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SHOLL(しょる)
皆さまこんにちは。“SHOLLWORKS”運営者のSHOLL(しょる)と申します。

1987年、山梨県甲府市生まれ。国内デザイナーズブランドを経て、ファッションコングロマリットのブランドでデザイナー職を経験。

現在は東京都在住、ブランディングとマーケティングを涵養させる活動も行っています。
ファッションのレビュー&価値観がわかる。TOPページのブックマークをお願いします!

HANABISHI(花菱)オーダースーツ、プロの評判|価格やオプション、実際に作ってみた感想も紹介

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出典リンクとライセンス名を明示してください。

Image Photo by HANABISHI

参考価格
46,200円~(オリジナル最安生地)
77,000円~➡55,000円~(初回&メルマガ登録者限定)

➡特徴&こんな人にピッタリ
・既製品ではフィット感に不満があるor自分だけのスーツが作りたい
・「国内縫製」や「総毛芯」など多くのブランドで難しくなった部分にこだわりたい
・予算10万円前後(割引前)で、長く着られる上質な1着を求めている

こんにちは、しょる(@SHOLLWORKS)です。

オーダースーツの「HANABISHI(花菱)」は1935年の創業以来、約3,000万着を国内縫製で仕立ててきた実績ある老舗テーラーです。

HANABISHI(花菱)は最安46,200円(税込)~とオーダースーツの中では買いやすい価格帯ながら、非常に多様な生地やオプションのチョイスによって20万円台のスーツを仕立てることが可能です。

さらに、デザインもブリティッシュ/イタリアン/インターナショナルと3つのハウスモデルから選べるうえに、総毛芯(フルキャンバス)仕様などハイブランドの既成スーツには採用が難しい仕様も実現可能です。

一方、選択肢の多さ情報の少なさから、

実際に作成したスーツは競合と比べてどう?

各種オプションの価格はどのくらい?

どのくらいの価格帯がHANABISHIで頼むべき価格帯?

といった疑問を持つ方も多いと思います。

そこで今回はファッションのプロにしてスーツの構造にも精通した私が、実際にHANABISHI(花菱)でオーダースーツを作ってみたのでレビューします。

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さらに、主なオプションの価格やどんなスーツを作るべきか、そして初回割引や申込方法まで解説しますので、ぜひ最後までお読みください。

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著者「SHOLL(しょる)」プロフィール

1987年生まれ。国内ブランドを経て、伊ラグジュアリーブランドのデザイナーとして4年間勤務。現在はデザイナーの他、日本の服飾産業を振興するため、マーケティング支援も行っています。

素材の機能性からパターンまで精通し、シンプルかつ素敵な服装の普及に努めています。


※当サイトのコンテンツは著者の知識と専門性、情報に基づき、完全に独自に制作しています。PRの有無に関わらず、メーカーはコンテンツや評価の決定に一切の関与をしていないことを宣言します。なお、この記載は景表法第5条第3号を遵守するためのものです。

目次

HANABISHI(花菱)とは?ブランドの概要&特徴

HANABISHI(花菱)は、創業1935年の歴史と「完全国内縫製」を掲げるオーダースーツ専業ブランドです。

特にHANABISHIの特徴と言えるのが、

  • この価格帯では非常に珍しい国内縫製
  • 「ラペルの返り」や「芯地(ハーフ毛芯or総毛芯)」を選べて調整できる
  • イージーオーダーを軸に体型補正を細かく掛けられる

とくに、テーラードジャケットにとって非常に重要なラペルのロールを支える八刺し(パッドステッチ)や、ハーフ/総毛芯の選択が可能な点は、既成スーツでは実現が難しい点です。

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最低価格は46,200円(税込)~で上位生地まで幅広く、納期は目安6〜7週間。

国内縫製ゆえの微調整対応も期待しやすい点もHANABISHIの強みと言えるでしょう。

3つのハウスモデルから選べる

ブリティッシュ
イタリアン
インターナショナル

Image Photo by HANABISHI

HANABISHIメンズは3つのハウスモデルから選べることが特徴です。

具体的には、

  • ブリティッシュ・・・直線的なシルエットと広めの肩幅、高めのウエストシェイプ・着丈が特徴で、端正な印象を出しやすい万能型。
  • イタリアン・・・ノーパッドやソフト芯を用いた曲線的プロポーションで、軽やかな着心地とエレガンスを両立します。
  • インターナショナル・・・ヨーロピアン基調のソフトスーツで、ゆったりめの肩・袖と緩やかなウエストラインが動きやすさを確保。

3種類です(レディースは「テーラード」「Vノーカラー」の2種類)。

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これらのハウスモデルを軸に、体型や着用シーンに合わせてラペル幅や着丈など各所の微調整が可能です。

ガッシリしたスーツが好きならブリティッシュ、ウエストのシェイプが効いたものが好きならイタリアン、ゆったりめが好きな方はインターナショナルがおすすめです。

仕立ての肝|八刺し×毛芯(ハーフ/総毛芯)の選択

Image Photo by HANABISHI

HANABISHIの仕立ては、ラペルの返りを形作る「ハ刺し」「毛芯構成」が要です。

ハ刺しは芯と表地を細かく留め、ロールの立体感と耐久を高める伝統工程のこと。

Image Photo by HANABISHI

毛芯は軽快な半毛芯(ハーフキャンバス)と、構造的安定に優れる総毛芯(フルキャンバス)から選べ、総毛芯は有料設定(+20,000円)が基本です。

生地によっては総毛芯が標準化される場合もあり、ラペルの返り、胸の膨らみ、肩の乗りといったスーツ本来のこだわりに寄せることが可能な点も、HANABISHIの醍醐味です。

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もちろん、一口に言っても芯地と芯の番手・層構成・縫い密度など非常に奥深い世界です。

最終的な体感は生地の硬軟、副資材(胸増し芯・肩増し芯等)、プレスのかけ方などにも依りますが、それでもHANABISHIがこの価格で総毛芯まで選べること自体は凄いことだと思います。

有料オプション・アップチャージ一覧

Image Photo by HANABISHI

HANABISHIでは基本仕様でもキチンとしたスーツが仕立てられますが、こだわりに応じてさまざまなオプションを追加できます。

主なオプションと料金は以下の通りです(※税込価格)。

毛芯の種類

  • 半毛芯:無料
  • 総毛芯(フルキャンバス):+20,000円

総毛芯は肩〜裾までしっかり毛芯を入れるため型崩れしにくく、立体感のある仕上がりになります。

※ 一定価格以上のスーツでは本毛芯が標準価格に含まれる場合あり。

ジャケット/ボトムスの仕立て

  • ダブルブレスト(ダブル前)への変更:+5,500円
  • レディースのフレアスカート:+5,500円

など。

フロントボタン数やベント形状は無料選択可能です。

ボタン

標準でも30種類以上のボタンから選べますが、

  • 本水牛ボタン・ナットボタン:+2,750円

高級感や経年変化を楽しみたい方に人気です。

※ 注文金額¥118,800以上の場合、有料ボタンは無料サービスの対象。

裏地

  • ポリエステル裏地(全15種類):無料
  • キュプラ等の有料裏地(全24種類):+2,750円

キュプラ裏地は静電気が起きにくく滑りが良いなど機能面で優れ、高級スーツらしい贅沢な着心地になります。

※注文金額が一定以上の場合、有料裏地が無料サービスになる場合あり。

ディテール系オプション

その他の代表的なオプションおよび価格としては、

  • 本切羽(袖のボタンホールを開ける):+2,200円程度
  • AMFステッチ(スーツの縁に入れる手縫い風ステッチ):+1,650~2,200円程度
  • ボタンホールの色糸変更:1,100円/一箇所
  • 内ポケットにジッパー追加:+1,650円
  • エルボーパッチ:+3,850円

など。

上記の通り、多彩なカスタマイズが可能で店舗スタッフと相談しながら決められます。

Image Photo by HANABISHI

なお斜めポケットやチェンジポケット、ネーム刺繍、携帯用ポケットなどは無料オプションとして対応してもらえます。

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個人的にはキュプラ裏地有料ボタンは優先度が高いオプションです。

また、せっかくこの価格帯で総毛芯にチャレンジするのも面白いと思います。

※上記オプション料金や内容は一例です。生地やキャンペーンによって無料サービスになる場合もあるため、詳細はオーダー時に確認してください。

価格は最安46,200円(税込)~/初回&メルマガ登録で22,000円OFFも

HANABISHIのオーダースーツは、最低価格46,200円(税込)~というリーズナブルさが特徴です。

最安帯では「HANABISHIオリジナル」「4WAYS」などの機能性素材が選べ、ポリエステル高混率でシワになりにくく、日常使いしやすい仕様の生地が選べます。

Image Photo by HANABISHI

一方で、より上質なウール系やインポート生地を扱う77,000円(税込)~帯も人気です。

この価格帯は、英ALFRED BROWN国産高級ウールなどを中心に、風合いや立体感のある仕立てを楽しめるレンジです。

現在、初回限定+メルマガ登録者限定キャンペーンとして、この77,000円(税込)~クラスを22,000円OFFの55,000円(税込)~でオーダーできる特典が用意されています。

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クーポンを提示するだけで22,000円OFFとなるため、初めてHANABISHIを試す人にもおすすめの特典です。

なお、対象生地や期間は時期によって変動するため、最新の適用条件は来店前に公式サイトで確認しておくと安心です。

イージーオーダーの流れ・価格帯・納期と主要オプション

HANABISHIでオーダースーツを作るには、まず公式HPで来店予約をします。

そして実際に店舗に赴いたら、ヒアリング➡モデル選択(ブリティッシュ/イタリアン/インターナショナル)採寸補正指示発注完成・納品という構成で、仮縫いは省く運用です。

納期は目安6〜7週間で、繁忙期は前後します。

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受取後の微調整や一部お直しの無料枠も案内がありますが、具体条件は店舗・時期で異なるため現場確認が安全です。

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実際にHANABISHIでスーツを作ってみた!ぶっちゃけどう?

実際にHANABISHI(花菱)でオーダースーツを注文した実体験をレポートします。

今回、私は(結構ガチ目に)良い生地でオーダーし、フルキャンバス仕様や本水牛ボタンなどを採用したモデルを作ってみました。

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結論、~10万円(値引き前)くらいがHANABISHIの丁度良いゾーンだと思いました。

ブリティッシュモデル×英国系生地で仕立てる

私物のHANABISHIのスーツです

今回はあえて英国調×英国系の生地で作成してみました。

普段はイタリア系のスーツを着ることが多いですが、ブリティッシュモデルはしっかり感がありつつも、肩パッドなどは厚すぎず現代的なシルエットのスーツだと思います。

袖の前振りはKASHIYAMAの通常ラインより上、 国内縫製ラインとは互角といったところです。

生地はグレーのピンヘッドをチョイス。

13万円~のレンジで扱っているやつですが、むしろここまで良い生地でない方がHANABISHIで作るのにお得なゾーンだと思います。

この価格帯だと総毛芯(フルキャンバス)が標準仕様に。

実際に触ってみても、前身頃の下部までふっくらとしています。

本水牛ボタンが付いています。

袖ボタンの並びに関してはブリティッシュモデルはキッス仕様で、イタリアン&インターナショナルは重ねになっています。

全体的な縫製や立体感は、国内縫製を特徴とするイメージ通り“まあまあ”でした。

一般的なスーツとしては悪くないですし、大手メーカーの10万円の既成スーツと同等くらいだと思います。

十分良い&身体に合ったスーツを作ることは可能ですが、10数万円掛けて~というのは少しやりすぎに思いました。

結局、どの価格帯がおすすめ?

今回思ったのが、HANABISHIでスーツを作るおすすめの価格帯MAX10万円くらいが良いと思います。

国産ウール100%などの生地&採用したいオプションで10万円以内(値引き前)の価格帯に収めるのが◎です。

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もちろん10万円というのは一般的にかなり良いスーツの部類です。

それでも、私がチョイスしたような13万円~するドーメルやゼニアなどの生地を使うなら、リングヂャケットやビスポークテーラーを選択肢に入れた方が良いと思いました。

初回&メルマガ登録の22,000円OFFはかなり美味しい

そして、HANABISHIは初回&メルマガ登録の22,000円OFFを適用することを強くおすすめします。

最高峰の既成スーツファクトリーや腕利きのビスポークには立体感で及ばないものの、「体型に合った結構良いスーツ」を一桁万円で作成するのには非常に良いと思います。

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縫製技術や立体感もそこいらの既成ブランドより上であるため、予算に合わせて“ちょうどいい塩梅”で生地やオプションを選ぶと良いと思います。

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HANABISHIとカシヤマ、SADAの比較|どこが違う?どんな人に向いている?

HANABISHIを検討する多くの方は、同じオーダースーツブランドである「KASHIYAMA(カシヤマ)」「オーダースーツSADA」比較対象に挙げています。

それぞれ価格帯やサービス内容、仕立ての特徴に違いがあり、強みが異なります。

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ここでは主要スペックを比較表にまとめ、加えて「どういう人にはどのブランドがおすすめか」を解説します。

主なスペック比較表

以下にHANABISHI・KASHIYAMA・SADAの3ブランドについて、基本的な項目を比較しました。

スクロールできます
ブランド価格帯(税込)納期(目安)オーダー方式・縫製店舗数主な特徴・サービス
HANABISHI(花菱)46,200円~
(スーツ上下)
約6~7週間イージーオーダー
(仮縫いなし)
※全商品国内工場縫製
約18店舗
(2025年6月時点/関西~九州・沖縄は店舗なし)
– 国内老舗ブランド(創業1935)信頼感。全ライン国内縫製
– 毛芯は半毛芯標準・総毛芯+20,000円
– 1年以内パンツウエスト±3cmお直し無料
– 初回採寸後はオンライン再注文可。
KASHIYAMA(カシヤマ)33,000円~(税込)最短1週間~(通常1~2週間)イージーオーダー
(多数のゲージサイズから調整)
※縫製は自社工場:中国(大連)が基本、上位ラインは国内
約66店舗
(全国/2025年6月時点)
– 大手オンワードグループ運営。納期最速で有名(1~2週間週間程度)。
– 標準モデルは半毛芯、ハイグレードラインはフル毛芯採用。
– 国内最高級工場で仕立てる“ESTABLISHED 1927”ラインもあり(価格帯70,000円~)。
– 購入後1年間のサイズお直し無料サービスあり(裾丈・ウエスト等)※一部1ヶ月以内。
– 2着目以降はアプリから注文可能。
オーダースーツSADA27,280円~(2回目以降)
※初回特別価格 21,780円~
約4週間~フル(に近い)オーダー(マシンメイド)方式※(既存のパターンを基に型紙を都度作成)
※縫製は自社工場:宮城県+中国(河北省)
約46店舗
(全国/2025年6月時点)
– 創業1923年の老舗。価格は業界最安級の21,780円~(初回キャンペーンあり)。
– 全身20ヶ所以上採寸し個人パターンを作成。
– 工場直販で低価格実現。全額返金保証あり(受取後1ヶ月以内・着用後でもOK)。
– パンツのウエストは期間問わず何度でもお直し無料などアフターサービス充実。
– 納期短縮オプション(最短3日など)も一部あり。

※上記は主要な比較ポイントです。各ブランドとも複数のラインやサービスがあり、詳細は公式情報や下記記事をご確認ください。

※ SADAのオーダー方式に関しては複数の見方がありますが、SHOLLWORKSでは「仮縫い」+「ハウスモデルを中心に型紙を起こさない新規型紙作成」という条件を「フルオーダー」と定義します。/SADA公式でも「フルオーダー」という文言はあるものの、仮縫い無し&ハウスモデルからの新規作成であるため「フル(に近い)オーダー」と位置付けています。

ブランドごとの特徴と選び方のヒント

上記比較から、各社の強みや弱みは次のように整理できます。

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数万円~十数万円のレンジでのイージーオーダー(系)のスーツにおける比較の参考としていただければ幸いです。

HANABISHI(花菱)の強み/弱み

国内縫製×毛芯にこだわり×デザインを選びたい

「毛芯の品質や重厚感」が最大の特徴で、10万円を切るプライスでも八刺しによる襟のロールなど(この価格帯ではおざなりになりがちな)スーツの骨格作りや袖の振り具合にしっかり感があります。

さらに、3つのハウスモデル(ブリティッシュ/イタリアン/インターナショナル)から好きなテイストを選べる点も、他の2ブランドにはない強みです。

KASHIYAMAもSADAも基本的に1モデル(シングル/ダブルやボタン数などのバリエーションはあり)しか選べません。

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KASHIYAMAは軽めの半毛芯(ハイグレード/国内縫製ラインで総毛芯が可能)、SADAは接着芯(オプションで半毛芯)がデフォルトです。

実際にデフォルトの芯地で作ってみても、HANABISHIの半毛芯の方がKASHIYAMAの半毛芯よりもガッチリしており、しっかりした生地で作るならHANABISHIの方が相性が良いと思います。

相対的に納期が長く、店舗数も少ない

納期は6週間前後と長めのため、急ぎで欲しい場合には不向きです(それでもオーダーの中では早い方ですが!)。

また、価格帯も最低46,200円~と、SADAやKASHIYAMAの初回割引適用のように極端な低予算だと難しいです。

それなりのものを選ぶと8~10万円くらいになる点も低予算派には厳しいでしょう。

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店舗の少なさ(特に西日本はない地域が多いです)から、そもそもHANABISHIで注文することが難しい人はいらっしゃいます。

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KASHIYAMAの強み/弱み

大企業の生産体制によるスピード感と品質の両立

KASHIYAMAの場合、どの点も万遍のないオールラウンド性が特徴です。

最短1週間でスーツが届く圧倒的な早さと、全国約66店舗(2025年6月時点)というアクセス性の良さが魅力です。

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価格も33,000円~(税込、初回限定20%OFFで26,400円~)と手を出しやすく、充実した生地や副資材から1着オーダーを試してみたい人に向いています。

正直、弱みはあまりないが・・・

KASHIYAMAはこの価格帯のオーダースーツにおいて「これ!」という弱みはないと思います。

強いて重箱の隅をつつくならば、HANABISHIのように「複数のテイストからモデルを選んで・・・」ということはできません。

また、これはどのオーダースーツにも言えることですが、店舗での店員さんとの相性はあると思います。

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複数の候補から選べる地域の方は特に、検討して良さそうな所を選ぶことができると思います。

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SADAの強み/弱み

とにかく価格重視派に◎

SADAの強みは何といっても、初回21,780円~(税込)という破格で「スーツ上下+オーダー体験」ができる点。

2回目以降も27,280円~(税込)と業界でも随一の安さで、とにかく安くて身体に合ったサイズ感のスーツが欲しい方、そこそこの見栄えでも1着当たりのコストを抑えつつ数が欲しい方にピッタリです。

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KASHIYAMAには及ばないものの、店舗数も全国46店舗と幅広く展開しているため、地方の方でも利用しやすい点も◎です。

納期の長さや品質を追求するには不向き

欠点を挙げるとすれば、納期は通常で約2週間〜1か月で4週間が標準的と特別早くはない点。

そして、価格なりに生地の高級感や細部仕様は限定的な点も挙げられます。

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「できるだけ安くそこそこのスーツを作りたい」「体型に合ったスーツをお試し感覚で欲しい」という方に向いています。

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HANABISHIは全体的に上の価格帯

3ブランドを比較しても、HANABISHIは全体的に上の価格帯最低価格が46,200円(税込)~となっており、ある程度の生地やオプションを選ぶと10万円弱くらいがボリュームゾーンです。

個人的にKASHIYAMA(通常ライン)は6~10万円程度が美味しいゾーン、SADAは最安3万円弱で作ることをおすすめしており、HANABISHIは8万円~10万円程度が「良いライン」だと考えています。

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HANABISHIは3つのハウスモデルから選べる点や、半毛芯にせよ総毛芯にせよ厚みとガッチリしたスーツが得意に思えます。

ある程度の生地や毛芯と合わせて、10万円前後で良いスーツを作るのに向いているオーダースーツブランドです。

上記はあくまでスタンダードな範囲での比較ですが、KASHIYAMAにも国内工場で仕立てる「ESTABLISHED 1927」ラインが存在します。

これを選べば価格も納期も延びますが、毛芯の縫い方(一枚襟やいせ込み=八刺し相当)も含めかなり本格的な仕様になり、10万円台からの「かなり良いスーツ」を目指せます。

(追加予算があれば)KASHIYAMAもHANABISHIも近いクオリティのスーツが得られるため、あとは店舗の行きやすさやブランドイメージで選ぶのも手だと思います。

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花菱が向いている人/向かない人とオーダーする人へのアドバイス

以上をまとめて、「HANABISHIはこんな人におすすめ/おすすめしない」という判断基準と、実際に初めてオーダーする際のポイントをお伝えします。

HANABISHIを選ぶべき人

  • 品質を最優先する人:数万円~作れるイージーオーダー系のスーツブランドの中でも、10万円程の予算を厭わず、長持ちして型崩れしにくいスーツが欲しい方。花菱の八刺し毛芯仕立ては耐久性に優れ、着込むほど身体になじむ一着になります。多少高くても投資価値のあるスーツを求める方に最適です。
  • 国内生産の安心感を重視する人:海外製は不安、やはり日本の職人技に信頼感があるという方。花菱は自社工場閉鎖後も御幸毛織グループの国内工場に委託し国内で縫製しています。国内老舗ブランドならではの品質管理体制で、初めてでも安心して任せられます。
  • 既製スーツが体に合わない人:体格的に市販スーツが合いにくい方(細身で肩幅が狭い、大柄で太ももが張っている等)。花菱は3つのシルエットモデルと豊富な補正項目で、かなり細かな体型補正が可能です。実際、スポーツ体型の方から「既製品が合わなかったが満足のスーツができた」との声も多いです。
  • 一生付き合えるパートナー店が欲しい人:花菱は採寸データを保存し、2着目以降はオンライン注文にも対応しています。スーツのお直しやリフォーム相談にも乗ってくれる懐の深さがあるため、長期的に信頼できるテーラーを探している方にはうってつけでしょう。

HANABISHIをおすすめしない人

  • とにかく急ぎで欲しい人:来週の会議や急な異動ですぐスーツが要る、といったケースでは納期6~7週間の花菱は間に合いません。その場合は既成スーツか、最短翌週に届くKASHIYAMAなど短納期のブランドを選ぶべきです。
  • 予算重視・低価格で試したい:スーツに出せる予算が3万円前後という場合、花菱の最低価格は少しオーバーします。初回限定価格のあるSADAなら2万円台で作れます。まず安く試してみて、次回花菱にステップアップするのも一つの手です。
  • 最初からオンライン完結でやりたい人:花菱は初回は必ず店舗で採寸が必要です。2着目以降はネット注文できますが、近くに店舗がない方は、KASHIYAMAやSADAのように全国展開しているブランドを優先して検討してください。
  • ファッショントレンド重視の人:花菱のスーツは3つのハウスモデルから選べるものの、オーソドックスで王道、長年着られるスタイルが中心です。オプションで遊び心を出すことはできますがデザイナーズのようなコンセプトを前衛的な重視する方は合わないでしょう。
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以上のポイントを踏まえ、ご自身のニーズに照らしてブランド選び・オーダー検討をしてみてください。

失敗しないオーダーのポイント

最後に、HANABISHIにせよ、納期数カ月のフルオーダーにせよ同様ですが、オーダーする際のポイントをお伝えします。

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ブランドそのものの相性や担当の店員さん/フィッターさんとの相性などもあるため「絶対」とは言い切れませんが、オーダーを少しでも良い体験にする&良いスーツにするためのTIPSをお伝えします。

要望は遠慮なく伝える

花菱のフィッターさんはプロですが、仕上がりの好みは人それぞれです。

例えば「体重が変わりやすく今は痩せているのでお腹周りは少し余裕が欲しい」「ナチュラルなスタイルが好きなので肩パッドは薄めが好み」など、希望があれば最初に伝えましょう。

好みが分からないという方でも、「座り仕事が多い」などの自分の状況や労働環境といった事実を伝えるだけでも制作側は解像度が高まります。

採寸中の自然体でいること

意外と多いのが、採寸中に文字通り肩肘を張ってしまうタイプです。

採寸を受ける際は必ず最もリラックスした自然体で臨みましょう。

HANABISHIの場合15箇所の寸法を測り調整しますが、こちら側の原因による“なんかおかしい”を減らすためにも、正直かつ自然体で臨みましょう。

受け取り試着は念入りに

仕立て上がったスーツを受け取る際は、必ず店頭で試着してフィット感を確認しましょう。

花菱では肩回り・袖丈・パンツ丈など細部までスタッフがチェックし、必要があれば微調整してくれます。

着用後しばらくして気付いた点も、1年以内ならウエスト調整など無料対応があるため遠慮せずに申し出ましょう。

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【Q&A】HANABISHI(花菱)オーダースーツの疑問に答える

そして、ここまでの内容やその他をまとめて、Q&A形式にしました。

HANABISHI(花菱)とは?

1935年創業・完全国内縫製を掲げるオーダースーツ専業ブランドです。

国内で約3,000万着の実績があり、英・伊・ソフトの3モデルや半毛芯/総毛芯、八刺しなど本格仕様を選べ、価格は46,200円~・納期は目安6~7週間です。

実際に作成したスーツは競合と比べてどう?

骨格づくり(毛芯・八刺し)が強く、同価格帯では“しっかり感”が出やすいです。

半毛芯でもラペルのロールや胸の立体が出やすく、KASHIYAMA等の標準半毛芯よりガッチリした印象。

一方で納期はやや長め・店舗は少なめです。

各種オプションの価格はどのくらい?

総毛芯+20,000円/ダブル仕立て+5,500円/本水牛・ナットボタン+2,750円/有料裏地(キュプラ等)+2,750円が目安です。

ほかに本切羽+2,200円前後、AMFステッチ+1,650~2,200円、色穴1,100円、内ポケットジップ+1,650円など。

条件次第で有料が無料になるキャンペーンもあります。

どのくらいの価格帯がHANABISHIで頼むべき価格帯?

10万円以内がバランス最良です。

最安46,200円~でも国内同工場で縫製されますが、毛芯や副資材にこだわると10万円前後で長く着られる質感に到達しやすいです。

HANABISHIとカシヤマ、SADAの比較|どこが違う?

HANABISHIは国内縫製と毛芯選択の自由度、KASHIYAMAは短納期&店舗網、SADAは圧倒的な低価格が強みです。

HANABISHIは6~7週間で上質仕様、KASHIYAMAは最短1~2週間、SADAは初回2万円台~と価格が軽い反面、仕様は必要十分寄りです。

どんな人に向いている?

既製に不満があり“長く着られる一着”を国内縫製で作りたい人です。

10万円以内の予算で毛芯やデザインにこだわり、英国系など耐久重視の生地と相性良く、マイサイズに細かく補正したい人に向きます。

ぶっちゃけHANABISHIはどう?

“安すぎず高すぎない”範囲で、本格テーラーの骨格感を体験できるブランドです。

八刺し×毛芯でラペルの返りや胸の膨らみが出やすく、国内縫製の微調整も心強い一方、急ぎや超低予算派には不向きです。

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終わりに|自分に合う1着との出会いを楽しむために

今回は以上です。

HANABISHI(花菱)は、イージーオーダーながら体型に寄り添う補正や国内縫製の丁寧な仕立てにより、自分らしい一着をじっくりと育てていくためのスーツブランドです。

全国展開ではないため、あくまで行ける距離に店舗があることが条件ではあるものの、がっしりした構築的なスーツを現実的な予算感で叶えるのに有力な候補であると思います。

一方で、納期や価格、店舗数といった条件はブランドごとに異なります。

どんなスーツを求めているのか、自分のリソースや優先順位を明確にすることで、満足度の高い選択につながるでしょう。

気になった方は店舗へ赴いて、スタッフと話してみることをおすすめします。

気になる点や好みを伝えるだけでも、より自分にフィットした提案が受けられるはずです。

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日々を支えるスーツだからこそ、長く付き合える信頼できるブランドと出会いたいもの。

ぜひ、今回の情報を参考に、あなたらしい一着を見つける第一歩を踏み出してみてください。

おしまい!

(少しでもお役に立てられたなら、SNSに拡散していただけると嬉しいです!)

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本当に良い、ブランドを。

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1987年生まれ。国内ブランドを経て、伊ラグジュアリーブランドのデザイナーとして4年間勤務。
現在はデザイナーの他、日本の服飾産業を振興するため、マーケティング支援も行っています。
素材の機能性からパターンまで精通し、シンプルかつ素敵な服装の普及に努めています。



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