日本の既成スーツブランド19選【プロ視点】メーカー別おすすめ度や格付けをご紹介

こんにちは、しょる（＠SHOLLWORKS）です。今回は、日本の有名既成スーツブランドをご紹介した上で、それぞれのオススメ度や格付け、向いている人など解説します。

日本のスーツは、世界的に見ても歴史が古い部類。これは、現代スーツの確立＆開国～明治時代の脱亜入欧政策が重なったことが理由として挙げられます。

国民性も相まって、素晴らしい縫製技術＆私たちの体型に合ったスーツも多いことが特徴です。

日本にもオーダーメイドの名店が多数存在しますが、今回は既製服を中心に提供するメーカーを紹介します。廉価なブランド～20万円オーバーの価格帯まで幅広く選びました。

中でも「おすすめ度」☆3.5以上のブランドは、それぞれの価格帯においてオススメです。ぜひ、あなたにぴったりのスーツを選ぶ判断材料にしていただけたら嬉しいです。

日本の既成スーツブランド19選【プロ視点】メーカー別おすすめ度や格付けをご紹介

Image Photo by RING JACKET

それでは早速、日本の既製スーツブランドをご紹介します。ブランド解説だけでなく、「参考価格」「クオリティ」「こんな人にピッタリ」も記載しました。

また、今回は“お堅いビジネス用のスーツ”を展開するブランドに絞っています。軽量でカジュアルなものは割愛していますのでご承知ください。

リングヂャケットマイスター（特におすすめ）

Image Photo by RING JACKET

参考価格

209,000円

➡特徴＆こんな人にピッタリ
・日本最高峰の既成スーツブランド
・オーダーに近いフィッティング
・クラシカル＆ナチュラルな高級感

レア度:	(4.5 / 5)
クオリティ:	(4.8 / 5)
おすすめ度:	(5.0 / 5)

リングヂャケット（RING JACKET）は1954年創業、日本を代表する世界屈指の実力を誇るテーラリングファクトリーブランド。高品質なスーツを探している方に最適で、中でも上級ラインの「リングヂャケットマイスター」が既成スーツのオススメ度第一位。

「注文服のような既製服」をブランドテーマとして掲げており、既製服ながらオーダーメイドに近い構造であることが特徴。そのため、他の既成スーツとは一線を画すフィット感も体感できます。

あなたが細身or筋肉質で引き締まった体型ならば、リングヂャケットマイスターのスーツを選べば間違いありません。そのくらい、今回ご紹介するスーツの中では突出しています。

リングヂャケットには、主に4つのレーベルが存在します。中でも、上級ラインの「リングヂャケットマイスター」「リングヂャケットマイスター206」は、間違いなく世界でもトップクラスの既成スーツ。

販売は実店舗に加え、楽天市場にも公式オンラインストアがあります。また、スーツやジャケットの他にも、シャツやニット、コートなどを展開する「リングヂャケットナポリ」などを展開しています。

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ユニクロ（UNIQLO）

Image Photo by Uniqlo

参考価格

25,890円

➡特徴＆こんな人にピッタリ
・圧倒的な入手性の高さ＆買いやすさ
・3万円までのベストバイ
・ジャケットの袖丈＆着丈や、パンツのウエストを選べる

レア度:	(1.0 / 5)
クオリティ:	(2.5 / 5)
おすすめ度:	(3.8 / 5)

ご存じユニクロ（UNIQLO）のスーツは、内側に余計な装飾がされていない＆幅広いサイズ展開から選べる点が長所。ウール中心の生地で作られた「ストレッチウールシリーズ」と、1万円の激安スーツ「感動ジャケット＆パンツ」がスーツとして使えます。

確かに、ユニバーサルランゲージやヒルトンなど、倍くらいの価格であればユニクロよりも良いものは買えます（それも贅沢な話ですが）。しかし、3万円未満の予算であれば、ユニクロのスーツは多くの方へ強くオススメできます。

また、ユニクロの「カスタムオーダースーツ」は、既成のサイズ感にプラスして袖丈と着丈を調整することが可能。出来上がりに多少時間は要しますが、待てる方には良いサービスだと思います。

洋服の青山

Image Photo by 洋服の青山

参考価格

42,900円

➡特徴＆こんな人にピッタリ
・社会人の王道スーツブランド
・様々なレーベルから豊富なサイズ感やシルエットを展開
・2パンツスーツやウォッシャブルスーツなど、好みに合った機能性を選べる

レア度:	(2.5 / 5)
クオリティ:	(2.8 / 5)
おすすめ度:	(3.8 / 5)

洋服の青山はスーツ販売数世界一を誇る「青山商事」の首領ブランド。価格帯は廉価なもので2万円、高価なもので8万円程度のレンジと幅広いですが、

4万円前後の中価格帯スーツは、CHRISTIAN ORANI／PERSON’S FOR MEN／REGALなどのレーベルで展開されています。「2パンツスーツ」やウォッシャブル素材など、様々なを展開しており、様々なニーズに応えています。

しっかりしたスーツを求めながら、ある程度買いやすい価格帯で機能性重視の方にオススメ。販売も店頭だけでなく、楽天市場やYahoo!ショッピングなどでも幅広く展開されています。

ヒルトン（HILTON）（特におすすめ）

Image Photo by 洋服の青山

参考価格

65,890円

➡特徴＆こんな人にピッタリ
・6万円台スーツのベストバイ
・身長や体型に合わせた幅広いサイズ感
・首周り＆肩回りの着心地が良好

レア度:	(3.0 / 5)
クオリティ:	(3.6 / 5)
おすすめ度:	(4.2 / 5)

ヒルトン（HILTON）は「洋服の青山」の最高級ライン。6～8万円台の非常に優秀なブランドで、リングヂャケットやセレクトショップのスーツよりも幅広いサイズを選べる点が魅力。

「普通のスーツ」との違いは、生地や肩回り＆首周りのフィッティング。特に、柔らかな着心地には定評があり、同価格帯のブランドと比べても高いコストパフォーマンスを誇ります。

30歳くらいから定年まで、良いスーツを求めている方にピッタリです。本切羽などカスタムに限度はあるものの、豊富なサイズ展開であなたの体型に合ったスーツを提供してくれる点も強みです。

サヴィルロウ（Savile Row）（特におすすめ）

Image Photo by 洋服の青山

参考価格

65,890円

➡特徴＆こんな人にピッタリ
・6万円台スーツのベストバイ
・英国調のディテール＆40代～の大人向け
・「レギュラーライン」「コンテンポラリーライン」から選べる

レア度:	(3.0 / 5)
クオリティ:	(3.6 / 5)
おすすめ度:	(4.2 / 5)

サビルロウ（Savile Row）も「洋服の青山」の最高級ライン。こちらは、やや英国調のスーツに仕上がっており、より落ち着いた大人のためのスーツブランドです。

主に40代～の、重厚で上質な雰囲気のスーツを求めている方にオススメです。ヒルトンと比べ、肩回りのパッドがしっかり目に入っていたり、販売時は袖は飾り切羽になっていたり。袖丈の調節がしやすい点も異なります。

また、元々の豊富なサイズ展開に加えて「レギュラーライン」「コンテンポラリーライン」が展開されています。後者は2022年に誕生したスタイリッシュなシルエットで、若年層にも着やすいラインになっています。

ユニバーサルランゲージ（ハンドメイドライン）

Image Photo by UNIVERSAL LANGUAGE

参考価格

54,890円

➡特徴＆こんな人にピッタリ
・30～40代の大人向け
・身長や体型に合わせた幅広いサイズ感
・オーダーメイドラインも展開している

レア度:	(3.5 / 5)
クオリティ:	(3.5 / 5)
おすすめ度:	(4.2 / 5)

ユニバーサルランゲージは「スーツカンパニー」の上級ライン。都会的でブランド感がありつつ、中庸的で長年愛用できるスーツを探している方にピッタリ。

“スーカン”は新卒や20代の若年層向けのメーカーですが、ユニバーサルランゲージは“大人の雰囲気”を感じさせます。青山商事のブランドだけあってサイズ展開も豊富、身長や体型に合わせた一着を選べます。

加えて、お手頃価格で本格的なオーダーが楽しめる「ユニバーサルランゲージメジャーズ」も見逃せません。比較的廉価な予算＆短納期で、オーダーメイド初心者の方にも最適です。

リングヂャケット監修による中国の実力派ファクトリーで仕立てられ、実際の出来栄えもかなり良いです。「既成スーツだとしっくりこない」という方にとっては、アップチャージを払う価値は十分にあるサービスですよ。

ビームス F／ブリッラ・ペル・イル・グスト（特におすすめ）

Image Photo by BEAMS

参考価格

187,000円

➡特徴＆こんな人にピッタリ
・スーツに優れたセレクトショップ
・上級ライン×日本製スーツは主にリングヂャケットが製造
・OEM元とデイテールの違いも楽しめる

レア度:	(4.0 / 5)
クオリティ:	(4.2 / 5)
おすすめ度:	(4.5 / 5)

ビームス（BEAMS）は、アメカジブーム全盛期の1976年、「アメリカンカジュアルショップビームス」としてスタートしたセレクトショップ。

ビームスやビームスハートといった中心レーベルを構える一方、BEAMS Fや、ブリッラ・ペル・イル・グストといった上級ラインも展開しています。特に上級ラインのビジネスウェアは、他の大手セレクトショップと比較しても抜きんでています。

セレクトされたイタリアスーツにも魅力的なブランドが多数存在しますが、何より注目すべきはオリジナルブランドのスーツ。上級ライン×日本製のスーツは主にリングヂャケットが製造しており、クオリティも準じます。

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ユナイテッドアローズ（UNITED ARROWS）

Image Photo by United Arrows

参考価格

104,500円

➡特徴＆こんな人にピッタリ
・高いブランド知名度＆イメージ
・幅広いライン展開で価格帯も豊富、予算に応じて選べる
・上級ラインのスーツは中国製／日本製で棲み分けられている

レア度:	(3.8 / 5)
クオリティ:	(4.1 / 5)
おすすめ度:	(3.8 / 5)

ユナイテッドアローズ（UNITED ARROWS）は、日本最大手のセレクトショップ。ビームス一号店の店長でもあった重松理氏をはじめとする一派が、1989年にビームスを離反して立ち上げました。

上級ラインの「ユナイテッドアローズ」「ソブリンハウス」では、高品質なオリジナルスーツを展開。その中でも比較的廉価なレンジは中国製／高いものは日本製と棲み分けられつつ、全体的にハイクオリティなスーツを販売しています。

また、当初は高級路線を歩んでいましたが、現在ではグリーンレーベルやビューティー＆ユース（旧ブルーレーベル）といった比較的廉価なレーベルも展開しており、幅広い価格帯のニーズに応えています。

シップス（ラグジュアリー）

Image Photo by SHIPS

参考価格

132,000円

➡特徴＆こんな人にピッタリ
・有名生地メーカーを網羅する展開
・国産×高価格帯はファイブワンが製造
・中国の実力派ファクトリーラインも◎

レア度:	(3.8 / 5)
クオリティ:	(4.1 / 5)
おすすめ度:	(4.0 / 5)

シップス（SHIPS）は1977年、銀座に開業したセレクトショップ。ビームスやユナイテッドアローズと併せて「セレクトショップ御三家」と呼ばれる大手セレクトショップの一角です。

スーツに関しては、オリジナルの高価格帯スーツである「ラグジュアリー」ラインがオススメ。「ファイブワン」という、リングヂャケットに比肩する国内の実力派ファクトリーが製造しています。

その他、10万円をギリギリ切るレンジでは、中国の実力ある工場で仕立てたスーツを展開しています。いずれも近年は高価格路線に舵を切りつつ、品質もぐっと上げてきています。

エディフィス（EDIFICE）（特におすすめ）

Image Photo by EDIFICE

参考価格

94,600円

➡特徴＆こんな人にピッタリ
・セレクトショップ×国産スーツの中では比較的リーズナブル
・ややタイトでワンサイズ大きめを選ぶと◎
・一着目の高級スーツに最適

レア度:	(3.5 / 5)
クオリティ:	(3.9 / 5)
おすすめ度:	(4.3 / 5)

　

エディフィス（EDIFICE）は、スーツに力を入れているセレクトショップ。比較的リーズナブルな価格で国産×丁寧に仕立てられたスーツが入手可能なブランドです。

サイズ感はユニクロよりもワンサイズ小さめ。私の場合ユニクロのスーツが48（L）で、エディフィスは50サイズを選びます。高級だけれどベーシックで耐久性もある生地が中心で、基本的な無地やシャドーストライプの生地が揃います。

高級スーツの最初の一着に最適なブランドです。カノニコやロロピアーナの国産スーツが9万円余で購入可能。店頭の他にも楽天市場やYahoo!ショッピングなどでも販売しています。

トゥモローランド（TOMORROWLAND）

Image Photo by TOMORROWLAND

参考価格

132,000円

➡特徴＆こんな人にピッタリ
・高価格帯セレクトショップのイメージ力
・中国の実力派ファクトリーによる製造
・まずまずのハンド率＆着心地

レア度:	(3.5 / 5)
クオリティ:	(3.8 / 5)
おすすめ度:	(3.8 / 5)

トゥモローランド（TOMORROWLAND）は、比較的高価格帯を得意とするセレクトショップ。1978年に下請けニットメーカーとして始まり、現在はトータルウェアブランドとして展開しいています。

スーツに関してもハイクオリティで、他の大手セレクトショップのような廉価なレーベルがありません。主に中国の技術力ある工場に委託生産しており、価格も15万円弱が中心です。

デザインワークス（DESIGNWORKS）

Image Photo by ABAHOUSE

参考価格

108,900円

➡特徴＆こんな人にピッタリ
・オリジナル商品はセットアップ販売が中心
・オフィスカジュアル用として有用
・セレクト＆別注モデルが充実している

レア度:	(3.8 / 5)
クオリティ:	(3.6 / 5)
おすすめ度:	(3.6 / 5)

デザインワークス（DESIGNWORKS）は1995年に誕生した、アバハウスインターナショナルの傘下ブランド。「シンプルなスタイルを好む大人のトータルウェアを提案するロンドン発のブランド」とのことですが、実質的に日本のブランドです。

デザインワークスのオリジナルレーベルは、スーツ販売よりもセットアップでの展開が中心。高級なオフィスカジュアル用として有用で、サイズ表記に対して着丈が短め＆チェストが薄めの人に似合います。

また、オリジナル商品に加え、セレクトショップとして「デ・ぺトリロ」「タリアトーレ」といったイタリアの有名ブランドや、「リングヂャケット」の別注モデルも充実しています。

エストネーション（ESTNATION）（特におすすめ）

Image Photo by ESTNATION

参考価格

176,000円

➡特徴＆こんな人にピッタリ
・国産の高品質なスーツ
・仕様＆一部サイズが調整可能
・自分に似合うものが分かっている中上級者向け

レア度:	(4.0 / 5)
クオリティ:	(4.0 / 5)
おすすめ度:	(4.1 / 5)

エストネーション（ESTNATION）は、主に30代からの大人のセレクトショップ。ネーミングは“東の国（East Nation）”に由来し、物質のみならず心まで満たすことを追求した「ニューラグジュアリーストア」とのこと。

スーツにおける最大の特徴は、既製服をベースに一部の仕様やサイズ感をカスタム可能な点。自分に似合うものが分かっている中上級者向けなので、初心者は先述のエディフィスなどを選ばれると良いでしょう。

私もロロピアーナの「レインシステム」という、撥水加工が施されたスーツを愛用しています。それなりの年数や悪天候下でも着用していますが、型崩れしにくい良いスーツです。

ストラスブルゴ（STRASBURGO）

Image Photo by STRASBURGO

参考価格

154,000円

➡特徴＆こんな人にピッタリ
・国産の高品質なスーツ
・かなり良好な着心地、サイズはややタイト
・トレンドによる振れ幅が小さく、好きな人にはハマる

レア度:	(4 / 5)
クオリティ:	(4 / 5)
おすすめ度:	(4 / 5)

　

ストラスブルゴ（STRASBURGO）は、1990年に立ち上げられたセレクトショップ。非常に高価格帯の商品を扱うショップで、オリジナルレーベルでもハイクオリティなスーツを展開しています。

リングヂャケットとは違った意匠性を楽しみたい方にオススメです。トレンドによる振れ幅は小さめで、昔からタイト＆着丈が短め。表記数値に対してワンサイズ大きいものを選ぶと良いでしょう。

「キートン」や「ラルディーニ」といったイタリアのブランドスーツも取り扱う一方、オリジナルレーベルのスーツは国産にこだわっています。その他、面白いビスポークブランドのオーダーフェアなども行っています。

五大陸（GOTAIRIKU）

Image Photo by GOTAIRIKU

参考価格

99,000円

➡特徴＆こんな人にピッタリ
・大手アパレルメーカーの有名ブランド
・身長や体型に合わせた幅広いサイズ感＆パターンオーダーもあり
・オンラインストアでは仕様を丁寧に解説

レア度:	(3.8 / 5)
クオリティ:	(3.7 / 5)
おすすめ度:	(3.8 / 5)

　

五大陸（Gotairiku）は大手アパレルメーカー、オンワード樫山の主力メンズブランド。高価格帯のスーツは「一枚襟」や「フル毛芯」が採用されていたりと、ある程度の価格上昇を覚悟でクオリティ面での追及を感じられます。

スーツは中庸的なディテールが採用されており、サイズ感やディテール面で「普通に良い」を求めている方向け。生地だけでなく、芯地やボタンの素材など、ぱっと見では分かりにくい部分も丁寧に解説されています。

スーツの価格帯は10～15万円前後。高価格ですが相応の価値はあります。しかも、ヒルトンなどと同じく体型に応じたサイズを選べる点も魅力。

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ブラックレーベルクレストブリッジ

Image Photo by BLACK LABEL CRESTBRIDGE

参考価格

154,000円

➡特徴＆こんな人にピッタリ
・国内では非常に有名な人気ブランド
・日本製の自社工場製にこだわりがある
・ブランドアイコンであるチェック柄の好みが分かれる

レア度:	(3.8 / 5)
クオリティ:	(3.6 / 5)
おすすめ度:	(3.4 / 5)

ブラックレーベルクレストブリッジ （BLACK LABEL CRESTBRIDGE）は、三陽商会の人気メンズブランド。前身の「バーバリーブラックレーベル」をリブートして誕生しました。

現在の三陽商会は日本製×高品質を積極的にアピールしています。確かに、御幸毛織など国内の有名生地メーカーで仕立てたスーツを展開しており、それなりにクオリティは高いことは間違いありません。

とにかく、独特のチェック柄が気に入るか否か＆スリムなサイズ感が合うかが選ぶポイント。ブランドの知名度＆品質は高いので、ブランドのアイコニックなチェック柄が気に入る人にはオススメできます。

タケオキクチ（TAKEO KIKUCHI）

Image Photo by TAKEO KIKUCHI

参考価格

86,800円

➡特徴＆こんな人にピッタリ
・国内では非常に有名な人気ブランド
・20代から40代まで幅広く愛用されている
・幅広いラインや価格帯で予算に合わせたスーツを展開している

レア度:	(3.3 / 5)
クオリティ:	(3.2 / 5)
おすすめ度:	(3.0 / 5)

タケオキクチ（TAKEO KIKUCHI）は1984年、菊池武夫によって立ち上げられたデザイナーズブランド。菊池はビギ（メンズビギ）で、日本のメンズブランドとして初めてパリコレクションに参加したデザイナーです。

長らくスタイリッシュな英国的要素を取り入れたコレクションブランドとして活躍してきました。近年は「ProductNotesJapanシリーズ」と銘打って、日本独自の要素を取り入れたシリーズに注力しています。

スーツに関しては幅広い価格帯を展開しています。デザイナーズブランドは世界観に共感できるか否かが重要です。“らしさ”を求める人向け。

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ダーバン（D’URBAN）

Image Photo by R-online The Shop 

参考価格

110,000円

➡特徴＆こんな人にピッタリ
・国内では非常に有名な人気ブランド
・身長や体型に合わせた幅広いサイズ展開
・国産にこだわりのあるスーツを展開

レア度:	(3.5 / 5)
クオリティ:	(3.4 / 5)
おすすめ度:	(3.0 / 5)

ダーバン（D’URBAN）は、かつて日本のメンズブランド＆国産スーツを代表するブランドでした。現在はレナウンから「オッジ・インターナショナル」へと事業が売却され、ブランド事業が継続されています。

「メイドインジャパンの物づくりによる高品質」を古くからアピールしてきたブランドですが、技術力の高い競合が多い中、どのような違いを生み出すのか要注目です。

事業売却によって業績が回復した今、再びどのように市場へ切り込んでくるのか。注目の名ブランドです。

ニューヨーカー（NEWYORKER）

Image Photo by NEWYORKER

参考価格

99,000円

➡特徴＆こんな人にピッタリ
・身長や体型に合わせた幅広いサイズ展開
・珍しい生地やこだわりの副資材を採用
・表記サイズに対してやや大きめ

レア度:	(3.8 / 5)
クオリティ:	(3.2 / 5)
おすすめ度:	(3.0 / 5)

ニューヨーカー（NEW YORKER）は、ダイドーリミテッドという日本メーカーのブランド。世界的には同名のドイツ発カジュアルブランドが有名なものの、日本で「ニューヨーカー」と言えばこちらを指します。

スーツは撥水生地やストレッチ生地など、面白い＆珍しい生地を使用していることが特徴。作りに関しても「フル毛芯だけれどキュプラは使用せず、胸の箱ポケットもミシンで叩き縫い」とちょっと変わったメーカー。

技術力はあるブランドなので、少しゆとりのあるエグゼクティブなスーツが欲しい方向け。ちなみに、Jリーグの鹿島アントラーズのオフィシャルスーツサプライヤーでもあります。

日本の既成スーツブランドの疑問｜選び方＆サイズ表【比較】

次に、スーツブランドの選び方について解説します。

スーツ選びのポイントとしては、

• とにかくサイズ感が第一
• 予算別に購入可能なスーツを考える
• 見た目やブランドイメージが好みか否か

の、①～③を順に満たすものを選んでください。

それぞれ見て参りましょう。

とにかくサイズ感が第一｜紹介したスーツブランドのサイズ表はこちら！

スーツ選びとは、兎にも角にも「サイズ選び」だと思います。特に、日本のスーツブランドはサイズ表記がガラパゴス状態。メーカーごとに表記が異なります。「44=Sサイズ」とメーカーHPに書かれていても、Sサイズの定義自体が異なったりするので（あまり）役に立ちません。

そこで、上記のスーツ全てを所有（していた）or試着したことのある私がサイズチャートをまとめました。モデルやシーズンによって多少変動はするものの、突然大きく変わるブランドは非常に稀です。

下記のサイズ表は、メーカー毎に定義の異なるS／M／L表記をユニクロ基準に揃えた上で、それぞれのブランドに当て込みました。また、標準体型のA体をベースに作成しています。

	XS	S	S-M	M	M-L	L	L-XL	XL
ユニクロ	–	44（S）	–	46（M）	–	48（L）	–	50（XL）
洋服の青山		A3	A4	A5	A6	–	A7	–
リングヂャケット	42	44	–	46	–	48	–	50
ヒルトン	A3	A4	–	A5	A6	A7	–	A8
ユニバーサル ランゲージ	–	A4	–	A5	A6	A7	–	A8
ビームスF	42	44	46	–	48	–	50	–
ユナイテッド アローズ	42	44	46	–	48	–	50	52
シップス	42	44	46	–	48	–	50	–
エディフィス	44	46	–	48	–	50	–	52
トゥモローランド	42	44	46	–	48	–	50	52
エストネーション	44	–	46	–	48	–	50	–
ストラスブルゴ	44	–	46	48	50	–	52	–
デザインワークス	–	44	–	46	–	48	–	50
五大陸	–	34	–	36	38	40	–	42
ブラックレーベル	–	–	–	38L	40L	42L	–	–
タケオキクチ	–	01	–	02	03	–	04	–
ダーバン	–	A4	A5	A6	A7	–	–	–
ニューヨーカー	–	–	A4	A5	A6	–	A7	–

スーツはジャストサイズが格好良い世界。だからこそ、ピッタリのサイズを提供するためのテーラーが存在します。

どんなに「良さそう！」と思ったブランドだとしても、あなたのサイズに合ったスーツでなければ格好良くなりません。

だからこそ、まずはあなたの「身長」「胸囲」「胴囲」や特徴を把握した上で、ジャストサイズのスーツを選んでください。

YA体	3号	4号	5号	6号	7号	8号
身長	160	165	170	175	180	185
胸囲	86	88	90	92	94	96
胴囲	72	74	76	78	80	82

A体	3号	4号	5号	6号	7号	8号
身長	160	165	170	175	180	185
胸囲	88	90	92	94	96	98
胴囲	76	78	80	82	84	86

AB体	3号	4号	5号	6号	7号	8号
身長	160	165	170	175	180	185
胸囲	92	94	96	98	100	102
胴囲	82	84	86	88	90	92

BB体	3号	4号	5号	6号	7号	8号
身長	160	165	170	175	180	185
胸囲	96	98	100	102	104	106
胴囲	90	92	94	96	98	100

また、〇〇体の表記に関しては、ご自身の「身長」「胸囲」「胴囲」から、最も近いものがあなたのサイズです。

例えば私の場合、身長181cm、胸囲96cm、胴囲82cmですので、最も近いA7サイズを基準に選べばOK。

アルファベットはそれぞれ、

• Y体・・・やせ型体型
• A体・・・標準体型
• AB体・・・ややがっしり体型
• B体・・・ふくよか体型

を意味します。YA体はY体とA体の間という意味。

そして、イタリアサイズ（44、46、48、・・・）表記のブランドは、概ねA体（～YA体）を意識して設計されています。AB体なら人やスーツによっては合わなくもないですが、総じてお腹が出ている方向けとは言えません。

B体のカテゴリに入るという方は、ヒルトンのような適応サイズがあるブランドから、選ぶことをオススメします。

どうしてもサイズが分からない場合、オーダーを検討する

とはいえ、上記の指標だけでは不安orよく分からないという方もいらっしゃると思います。そんな方は、いっそオーダーメイドを選択肢に入れることも考慮することをオススメします。

特にオススメなのが、カシヤマ（KASHIYAMA）のオーダーメイド。（詳細は上記記事にて紹介していますが）スマホかPCで店頭で予約をし、あとは店頭で採寸すれば、あなたにピッタリのスーツが出来ます。

価格も33,000円（税込）からで、ブランド生地や本水牛ボタンなどのディテールを選ぶことも可能。また、納期も最速一週間と非常に早いため、初めてやそこそこのスーツが欲しいという方にピッタリです。

＼ KASHIYAMA公式HPはこちら／

予算別に購入可能なスーツを考える

体型に合ったスーツが分かったという方は、次は予算に合ったスーツを選びます。各ブランド解説の項で述べた価格帯や特徴なども加味した上で、目星を付けていただけると幸いです。

（今回割愛している）セレクトショップの廉価なラインに関しては、4～5万円程度までのスーツであれば「ユニクロ」か「洋服の青山」が良いと思います（もちろん、好きなブランドイメージや柄のスーツを選びたい場合はこの限りではありません）。

「ユニクロのスーツはきつすぎる」という方は、「洋服の青山」「ザ・スーツカンパニー」などで、Y体やB体などのスーツを選ぶと良いでしょう。

見た目やブランドイメージが好みか否か

最後に、見た目やブランドイメージが好みか否か。他人からの視点はさておき、好きなブランドのスーツを着ているだけで幸せになれます。

特に好みが無ければ、先述の選び方で間違いありません。しかし、「ファッションが好き」であれば、ひとつやふたつは贔屓にしているブランドはありますよね。

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