みます。
写真のように、インナーのTシャツに差し色を使用して、ニットの色を落ち着いた色にしても◎。アウターやボトムスがデニムのインディゴカラーやオリーブグリーンの場合、01 OFF WHITEや03 GRAYが良いですよ。
3D クルーネックセーター(長袖)
3,990円
「ユニクロU」3D クルーネックセーター(長袖)。2022春夏の新作で、3Dニットの技術を用いた一着(3Dニットとは?という方は、こちらの記事にて紹介させていただいております)。
麻53%、コットン47%で非常に清涼、さらに手洗いも可能なので夏まで着られる点もオススメ。
カラーも下記にて紹介しているジーンズであれば、いずれも相性がいいですよ。
ユニクロでアメカジ的カジュアルコーデ!今期の【ボトムス】おすすめはこれ!
「ユニクロU」セルビッジ レギュラーフィットジーンズ
3,990円
アメカジの代表的なアイテムであるジーンズ。今期、最もオススメできるアメカジ用のデニムは「ユニクロU」セルビッジ レギュラーフィットジーンズです。
ボトムスがあまりに細いと、きれいめ的な要素に拠ってしまいがち。アメカジ的なスタイルには見せられないので、レギュラーと名前の付いたデニムを中心に選ぶと良いですよ。
その中で、後述の通りラインごとに細さが若干違うため、あなたの脚が細めならやや細いものを、太い場合はゆったりした物を選びましょう。
余談ですが、デニムの藍色であるインディゴは元々、鉱山労働者がヘビに嚙まれないよう、ヘビの嫌う藍の香りがする染料を使用したことが切欠と言われています。
ただ、染料としての藍染は世界最古といわれ、分かっているだけでも紀元前2000年前ほどのインドで藍染製品が確認されています。日本でも飛鳥時代から伝統的に用いられ、明治時代初期の官公庁の制服にも藍染のものが採用されていました。
いずれも19世紀の終わり頃から合成インディゴにとって代わられましたが、合成染料は天然の染料と分子構造が全く同じで純度が高いため、よりキレイな発色になります。
ヒートテックウォームイージーパンツ
4,990円
真冬を乗り切るパンツとしてオススメなのが、ヒートテックウォームイージーパンツ。個人的にはあまりJWAラインは好きではないのですが、こちらのパンツはオススメなのでご紹介させていただきます。
「アメカジ」かというとかなり微妙なアイテムですが、ここまで紹介してきたアイテムと相性が良く、カーゴパンツ的なコーデが可能。
カラーは09 BLACKも無難に纏められるため悪くありませんが、 28 DARK ORANGEがデニムのブルーとかなり相性の良い色で◎。あるいは、トップスやアウター、シューズを黒で纏めても差し色として活きます。
【ポイント③】ジーンズの太さと選び方
あまりジーンズが細すぎると、アメカジ的な本格さを演出できません。かといって、ルーズ過ぎても今度はストリート的な着方になりがちなので、基本的にはレギュラーフィットと呼ばれるシルエットのジーンズを基準に考えると良いでしょう。
ユニクロのジーンズの細さは上から順に、
- セルビッジスリムフィットストレートジーンズ
- 「+J」セルビッジ スリムフィットストレートジーンズ
- セルビッジレギュラーフィットストレートジーンズ
- 「ユニクロU」セルビッジ レギュラーフィットジーンズ
- ワイドフィットジーンズ
といった具合。
アメカジ的なコーデを心掛けるのであれば「+J」のものから「ユニクロU」までの3本の中から、予算やあなたの脚の細さに合った(脚の太さに逆らわないチョイス)で選ばれることをオススメします。
これらのオススメアイテムは、こうやって組み合わせる!【コーデの一例】
きれいめ編同様、上記で紹介したアイテムは指定した色であれば、ほとんどの組み合わせで合います・・・と言いたいところですが、より色の幅が広いため、流石にちょっと無理があります。
あくまで一例ですが、ピックアップしてみましたので参考にしてください。
①:デニム中心、春先もOKなカジュアルコーデ
- トップス:「ユニクロU」クルーネックT(半袖)(12 PINKなど)
- ニット:(冬)プレミアムラムVネックカーディガン(長袖)(08 DARK GRAY)/(春)ウォッシャブルコットンクルーネックセーター(69 NAVY)
- アウター:デニムジャケット(68 BLUE)
- ボトムス:スウェットアンクルパンツ(57 OLIVE)
- シューズ:アディダス スタンスミス(WHITE)
デニムジャケットを主役に添えたコーデ。トップスのインナーに差し色を使い、ニットは色を抑えめにしました。インナーを抑え目な色にする場合、カーディガンを33 KHAKIにしたり、セーターを41 YELLOWにしても良いですよ。
真冬のコーデがしたい場合、デニムジャケットの上にMA-1ブルゾンか、リサイクルダウンジャケットを羽織ると◎。いずれも色はお好きなものでOK。
また、足元はスニーカーにしてみました。白のクラシックスニーカーは一足持っていると、汎用性高くカジュアルコーデに対応してくれます。
②:真冬もOK、完全装備なオシャレコーデ
- トップス:「ユニクロU」クルーネックT(長袖)(09 BLACK)
- アウター1:ウールブレンド オーバーサイズシャツジャケット(09 BLACK)
- アウター2:ハイブリッドダウンオーバーサイズMA-1ブルゾン(07 GRAY / 09 BLACK)
- ボトムス:ヒートテックウォームイージーパンツ(28 DARK ORANGE)
- シューズ:ドクターマーチン「1461」(BLACK)
日本の非常に寒い地域でも対応できる完全武装コーデ。色数は少な目で、基本的にモノトーンとボトムスのダークオレンジのみ。髪の毛の色がやや明るい方は、トップスやアウターの色をグレー系にするのもアリですよ。
シューズはドクターマーチンの「1461」を推していますが、短靴だと微妙にボトムスの裾が寒いです。
その場合、厚手のソックスを穿くか、ブーツタイプの「1460」もアリ。
③:ダウンジャケットを用いた、デニムを主役に添えたコーデ
- トップス:ワッフルクルーネックTシャツ(長袖)(30 NATURAL / 66 BLUE)
- アウター:ウルトラライトダウンウェーブキルトジャケット(35 BROWN / 58 DARK GREEN)
- ボトムス:「ユニクロU」セルビッジ レギュラーフィットジーンズ(69 NAVY)
- シューズ:アディダス スタンスミス(WHITE)
デニムを中心としたコーデで、そこまで寒くない地域の冬~春先まで使えます。トップスをワッフルクルーネックにすることでカジュアルさを演出し、ダウンやスニーカーと調和を図っています。
これだけでは寒い場合、ダウンの内側に「ユニクロU」スウェットプルパーカ(長袖)を挟んでもOK。
カラーは30 NATURAL か33 KHAKIがオススメ。
自分で「アメカジ的」カジュアルコーデを作る際、心掛けておきたいコツ
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①:インディゴとオリーブグリーンがメインカラー、差し色は合うものを
アメカジ的なカジュアルコーデで中心となるカラーが、インディゴとオリーブグリーン。基本的には、これらのカラーと相性の良い色をチョイスして、ときに上述したような差し色を入れるといった感覚です。
具体的には、ブラウンやグレー、生成り色といった基本色。オリーブグリーンであれば黒も◎です。
慣れてきたら、こういったカラーのみでコーデを組むことも可能です。
②:シルエットはやや太いくらいが◎、太すぎず細すぎずを心掛ける
シルエットに関しては、「ややゆとりがある」くらいの塩梅がベストバランス。あまり細すぎるときれいめに寄ってしまい、一方で、あまり太すぎるとストリートスタイルなど、少しテイストが変わってきます。
一時期よりはオーバーシルエットも落ち着いてきていますが、かといってMサイズの人が4XLを買うといった極端なサイズをチョイスすると、アメカジ的なエッセンスを拾いにくいと思います。
逆に、もっとスポーティーでストリート的な印象を与えたい場合は、あえて大き目なサイズを買ってもOK。その場合、スニーカーをハイテクな一足に替えてみても良いですよ。
という訳で、今回はアメカジ的なカジュアルコーデのオススメアイテム&コーデをご紹介しました。
その他のジャンルも興味がある方は、ぜひこちらから覗いてみてくださいね!
おしまい!