CATEGORY
相互リンク

Zakさまのブログ「メンズノート」。

30代ビジネスマンのリアルなファッション・ライフスタイルblog

 

たまえさまのブログ

「たまえ、のんびりブログ執筆中。」

20代女子のお出かけや購入品、お気に入りアイテムなどを紹介しています。

 

「SHOLLBEAUTE」は、美容・コスメ製品情報をどこよりも深堀してお伝えするWEBメディアです。

スポンサーリンク

YOOX.COM(ユークス)

SHOLLWORKS(ショルワークス)は、プロの目線からファッションに関するレビュー&価値観をお届けします。

リングヂャケットの「カームツイスト」は日本の気候に最適の万能生地!ウールの特徴も解説

リングヂャケットのスーツに使用される、生地のレビュー第一回。

今回は、リングヂャケットマイスター「253/172」とオリジナル生地「カームツイスト」の組み合わせ。

こんにちは、しょるです。

今回は、リングヂャケットのスーツを介して、スーツに使用される生地を紹介する回。

第一回はリングヂャケットのオリジナル生地、「カームツイスト」について。

「最初にどの生地を紹介しようかな・・・」と思案していましたが、このカームツイストにしたのはわけがあります。

それは、カームツイストが日本でスーツを着る方のために開発された生地だから。カームツイストは高い耐久性を確保しつつ、高温多湿な気候でも清涼に過ごせる特徴も兼ね備えた万能生地です。

リングヂャケットは、日本人の体型から気候までを知り尽くしたメーカー。本日は、プロのファッションデザイナー兼スーツマニアの私と、カームツイストの魅力を深堀りして参りましょう!

目次

私物の「カームツイスト」×リングヂャケットマイスター「253/172」は、こんな感じ

リングヂャケットマイスターのスーツ。2020秋冬シーズンのもので、定価は165,000円(税込)ジャケットが「253」モデル、パンツが「172」モデル。

チャコールグレーに、ネイビーのストライプが走っています。近くで見ると黒っぽく、遠目に見るとダークネイビーのシャドーストライプに見えるスーツ。

また、カームツイストの生地目も(後述の通り)やや特殊な構造をしています。ストライプ柄と相まって複雑な表情を浮かべる、リングヂャケットらしい意匠性。

写真のシャツはリングヂャケットナポリ。クオリティは非常に高いです。スーツが平織りで光沢感が抑え目ですので、シャツもブロード生地をチョイスしています。

ネクタイは日本で見かけないルビナッチ。イタリア最高峰のサルトです。ネクタイも光沢感は抑え目のものをチョイスしました。

独特の色彩感に惹かれるネクタイを展開しており、スフォデラートながら厚手の三つ折りで丈夫。もちろん、セッテピエゲのネクタイもよく合いますよ。

裏地は総裏。後述ではカームツイスト“高温多湿な季節でも合う生地”として紹介していますが、秋冬シーズンの商品であることからもオールシーズン対応生地です。

目付は260g/㎡と重くもなく、軽くもない生地。

完全に蛇足ですが、袖を2.5cm伸ばしたので袖裏地は自前の生地に交換しています。オリジナルは身頃と袖の裏地は同生地ですが、少し耐久性が高いものにカスタム。

袖はウエストボタンと揃えるため、ハンドホールを開けました。我ながら綺麗に仕上がったと思います。

ウールの特徴:日本の春夏は高温多湿、毛の細いウールのスーツはすぐにダメになる

次に、カームツイストが高温多湿な気候に適している理由を解説。

毛(ウール)そのものの特性をおさらいした上で、お話させていただければと思います。

「万能素材」ウールは、熱と湿気の摩擦によって絡み合い、傷んでいく

出典:https://www.fashionsnap.com/article/2017-10-23/wool-abc2/

毛(ウール)は、特に陸上で生活している動物にとって、体温の保持や体表面の保護のために備わっていると考えられるもの。哺乳類に限らず、鳥類の羽毛や、爬虫類のウロコも基本的には相同する存在です。

毛の特性としては主に、軽量で吸湿性に優れる&熱伝導率が低い(外気の気温を身体に伝えにくいため、夏は涼しく冬は暖かい)こと。

また、毛のスケールの中に水分を含むため比較的燃えにくく、綿や麻と比べて弾力性があるため復元力も高い。トータルでは非常に優れた素材。

 

しかし、ウールは吸湿した状態で摩擦が起きると毛羽立ってしまう特性があります。

毛は吸湿すると、上記画像のようにスケールが開いた状態になります。これは、身体を冷やさないようスケールを開き、ため込んだ水分を蒸散させて体温を調節させるため。

この特性がウールの優れた点でもあり、欠点にもなり得ます。

手芸等で使用されるフェルトは、
あえてウール繊維を絡めて起毛させている

発散しようとスケールが開いた状態での摩擦が起こると、ウールのスケールが絡み合いフェルト化の原因になります。例えば、汗をかくような環境下でウール生地の服を着用し、動いていると繊維同士が絡み合ってしまうのですね。

また、ヘアアイロンで髪をアレンジできる原理と同じく、熱も毛素材を変形させます。融点は130℃と低くはありませんが、タンパク質が主成分であることからも、耐熱性自体はそこまで高くありません。

つまり、上記のような環境が、高温多湿時のウール生地の着用した際に与える影響となるわけです。高温多湿な季節でのウールスーツの着用は「傷む要素が満載」ということをご理解ください。

原毛の細かなウールのベタ生地スーツは、日本の春夏に「適さない」

そして、ウールの中でも「高級」生地に使用されるような原毛の細いものは特に熱と湿気に弱い。つまり、日本の春夏に、原毛の細い生地は適しません。

服好きになるとスーツの生地にもこだわりますが、買う側も何となく、「光沢感」とか「ブランド力」で、そういった繊細な生地を選んでしまうのですね。

 

例えば、ゼニアの「トロフェオ」や、ロロピアーナの「タスマニアン」といった生地は、イタリアの気候から誕生した上で、高級感を追求したもの。

Super150’sや170’sのようなウールの一本一本が細く、しかもサージなどの綾織は、耐久性よりも光沢感が重視されています。そのため、熱や摩擦で傷む速度が速い生地になっています。

ローマと東京は年間の平均気温こそ同程度ですが、湿度に圧倒的な差があります。(ワンシーズンに2、3回程度しか着ないならともかく)細い原毛が使用された綾織生地を日本で着る場合、基本的に春先までにしておきましょう。

カームツイストは「耐久性が高い」「重くない」「通気性が高い」➡高温多湿下の“答え”

「じゃあ、どうすれば良いの?」という疑問に対する答えが、カームツイストのような生地を選ぶこと。

ウールの生地には違いありませんが、「糸の特性や配列」「織り方」によって、ちょっとやそっとの湿度や摩擦程度ではフェルト化しない、非常に耐久性の高い生地に仕上がっています。

しかも、手触りもサラッとしている上に通気性も高い。そして、英国の生地のような重さもありません。

 

もちろん、綿や麻のスーツも一つの答えです。しかし、今度はシワ感や色抜けなど、ウールのスーツを着用する場面とは異なるものです。

その点、カームツイストはウールの弾力性やシワ回復力、仕立ての良さを活かせる生地。しかも、生地の見た目からも秋冬使いしてもおかしくありません。

まさしく、リングヂャケットが編み出した、日本の気候のためのオールシーズン向けのウール生地に仕上がっています。

「カームツイスト」は、日本でスーツを着る人のために、リングヂャケットが開発した生地

二種類の太さの糸をS撚り・Z織りにして交互に配列して織られた生地

カームツイストの構造上の特徴は、何といっても異なる太さの糸をS撚り・Z織りにして交互に配列して織っている点。

原毛を撚(よ)って糸にする際、撚るねじれ方向には右巻き(S撚り)左巻き(Z撚り)があります。通常生地の場合、右巻きor左巻きのいずれかに統一することで平滑な生地に。

一方、撚る方向が異なる糸を交互に配列すると、隣り合わせの糸同士が逆方向にツイスト(ねじれ)しているため、干渉しあって独特のシボ感が生まれます。

出典:wikipedia

異なる方向に撚った糸を並べ、生地の表面にシボ感を生む生地は、例えば和装の世界では“ちりめん”で採用されてきた特徴です。

シボがあった方が空気の流れる道が生まれ、肌やインナーとの接地面積が小さくなるので、相対的に涼しく感じます。洋裁の世界の「クレープ織り」も、同様の特性を持った生地。

ちりめんやクレープ織りは通常、数本ごとに撚る方向を変えた糸を配列することで、表面に大きな“シボ感”を生み出します。

出典:http://www.ringjacket.co.jp/ring-blog/

一方、カームツイスト日常でのビジネス用途を想定しているため、あまりシボが大きくならないよう一本一本、交互に配列しています。

しかも、異なる太さの糸を使用することで、同じ力でツイストされることなく表面に不規則な畝(うね)が現われません。ちりめんのような利点を確保しつつ、ビジネス用途に使える規則的な並びになっています。

そして、二種類の太さの糸をS撚り・Z織りにして交互に配列して織ったことで、以下の3点が特徴に。

  • 太番手糸使用&平織りによる、高い耐久性
  • 表面の凹凸感による“シャリ感(清涼感)”
  • 高い通気性&ナチュラルストレッチ

それぞれ、解説して参ります。

特徴その①:太番手糸使用&平織りによる、高い耐久性

出典:https://www.ttsmile.co.jp/glossary/

まずは何といっても、実用性を考慮した高い耐久性。これは、使用されている二種類の経糸の太い方の糸が、耐久性の高い太番手のものを使用していることが理由。

しっかりした糸を使用した生地は、耐久性を飛躍的に向上させてくれます。ちょっとやそっとの熱&湿気では、ビクともしません。

加えて、カームツイストは平織構造の生地。生地を構成する経(たて)糸と緯(よこ)糸を交互に通すことで、摩擦に強く丈夫な生地になります。綾織と比べると光沢感は控えめになりますが、その分、実用性はバツグンな生地になっています。

特徴その②:表面の凹凸感による“シャリ感(清涼感)”

無地のカームツイスト
ピンヘッドのような表情になっている

先述の通り、カームツイストは異なる太さの糸を使用することで、生地表面に細かな凹凸が生まれます。結果として、表面がベタっと張り付かずに細かな凸部分が肌に触れ、“シャリ感”を与えてくれます。

“シャリ感”とは生地表面に触れた際、「シャリっとするような」感触を与えてくれるテクスチャー。

平滑な生地だと「ベタっと肌やインナーに纏わりつく感覚」が生まれます。一方、シャリ感があると、特に多湿な気候下においては清涼感を感じやすくなります。

特徴その③:高い通気性&ナチュラルストレッチ

カームツイスト通気性も高く、熱を適度に放出してくれる点も強み。先述の通り、糸の太さを交互に変えた平織構造の生地。その結果、生地表面の凹凸に加え、糸と糸の間に隙間が生まれます。

つまり、空気の通り道が大きくなるため、生地の通気性が向上。

また、生地に適切な隙間があると、快適なナチュラルストレッチが得られます。結果、ポリウレタンなどの化学繊維を使用することなく、身体の動作に合わせて動いてくれるため快適な着用感に。

英国のフレスコ系生地だと、糸そのものをハイツイスト(強撚)にする傾向にあります。しかし、ハイツイストにすると引っ張り強度は高くなりますが、生地全体が硬くなるためナチュラルストレッチが効かず、着心地に影響します。

オーバーサイズのコートなら良いのですが、ジャストサイズのスーツの場合、腕や膝を曲げることは避けられません。カームツイストは、柔らかさと耐久性を併せ持つ、非常に貴重な生地となっています。

余談:日本の有名テーラーからの評価も、非常に高い生地

余談ですが、2009年のAERA増刊「アエラ スタイルマガジン」にて、ブランド名を隠して服作りのプロ3名に、50ブランドのスーツ鑑定をしてもらうという企画が行われたそうです。

ちなみに、3人とは

  • オーダークロージングを営む「スタイルクリエーションズ」滝沢滋氏
  • 日本有数のテーラーである「ペコラ銀座」佐藤英明氏
  • 紳士服の聖地、サヴィルロウのビスポーク職人として活躍する「ブルーシアーズ」久保田博氏

だったそう。

そして、3人の評価で1位に輝いたのがリングヂャケット。さらに(リングヂャケットは世界中の有名メーカーの生地を扱えるにも関わらず)、その評価対象となったスーツに使用されていた生地が、カームツイストだったそうです。

詳細:http://www.ringjacket.co.jp/mt/ringja/2009/05/27/

実際、評価の内容としても仕立てのレベルはもちろんのこと、生地のクオリティも絶賛されたそう。価格とクオリティのバランスが崩壊しているレベルで高いので、当然の結果な気もします。

カームツイストは、自社生地ということもあり価格もかなり抑え目。しかし、個人的にはマイスターラインの20万円を超えるようなスーツに使用されている生地の大半よりもオススメできます。

その他:カームツイストの価格や対応シーズンは?

価格➔自社開発生地でリーズナブル、この価格で買える品質の生地じゃない

カームツイストを使用した商品は、オンラインストアでは毎シーズン、必ず登場するわけではありません。

ただ、ネイビーレーベルや通常レーベル、そしてマイスターレーベルでも使用される生地ですので、登場する確率は比較的高いといえます。

楽天市場三越伊勢丹オンラインで販売されていることが多いので、ぜひチェックしてみて下さい。

三越伊勢丹オンラインストア メンズセール

リングヂャケット(RING JACKET)カームツイスト スーツ
created by Rinker

ちなみに、スーツの場合、カームツイストを使用したものの定価は、

  • 通常ライン:110,000円(税込)
  • マイスターライン:165,000円(税込)

です(2022年調べ)。特に、リングヂャケットマイスターでカームツイストを使用したものは、登場したら絶対にオススメ。

カームツイスト、秋冬使いはおかしい?➡全然おかしくない

カームツイストは春夏秋冬、オールシーズン対応できる生地です。

今回は、「高温多湿な気候下に適したウール生地」という切り口で紹介させていただきましたが、

  • 見た目は軽さもなく平織り生地のため、別に秋冬でもおかしくない
  • ウールは断熱性が高く、夏は涼しく冬は暖かい

からです。先述の通り、目付は260g/㎡で合物の重さとなっていることからも、秋冬にもご愛用いただけます。

終わりに:カームツイストは、リングヂャケットの良さを更に引き出す、超オススメの生地

出典:http://www.ringjacket.co.jp/ring-blog/

今回は以上となります。

カームツイストは、本当に良い生地です。リングヂャケットも本当に良いスーツブランドですので、この組み合わせは最早、言うことがないレベルです。

これ1着で春夏秋冬OKという万能選手であることは間違いありません。耐久性が高く、ナチュラルストレッチ性で動きやすく、仕立てのレベルはいわずもがな。

リングヂャケット(RING JACKET)カームツイスト スーツ
created by Rinker

特に、絶対的に気温と湿度が高い日本のでウールのスーツを着るのであれば、「通気性が高く」「耐久性が高く」しかも、「あまり重くない、手触りが清涼な生地」が理想。

カームツイストは、そういった要望に応えてくれる超オススメ生地です!

おしまい!

SHOLL(しょる)
皆さまこんにちは。“SHOLLWORKS”運営者のSHOLL(しょる)と申します。

1987年、山梨県甲府市生まれ。国内デザイナーズブランドを経て、ファッションコングロマリットのブランドでデザイナー職を経験。

現在は東京在住、デザイナー含め様々な事業に携わっています。





シェアお願いします!
  • URLをコピーしました!
目次