アメリカのスーツブランド8選|ブルックスブラザーズやラルフローレンなど解説
こんにちは、しょる(@SHOLLWORKS)です。
今回は、アメリカの有名スーツブランドをご紹介。
ブルックスブラザーズをはじめとする「アメトラ」は、日本のメンズファッションにおいて大きな影響を与えました。
戦後最初の日本における「お手本」になったのは、紛れもなくアメリカのファッションです。
また、アメリカのスーツスタイルは、イタリアのサルトにも大きな影響を与えました。
「ファッション=ヨーロッパのもの」という印象は多くの人が抱いていると思いますが、アメリカは発信力としても、市場としても高い影響力を持つ歴史があります。


例えば、スーツの「段返り3つボタン」は、アメリカのサックスーツなどで見られたVゾーンの深いデザインをきっかけに、イタリアでも独自に発展していったディテールだと言われています。
トラッドからデザイナーズブランドまで多種多様な面白さも覗かせますので、早速、見ていきましょう。
先に結論:こんな人におすすめのブランドざっくり3パターン
「8ブランド全部読むのは大変・・・」という方のために、先にざっくり結論からお伝えします。
① 10万円前後で、仕事でも浮かないアメトラが欲しい人
Jプレス(J.PRESS)、ブルックスブラザーズ(BROOKS BROTHERS)、ポールスチュアート(Paul Stuart)あたりが現実的で、初めての「アメリカブランドのスーツ」にも向いています。
② 20〜30万円前後で、仕立てや生地にもこだわりたい人
ヒッキーフリーマン(HICKEY FREEMAN)は、柔らかな着心地と上質な生地を両立した「大人のアメトラ」。
ビジネスでも式典でも使える、ワンランク上の選択肢です。
③ 30万円以上で“勝負スーツ”やラグジュアリーな一着が欲しい人
トムフォード(TOM FORD)、ラルフローレン パープルレーベル(RALPH LAUREN PURPLE LABEL)、トムブラウン(THOM BROWNE)といったブランドは、価格こそ高いものの「一生の記念」になるような存在感を持つスーツが揃っています。
このあと、アメリカのスーツブランドを選ぶ前に知っておきたいポイントと、8ブランドそれぞれの特徴を順番に見ていきます。

ご自身の予算・好み・使うシーンをイメージしながら読み進めていただければと思います。
アメリカのスーツブランドを選ぶ前に知っておきたいこと
ブランド選びで失敗しやすいポイントを、最初に3つだけ整理します。
① 「アメリカのブランド」≠「アメリカ製」
トムフォードやラルフローレンなど、ブランドのルーツはアメリカでも、スーツの縫製はイタリアや日本、その他の国で行われているケースがほとんどです。
「アメリカのブランドの世界観が好き」なのか「アメリカ製のスーツが欲しい」のか、自分の優先順位をはっきりさせておくと選びやすくなります。
② 同じブランドでも“ライン”によって別モノ
ラルフローレンを例に取ると、「ポロ」「パープルレーベル」「RRL」など、価格もターゲットも違うラインがあります。
この記事では、ビジネスでも使える「お堅めのスーツ」を展開しているラインを中心に紹介していますが、購入時は「どのラインのスーツか」もチェックしてみてください。
③ 日本での買いやすさやアフターケアも重要
いくら憧れのブランドでも、「どこで試着できるのか」「サイズが合わなかった時にどうするか」が分からないと不安ですよね。
この記事ではブランドごとに、日本での入手性や選び方のポイントも補足していきますので、あわせて参考にしていただければと思います。
アメリカのスーツブランド8選|ブルックスブラザーズやラルフローレンなど解説
それでは早速、アメリカの有名スーツブランドをご紹介します。
併せて「参考価格」「クオリティ」「こんな人にピッタリ」も記載しました。
また、今回はいわゆる“お堅いビジネス用のスーツ”を中心に展開するブランドに絞っています。

ユニクロの「感動ジャケット」のような、軽量で機能的なセットアップを多く出しているブランドは今回は割愛しています。
「トラッド」「デザイナーズ」「ラグジュアリー」など、いわゆる“ちゃんとした場”でも通用するドレスウェア寄りのブランドに絞ってご紹介します。
まずは、8ブランドのイメージを掴みやすいように簡易比較表を置いておきます。
| ブランド | 参考価格帯 (2025年12月時点) | テイスト | 日本での買いやすさ | こんな人に |
|---|---|---|---|---|
| トムフォード TOM FORD | 約58万円〜 | ラグジュアリー/色気のあるドレススタイル | 直営店・ハイエンド百貨店中心 | 「勝負スーツ」や特別な1着が欲しい |
| ラルフローレン Ralph Lauren(パープルレーベル) | 約33万円〜 | 英国上流階級×アメリカントラッド | 直営店・一部百貨店 | クラシックで品格ある一生ものが欲しい |
| Jプレス J.PRESS | 約8万円台〜 | 王道アイビールック | オンワード系ショップ・百貨店・EC | 10万円前後でアメトラを楽しみたい |
| ヒッキーフリーマン HICKEY FREEMAN | 約25万円前後〜 | 柔らかい着心地のラグジュアリー・アメトラ | 百貨店・トレンザ公式EC | 生地と仕立ての良さに投資したい |
| ブルックスブラザーズ BROOKS BROTHERS | 約11万円前後〜 | アメリカントラッドの象徴 | 直営店・百貨店・公式EC | 「アメトラの教科書」的な一着が欲しい |
| ポールスチュアート Paul Stuart | 約11万円前後〜 | アイビー×英国調の上品トラッド | 三陽商会系ショップ・百貨店・EC | トラッドだけど少し色気も欲しい |
| トムブラウン THOM BROWNE | 約48万円前後〜 | 先鋭的に解釈したアメリカントラッド | 直営店・一部セレクトショップ | 服好き向け。個性を前面に出したい |
| カルバンクライン CALVIN KLEIN | 約6万円台〜 | シャープ&都会的な量産スーツ寄り | 百貨店・ブランドショップ・EC | 予算を抑えつつ細身シルエットを楽しみたい |
※価格はすべて2025年12月時点の国内参考価格です。為替やセール、ラインの違いによって変動します。
トムフォード(TOM FORD)

Image Photo by TOM FORD
- 参考価格
- 583,000円(2025年12月時点・編集部調べ)
レア度: (4.5 / 5)
クオリティ: (3.8 / 5)
おすすめ度: (3.8 / 5)
トムフォード(TOM FORD)は、まさにラグジュアリーを体現するハイブランド。
数あるブランドの中でもトップクラスの価格とステータスを誇り、「いつかは着たい」と憧れを集める存在です。
グッチを見事に復活させたデザイナー、トム・フォードが2005年に立ち上げたブランドで、アイウェアやコスメも含め世界中の著名人に愛用されています。
スーツはイタリア製が中心で、構築的なシルエットとセクシーなムードが特徴です。

ダニエル・クレイグ演じる、「007」のジェームズ・ボンドが着用したスーツブランドとしても知られています(一作目の「カジノ・ロワイヤル」のみブリオーニ)。
袖口の5つボタンや大きなラペルなど、力強いディテールで逆三角形のシルエットを強調するスタイルがトムフォードのスーツにおける特徴です。
まさしく、マスキュリンでスマートなメンズのためのブランドであり、日常のビジネススーツというより「勝負服」や「特別なシーン」用の一着として選ばれるケースが多いです。

正直、毎日の仕事着というよりも「ここぞ」という日のためのスーツという立ち位置です。
かなり高額ですが、「一生に一度の勝負スーツ」「将来の自分へのご褒美」として選ぶなら、満足度の高いブランドだと思います。
ラルフローレン(RALPH LAUREN)

Image Photo by RALPH LAUREN
- 参考価格
- 330,000円(パープルレーベル/2025年12月時点・編集部調べ)
レア度: (4.5 / 5)
クオリティ: (3.8 / 5)
おすすめ度: (3.8 / 5)
ラルフローレン(Ralph Lauren)は、トラッドおよびアメリカを代表するデザイナーズブランド。
1967年にネクタイの製造から始まり、現在は多様なラインから性別や年代を超えたアイテムを展開しています。
英国上流階級の生活様式をブランドイメージとして、発信・展開している点が特徴です。
創業期からのラインである「ポロ」や最高級のパープルレーベル、カジュアルラインのRRL(ダブルアールエル)など、多様なラインを構えます。

スーツに関しては「ポロ」でも10万円台、パープルレーベルになると30万円~とかなり高額です。
特にパープルレーベルは、英国のエレガンスとアメリカらしい伸びやかな雰囲気を併せ持ったラインです。
Jプレス(J.PRESS)

Image Photo by J.PRESS
- 参考価格
- 80,300円(2025年12月時点・編集部調べ)
レア度: (3.8 / 5)
クオリティ: (3.6 / 5)
おすすめ度: (3.8 / 5)
Jプレスは1902年創業、アメリカントラッドを代表するブランド。
アメリカ・イェール大学のキャンパスで生まれ、アイビールックの象徴的存在でもあります。
現在は日本のオンワード樫山が保有しており、同社の主力メンズブランドのひとつです。
同じくオンワードの五大陸などと比べると、全体的なシルエットからサキソニー生地の採用など、よりアメリカナイズドされた雰囲気があります。
アメリカ式が好きなら「Jプレス」、日本式が好みなら「五大陸」といった選び方が可能です。

コンセプトやデザインの方向性はアメリカ、モノ作りは日本的というブランドです。
オンワード樫山のパターンメイキングと縫製技術が活きているので、日本人体型でも無理なくアメトラを楽しめるのが魅力です。
\ Jプレスの購入はこちら/
ヒッキーフリーマン(HICKEY FREEMAN)

Image Photo by TRENZA
- 参考価格
- 247,500円(2025年12月時点・編集部調べ)
レア度: (4.5 / 5)
クオリティ: (4.0 / 5)
おすすめ度: (3.8 / 5)
ヒッキーフリーマン(HICKEY FREEMAN)は1899年創業、アメリカントラッドを代表する老舗ブランドのひとつです。
アメリカの政財界にも長く支持されてきたテーラーとして知られています。
ヒッキーフリーマンのスーツは、マシンメイドとハンドメイドを組み合わせた柔らかい着心地を実現しています。
日本ではトレンザ社がライセンスを請け負い、百貨店などで展開しているブランドです。
肩まわりの作りが柔らかく、ビジネスシーンはもちろん、ドレッシーな場でも活躍してくれます。

「エルメネジルドゼニア」や「ロロピアーナ」といった世界的に有名な生地メーカーはもちろん、「ピアツェンツァ」などの名ミルまで取り扱っています。
生地の良さと着心地を重視したい方に向いているブランドです。
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ブルックスブラザーズ(BROOKS BROTHERS)

Image Photo by BROOKS BROTHERS
- 参考価格
- 108,900円(2025年12月時点・編集部調べ)
レア度: (3.5 / 5)
クオリティ: (3.4 / 5)
おすすめ度: (3.6 / 5)
ブルックスブラザーズは、世界のメンズファッションに大きな影響を与えたブランドです。
日本においてもアイビールックのお手本となり、洋装文化の方向性をかたち作るなど多大な影響を与えました。
1818年創業のアメリカ老舗クロージングブランドで、19世紀半ばには既製服(レディメイド)の展開を始めたと言われています。
その後20世紀初頭には、後のアイビールックにもつながるサックスーツを広めました。
「No1 サックスーツ」は従来よりも丈が短く、ラペルの返りが大きくVゾーンが深いスーツで、ウエストの切り替えを廃したことで現代型スーツの原型のひとつとなったモデルです。

イタリアスーツでお家芸となった「段返り三つボタン」のジャケットも、アメリカのサックスーツなどで見られたVゾーンの深いデザインがヒントになったと言われます(諸説あり)。
いずれにせよ、ブルックスブラザーズが「アメトラの原点」として各国のサルトやデザイナーに影響を与えたことは間違いありません。
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ポールスチュアート(Paul Stuart)

Image Photo by Paul Stuart
- 参考価格
- 110,000円(2025年12月時点・編集部調べ)
レア度: (3.8 / 5)
クオリティ: (3.5 / 5)
おすすめ度: (3.5 / 5)
ポールスチュアート(Paul Stuart)は1938年創業、アメリカらしいアイビーテイストの商品を展開してきたセレクトショップ&ブランドです。
スーツに関しては、廉価なラインで7万円程度、高級ラインは20万円前後。
ポールスチュアートは元々、Ivyリーガーを対象としたショップでした。
英国調の雰囲気を取り入れつつも、どこかニューヨークらしい都会的な空気感があります。
現状は米国&日本中心のブランドですが、今後は新興国への展開を視野に入れているとのこと。

日本では長年、三陽商会が代理店として提携していることもあり、日本向けに調整されたオリジナル企画も多いブランドです。
アメトラの空気感は好きだけど、少しだけ英国調の落ち着きも欲しい方に向いていると思います。
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トムブラウン(THOM BROWNE)

Image Photo by THOM BROWNE
- 参考価格
- 477,400円(2025年12月時点・編集部調べ)
レア度: (4.5 / 5)
クオリティ: (3.6 / 5)
おすすめ度: (3.2 / 5)
トムブラウン(THOM BROWNE NEW YORK)は2001年創業、ニューヨークにて設立されたデザイナーズブランド。
「これぞデザイナーズの価値である」と言わんばかりの個性が溢れるブランドで、アメリカントラッドを「先鋭的に」解釈した世界観を特徴としています。
グレーのテーラードジャケットにベスト、ハイライズのクロップドパンツの3ピーススーツが、ブランドの世界観を表すアイコン。
ジャケットやパンツの丈をあえて短くし、シルエットをコンパクトにまとめることで、唯一無二の存在感を出しています。

そのアヴァンギャルドなスタイルは、パリコレクションを毎シーズン賑やかにしてくれています。
ビジネスの場で着るにはやや攻めたデザインですが、ファッションそのものを楽しみたい方やクリエイティブ職の方には非常に刺さるブランドです。
カルバンクライン(CALVIN KLEIN)
- 参考価格
- 66,000円(2025年12月時点・編集部調べ)
レア度: (3.8 / 5)
クオリティ: (2.5 / 5)
おすすめ度: (2.0 / 5)
カルバンクライン(CALVIN KLEIN)は1968年創業、クリーンで都会的、シャープなルックを代表するNYのブランドです。
かつてはラルフローレンやダナ キャランと並び、アメリカ3代ブランドとして語られてきました。
代表的なアイテムはデザイナーの知名度を一気に高めたジーンズやアンダーウェア。
スーツは比較的リーズナブルな価格帯で、シャープなシルエットを楽しめる一方、仕立てや素材の厚みは他ブランド(Jプレスやブルックスブラザーズ等)に一歩譲る印象です。
ブランドの世界観優先で「とりあえず一本持っておきたい」という方に向いたブランドと言えます。
【Q&A】アメリカのスーツブランドの疑問に答える
そして、ここまでの内容やその他をまとめて、Q&A形式にしました。
終わりに|自分に合う“アメリカのスーツ”を、無理なく選ぶために
アメリカのスーツブランドは、「トラッド=堅い」だけではなく、ラグジュアリーな色気や都会的なシャープさまで、想像以上に振れ幅があるのが面白いところです。
だからこそ、ブランド名の響きだけで決めるよりも、“どんな場面で、どんな自分でいたいか”から逆算すると選びやすくなります。
また、今回触れた通り「アメリカのブランド=アメリカ製」とは限りませんし、同じブランドでもラインによって別モノになり得ます。
好きな世界観を優先するのか、縫製や作りの方向性までこだわるのか、ここを整理しておくと満足度がぐっと上がります。

まずは気になるブランドを1つに絞って、試着のついでに「どのラインか」「どういうシルエットを狙っているか」を確認してみてください。
たったそれだけでも、次の一着選びが急にクリアになりますよ。
おしまい!
(少しでもお役に立てたなら、SNSに拡散していただけると嬉しいです!)
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(3.8 / 5)
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(3.5 / 5)
(3.4 / 5)
(3.2 / 5)
(2.5 / 5)
(2.0 / 5)