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SHOLL(しょる)
皆さまこんにちは。“SHOLLWORKS”運営者のSHOLL(しょる)と申します。

1987年、山梨県甲府市生まれ。国内デザイナーズブランドを経て、ファッションコングロマリットのブランドでデザイナー職を経験。

現在は東京都在住、ブランディングとマーケティングを涵養させる活動も行っています。
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オーダースーツのKASHIYAMAとSADAの違い|実際に比較すると、選ぶべきはこっち!

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数万円の価格帯オーダースーツを検討する際、

KASHIYAMAとSADA、どっちが良いんだろう?

そもそも価格帯で強みは異なる?

という疑問を持っている方がいらっしゃいます。

そこで今回は、実際にどちらでもスーツを製作した経験があり、ファッションやスーツの構造に精通した私しょる(@SHOLLWORKS)が、

  • KASHIYAMAとSADAの違い
  • それぞれのメリット/デメリット
  • ケース別の選び方

もご紹介します。

結論、

  • 基礎設計や納期はKASHIYAMAに軍配、特に5万円以上でスーツを作るならおすすめ
  • 一切オプション等を付けず最安で攻めるならSADAの21,780円(税込)・・・KASHIYAMAの最安&初回20%OFF適用=26,400円で、SADAの方が5,000円ほど安い
  • SADA7,700円~1.1万円相当のオプションプレゼントもあるため、水牛ボタンやキュプラ裏地を3万円以下で実現したい場合も◎

という選び方が良いと思いますが、実際のスーツを用いて詳細について具体的に解説します。

SHOLL
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正直、特段の事情がない&予算にある程度幅がある場合はKASHIYAMAに軍配が上がるとは思いますが、最安を求める方、店舗の立地や店員さんとの相性などで選択肢が変わることはあり得ると思います。

具体的な差も詳しく言及しているので、気になる方は最後までお読みください!

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著者「SHOLL(しょる)」プロフィール

1987年生まれ。国内ブランドを経て、伊ラグジュアリーブランドのデザイナーとして4年間勤務。現在はデザイナーの他、日本の服飾産業を振興するため、マーケティング支援も行っています。

素材の機能性からパターンまで精通し、シンプルかつ素敵な服装の普及に努めています。


※当サイトのコンテンツは著者の知識と専門性、情報に基づき、完全に独自に制作しています。PRの有無に関わらず、メーカーはコンテンツや評価の決定に一切の関与をしていないことを宣言します。なお、この記載は景表法第5条第3号を遵守するためのものです。

目次

カシヤマとオーダースーツSADAって、何が違うの?

「KASHIYAMA(カシヤマ)」「オーダースーツSADA」は、どちらも全国展開&手頃な価格で体に合ったスーツを仕立ててくれる有名なオーダースーツブランドです。

カシヤマは大手アパレルのオンワード樫山が2017年に立ち上げた比較的新しいサービス、一方のSADAは低価格オーダースーツ専門店として長年実績を積んできました。

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両者とも初回は3万円前後からスーツを作れる点、既製品と比べて体型に合った調整をしてくれる点は共通しています。

しかし、基礎設計や仕上がりスピード、サービス内容に違いがあります。

基礎設計はKASHIYAMAが一歩リード

まず、スーツの“作り”や結果としての着心地に関しては、KASHIYAMAの方が一段出来が良いことは間違いありません。

というのも、

KASHIYAMAはエントリーでも半毛芯(ハーフキャンバス)が標準で、胸のふくらみやラペルの返りが自然=動きやすく、暑い時期もムレにくい。

SADAは標準は接着芯でややフラット&硬めのタッチになりがち。上胸に本バス芯を入れた半毛芯相当にするには“ハイグレード仕立て”を選択する必要がある。

といった違いがあるためです。

そのため、着たときの硬さや動きやすさの点で、デフォルトではKASHIYAMAの方が優れた着心地を提供してくれます。

接着芯と半毛芯の違いとは?

「接着芯」「半毛芯(ハーフキャンバス)」「総毛芯(フルキャンバス)」の構造を解説している画像。

Image Photo by 銀座英国屋

「接着芯」と「半毛芯」の違いは、スーツの構造の奥深さに直轄します。

スーツは主に、身体の正面側にある生地などの裏側に補強のために「芯」を添えます。

目的としてはスーツの型崩れを防ぐ骨や筋膜のような役割を果たす機能面や、身体を大きく見せるデザイン面など多様ですが、この芯にはいくつかの種類があります。

SADAのスーツ(私物)の画像。接着芯を採用しているため、一枚の硬めの板のような触感。
SADAのスーツ(私物)
厚めの一枚板のような触感で、どうしても固くなる

接着芯

もっとも廉価でスピーディーな手段が「接着芯」で、生地の裏側に熱で接着する芯を指します。

直接接着するため軽量に仕上がりますが、その分、平面的でのっぺりしたジャケットになります。通気性や身体の動きに合わせた追従性も悪くなるため、着ていて固い着心地になりがちです。

また、近年は接着剤の性能も上がってかなり減りましたが、着用していくうちに水分や摩擦で剥離するリスクもあります。

KASHIYAMAのスーツ(私物)の画像。毛芯が入っていることで柔らかさとハリを両立し着心地に優れる。
KASHIYAMAのスーツ(私物)
毛芯が入っていることでふっくら柔らかな質感に

半毛芯

「半毛芯」は接着芯を用いた生産効率や軽量性を活かしつつ、接着芯+特に動きが大きく重要な胸周りに毛芯を添える製造方法です。

(他の箇所の縫製やパターンなどで大きく変わりますが)一般的には胸周りの可動追従性や通気性、柔らかい着心地を提供してくれます。

毛芯は馬の鬣(たてがみ)や麻、フェルトなど、さまざまな素材を用いますが、ジャケットの表地と糸でやさしく縫い合わされて繋がることで、生地を支えつつ無理のない“関係”を構築します。

SHOLL
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ほとんどのハイブランドなどのテーラードジャケットは「半毛芯」が採用されています(春夏の超軽量用などは接着芯のみという場合もあります)。

一方、総毛芯仕立ては今や一部のビスポークやテーラー、リングヂャケットのようなトップクラスの既成スーツくらいしか採用していない仕様です。

KASHIYAMAとSADAの着心地に関するまとめ

仕様差がそのまま体感差に出やすい

  • KASHIYAMA:標準で半毛芯(必要十分な立体感と追随性)。上位ラインはフルキャンバスも選択可。
  • SADA:標準は接着芯→軽快だが平面的になりやすい。ハイグレード仕様を選ぶと上胸に本バス芯(半毛芯的)でふくらみ・通気・馴染みが向上するが価格優位性がなくなる。

実際の着用感の声

  • KASHIYAMA:「肩周りがよく追随し腕を上げやすい」といったレビューが見られます。
  • SADA:「サイズが合っており体を包む感じで着心地が良い」との声もあるが「やや固い」といった声も(標準仕様)。

受け取り後の“調整のしやすさ”=最終的な着心地の安心感

  • KASHIYAMA:体型変化に伴う調整1年間無料。
  • SADA:1か月無料直し+ウエスト±3cmは永久無料。微差を詰めやすいのは快適さに直結。
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そして、どちらも採寸者の技量や好みで最終的な体感は変わります。

試着時は「腕の動きやすさ」「脇の突き上げ感(適度にあった方が良い)」「ラペルの浮き(浮かずに首周りに面で吸い付いている方が良い)」をチェックし、受取後の無料調整を前提に微差を詰めるのが◎です。

納期もカシヤマの方が早い

また、店舗で採寸してからの納期も、カシヤマの方が早いケースがほとんどです。

KASHIYAMA

最短1週間(標準仕様/繁忙期は概ね2週間程度)です。

ラインや時期で前後ありますが、オーダースーツとしてはかなりの短納期といえます。

また、カシヤマの特別ラインに関する納期としては、

「ハイグレード仕様」

ベースは通常と同じく1週間程度

オプション次第では「2~4.5週間程度」かかる場合があります。

「ESTABLISHED 1927」

カシヤマの国内縫製である上級ラインの場合、約3週間が標準納期です。

ここから繁忙期や生地、オプション次第で1ヶ月オーバーとなるケースがあります。

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オーダースーツSADA

通常で約2週間〜1か月。公式HPのFAQでは「通常1か月前後」とされています。

有料の納期短縮がありますが、「10日間お急ぎ便(+7,700円)」と「3日間超特急便(+33,000円)」とかなり高額ですし、あくまで工場の稼働日であって配送日数は別(つまり、実際に10日や3日で届くわけではない)です。

さらに、仕様によってはお急ぎ便を適用できません。

具体的には、

「10日間お急ぎ便」が適用できない仕様

  • 他メーカーの取り次ぎ素材のご利用(生地・裏地・ボタン)
  • 特殊な裏地加工(お台場仕立て/盛夏仕立て/アンコン仕立て等)
  • ベスト

「3日間超特急便」が適用できない仕様

  • 他メーカーの取り次ぎ素材のご利用(生地・裏地・ボタン)
  • 有料オプション(裏地・ボタン・加工・補正等)の追加
  • レディーススーツ
  • ベスト

となっています。

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私がそれぞれでスーツを作った際はカシヤマは概ね7~10日弱、SADAは1カ月ほど掛かりました。

余程の繁忙期(1~3月など)だったとしてもカシヤマの方がスピーディーなケースが多いと思いますし、SADAで納期短縮オプションを適用するのは正直なところ勿体ないと思います。

最安で作れるのはSADA|最安で21,780円(税込)

オーダースーツSADAの最安21,780円(税込)を紹介している画像。

Image Photo by ORDER SUIT SADA

上述の通り、品質も納期もカシヤマの方が一歩リードしていますが、SADAの優位性は「最安価格」です。

SADAは初回お試し21,780円(税込)~という破格の設定で、業界でも最安クラスと言えます。

一方、カシヤマはスーツ1着あたり税込33,000円~で展開し、初回20%OFFなら約26,400円~注文可能(時期によって変動あり)です。

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SADAは2万円台前半で最安ながら身体に合ったスーツが作りたい場合は選ぶ理由になります。

税込で33,000円~(初回20%OFF適用で26,400円~)でも良いから半毛芯の柔らかな着心地や短納期を優先したい方は、カシヤマになると思います。

SADAの最低価格でできるスーツは、シングル上下1着(生地代・加工代・ネーム代込み)のスーツ。

大きいサイズ割増なし/お渡し後1か月の寸法調整無料/ウエスト直し“ずっと無料”が含まれます。

最低価格で選べるもの

指定生地/標準裏地(M裏地/ポリエステル100%)・無料ボタン・基本デザイン(衿型/ベント/腰・胸ポケット/フロントカット/袖ボタン数・タック・裾口など

基本的なスーツは21,780円(税込)の範囲で製作することが可能です。

オプションを適用しないと選べないもの

ダブル前(+5,500円)/本切羽(+2,200円)/AMFステッチ(+3,300円)/台場(+3,300円)/有料裏地(+3,300円〜)/有料ボタン(+1,100円〜)/ハイグレード仕立て(+11,000円)

上記は有料となり、適用する場合はその金額分だけ上乗せされていきます。

オーダースーツSADAの初かいお試し5,500円OFFもしくは人気オプションプレゼントの内容を紹介している画像。

Image Photo by ORDER SUIT SADA

そして、SADAの最安21,780円(税込)のスーツの場合、標準の最低価格27,280円(税込)からお試し特典5,500円が引かれた価格であり、5,500円引く代わりに「人気オプションプレゼント」を適用することも可能です。

「人気オプションプレゼント」の実例

有料裏地(例:キュプラ等・通常+2,200〜3,300円)/有料ボタン(例:本水牛・通常+2,200〜3,300円)に加え、〔PP加工/色糸指定/重ね釦/チェンジポケット/シック加工〕から「2点無料」というセットなど。

合計で7,700円~最大1.1万円相当の無料プレゼントであるため、多くの場合5,500円引きよりも金額的にお得です。

カシヤマの最低価格(33,000円の初回特典20%OFF=26,400円)では採用できない仕様にもできるため、

  • SADAの着心地でもしっくりくる
  • 納期も待てる
  • カシヤマの最低価格では採用できないディテールを選びたい

という場合はSADAを選ぶ理由が生まれます。

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店舗はどちらも全国に広く展開している

また、全国の店舗数カシヤマが66店舗(2025年8月時点)に対してSADAは45店舗と、カシヤマの方が多いもののSADAも全国に広く展開されています。

また、サービスの申し込み方法も近く、

  • カシヤマ:オンラインで予約➡実店舗採寸を組み合わせたハイブリッド型
  • SADA:基本はWEBから申し込み➡店舗での対面採寸が基本スタイル(飛び込みも〇だけど予約枠で対応不可の場合あり)。

であるため、まずはWEBから申し込みましょう。

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カシヤマは初回の店舗採寸必須ですが、2回目からはオンラインで注文まで完了することができます。

実はSADAは店舗に行かなくてもスーツの作成が可能ですが、それだともはやオーダーの意味がないため絶対に店舗へ赴きましょう。

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まとめ|カシヤマとSADA、それぞれこんな人が向いている

そして、ここまでの内容や2サービスの特徴をふまえ、ファッションのプロから見た、

  • カシヤマを選ぶべき人
  • SADAを選ぶべき人
  • それぞれの賢い選び方戦略

をお伝えします。

カシヤマのスーツを検討すべき人

カシヤマの初回限定20%OFFを紹介している画像。26,400円(税込)からスーツが作れる。

Image Photo by KASHIYAMA

カシヤマを選ぶべき人は、以下の価値観に合う人です。

柔らかめ&ふっくらした芯地の着心地を得たい人

まずは、着心地が良いスーツが欲しい人

スーツの構造としてカシヤマはSADAに一歩二歩リードしていると思います。

もちろん採寸するフィッターやオプションにも依りますが、全体的にSADAと比べて着心地が柔らかく動きやすいです。

なるべく短納期でスーツを作りたい人

流石は日本を代表するアパレルメーカーと言いましょうか、カシヤマは中国の工場で最短1週間で完成し自宅に届くスピード感があります。

急ぎでスーツが必要だけれど、自分の身体に合った一着が欲しいビジネスパーソンにとって、この迅速さは大きなメリットだと思います。

6万~10万円のレンジで良いスーツを作りたい人

カシヤマは安価すぎず高すぎない価格帯で良質なオーダースーツを提供してくれます。

個人的には、特に6~10万円程度の予算内で仕立てると価格と仕立てのバランスが良く、満足度の高い一着に仕上がります。

既成スーツでも、このレンジはなかなか「品質」「ネームバリュー」「サイズ感」を満たす決定打がないゾーンであるため、下手なブランドに手を出すならカシヤマにした方が良いです。

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もちろん、高級生地×国内縫製を選ぶと非常に良いスーツにもなりますが、買える人が限られるのと、フルオーダーやリングヂャケットのような最高峰の既成スーツもあります。

カシヤマ以外も選択肢に入るため、中価格帯の中で良いスーツが欲しい方にピッタリといえます。

大手ブランドの信頼感

親会社オンワード樫山のノウハウを活かし、全国に約66店舗を展開(2025年8月時点)しています。

オンワード樫山は1927年創業の日本のアパレルを代表するメーカーで、23区や五大陸、Jプレスといった有名ブランドを多数擁するメーカーです。

SADAも老舗ですが、やはり企業の規模から接客や仕立ての品質にも相対的に安定感はあります。

スタッフの方も人間なので絶対はないものの、優しく対応してくれる人も多く初めてオーダーする人でも安心して利用できるでしょう。

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SADAのスーツを検討すべき人

オーダースーツSADAの最安21,780円(税込)を紹介している画像。

Image Photo by ORDER SUIT SADA

一方、SADAを選ぶべき人は、以下の価値観に合う人です。

圧倒的な低価格を求めている人

SADA最大の魅力はその価格設定です。

初回限定で最安21,780円(税込)のスーツを作れるため、オーダースーツの中でも群を抜く安さとなっています。

できるだけ予算を抑えつつオーダーを試したい人、オーダースーツはどんなものか低価格で試したい人に向いています。

カシヤマにないオプションを2万円台で採用したい人

正直、着心地の差がよく分からないけど、ボタンや裏地など少しこだわりたい人にとって、SADAは3万円以下で叶えてくれる稀有な存在です。

というのも、先述の通り「人気オプションプレゼント」が受けられる場合があり、

有料裏地(例:キュプラ等・通常+2,200〜3,300円)/有料ボタン(例:本水牛・通常+2,200〜3,300円)に加え、〔PP加工/色糸指定/重ね釦/チェンジポケット/シック加工〕から「2点無料」

というセットが存在するためです。

カシヤマの場合、スーツは33,000円からで初回20%OFFを適用しても26,400円で、ボタンや裏地などはデフォルトのままです。

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あとは、自分がピンときた方を選ぶのも手

最終的には、ここまでお読み意味いただいて、

あ、こっちの方が良さそうかも

なんとなくだけどイメージが良い気がする

という方を選ぶのも手です。

ファッションは機能的価値もですが、情緒的な価値も重要な世界です。

また「店舗の立地という運命」や「行ってみて店員さんとの相性を確かめ、納得してトライしてみる」というのもオーダースーツの醍醐味なので、そういった“縁”によって選ぶのも良いと思います。

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ここまで紹介してきたのはあくまでスペックや注文フローといった手段でしかないため、あとは実際にサイトに訪れ、納得して選ぶのが良いと思います。

どちらも、とんでもなくおかしいスーツが出来上がるわけでもないですし、価格に対して良心的だと思います。

どこまで行っても作ってみないと分からないこともあるため、最後は「やってみたい!」という気持ちに従うことも重要です。

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【Q&A】KASHIYAMAとSADAのオーダースーツ比較の疑問に答える

そして、ここまでの内容やその他をまとめて、Q&A形式にしました。

KASHIYAMAとSADA、結局どっちが良い?

総合力はKASHIYAMA、最安重視ならSADAです。

基礎設計や納期はKASHIYAMAが優位で、5万円以上かけるなら満足度が高め。

一方で「とにかく安く一着」を狙うならSADAの初回21,780円(税込)が強みです。

価格帯によって強みは変わる?

変わります。2万円台ではKASHIYAMAが作り、SADAがオプションで有利、5~10万円レンジではKASHIYAMAが仕立て・着心地・納期のバランスで優位です。

高すぎず安すぎない中価格帯ではKASHIYAMAの完成度が活きます。

基礎設計(芯・作り)の違いは?

KASHIYAMAは標準で半毛芯、SADAは標準で接着芯です。

前者は胸のふくらみやラペルの返りが自然で動きやすく、後者は軽快だが平面的になりがち。

SADAも「ハイグレード仕立て」で上胸に本バス芯を入れれば立体感が増しますが価格優位は薄まります。

接着芯と半毛芯は何が違う?

半毛芯の方が立体感・通気・追従性に優れ、着心地が柔らかいです。

接着芯は生地裏に熱で貼る層のみため、軽い反面フラットで硬めになりやすく、半毛芯は胸周りに毛芯を添えて生地を“浮かせて支える”ため可動性が出ます。

着心地の体感差はある?

あります。

KASHIYAMAは「肩や胸を動かしやすい」といった声が出やすく、SADAは「サイズが合って包まれるがやや硬い(標準仕様)」という印象。

最終的な体感は採寸者の技量や微調整次第なので、受取後の無料直しを前提に詰めるのが吉です。

納期はどちらが早い?

KASHIYAMAが早いです。

標準で最短1週間(多くは約2週間)、上級ラインでも目安3週間。SADAは通常2週間~1か月(FAQ上は約1か月)で、有料の急ぎ便は+7,700円(10日)/+33,000円(3日)と高額かつ適用不可の仕様もあります。

最安で作れるのはどっち?具体的にいくら?

最安はSADAの初回21,780円(税込)です。

KASHIYAMAは33,000円~で初回20%OFF適用時26,400円~。

純粋な価格差は約5,000円でSADAに軍配です。

SADAの「人気オプションプレゼント」ってお得?

お得なケースが多いです。

水牛ボタンやキュプラ裏地など合計7,700円~最大1.1万円相当が無料になるセットがあり、3万円以下でも素材感にこだわれます(そのぶん標準の着心地は接着芯ベースのまま)。

受け取り後の無料調整は?

微差を詰めやすいのは両社とも強みです。

KASHIYAMAは体型変化に伴う調整が1年間無料、SADAは1か月無料直し+ウエスト±3cmは永久無料。

試着時は腕の上げやすさ・脇の突き上げ・ラペルの浮きを確認し、無料調整を活用しましょう。

店舗展開や申し込み方法に差はある?

大きな流れは似ていますが店舗数はKASHIYAMAがやや多めです。

KASHIYAMAは全国約66店(2025年8月時点)で初回は店舗採寸必須、2回目以降はオンライン注文可。

SADAは約45店でWEB申込み→店舗採寸が基本(飛び込み可だが予約優先)です。

どんな人がKASHIYAMA/SADAに向いている?

着心地・納期・中価格帯の満足度を重視するならKASHIYAMA、最安でまずは試したい・2万円台で裏地やボタンもこだわりたいならSADAです。

最終判断は店舗立地や担当者との相性、試着時の“しっくり感”も加味しましょう。

終わりに|自分に合った選び方を大切に

KASHIYAMASADA、それぞれに強みがありますが、大切なのは「どこに重きを置くか」を自分なりに決めることです。

価格か、仕立ての仕様か、納期か、店舗の近さや直感か。

それらの優先度によって自然と答えは見えてきます。

また、実際にサイトのイメージや店舗へ足を運び、スタッフと話したり試着をしてみて感じる「しっくり感」も大切な判断材料です。

イメージなどの数字や仕様では測りきれない部分や対応してくれる人の現場感も、立派な選ぶ基準ではないでしょうか。

SHOLL
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ハッキリとした理由でもなんとなくでも。

まずは気になる方を選んでみてください!

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おしまい!

(少しでもお役に立てられたなら、SNSに拡散していただけると嬉しいです!)

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1987年生まれ。国内ブランドを経て、伊ラグジュアリーブランドのデザイナーとして4年間勤務。
現在はデザイナーの他、日本の服飾産業を振興するため、マーケティング支援も行っています。
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