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SHOLL(しょる)
皆さま、こんにちは。“SHOLLWORKS”運営者のSHOLL(しょる)と申します。

1987年、山梨県甲府市生まれ。国内デザイナーズブランドを経て、ファッション・コングロマリットでデザイナー職を経験。

現在は東京都在住、ブランディングとマーケティングを支援する活動も行っています。
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3万円~10万円までのオーダースーツ、本当のおすすめ|プロ秘伝の選び方とショップ比較

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こんにちは、しょる(@SHOLLWORKS)です。

3万円〜高すぎない範囲で、ちゃんとしたオーダースーツを作りたい!

ユニクロのカスタムオーダーで十分なのか、ネット完結型で頼んで良いのか、結局どこで作ればいいのか分からない・・・

こんなモヤモヤを抱えたまま、オーダースーツ難民になっている方がとても多いと感じます。

実際のところ、同じ「オーダースーツ」という名前でも、

  • 実質は既製スーツに近いもの
  • 自己採寸が前提のネット完結型
  • プロが店舗で採寸してくれる専門店

と中身はバラバラですし、今回ご紹介する、多くの方にとって現実的な価格帯である3〜10万円の中でも「どこまで求めるか」で選ぶべきブランドは変わってきます。

そこで今回は、ファッションデザイナーかつスーツマニアの立場から、

  • 3万円〜10万円の予算でオーダースーツはどこまでできるのか
  • ユニクロ・オンライン完結・来店採寸型の違いと、初心者におすすめできるタイプ
  • 価格帯ごとのおすすめブランド

を整理してお伝えします。

先にざっくり結論を知りたい方は、まずは下の一覧だけチェックしていただいても大丈夫です。

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まずは「3万円~10万円までのオーダースーツでどこまでできる?」という疑問に答えていきます。

ちなみに、以下のオーダースーツブランドは全て試しているので、ぜひ参考にしてください。

【結論】オーダースーツブランド別、最適な活用方法

  • SADA:初回特典×最安でオーダースーツのサイズ感やいろはを学ぶのに最適。初回特典で21,780円(税込)、または最大11,000円相当のオプションを適用した27,280円(税込)で作成可能。全国に拠点があり、学生や新社会人など、初めてのオーダースーツにピッタリ。全国46店舗(北海道〜九州の主要都市)に展開しており、2回目以降はオンラインショップから前回データを使ったリピートオーダーも可能。
  • KASHIYAMA(カシヤマ):33,000円(税込)から作成可能だが6万円~10万円のレンジが生地と作りのバランスが良く最もおすすめ。全国に70店舗、最短一週間の短納期、初回20%OFF、購入後一カ月のサイズ調整可能。また、総毛芯や国内縫製ラインなど上級オプションもある。北海道〜沖縄まで主要都市をほぼカバーしており、「初回は店舗採寸→以降はオンラインオーダー」で運用しやすい。
  • HANABISHI(花菱):49,500円(税込)〜と入口はやや高めだが、完全国内縫製+半毛芯/総毛芯が選べる。8〜10万円前後で国産〜中級インポート生地あたりが好バランスで“骨格のしっかりした1着”になりやすい。逆に5万円台は他ブランドとの競合が増えるので△。全国17店舗(北海道・東北〜首都圏・静岡の東日本寄り)展開で、西日本は弱いが、2回目以降はオンラインショップから既存データを使った注文も可能。
  • グローバルスタイル:2着コンビの広告価格で語られがちだが、通常ラインは「価格の割に悪くない量産オーダー」という位置づけで、「純粋な仕立てコスパ」だけを見ると他に検討したい選択肢は多い。クオリティを優先するなら上位モデルまで一気に飛びたいところだが、総額15〜20万円レンジに乗ってくる。全国約40店舗を展開しており、店舗会員なら2回目以降をオンラインで完結させることも可能。
  • DIFFERENCE(ディファレンス):1着41,800円(税込)〜、ペアプライス26,400円(税込/一着あたり)〜で作成可能。「アプリ×ペアプライスで3〜6万円レンジのスーツをサクサク増やせる」ブランドだが、ウール100%やインポート生地を選んで総額10万円クラスまで上げてしまうと「クオリティに対して割高」に感じやすい。全国67店舗(北海道〜沖縄)と広く展開しており、初回採寸を済ませれば2回目以降はスマホアプリでオーダーを完結できる。
  • ユニバーサルランゲージメジャーズ:1着42,900円(税込)〜、ウール100%64,900円(税込)〜、CANONICOなどインポートは75,900円(税込)〜。マシンメイド仕様の通常ラインに特筆点はないが、ハンドメイド仕様は柔らかな着心地。ただ、その場合は10万円以上の世界なので、「店舗の雰囲気も含めた世界観が好きかどうか」で決めるべき。専用店舗は全国8店と少ないが、SUIT SQUARE 内のオーダーカウンターも含めると全国的に展開しており、2回目以降は公式の「オンラインオーダー(2回目以降の方)」窓口からリモート注文も可能。
  • 麻布テーラー:ウール100%で49,500円(税込)〜のエントリーから、自社国内工場縫製+毛芯仕立てで“クラシック寄りのちゃんとしたスーツ”を作れるブランド。7〜10万円レンジで国産〜中級インポート生地+毛芯仕様を選ぶと、相対的に品質重視の1着が狙える。さらに上のサルトリア仕立て・ハンドワーク多めのラインに行くと、(総額は10万円台後半〜と安くはないが)クオリティ重視派に◎。全国で28店舗展開しているが首都圏中心で、2回目以降も基本は店舗来店前提。
  • FABRIC TOKYO:45,000円(税込)〜のイージーオーダーを、国内縫製×オンライン完結OKに振ったD2C型ブランド。ストレッチ・防シワ・耐摩耗など機能性生地が多く、5〜7万円前後のレンジで「疲れにくさ」「ケアのしやすさ」を重視した1着を狙うのに最適。首都圏・関西・福岡など都市部中心の展開で、都心ワーカーとの相性が良い。実店舗は全10店舗のみだが、一度採寸して「カラダID」を登録すれば2回目以降はECからのオンラインオーダーで完結できる。

著者「SHOLL(しょる)」プロフィール

1987年生まれ。国内ブランドを経て、伊ラグジュアリーブランドのデザイナーとして4年間勤務。現在はデザイナーの他、日本の服飾産業を振興するため、マーケティング支援も行っています。

素材の機能性からパターンまで精通し、シンプルかつ素敵な服装の普及に努めています。


※当サイトのコンテンツは著者の知識と専門性、情報に基づき、完全に独自に制作しています。PRの有無に関わらず、メーカーはコンテンツや評価の決定に一切の関与をしていないことを宣言します。なお、この記載は景表法第5条第3号を遵守するためのものです。

目次

3万円〜10万円でオーダースーツはどこまでできる?価格帯とオーダーの種類

まず前提として、3〜10万円の価格帯は、いわゆる「パターンオーダー/イージーオーダー」のメインゾーンです。

しかし、3~10万円くらいのパターンオーダーやイージーオーダーでも、「既製スーツではイマイチ合わない・・・」といった悩みや「もっと自分だけのスーツを作りたい」という願望には応えてくれます。

まずは、

  • 既製+サイズ調整(ユニクロなど)
  • 自己採寸のネット完結型
  • 来店採寸型のオーダースーツ専門店

という3つのタイプをざっくり押さえつつ、「どこまで求めるならどのスタイルか?」という視点で整理していきます。

評判の良いテーラーによるフルオーダーのような一から型紙を起こす世界や、セミオーダーの中でもかなり生地や副資材、縫製にこだわったものは、余裕で30万円〜というボリューム帯になってきます。

多くの方にとって現実的ではない&着道楽向けの価格設定だと思いますので、今回は「リーズナブル~結構良いスーツ」の範囲内で解説します。

ユニクロ「カスタムオーダー」は“どんなポジション”か

Image Photo by Uniqlo

まずは多くの方が気になるユニクロ「カスタムオーダー」から。

ユニクロ「カスタムオーダー」は、ジャケットの袖丈と着丈を±数センチの範囲で指定できるサービスです。

実際には膨大なパターンが用意された「既製服」

ユニクロ「カスタムオーダー」は「袖と着丈がちゃんと合ったセットアップ」を、1〜3万円台で手軽に作れるのが魅力です。

とはいえ、実際は膨大なパターンがあらかじめ用意されている既製服であり、まさに「ユニクロだからできる力技」といえるサービスです。

あくまで「既製スーツの延長でサイズ感を整えるサービス」という位置づけで考えると、期待値とのギャップが少なくて済みます。

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私自身、ユニクロカスタムオーダーで実際に購入していますが、オーダースーツと見紛う要素は皆無、「やっぱり既製スーツだよね」感100%です。

ユニクロは「急ぎの入用」や「これでいいや」の人向け

そのため、

  • 急ぎでスーツが1着必要な新社会人・学生
  • 体型に大きなクセはなく、「とりあえず無難に整えたい」

という人には十分アリですが、

せっかくのオーダーだから体型にビシッと合わせたい!

細部の仕様までこだわった自分だけの一着が欲しい!

どうしても既製スーツだと体型に合わないから何とかしたい!

という方は、後述する来店採寸型の専門店をメインに検討した方が良いと思います。

完全ネット完結型オーダースーツのメリット・注意点

次に、Suit Yaなどの「完全ネット完結型」のオーダースーツについて。

これは、自宅で採寸してオンラインで注文し、出来上がりが自宅に届くというスタイルです。

場所や時間を選ばない点が魅力

完全ネット完結型における最大のメリットは、

  • 店舗に行かなくて良いので、時間や場所の制約を受けにくい
  • キャンペーンを活用すると価格を抑えやすい

という点です。

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忙しい人や、近くにオーダースーツ店がない地方在住の方には魅力的に映ります。

ただし初心者には難しい

ただし、自己採寸で「初回からジャストサイズに当てる」のは、正直かなり難易度が高いです。

肩の傾きや姿勢のクセ、左右差などはメジャー肩幅は〇cmといった判断基準だけでは難しく、スーツはジャストサイズで着るものだからこそ、数センチの誤差で印象がガラッと変わってしまいます。

そのため、

  • すでに自分のサイズ感や好みのシルエットまではっきりしている
  • ジャストサイズは把握済みで2着目以降に“遊びの1着”として試したい

という、むしろ中上級者の選択肢です。

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間違っても「人生初のオーダースーツ」や「絶対に失敗したくない勝負スーツ」をネット完結型だけで完結させるのはおすすめしません

来店採寸型オーダースーツ専門店が安心な理由

3〜10万円の予算で「失敗したくない」のであれば、基本線は来店採寸型のオーダースーツ専門店だと考えています。

オーダースーツSADA・カシヤマ(KASHIYAMA)・HANABISHI(花菱)・グローバルスタイル・DIFFERENCE(ディファレンス)・ユニバーサルランゲージ メジャーズ・麻布テーラー・FABRIC TOKYOなどが、ここに分類されるブランドです。

来店採寸型の強みは、

  • フィッターが全身のバランスを見ながら寸法を決めてくれる
  • 姿勢やクセ(猫背・反り腰・なで肩など)に合わせて補正を入れられる
  • 生地を触りながら、用途に合ったものを一緒に選べる

という点です。

特に、スーツに着慣れていない方ほど「自分では気づいていない体型のクセ」を拾ってもらえるので、出来上がりの納得感が違ってきます。

中でも、オンラインで日程をブッキングできるところ&お近くに店舗があるところであれば、移動コストや飛び込んで待たされる心配もありません。

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店舗へ赴くことが億劫な方もいらっしゃるかもしれませんが、間違ってもご自身のサイズ感をきっちり把握されていない限り絶対に一度は採寸へ赴いた方が良いです。

体型が変わらなければ二回目以降はオンラインで注文可能なオーダースーツブランドもあるため、1度は店舗でフィッティングしてもらいましょう。

採寸の本格度&フィッティングの体制

同じ来店採寸型でも、店舗や担当者によって「採寸とフィッティングの丁寧さ」は差があります。

まず、採寸の本格度に関しては、ブランド毎にサービスで決められています。

ブランド毎にどのように採寸するのか

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ブランド採寸の本格度体型補正の傾向
オーダースーツSADA・ゲージスーツ着用+多点採寸を行い、CAD上で専用パターンを起こす「フルオーダーに近いオーダー」。
・胸、ウエスト、肩幅、股上、ワタリなど、縦横方向に細かく寸法設定できるため、量産オーダーの中では採寸の本格度は高め。
・数値的には体型補正の自由度が広く、猫背やガタイが良い体型などにも対応しやすい土台があります。
・一方で、どこまで詰めてくれるかは担当フィッターのヒアリング力に左右されやすく、気になる点は採寸時に言語化して伝えたいブランドです。
KASHIYAMA(カシヤマ)・ベースとなる型紙+ゲージスーツからサイズを決めるイージーオーダー方式です。
・肩まわり、胸囲、ウエスト、太ももなど、既製より細かく寸法を追い込める設計で、ある程度ならば問題なく対応可能。
・標準〜ややクセあり体型(軽い猫背、お腹周り、太もも太めなど)を短納期で安定してカバー。
・強い左右差やかなり特殊な体型には向きませんが、大多数の体型をほどよく整えるイメージです。
HANABISHI(花菱)・ヌード寸法+ゲージ服で、総丈、着丈、上胴、中胴、尻回り、肩幅、袖丈、ラペル幅、ベント丈、ウエスト、股上、股下、パンツ丈、ひざ幅、袖口の15箇所を細かく採寸。
・「パターンオーダーとの違い=補正箇所の多さ」を明言しており、採寸の本格度はかなり高い部類。
・左右の腕&脚の長さの違いや、猫背、なで肩、前肩などの体型のクセを前提に補正しやすい設計です。
・極端体型の人でも比較的安心して任せやすく、「10万円以内で体型補正もきっちりやりたい」人と相性が良いブランドです。
GINZA Global Style・ゲージスーツをベースにサイズを決めるパターンオーダー方式です。
・サイズの合った既製に近い感覚で採寸できますが、補正箇所の数自体はテーラー系より控えめ。
・ガタイが良い/太めといった「サイズの悩み」を解消するのは得意ですが、強い猫背や左右差などを細かく補正する前提ではありません。
・「そこそこ合って見えるスーツを枚数揃えたい」人向け。
DIFFERENCE・初回はテーラーが対面で採寸し、ジャケットの肩幅、胴回り、着丈、左右袖丈、パンツのウエスト、股上、ワタリ、膝幅、裾幅、左右股下など最低限の設計です。・標準〜ややクセあり体型なら問題なくフォローできますが、極端な体型補正を追い込むほどではありません。
・体型補正の自由度より、「一度採寸したサイズをベースに3〜6万円レンジのスーツをサクサク増やす」運用寄りのブランドです。
UNIVERSAL LANGUAGE MEASURE’S・ジャケットは着丈、ウエスト、袖丈、一部モデルの肩パッド/体型補正、パンツはウエスト、ヒップ、ワタリ、裾幅、股下などを調整できるパターンオーダーです。
・YA〜K体までサイズグレードが細かく用意されています。
・大まかな体型(細身〜がっしり、やや猫背など)には乗せやすい一方、肩幅そのものの変更や細かい補正はパターンの制約を受けます。
・極端な体型を徹底的に補正したい人向きではありません。
麻布テーラー・「採寸技術こそが鍵」と掲げ、姿勢や体型のクセを読み取ってミリ単位で型紙に反映する本格テーラー寄りの採寸を行うブランドです。
・数多くの体型補正が可能なオーダーシステムと自社工場を持ち、採寸の本格度は今回のブランドの中で最上位クラスです。
・猫背、反り腰、前肩、左右差など、体型コンプレックスを前提に補正していくスタイルで、「体のクセありき」で組み立ててくれます。
・極端体型の人ほどメリットが大きく、7〜10万円レンジで体型補正重視なら最優先候補と言って良いブランドです。
FABRIC TOKYO・約200種類のパターンの中から体型に近い型紙を選び、そこからサイズ調整するD2C型パターンオーダーです。
・バスト90〜161cm・ウエスト62〜122cm程度まで幅広くカバーできるものの、仕上がりサイズにはパターン由来の制限があります。
・標準〜ややクセありのオフィスワーカー体型なら、ストレス少なく“そこそこフィットした”サイズにまとめやすいです。
・一方で、強い左右差や独特の骨格を徹底的に補正したい場合は、麻布テーラーや花菱・SADAといったテーラー寄りブランドの方が安心です。

スーツで最も重要なことは、生地でもなく毛芯でもなくサイズが合っていることです。

だからこそ、この項目は本格的なビジネススーツを作りたいのであれば非常に重要ですが、かなりブランドによって差が生まれやすい箇所でもあります。

採寸と体型補正だけで見れば、トップは麻布テーラーで、HANABISHI(花菱)が追いかける構図です。

どちらも「肩傾斜・猫背/反り腰・ヒップライン・左右差」まで前提にした補正がしやすく、7〜10万円帯で“体型ありきのパターン補正”をきっちり掛けたい人に向いています。

本格的なオーダーに近い採寸を求めている方極端体型・強いコンプレックスを持っている方は、まずこの2ブランドのどちらかを軸に考えることをおすすめします。

次に採寸の本格度が高いのがオーダースーツSADAです。

価格だけ見れば完全に「エントリー最安ゾーン」も狙えるSADAですが、システムとしてはゲージ服+多点採寸→CADで1人1パターンを起こすフルオーダー型に近い構造を持っており、値段から想像されるよりもずっと“体型補正の器”が大きいブランドです。

店舗・担当者による採寸のばらつきはどうしても出やすいですが、“価格優位性があるのに採寸ポテンシャルも高い”という意味で、かなり特殊なポジションの第2グループです。

KASHIYAMA(カシヤマ)が第3グループで、「ビジネスパーソンとしてよくある体型」を前提に、ゲージ服をベースとしながらも体型補正前提のイージーオーダーになっています。

メジャーで肩傾斜・姿勢・背中のシワ感などを見ながら、短納期でも安定してフィットさせることに振ったブランドです。

標準〜ややクセあり体型程度(胸板厚め・お腹周りが気になる・太もも太め・軽い猫背など)の方であれば、第1・第2グループほど“攻めた補正”をしなくても価格に対して満足できるゾーンにまとめてくれます。

第4グループには、FABRIC TOKYOUNIVERSAL LANGUAGE MEASURE’Sで、どちらも「クラシックなテーラーほどは攻めないけれど、既製+お直しよりはちゃんとやる」というレンジです。

共に補正ありきというよりは、多くのサイズグレーディングから適切なものを選び、そこから微調整するという感覚です。

※ ULMはハンドメイドラインに行けばもう一段踏み込めますが、価格も別世界になってきます。

「極端な体型補正を求めるわけではないけれど、そこそこちゃんと整えたい」層の受け皿としてのサービス範囲だと思っていただければと思います。

GINZA Global StyleDIFFERENCEは、正直オーダーとしてはサイズ補正力は弱めです。

ゲージ服+メジャーで基本的な採寸は押さえつつも「サイズそこそこ整えて、枚数と運用性を稼ぐ」側に振れているため、補正の幅自体はテーラー系ほど深くありません。

ちなみに、上級ラインになっても「生地・仕立てグレード」は上がりますが採寸構造はほぼ変わらずで、“一張羅を採寸から徹底的に作り込みたい”文脈からは外れる立ち位置です。

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スーツはサイズ感が最重要だからこそ、ここはかなり重視してください。

ご自身が「どれだけオーダー感を味わいたいか」「体型が既製服から離れているか」を総合して判断すると良いですよ。

フィッティングの丁寧さのチェック方法

また、フィッティングの丁寧さに関しては、初めてのお店に行くときは次のポイントを軽くチェックしてみてください。

  • 採寸担当が、どこを何センチ動かすかを言語化して説明してくれるか
  • 試着姿を見ながら、「もう少しウエストを絞りましょうか」「肩線はこれくらいが自然です」など具体的な提案があるか
  • 必要に応じて、仮縫いや再フィッティングの機会が用意されているか

極端な話、同じ生地・同じ価格でも、フィッティングのクオリティが違うだけで出来上がりの満足度は大きく変わります。

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(身も蓋もない話ですが)前後の内容はオーダースーツブランド毎に用意されているサービス比較であって、最終的な満足度は人とのコミュニケーションに依る部分もあります。

実際にはブランド名だけで判断せず、実際に来店予約➡店舗へ赴いて、「担当者とちゃんとコミュニケーションが取れるか」も重視したいところです。

多くの企業がキチンとしたサービスを提供できるように努めてはいるものの、正直、「店舗ガチャ」「担当者ガチャ」はあります

ネットの悪い口コミはコミュニケーションの齟齬によって生じる場合が多いですし、下記のお直しサービスや保証も併せてチェックして、万一に備えることをおすすめします。

納期とお直し・保証

納期お直し・保証も、3〜10万円ゾーンで意外と差が出るポイントです。

主なオーダースーツブランドの納期目安一覧

まず、納期に関して多くのブランドでは、概ね3〜6週間前後(繁忙期はやや長め)を見ておいた方が良いでしょう。

主なオーダースーツブランド毎の納期の目安は以下のとおりです。

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ブランド通常の納期目安短納期オプション内容追加料金(税込)メモ
オーダースーツSADA約2週間〜1ヶ月前後・10日間お急ぎ便(工場稼働日10日間で縫製)
・3日間超特急便(工場稼働日3日間で縫製)
・10日間お急ぎ便:+7,700円
・3日間超特急便:+33,000円
稼働日ベースのため「10日・3日=到着日」ではない点に注意。
仕様制限が多く、オプションを盛ると適用不可になりやすい。
KASHIYAMA(カシヤマ)通常1〜2週間(最短1週間、繁忙期でも3週間程度)・有料のお急ぎオプションは基本なし
・ラインや時期により最短1週間仕上げを標準で提供
追加料金なし(最短1週間仕上げも原則同一価格)「短納期=カシヤマ」の強みは、追加料金ではなく工場体制で担保しているイメージ。
特殊仕様・複雑なカスタマイズは通常より納期が延びることもある。
HANABISHI(花菱)約6〜7週間短納期オプションなし完全国内縫製・毛芯仕立て前提のため、納期は腰を据えた設計。
「急ぎ案件」には不向きだが、気にせず待つ前提のブランド。
グローバルスタイル通常約3〜4週間・「2WEEKSスピード仕上げフェア」等で最短約2週間
・フェア対象生地・着数・店舗限定
追加料金の明記なし(フェア内で価格据え置きが基本)
※詳細はフェアごとの条件次第
常設の「有料お急ぎオプション」ではなく、キャンペーン形式で2週間納期を出すスタイル。
必ずしもいつでも使えるわけではないので、時期と対象生地の確認が必須。
DIFFERENCE通常約3週間前後(PAIR PRICEは約4週間)・納期短縮サービス(国内縫製¥49,000以上の生地が対象)
・通常より約1週間〜10日早くお渡し
目安:+5,500円前後
(一部サイトでは「納期短縮オプション価格5,500円」と記載)
公式は「別途料金」としか明示しておらず、具体額は店舗・時期で多少ブレる可能性あり。
3週間→2週間程度にしたい時の“現実的なお急ぎ”枠。
UNIVERSAL LANGUAGE MEASURE’S約3〜4週間・一部生地を対象とした「お急ぎ仕上げ」オプションあり
・具体的な短縮日数は店舗・時期により異なる
お急ぎ仕上げオプション:+3,300円通常ラインはマシンメイド中国縫製。
クオリティ優先なら、ハンドメイド仕様+お急ぎの組み合わせを検討する形。
麻布テーラー通常約5〜6週間・Tailoring Express(テーラリングエクスプレス)対象生地・仕様に限り最短約3週間
・条件を満たせば通常オーダーと同じ国内自社工場で縫製
追加料金なし(Tailoring Expressは価格据え置き) 「急ぎだけど仕立ては妥協したくない」人向けの救済策。
対象生地・仕様が決まっているので、デザインの自由度とトレードオフになる。
FABRIC TOKYO通常約4週間・EXPRESS PASS適用で約2週間(16日前後)納期
・対象スーツ/ジャケット/スラックス/シャツごとに設定
・オーダースーツ:+5,000円
・スーツジャケット:+5,000円 → 3,500円
・スラックス/チノ:+5,000円 → 1,500円
・シャツ:+1,500円
D2Cらしく「料金テーブルが明確な有料お急ぎ」。
2週間納期を確保したい都心ワーカーには使い勝手が良いが、数量限定で枠が埋まることもある。

表を見てのとおり、納期の早さに関してはカシヤマ(KASHIYAMA)が頭一つ抜けており、SADAがそれに追随する格好です。

一方、HANABISHI(花菱)麻布テーラーは相対的に納期が遅い傾向にありますし、実際に私が作ったときも同様でした。

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基本的には、納期短縮オプションは使わない方が良いと思います(シンプルに勿体ないので)。

「◯月の式に着たい」「転職のタイミングに合わせたい」という明確な期日がある場合は、逆算して1〜2ヶ月前には動き始めておくと安心です。

ただし、各ブランドとも時期やキャンペーンによって前後します。あくまで参考程度と思ってください。

出来上がり後のサイズ調整サービスについて

また、「出来上がってから体型が変わってしまった」「フィッティングに問題があった」といったケースに対応するため、サイズお直しサービスも展開されています。

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ブランド出来上がり後の無料お直し・保証
オーダースーツSADA・お渡し後1ヶ月以内の寸法調整は無料
・パンツのウエストは期間無制限で無料調整
・お渡しから1ヶ月以内なら全額返金保証あり(条件あり)
KASHIYAMA(カシヤマ)・仕上がり後1ヶ月以内なら、サイズ不具合の調整を無料対応
・体型変化などによるサイズ調整(ウエスト等)はお渡しから1年間無料
HANABISHI(花菱)・購入から1年以内のボトムスウエスト±3cmは無料でサイズ調整
・それ以外の箇所・1年超の調整は有償対応
GINZA Global Style・仕上がり後3ヶ月以内は「無料お仕立て直し保証」あり
・ご購入から3ヶ月以内なら、条件を満たせば全額返金保証も利用可能
DIFFERENCE・ご購入から1年間はサイズ再調整が無料(ウエスト・ヒップなど体型変化に伴う補正)
・1年経過後のお直しは有償
UNIVERSAL LANGUAGE MEASURE’S・お渡しから1年間、微調整や対応可能な範囲の修理は無償対応
・過度な体型変化や破損状態によっては有償になるケースあり
麻布テーラー・ご注文日から6ヶ月間は無料で微調整可能
・大きなサイズ変更やデザイン変更は期間内でも有償になることがある
FABRIC TOKYO・お届けから50日以内(上位会員は100日以内)は、サイズ調整と「1回までの作り直し」が無料
・その後のサイズ変更・修理は有償対応

ここは多少のサービスの差はあれ、いずれも致命的なブランドはない印象です。

(体重の変化などによるお直しは仕方がありませんが)、来店して採寸を受けるときは可能な限り自然体で受けること気になる点は遠慮せずフィッターに相談することが重要です。

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また、受け取り後はできるだけ早く袖を通して、気になる点があれば遠慮せずお直しを相談した方が良いです。

通いやすさと相談しやすさ

最後に、意外と侮れないのが「通いやすさ」「相談のしやすさ」です。

オーダースーツは1回きりではなく、良い店舗や担当者であれば2着目・3着目と同じブランドで揃えていくケースが多いので、

  • 自宅や職場から通いやすい場所に店舗があるか
  • 平日夜や休日の予約枠が取りやすいか
  • フィッターに自分の好みや悩みを話しやすい雰囲気か
  • (あまり人と話したくない人のの場合)二回目以降はオンラインで完結も可能か

といった点も、長い目で見るとかなり重要です。

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もちろん、人と話さないことが良いこととは限りませんが、ご自身の価値観やお住まいの地域と以下の内容を照らし合わせて決めると良いですよ。

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ブランド店舗数・エリアのイメージ地域の強み/弱み2回目以降オンライン完結
オーダースーツSADA・全国46店舗
・北海道/東北/北陸・甲信越/関東/東海/関西/中国(広島)/九州に展開
・首都圏〜関西に店舗が多く、札幌・仙台・名古屋・福岡など主要都市もカバー
・「中国・四国」エリアは広島1店舗のみ
・四国・沖縄には店舗なし
・可:採寸データを5年間保管し、オンラインショップ/Zoom店から過去データを使ってオーダー可能
・初回は店舗採寸推奨だが、2回目以降は完全オンライン運用もしやすい
KASHIYAMA(カシヤマ)・全国70店舗(2025年12月時点)
・北海道〜沖縄までほぼ全国をカバー
・関東・中部〜近畿に特に店舗が集中しつつ、全国主要都市にまんべんなく配置されている
・超地方エリアの方の初回は出向くか出張採寸になりがち
・可:2着目からオンラインストアでのオーダー可能
・一度店舗(または出張採寸)で作れば、その後はWebだけで完結しやすい
HANABISHI(花菱)・全国17店舗
・北海道2/東北3/北陸1/関東10/東海1
・北海道〜新潟〜首都圏〜静岡まで「東日本寄り」の布陣
・関西・中国・四国・九州に直営店がなく、西日本在住だと通いづらい
・可:HANABISHI ONLINE SHOPで、過去のオーダーデータを使って2着目以降をオンライン注文可能
・1着目は店舗採寸前提、2着目以降はタグ情報などで仕様もリピートできる
GINZA Global Style・全国約40店舗
・札幌/仙台/首都圏/名古屋/静岡/関西/広島/福岡/北九州/熊本
・三大都市圏+札幌・仙台・福岡・熊本と、大都市圏〜地方中核都市まではかなり厚い
・四国・北陸など、一部エリアには店舗がない
・可:店舗でオーダー済みの会員限定で「オンラインオーダーサービス」を提供
・過去のサイズデータを使い、2着目以降は生地選び〜決済までネット完結が可能
DIFFERENCE・全国67店舗
・北海道〜沖縄まで全エリアに展開
・関東・関西の都市圏に加え、北海道・東北・九州・沖縄にも店舗あり
・郊外ショッピングセンターや駅ビル内が多い
・可:一度店舗で採寸すれば、公式アプリ/Webからのオーダーが基本設計
・1年無料お直し+アプリ経由の再注文で、「2回目以降ほぼオンライン完結」運用がしやすい
UNIVERSAL LANGUAGE MEASURE’S・単独店舗は8店舗のみ
・加えてSUIT SQUARE 40店舗でオーダーサービスを展開
・ULメジャーズの実店舗は、銀座・新宿・大阪・京都・広島・福岡など大都市中心の
・北海道・東北にはメジャーズ店舗はないが、SUIT SQUARE側のオーダーカウンターでエリア補完
・可:ブランド公式で「オンラインオーダー(2回目以降の方)」を明示
・出張オーダーサービス(VISIT ORDER)もあり、
 2回目以降は店舗/出張/オンラインを好みで選びやすい
麻布テーラー・全28店舗
・北海道1/関東16/中部2/近畿6/中国1/九州2
・首都圏と京阪神に、札幌、名古屋、広島、福岡
・東北・北陸・四国には店舗がない
・原則不可:採寸データ(カルテ)は保存されるが、公式にはオンラインオーダーを前面には出しておらず、基本は来店前提
・2回目以降も「店舗で生地と仕様を相談しつつ」がスタンダード
FABRIC TOKYO・計10店舗
・東京7(有楽町・日本橋・表参道・渋谷・新宿・吉祥寺)/横浜/名古屋栄/大阪梅田/福岡天神
・完全に“都市型D2C”。首都圏+名古屋+大阪+福岡の大都市にのみ店舗
・北海道・東北・北陸・四国・多くの地方都市は、初回採寸のハードルがやや高い
・可:一度店舗でサイズ登録をすれば、以後はオンライン完結が基本設計
・自宅でサイズ登録する仕組みも用意されている

店舗展開に関しては、

大企業オンワードグループのオーダーブランドである カシヤマ(KASHIYAMA)は、 全国約70店舗(直営店+提携店/2025年12月時点)を通じて北海道〜九州まで広くカバーしています。

一方で、 DIFFERENCEも全国67店舗を構え、 各地方の主要都市の百貨店やショッピングモール内に集中的に出店しており、 アクセス面ではどちらも全国区と言ってよいでしょう。

提携店ネットワークまで含めたエリアの広がりではカシヤマがやや優位ですが、DIFFERENCEは駅ビルや大型商業施設内の比率が高く、「買い物ついでに立ち寄りやすい」タイプのブランドです。

SADAグローバルスタイルは、次いで店舗数が多いチェーン型のオーダースーツブランドです。

SADAは全国46店舗、グローバルスタイルは全国40店舗を展開しており、どちらも北海道・東北・首都圏・東海・関西・中国・九州北部と、主要都市〜中核都市は一通りカバーしています。

一方で四国や沖縄など一部エリアには店舗がないため“完全な全国展開”ではありませんが、出店している地域に限れば「街まで出れば通える店がある」ブランドと言ってよいポジションです。

ユニバーサルランゲージメジャーズは単独店舗数こそ多くありませんが、青山商事の「SUIT SQUARE(スーツスクエア)」の中にもオーダーカウンターという形で組み込まれいます。

全国の店舗網を活かして採寸・オーダーに対応しており、SADAやグローバルスタイルに比肩する店舗網です。

例えば、「札幌大通り店」や「ヨドバシ仙台店」の「SUIT SQUARE」にて、基本的にはメジャーズ直営店と同じパターン/生地ラインナップ/主要オプションでオーダー可能です。

HANABISHI麻布テーラーFABRIC TOKYOは、いずれも首都圏や大都市圏では通いやすい一方で、全国津々浦々をカバーしているわけではありません。

HANABISHIは西日本(静岡よりも西)、麻布テーラーやFABRIC TOKYOは東北や四国には店舗がありません

(FABRIC TOKYOの機能性セットアップはカシヤマも得意とするところなので、未出店地域の方はそちらも検討すると良いでしょう。)

といった具合です。

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ここまで、オーダースーツ店の選び方を書いてきましたが、候補のブランドが複数ある場合は、2〜3店舗を実際に覗いてみて“イメージ”“相性の良さ”で選んでしまっても良いと思います。

3〜10万円のオーダースーツおすすめブランド

ここからは、3〜10万円の予算で検討しやすい紹介してきたブランドを、まとめも兼ねて整理します。

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それぞれのブランドで「どんな人に向くか」「どんな点に注意すべきか」をまとめていますので、予算と自分の価値観、居住地などを照らし合わせながら読んでいただければと思います。

SADA(オーダースーツSADA)

Image Photo by ORDER SUIT SADA

向いている人

  • とにかく予算を抑えて、オーダースーツの「入口」を体験したい人
  • 学生・新社会人など、まず1着それなりに形になるスーツが欲しい人
  • 全国多くの地域に店舗を構え、全額返金保証※である程度本格的な採寸を体験したい

※ 条件あり

向いていない人

  • 最初から毛芯仕立てや国内縫製など「中身」に強くこだわりたい人
  • 1着に5~10万円をかけて、上質感を求めたい人
  • 体型が普通寄りで大きな補正が必要ではない人

オーダースーツSADAは「まずは安くオーダーを試したい」層にフィットするブランドで、“ほぼ全国対応”やオンライン注文可能、万一の際の全額返金保証など、基本的なサービスは揃っています。

最大の特徴は何といっても、初回特典で3万円未満の価格でスーツを作ることが可能な点で、フィッティングも20ヶ所以上を採寸するなど既製では得られない「自分サイズ」に近い着用感を体験しやすいのがメリットです。

一方で、基本は接着芯ベース&マシンメイドであり、(毛芯やハイグレード仕立てといったオプションは用意されているものの)相対的に価格を掛ければ掛けるほど、体型が普通の人ほど競合に“飲まれる”ブランドと感じます。

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余程店舗や店員さんとウマが合う、SADAのスーツが心地良いといった場合は別ですが、基本的には、~5万円程度でスーツを作る方におすすめします。

価格を考えたら反則的な採寸を味わい、とにかく多少の生地や副資材の質よりもサイズ感を重視したい方に◎。

\21,780円(税込)からスーツが作れる!/

KASHIYAMA(カシヤマ)

Image Photo by KASHIYAMA

向いている人

  • 特に6万円~10万円のレンジでウール100%のスーツが欲しい人
  • 納期の早さや店舗網、割引、アフターケアなど“総合点”を重視する人
  • オーダースーツ初心者から将来的には10万円以上のスーツを見据える中上級者になるまで、同じブランドで成長したい人

向いていない人

  • 複数のハウスモデル(オーダーのベースとなる型)から選びたい人
  • かなり極端な体型の人
  • 近場の店舗やフィッターが気に入らない、嫌な思いをした人

カシヤマは、日本を代表するアパレルメーカー「オンワード樫山」が2017年に新たにローンチさせた屋号を冠するブランドで、現実的な価格帯オーダースーツ市場における「バランス型の本命候補」です。

スーツは33,000円(税込)~の価格設定で、トータル6〜8万円台前後でもウール100%の生地を選びやすいです。

さらに短納期(最低1週間)、全国展開、初回割引(多くの場合20%OFF/時期によって変動)、ペア割、2回目以降はオンライン完結可能、お直し対応といったサービス面も揃っています。

(多くの場合は10万円を超えますが)オプションで国内縫製や総毛芯なども選びやすく、オーダースーツ初心者から中上級者まで候補に入るブランドです。

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体型補正の幅はやや上位程度、極端な体型や左右差がある方でなければ、ある程度対応できるという感じです。

店舗やフィッターさんとの相性や、短納期に期待しすぎたゆえの悪い口コミがないわけではありませんが、大企業資本×自社工場体制による優位性は群を抜いています。

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HANABISHI(花菱)

Image Photo by HANABISHI

向いている人

  • 8万円~くらいの予算で「国内縫製」「毛芯仕立て」のスーツを作りたい人
  • 相対的に細かな採寸により体型補正を徹底したい人
  • 東日本〜首都圏在住で、通いやすい店舗がある人

向いていない人

  • とにかく価格最優先で、3万円〜5万円台で済ませたい人
  • 関西以西在住で、近くに店舗がまったく無い人
  • 納期の短さを優先する人

HANABISHI(花菱)「8〜10万円で1着にしっかり投資したい人」向けのブランドです。

(近年、工場が変わりましたが)完全国内縫製を掲げ、芯地も半毛芯/総毛芯から選べるため、胸周りのふくらみやラペルの返りなど“スーツの骨格”がしっかり出るのが特徴です。

本領発揮は国産生地を選べる8〜10万円帯で、競合と比べても、「体型補正でよりジャストサイズに振りたいならHANABISHI」という整理がしやすいポジションです。

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通えるエリアに住んでいて10万円以内で真面目なスーツを作りたい方には、とても現実的な選択肢だと感じます。

店舗は東日本寄り&関西・四国・九州には弱いので、麻布テーラーやカシヤマの国内縫製ラインなどが候補になります。

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GINZA Global Style(グローバルスタイル)

Image Photo by GINZA Global Style

向いている人

  • 「1着を極める」より、「3〜5万円台でローテをまとめて増やしたい」人
  • スーツ2着コンビの広告価格をうまく使い、コスパ重視で枚数を揃えたい人
  • 全国の大都市〜中核都市にある店舗に通いやすい人

向いていない人

  • 1着のクオリティ×サイズ感を突き詰めたい人
  • 細かな体型補正を期待している人

グローバルスタイルは、「2着◯◯円」でおなじみのコンビ価格を活かし、3〜5万円台/1着あたりでローテ用スーツをまとめて増やしたい人向けのブランドです。

ウール×ポリエステルのベーシック生地+最低限のオプションを付ければ“最低限はちゃんとして見える”レベルに届きますし、CANONICOなどのインポート生地も比較的手を伸ばしやすい価格帯に設定されています。

一方で、上位モデルのプレミアムカイザーなどの上級ラインは1着あたり15〜20万円レンジが現実的ですが、体型補正力が低いためオーダーだけでなく既製スーツとも競合してしまいます。

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「1着集中投資」「品質重視」よりも、スーツを複数揃える用途で真価を発揮します。

広告の“最安コンビ価格”に釣られず、1着あたりいくらで何を狙うのかを冷静に決めてから選びたいブランドです。

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DIFFERENCE(ディファレンス)

Image Photo by DIFFERENCE

向いている人

  • 3〜6万円レンジで「アプリでサクサク増やせるローテ服」を揃えたい人
  • 一度採寸してしまえば、二回目以降は極力店舗に行きたくない人
  • 全国に店舗を展開しているブランドが良い人

向いていない人

  • 10万円前後で1着だけ、本気のクオリティを突き詰めたい人
  • 細かな体型補正を期待している人
  • 限られた予算でコスパを重視する人

DIFFERENCEは、「ペアプライス×スマホアプリ」で3〜6万円レンジのオーダースーツをテンポよく増やしていくのに向いたブランドです。

一度店舗で採寸を済ませてしまえば、あとはアプリで生地や仕様を選ぶだけで追加オーダーが完結し、1年のサイズ無料お直しも付くため、転勤・出張が多いビジネスパーソンにとっては扱いやすい設計です。

ただし、ウール100%やインポート生地を選んでいくと総額が10万円近くまで膨らむケースもあり、その価格帯では花菱・麻布テーラー・カシヤマ上位ラインなど“仕立て寄り”のブランドと比較して割高感が出やすくなります。

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店舗数はトップクラスですが体型補正力が弱く、上級に手を出せば出すほど相対的にコスパが低いオーダースーツブランドだと思います。

限られた予算の中でなるべく良い(生地の質やサイズ感)ものを求める方、10万円クラスの勝負スーツを作りたい方は別ブランドで検討した方が現実的です。

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UNIVERSAL LANGUAGE MEASURE’S(ユニバーサルランゲージ メジャーズ)

Image Photo by UNIVERSAL LANGUAGE MEASURE’S

向いている人

  • 都会的な雰囲気のショップが好きで、「世界観込み」で選びたい人
  • 5〜8万円台で、今っぽいシルエットとウール100%生地を両立させたい人
  • 既製スーツでもそれなりに合っていて、微調整を加えたい人

向いていない人

  • 価格優先で、3〜4万円台のオーダースーツを探している人
  • “仕立ての中身”やサイズ調整のレベルを優先したい人
  • 専門店舗でのフィッティング体験をしたい人

ユニバーサルランゲージ メジャーズは、洋服の青山などを展開する青山商事のスーツブランド。

マシンメイド仕様はポリ混〜ウール100%で4〜7万円台、CANONICOなどインポート生地を選ぶと7〜9万円台が目安になります(が、見合ったオプションを加えると10万円は超える場合が多いです)。

店の雰囲気も含めた“都会的で今っぽい”オーダースーツは狙いやすい一方、採寸の調整幅は並なので、あくまで既製スーツでもそれなりに合っている人が+αで仕様やサイズ感を狙いたい人向けです。

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青山の店舗網を活かしてスーツスクエアでも対応可能な店舗があり、それらも含めるとかなり店舗数が多い部類ではあります。

個人的にはスーツは決して悪くはないと思いますが、できればハンドラインまで行きたい(10万円未満だとちょっと難しい)というのが本音です。

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麻布テーラー(azabu tailor)

Image Photo by azabu tailor

向いている人

  • コストよりも仕立て寄りの“ちゃんとした1着”を作りたい人
  • 自社国内工場+毛芯仕立てという「中身」に価値を感じる人
  • 毎回フィッターと対面で相談しながら、少しずつ好みを詰めていきたい人

向いていない人

  • 二回目以降は完全オンライン完結で済ませたい人
  • 3〜5万円台の予算で、とにかく安く済ませたい人
  • 相対的に長めの納期が待てない人

麻布テーラーは、「〜10万円帯の本命」としても扱いやすいブランドです。

特に、7万円台からになると国産上位生地を中心に立体感・耐久性・雰囲気のバランスが非常に良い1着に仕上がります(し、10万円台になるとハンド率も高く、さらに良いスーツを作れます)。

10万円以内で本気のオーダースーツを1着持ちたい人には、花菱と並んで強くおすすめしやすい存在です。

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オンライン完結はほぼ想定しておらず、二回目以降も基本は来店前提です。

「納期や価格も大事だけれど、人と話しながら少しずつ理想形に近づけたい」というタイプの方には、非常に相性が良いブランドだと思います。

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FABRIC TOKYO(ファブリックトウキョウ)

Image Photo by FABRIC TOKYO

向いている人

  • 5〜7万円前後で、「ラクさ×見た目の整い方」を優先したい人
  • ストレッチ・防シワ・耐摩耗など、機能性生地に価値を感じる人
  • 都市部在住で、一度だけ採寸してあとはオンライン完結で運用したい人

向いていない人

  • クラシックな仕立て感やハンドワークを強く求める人
  • 1着に集中投資して“作品的なスーツ”を作りたい人
  • 地方在住で、そもそも採寸できる店舗に通いづらい人

FABRIC TOKYOは、「ラクでも“そこそこ”ちゃんとして見えるスーツ」を5〜7万円前後で作りたい人に向いたブランドです。

D2C型らしくオンライン設計が徹底されており、一度店舗で採寸してしまえば、あとは“カラダID”を使ってECで完結できるのが大きな魅力です。

生地はストレッチ・防シワ・耐摩耗など機能性に振ったラインナップが中心で、クラシックな毛芯感やハンドワークというよりも、“日々の通勤や出張でストレスなく着回せるセットアップ”を求める人と相性が良いです。

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ユニクロや完全ネット完結型では物足りないけれど、クラシックなテーラーまでは要らないという層に、ちょうど刺さるポジションだと思います。

一方で店舗数は限られるため、全国展開されているカシヤマのセットアップラインである「カシヤマイージー」との比較検討になります。

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初めてオーダースーツを作るときの流れとチェックリスト

ここまで読んでいただくと、「どのブランドが自分向きか」はかなりイメージできたと思います。

最後に、「じゃあ実際に来店予約から当日までどう動けばいいの?」という部分を簡単に整理しておきます。

来店までに決めておくこと

  • 予算の上限:スーツ単体で◯万円くらいまで、とざっくりでも良いので決めておく
  • 用途:「仕事の日は毎日着る」「週1〜2回」「式・面接メイン」など、想定シーンを一言で説明できるようにしておく
  • 好き嫌い:細身が好きか/ゆとりがある方が安心か/あまりツヤツヤした生地は苦手・・・など、感覚的な好みをメモしておく
  • 候補店:この記事で挙げたブランドから、エリア的に行ける店を2〜3つまで絞る
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このくらいまで整理しておくだけでも、店頭でのコミュニケーションがスムーズになり、「よく分からないまま勧められたものを選んだ」という失敗を避けやすくなります。

来店当日にやること

  • 最初に上述の「予算」「用途」「いつまでに欲しいか」をフィッターに伝える
  • 肩こりや姿勢など、気になっている体のクセがあれば、遠慮せず最初に共有する
  • フィッティング時は必ず自然体で、肩肘に力が入らないようにリラックスして受ける
  • 試着したときは、立ち姿だけでなく「腕を前に出したとき」「座ったとき」のシワや窮屈さもチェックする
  • 分からないこと・迷っていることは、とりあえず全部口に出してみる(フィッターの反応も見られます)
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店員さんとの相性を見たい場合は、「正直どのくらいの予算が妥当か分からないんですが・・・」とあえてざっくり相談してみるのも手です。

そこで変に高い方へ誘導してくるのか、用途に合う現実的なラインを提案してくれるのかで、信頼度がかなり分かれます。

仕上がり受け取り〜お直しの相談

  • 受け取り時には、鏡の前で正面・横・後ろを一通りチェックする
  • 肩まわり・胸まわり・お腹まわり・太ももまわりが不自然に張っていないかを見る
  • 袖丈・裾丈は、立った状態と歩いた状態の両方で確認する
  • 少しでも「ここだけ気になる」があれば、その場で相談する(些細なことでもOKです)
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お直しは「気になった時点で早めに相談する」ことが大事です。

多くのブランドでは上述したとおり、受け取り後◯日〜◯週間以内は無料・格安で対応してくれるので、遠慮せずに声をかけてしまった方が結果的に満足度は高くなります。

【Q&A】3万円~10万円のオーダースーツ選びの疑問に答える

そして、ここまでの内容やその他をまとめて、Q&A形式にしました。

3万円~10万円の予算でオーダースーツはどこまでできる?

3〜10万円は「パターン/イージーオーダー」のメインゾーンで、既製では合いづらい体型でもかなり改善できます。

3〜5万円なら既製+αのフィット感、6〜8万円で生地と作りのバランスが良くなり、8〜10万円では毛芯仕立てや国内縫製も視野に入り“ちゃんとした一張羅”クラスが狙えます。

フルオーダー級の世界は30万円〜の別世界なので、本記事では「リーズナブル〜結構良いスーツ」の範囲に絞って解説しています。

ユニクロのカスタムオーダーだけで十分?

ユニクロのカスタムオーダーは「既製スーツの延長で袖丈・着丈を整えるサービス」と考えるのが正解です。

膨大な既製パターンから袖と着丈を±数センチ指定できるので、1〜3万円台で“それなりに整ったセットアップ”が作れますが、採寸前提のオーダースーツとは別物です。

体型のクセを拾った補正や細かな仕様決めはできないため、急ぎで1着欲しい人や「これでいいや」という人向けで、本格的なオーダー感を求めるなら専門店を検討した方がギャップが少なく済みます。

完全ネット完結型のオーダースーツは初心者が使っても大丈夫?

自己採寸前提の完全ネット完結型は、初めての1着にはおすすめできません。

自宅採寸だけでは肩傾斜・姿勢・左右差などを正確に反映しづらく、数センチの誤差で見た目が大きく変わるスーツでは「初回からジャストサイズに当てる」のはかなり難易度が高いです。

すでに自分のジャストサイズや好みのシルエットが分かっている人が、2着目以降の“遊びの1着”として試すならアリですが、「人生初オーダー」「絶対に失敗できない勝負スーツ」は来店採寸型を選ぶ方が安全です。

3〜10万円で失敗したくない場合、どのタイプのオーダースーツ店を選ぶべき?

「この価格帯で失敗したくない」なら、基本線は来店採寸型のオーダースーツ専門店です。

フィッターが全身バランスを見ながら寸法を決め、猫背・反り腰・なで肩など体型のクセに合わせて補正しつつ、生地も用途に沿って一緒に選べます。

SADA・KASHIYAMA・HANABISHI・グローバルスタイル・DIFFERENCE・ユニバーサルランゲージ メジャーズ・麻布テーラー・FABRIC TOKYOなどが代表格で、1度きちんと採寸すれば、体型が大きく変わらない限り2回目以降はオンライン完結できるブランドも多くあります。

採寸や体型補正のレベルはブランドごとにどう違う?

違います。

採寸の本格度トップクラスは麻布テーラーとHANABISHIで、猫背・反り腰・肩傾斜・左右差まで前提にした細かな体型補正がしやすい設計です。

次点のSADAもゲージ服+多点採寸+CADで1人1パターンを起こす方式で、価格帯の割に補正の“器”が大きいブランド。

KASHIYAMAは「よくあるビジネス体型」を短納期で安定フィットさせる中庸型で、FABRIC TOKYO・ユニバーサルランゲージ メジャーズは「既製+お直し以上、テーラー未満」の微調整寄りです。

オーダースーツブランドの納期やお直し・保証はどれくらい?

納期は多くのブランドで3〜6週間前後が目安ですが、カシヤマは最短1週間と頭ひとつ抜けて短く、SADAも有料オプションで10日・3日の超特急に対応しています。

一方、HANABISHIや麻布テーラーは国内縫製+毛芯仕立て前提のため5〜7週間と長めです。

出来上がり後は、SADAやKASHIYAMAのように1ヶ月〜1年の無料サイズ調整を用意しているブランドが多く、FABRIC TOKYOは50〜100日以内のサイズ調整+1回作り直し無料など手厚いところもあります。

店舗や担当者の当たり外れが心配。フィッティングの丁寧さはどう見極める?

フィッティングの良し悪しは、ブランド名以上に「担当者とのコミュニケーション」で決まる側面があります。

採寸中にどこを何センチ動かすかを言葉で説明してくれるか、試着姿を見ながら「もう少しウエストを絞りましょう」「肩線はこれくらいが自然です」など具体的な提案があるか、必要に応じて仮縫いや再フィッティングの機会を用意してくれるかをチェックしましょう。

また「予算感がよく分からない」とあえて相談してみて、用途に見合った現実的なラインを提案してくれるか、無理に高額ゾーンへ誘導してこないかも信頼度を測る目安になります。

初めてオーダースーツを作るとき、来店前〜受け取りまで何を意識すればいい?

来店前は「予算上限」「用途(頻度・シーン)」「ざっくりした好み(細身かゆとりか等)」「候補ブランド」を決めておくとスムーズです。

来店当日は最初に予算と用途、着用開始時期を伝え、姿勢や体型の悩みも共有しつつ、自然体でリラックスして採寸を受けるのがポイントです。

受け取り時は正面・横・後ろと動いた状態を確認し、肩・胸・お腹・太もも・袖丈・裾丈で少しでも違和感があれば、その場で相談を。

予算別にどのオーダースーツブランドを選べば失敗しにくい?

3〜5万円程度なら、初回特典込みで2万円台から作れて採寸自由度も高い「オーダースーツSADA」が入口として最有力です。

6〜10万円で極端体型でないなら、短納期・全国70店舗・初回割引など総合力に優れた「KASHIYAMA」が本命候補。

8〜10万円で採寸・仕立て重視なら、国内縫製+毛芯仕立てで「HANABISHI」か「麻布テーラー」が◎。

終わりに|価格別で「このオーダースーツブランドが良い」まとめ

今回は以上です。

ここまで3万円~10万円の範囲で作れるオーダースーツブランドに関して大ボリュームでお届けしました。

結論、

3万円以下で身体に合ったスーツが欲しい人

オーダースーツSADA一択です。

ほぼ全国展開×初回特典21,780円(税込)or 27,380円(税込/最大11,000相当のOP付き)という圧倒的なプライスで、さらに採寸内容も相対的に充実しています。

その分、生地のクオリティや本格仕立てなどオプションを盛れば盛るほど競合優位性が低下しますが、5万円までで採寸の自由度を求める方にも良いでしょう。

6万円~10万円くらいの予算は出せて、極端な体型ではない人

KASHIYAMA(カシヤマ)が最もバランスが良いでしょう(3万円~5万円のレンジはSADAと好きな方で良いと思います)。

全国に70店舗、最短一週間の短納期、初回20%OFFなどのキャンペーン、購入後一カ月のサイズ調整可能など、サービスに大きな隙がありません。

補正可能な幅は“まあまあ”といったところですが、国内縫製など上位ラインも用意されているため、極端な体型の型でなければ予算に合わせて長く付き合えるブランドです。

8万円~10万円くらいの予算&採寸にこだわる人

麻布テーラーHANABISHI(花菱)がおすすめです。

これらは(SADAとは逆に)あまり低価格では真価を発揮しにくいですが、オーダースーツ屋としての採寸の本格度が高く、相対的にスーツの作りのレベルも高いです。

ただし、どちらも未出店地域があるため、その場合はカシヤマ(オプション充実や国内縫製ライン)などで代替するか、地元密着のテーラーなどを検討しましょう。

【番外編】10万円以上掛けるなら・・・

オーダースーツとして最も優秀なのは麻布テーラーで、特にハンドワーク多めラインの着心地は一歩リードしていると思います。

ただ、どうしても真価を発揮するには10万円を超えてしまうため、それでもOKという方、また、2回目以降のオンライン完結に興味がない方向けです。

といった感じで、基本的には予算や状況、価値観に応じて上記の4ブランドの中から選ぶのが良いと思います。

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サービスの内容+紹介してきたブランドを全部試した私個人の感想もありますが、ファッションのプロとして一定の参考になれば幸いです。

おしまい!

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本当に良い、ブランドを。

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1987年生まれ。国内ブランドを経て、伊ラグジュアリーブランドのデザイナーとして4年間勤務。
現在はデザイナーの他、日本の服飾産業を振興するため、マーケティング支援も行っています。
素材の機能性からパターンまで精通し、シンプルかつ素敵な服装の普及に努めています。



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