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ユニクロとGUの違いをプロが解説─見据えているものの違いから賢い選び方まで

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ユニクロとGUって同じ会社の兄弟ブランドでしょ?

どっちも同じようにも感じるし、違うようにも感じる・・・

そんな声も聞こえる「ユニクロ」「GU」

意外と兄弟ブランドであることを知らない人もいたり、(きのこたけのこのように)自分はどちらかしか買わないという人も多かったり。

実際、2ブランドの戦略上、ユニクロとGUには立ち位置やデザインポリシー、価格設定などに微妙な差異があります。

そんなわけで今回はは、ユニクロとGUの基本的な特徴や違いを解説し、その後、シーンや好みに応じた使い分け方をご紹介します。

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ぜひ、ユニクロとGUの戦略や特性を理解し、あなたのライフスタイルや予算、ファッション観に合ったブランド活用をしていただければ幸いです!

目次

ユニクロとGUって、そもそも何が違うの?

まず、ユニクロとGUの基本的な違いについて。

経緯や背景を紹介しつつ、両ブランドの違いを見て行きましょう。

価格帯とターゲット層の違い

まず、パッと見て分かる部分として価格です。

両ブランドを比較する際、全体的にユニクロの方が価格が高い(場合が多い)です。

例えば、

ユニクロの一般的な価格帯例

ダウンジャケット

  • 一般的なライトダウンジャケットで5,000円~9,000円前後。
  • ウルトラライトダウンなど定番モデルが約6,000円~8,000円程度。
  • 防寒性の高いプレミアムダウンやコラボモデルは10,000円以上になることも。

Tシャツ

  • シンプルなクルーネックTシャツ(エアリズム以外の通常コットンTなど)は1,000円~1,500円前後が目安。
  • エアリズムTシャツは1,000円~2,000円程度で展開。

ジーンズ

  • レギュラーフィットやスキニーなどの一般的デニムは2,990円~3,990円前後が基本価格帯。
  • 特定コラボやプレミアムラインは4,000円~5,000円台になることも。

テーラードジャケット

  • ストレッチ素材などを用いたビジネスカジュアル向けのジャケットは5,000円~8,000円前後。
  • シーズンごとのラインアップで若干変動するが、一般的には1万円を超えない価格帯で入手可能。
  • ただし、ウール98%のモデルは17,900円という価格。

パンツ(チノ、スラックスなど)

  • スマートアンクルパンツなどの定番品は2,990円~3,990円程度。
  • ビジネス用スラックスや機能素材パンツも同程度の価格帯で展開。
  • ウール98%のモデルは7,990円。

GUの一般的な価格帯例

ダウンジャケット

  • シンプルなダウンジャケットやライトダウンは2,990円~4,990円前後。
  • セール時期には2,000円台で購入できることもある。

Tシャツ

  • ベーシックTシャツは590円~990円程度が多い。
  • 柄物やトレンドデザインTシャツでも1,500円以下で展開することが多い。

ジーンズ

  • スキニーデニムやストレートデニムは1,490円~1,990円程度が目安。
  • 特定のトレンドラインでも2,000円台前半で入手可能。

テーラードジャケット

  • カジュアルなテーラードジャケットは2,990円~4,990円程度。
  • シーズンごとのモデルや素材によって前後するが、ユニクロよりやや低価格帯で入手できることが多い。

パンツ(チノ、スラックスなど)

  • カジュアルパンツやトレンドボトムスは1,490円~2,490円程度が基本。
  • セールや期間限定価格で1,000円台前半になることも珍しくない。

と、いった感じです。

つまり、

「ユニクロがファストファッションか」は議論の余地がありますが、(そう思う人がいるものの中では)相対的に決して安くはありません。

一方、GUは明確に低価格帯ブランドです。

10代20代で、トレンド志向のファッション初心者にも手を伸ばしやすいラインナップを揃えています。

といった違いが、価格から読み取れます。

CM戦略に見るユニクロとGUの差異

ユニクロ:日常生活に溶け込む「ライフウェア」の提案

ユニクロのCMは、日常生活のシーンを切り取り、そのなかで自然に溶け込む服を「Lifewear(ライフウェア)」として提案するスタイルが特徴的です。

人々の日常が描かれ、「これを着ることの肯定感・自分の人生のお供になる服」というポジティブな期待感を抱きやすくなっています。

たとえば、家族がくつろぐリビングルームでユニクロのルームウェアを着ている姿や、通勤・通学路でヒートテックやウルトラライトダウンなどを羽織って、軽やかに歩くシーンなどが多いと思います。

GU:スタイル重視で「低価格ファッション」を明確に打ち出す

一方、GUのCMは、よりスタイリッシュでトレンド感あふれるイメージを積極的に発信しています。

キャッチコピーやCMでは、「あなたの好きなスタイルを低価格で」というメッセージを強調し、若者やファッション初心者でも手軽にトレンドを取り入れられることを訴求します。

GUはCMで、明確なファッションコンセプトやカラーリング、スタイリングを押し出し、低価格でおしゃれが楽しめる「ファッション性」を表現します。

事業売上規模の違い:ユニクロとGUの規模感

また、兄弟ブランドと思われつつ、ユニクロとGUは事業規模においても大きく異なります。

ファーストリテイリンググループは2023年度決算(2023年8月期)において、世界的な事業拡大によって過去最高売上を記録しています。

最新売上動向(ユニクロ)

中でもユニクロは、グループを牽引する主力ブランドとして存在感を示しています。

最新の公表データ(2023年8月期)によると、ユニクロ(国内)は約9,300億円規模の売上高

さらに、ユニクロの海外事業における売上高は、なんと約1兆3,740億円とのこと。

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これはユニクロがアジアを中心にグローバルブランドとしての地位を確立し、生活者のベーシックウェアとして根強い支持を得ている証拠といえます。

最新売上動向(GU)

一方、GUの2023年8月期のGU売上は約2,500億円規模

これだけで「ワールド」や「オンワード樫山」といった大手アパレル企業グループ全体の売上を超えていますが、それでもユニクロの1/10程度と大きな差が開いています。

SHOLL
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GUはユニクロに比べるとまだブランド寿命が浅いため、海外展開や店舗数拡大がこれからの課題とチャンスを秘めています。

商品の「押し出し方」の違い

また、商品の「押し出し方」も、ユニクロとGUでは異なります。

具体的には、

ユニクロは「ヒートテック」や「エアリズム」、「ウルトラライトダウン」などの機能性素材を積極的に開発し、機能による性能や品質を全面的にアピールします。

GUは、まず見た目。

トレンド感を重視しつつ、その上でベーシック+必要最低限の機能性を盛り込む傾向があります。

と、いった違いがあります。

SHOLL
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GUの場合、ユニクロの「ヒートテック」のヒットを受けて、「スタイルヒート」のような廉価版の機能性をオマケでつけて、販売訴求を多少行う程度です。

ユニクロとGUを使い分けるためのコーデ・選び方のポイント

続いて、ユニクロとGU、どちらの服をどんな価値観や動機で選べば良いのかをお伝えします。

結論、好きな服を買ってもOKだと思いますが、ここまでの経緯を踏まえた上で選ぶ指針にしてください。

シンプルベーシック派はユニクロでクオリティ重視

ユニクロを選ぶ価値観としては、

大きな変化を付けず、安定したワードローブで「ノーマル」を演出したい人

です。

厳密にはユニクロも多くの定番商品において毎シーズン、微妙なバランスを調整してはいます。

しかし、白Tシャツやデニム、シャツ、ニットなど、時代を問わず着続けられる定番的なラインナップが充実しています。

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これらを中心にまとめることで、年齢や職業、シーンを超えて、清潔感と信頼感のある着こなしを実現できます。

ベーシックアイテムを核にコーデを考え、その上で小物や色味で季節感や個性をプラスするといった着方もできますね。

トレンド派はGUで低価格トライアル

一方、GUを選ぶ動機としては、

トレンドをいち早く取り入れたい、でも高いお金はかけたくないという方

です。

GUはシーズンごとに新作を大量投入し、旬のシルエット、カラー、ディテールを手軽な価格で試せます。

例えば、オーバーサイズのジャケットや、今期人気のカラーアイテムも1,000円前後から揃えられるため、実験的なコーディネートにも挑戦しやすいです。

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トレンドが過ぎ去れば、惜しみなく手放したり、リサイクルを行ったりする人向けです。

トレンド面でもモノとしての耐久面でも、長く保たないものが多いのも事実です。

実店舗での試着とオンラインストア活用術

ユニクロやGUでお気に入りのアイテムを見つけるには、まずは実店舗での試着してみましょう。

店舗でサイズ感を確かめた上で、オンラインストアでまとめ買いや在庫確認を行うと、より効率よくアイテムを手に入れられます。

また、オンライン限定商品一部店舗商品も、ウェブ上で探せば手軽に購入可能です。

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プロとしては、店舗で「自分に合う定番サイズ・シルエット」を把握し、その知識をオンライン購入時に活かすことで、スムーズなショッピング体験が可能ですよ。

終わりに|あなたはユニクロ派?それともGU派?

今回は以上です。

ユニクロとGUは似て非なるブランドであり、価格や品質、デザイン、ターゲット層など、さまざまな要素で差異が生じています。

兄弟ブランドと言っても、GUはユニクロの劣化版というより、定価価格&トレンド重視のファストファッションブランドといった方が賢いでしょう。

とはいえ、ユニクロとGUは着合わせることももちろん可能です。

ユニクロでベーシックな定番アイテムを手に入れ、GUでトレンド感溢れる新顔を試すといった棲み分けは、多くのユーザーにとって現実的な戦略ではないでしょうか。

洋服に掛けられる金額が限られている人にとって、上手く棲み分け、使い分けることで、ファッションを楽しくしてみてください。

おしまい!

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本当に良い、ブランドを。

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1987年生まれ。国内ブランドを経て、伊ラグジュアリーブランドのデザイナーとして4年間勤務。
現在はデザイナーの他、日本の服飾産業を振興するため、マーケティング支援も行っています。
素材の機能性からパターンまで精通し、シンプルかつ素敵な服装の普及に努めています。



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