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SHOLL(しょる)
皆さま、こんにちは。“SHOLLWORKS”運営者のSHOLL(しょる)と申します。

1987年、山梨県甲府市生まれ。国内デザイナーズブランドを経て、ファッション・コングロマリットでデザイナー職を経験。

現在は東京都在住、ブランディングとマーケティングを支援する活動も行っています。
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キプリス(cypris)の財布、プロの評判|ものづくりの迫真に迫り、人気シリーズの紹介やダサいという疑問に答える

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先にこの記事の結論

  • キプリスの財布そのものは、ロゴ控えめでシンプルかつ高品質
    「ダサい」というより、静かな上質さを大切にするブランドです。
  • 「ダサい」と検索されるのは、以前の公式サイトの見え方や“おじさん向け”イメージが残っているため
    近年のラインナップは20代、30代が使っても違和感のないデザインになっています。
  • 「ロゴで見せるブランド感」より「中身(作りと革の質)で勝負したい人」向け
    人にさりげなく褒められる財布が欲しい方にピッタリです。

こんにちは、しょる(@SHOLLWORKS)です。

本日は日本を代表する革小物ブランド、キプリス(CYPRIS)の財布や名刺入れなどの革小物を紹介します

キプリスはロゴの主張より、シンプル×高品質を求めている方におすすめのブランドです。

Google検索などでは「ダサい」「評判悪い」といった口コミをチラホラ見かけますが、これに対して、プロのファッションデザイナー目線で言うと、

  • ベルトや財布など、モノは寧ろ美しいしダサくない
  • とにかく価格に対して高品質
  • 何年か前のHPはダメだったけれど、少しずつ良くなっている

です。

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今回は、そんなキプリスのモノづくりの良さと、代表的なシリーズをピックアップしました。

シンプルで良い財布を探している方は、ぜひ参考にしてくださいね!

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著者「SHOLL(しょる)」プロフィール

1987年生まれ。国内ブランドを経て、伊ラグジュアリーブランドのデザイナーとして4年間勤務。現在はデザイナーの他、日本の服飾産業を振興するため、マーケティング支援も行っています。

素材の機能性からパターンまで精通し、シンプルかつ素敵な服装の普及に努めています。


※当サイトのコンテンツは著者の知識と専門性、情報に基づき、完全に独自に制作しています。PRの有無に関わらず、メーカーはコンテンツや評価の決定に一切の関与をしていないことを宣言します。なお、この記載は景表法第5条第3号を遵守するためのものです。

目次

キプリスはダサい?結論、財布自体はシンプル高品質で“中身重視派”向け

Image Photo by CYPRIS

まず、キプリスが「ダサい」「評判悪い」と検索されている理由について。

これは恐らく、何年か前までの「おじさん/おばさん」向け商品やサイトの見え方が大きな原因だと思います。

百貨店で目にして、店員さんから良いと勧められて、公式サイトを覗いてみたら「何これ・・・」と思うユーザーが多かったことは推察できます。

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実際、以前は私もそれを思いました。

「折角プロダクトは非常に良いのだから、もう少し公式サイトの見た目は何とかならないのかな・・・」と、常々思っていたブランドです。

正直、バナーやフォントにまだ改善の余地はあります

ただ、ここに関してはリニューアルなども含め、少しずつ改善されてきたと思います。

もちろん、バナーやフォントなどまだまだ改善の余地がありますし、“長年の顧客向け”の商品も引き続き大切にしてほしいところ。

ただし、ブランドが生き続けるためには、どこかで新陳代謝が必要です。

百貨店のバイヤーに評価され顧客の目にも留まるブランドだからこそ、こういった検索需要が生まれているのだと思います。

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イメージ戦略に課題がある企業であることは間違いありません。

しかし、シンプルな革の財布を作るとなると、非常に優れています。

キプリスの評判とメリット3つ|百貨店バイヤーズ賞19回受賞の理由

Image Photo by CYPRIS

私が思うキプリスの優れた点は、主に以下の3点

  • 製品品質、特に作りのレベルは非常に高い水準
  • 高価格帯ブランドの中でも価格に対して作り込みの良さを感じやすい
  • 公式オンラインや百貨店など、さまざまな場所で取り扱いがあり

この中でも特に、技術的なレベルの高さは特筆事項です。

細部の仕立てが丁寧で、ビジネス用途の「道具」として見ても完成度が高いブランドです。

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百貨店のバイヤー投票で授与される「百貨店バイヤーズ賞」を、2003年以降トータル19回受賞している点も、実売・評価の積み重ねとして分かりやすい材料です。

キプリスの品質|日本の職人が作る、さまざまな技術を駆使した商品

キプリスの技術力は細部に宿ります。

ここでは、幾つかご紹介したいと思います。

Image Photo by CYPRIS

例えば、写真の財布の角には「菊寄せ」という、革を何層にも重ねてカーブさせる技術を採用しています。

シワを均一に逃がせないと革がダルダルになってしまうので、菊の花のように革を重ねることによって美しく纏めています。

菊寄せをするためには、カーブで重ねる部分をさらに薄く漉(す)く必要があります。

キプリス公式の読み物でも、極薄の「0.02mm」まで漉くケースが紹介されています。

例えば、私が使用していたジルサンダーの財布(写真)の場合は45°で一折。

これも見た目は綺麗ですが、菊寄せはその数段上を行く職人技です。

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こういった細かな仕様非常に手間が掛かり、日本など一部の国の職人でないと技術的に難しい部分です。

莫大な広告費や人件費が掛かる海外のハイブランドにとっては、どうしても導入が難しいディテールだと思います。

Image Photo by CYPRIS

また、写真の「縫い返し」は、(一般的な服作りと同様)2枚の革の表側を内側にして縫い合わせた後に、革をめくって表を外側にする工程です。

表面から見えるミシンステッチが隠れるため、クリーンな見た目になります。

Image Photo by CYPRIS

上記は「忍び縫い」が施されている箇所。

あらかじめ革端を余らせて漉(す)いておき、余った部分を内側の革へ縁(へり)返して被せることでステッチを隠す技術です。

接着だけでなく、中でキチンと縫い合わせているので耐久性も高くなります。

あくまで一例ですが、これらはごく一部のブランドにのみ掛けられるような手間です。

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ブランドの知名度よりも作りの良さを味わいたいのであれば、キプリスは良い選択ではないでしょうか。

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高価格帯のメーカーの中では「作り込みに対する価格」が魅力

キプリスは、ハイブランドはもちろん、同等品質の専業革小物ブランドと比べても手の届きやすい価格帯に収まることが多いです。

ただし、革の種類(コードバン/カーフ/ブライドル等)や仕様(小銭入れの有無、マチ、ファスナー、内装素材)で価格は大きく変わります。

そのため、比較するなら素材と仕様が近いもの同士で見ましょう。

  • 素材:ブライドル、カーフ、コードバンなど
  • 仕様:通しマチ/ササマチ、ラウンドファスナー、L字、札入れのみ等
  • 内装:ヌメ革、別素材、布地など
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この前提を揃えた上で見ると、キプリスは「作り込みに対して価格が暴れていない」ブランドだと感じます。

どこで買うべき?キプリスの取り扱い店舗と、百貨店・公式・ECの違い

そして、「キプリスの販売店舗は?どこで買えば良いの?」という疑問については、下記をご参照ください。

ざっくり言うと、次の3つが主な選択肢です。

  • 全国の大手百貨店(伊勢丹、高島屋など):実物の色味や質感を確認しながら選びたい人向け
  • 公式オンラインショップ:ギフトラッピングや修理サポートなど、アフターサービスも重視したい人向け
  • 大手ECサイト:ポイント還元や配送スピードを重視したい人向け

それぞれに向き・不向きがありますが、キプリスは定価販売が基本で値引きが(ほとんど)されないブランドです。

そのため、相対的に大手ECストアで買うメリットが低いブランドでもあります(ポイント目的なら別ですが!)。

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ちなみに、キプリス公式オンラインショップおよび直営店で購入した商品は、キプリスメンバーシップの特典として「購入決済日より1年間(修理品の到着が1年以内)の無償修理」が案内されています※。

よって、公式オンラインは「プレゼント」「修理サポートも含めて安心して買いたい」といった方におすすめです。

※ 一部対象外あり。詳しい条件は、公式サイトのメンバーシップ案内ページをご確認ください。

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用途別・キプリス(CYPRIS)の財布や革小物のおすすめシリーズ

次に、キプリスの中で代表的なシリーズをチョイスしました。

沢山あるシリーズの中から、「このシリーズはこういった人に向いている」という情報付きでまとめます。

まずは「ざっくり選び方チャート」

自分の使い方や好みに近いところをイメージしながら読んでみてください。

  • ビジネス中心・落ち着いた雰囲気が好き:シラサギレザー/リンピッドカーフ
  • 革の表情や経年変化をしっかり楽しみたい:ルーガショルダー&フルベジタブルタンニンレザー
  • とことん革好き・コードバンの艶がたまらない:オイルシェルコードバン&ヴァケッタレザー/ナチュラルコレクション

キプリスは世界中からの原皮を活かした商品づくりを、各ラインナップに揃えています。

例えば、中心ラインナップのシラサギレザーや、公式の読み物で紹介されるレーニアカーフなど、素材ごとの個性を活かしたシリーズを展開しています。

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革も動物や使用する部位によって特性が異なるので、それぞれ適したアイテムや縫製方法も異なります。

いずれにせよ、多様な商品を展開できるのは高度な職人人材がいるからこそです。

キプリス(CYPRIS)シラサギレザー シリーズ

Image Photo by CYPRIS

参考価格(例)
24,200円(小銭入れ・ベロ付き札入れ/ファスナー付通しマチ長財布)

➡特徴&こんな人にピッタリ
・キプリスで一番人気の定番シリーズ
・ビジネスに合う落ち着いた風格
・アンティーク加工の濃淡や透明感が好き

シラサギレザーシリーズは、今回ご紹介する中でも扱いやすい特性の革です。

初めての高級革小物や、過度に気を使わずに長く使いたい方におすすめで、公式でも堅実・誠実さが大切なビジネススタイルにマッチしやすいシリーズとして紹介されています。

シラサギレザーは、姫路のタンナーで鞣したキプリスオリジナルの革として紹介されており、タンニン×クロムの「混合鞣し(コンビ鞣し)」で硬さと扱いやすさのバランスを取っているのが特徴です。

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そして、シラサギレザーの見た目の魅力は、アンティーク加工の濃淡とアニリン仕上げの透明感。

濃淡はアンティーク加工によるもので、カラーにより見え方も変わるので実物の表情を楽しみたい人に向いています。

キプリス(cypris)シラサギレザーシリーズ
created by Rinker

キプリス(CYPRIS)ルーガショルダー&フルベジタブルタンニンレザー シリーズ

Image Photo by CYPRIS

参考価格(例)
26,400円(ファスナー付ササマチ長財布)
23,100円(小銭入れ付き札入れ)


➡特徴&こんな人にピッタリ
・「トラ(シワ模様)」など、革の表情が好き
・引っ張りや摩擦に対して耐久性が高い素材感が好み
・私服シーン中心〜オフィスカジュアルにも合わせたい

続いては、ルーガショルダー&フルベジタブルタンニンレザーシリーズ。

ベルギーのタンナーで鞣されたショルダー部の革(トラ=シワ模様が特徴)と、植物タンニン鞣しの専門タンナーとして知られる栃木レザー社の生成りヌメ革を合わせたコンビネーションシリーズです。

ルーガショルダー側はシワ模様(トラ)を活かした荒々しい雰囲気が魅力で、明るい色は特に表情が出やすいです。

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生き物の証である、革の模様が好きな人におすすめのシリーズです。暗い色なら目立ち過ぎず、仕事でも使いやすいですよ。

フルベジタブルタンニンのヌメ革は水・油を吸いやすい傾向があるため、使い始めは特に扱いに注意しましょう。

Image Photo by CYPRIS

内側には、栃木レザー社の生成りヌメ革が採用されています。

ヌメ革は使い込むほどに色艶が増していくのが楽しい反面、水や油のシミが出やすい点は注意ポイントです。

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ルーガショルダー&フルベジタブルタンニンレザーシリーズは長財布で26,400円など、素材の個性を考えると納得感がある価格帯です。

キプリス(cypris)ルーガショルダー&ベジタブルタンニンレザーシリーズ
created by Rinker

キプリス(CYPRIS)リンピッドカーフ シリーズ

Image Photo by CYPRIS

参考価格(例)
38,500円(カード札入れ)
46,200円(ファスナー付ササマチ長財布)


➡特徴&こんな人にピッタリ
・ビジネス使い想定の高級感あるシリーズ
・キメが細かく繊細、アニリン仕上げの透明感が魅力
・傷や血筋など「原皮の表情」も含めて楽しみたい

リンピッドカーフシリーズはキメが細かい上質感が魅力のシリーズで、「ビジネス用で良い物が欲しい!」という方におすすめです。

公式オンラインでは、リンピッドカーフをイタリアで鞣製されたアニリン仕上げのカーフとして紹介しており、透明感のある上品な表情が特徴です。

アニリン仕上げは革の表情が活きる反面、素材の性質上、小さな傷や血筋などが見える場合もあり、ここは「天然素材を楽しむ」シリーズだと思います。

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革の表情が透けて見えるような透明感を感じさせつつ、キメ細かな革の表情を楽しめます。

最も「高級感」を追求したい人はこのシリーズが◎です。

キプリス(cypris)リンピッドカーフ シリーズ
created by Rinker

キプリスはコードバンを使ったシリーズも充実!ラインナップ紹介

新喜皮革の水染めコードバンの仕上げを担当する
「レーデルオガワ」社のYouTubeチャンネルです

また、キプリスは牛革だけでなく、コードバンを使ったシリーズも豊富です。

公式オンラインでも、コードバン系のシリーズが複数用意されています。

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同じコードバンでも「水染め」「無染色」など、仕上げやコンセプトで表情・扱い方が変わるので、自分の好みに合うシリーズを選ぶのが正解です。

オイルシェルコードバン&バケッタレザー シリーズ

Image Photo by CYPRIS

オイルシェルコードバン&バケッタレザー シリーズは、外装に国産の水染めコードバン(オイルシェルコードバン)を使用し、内装にケッタレザーを組み合わせたシリーズ。

バケッタレザーは、イタリア・トスカーナ地方で受け継がれる伝統製法の植物タンニン鞣し革で、経年変化を楽しみたい人に向く組み合わせです。

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取り扱い方法は乾拭き中心でOKですが、コードバンもヌメ系も濡らさないのが基本です。

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オイルシェルコードバン ナチュラルコレクション シリーズ

Image Photo by CYPRIS

一方、オイルシェルコードバン ナチュラルコレクションシリーズは、無染色コードバンならではのエイジング(飴色化)が魅力です。

公式オンラインでは、無染色(Natural)のコードバンにグレージング加工(磨き)を施したシリーズとして紹介されています。

そのため、元々の革の色が残り、使い込むほどに色が深まっていく「育てる財布」が好きな人に刺さるシリーズです。

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スーツを着ているビジネスマン向けではないかもしれませんが、革およびコードバンの質感がたまらなく好きな人には素晴らしいシリーズではないでしょうか。

※ ナチュラルコレクションは価格帯の幅が大きく、アイテムや在庫状況で変動します(例:79,200円の長財布から、220,000円のラウンドファスナー長財布まで)。

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ちなみに|コードバンの手入れ方法

コードバンの手入れ方法に関しては、普段は柔らかい布で乾拭きのみでOK(古くなったTシャツなどでも構いません。)です。

一方、水拭きは水ジミ(専門用語で“ブク”といいます)を起こすことがあるため避けましょう。

雨に濡れた場合は、こすらずに水分を吸わせて自然乾燥が基本です。

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また、お手入れの際はコードバン向けのケア用品を使うとツヤが出やすいです。

下記のワックスを数カ月に一回、薄く塗って乾拭きするとツヤが増していきます。

長谷革屋 コードバン専用ワックス
created by Rinker

ちなみに、私もキプリスの財布を愛用しています。

現行シリーズではありませんが、キプリスのオイルシェルコードバン&バケッタレザー系の二つ折り財布です。

(頂き物で長年寝かせていたのですが、前の財布が傷んだので先日から使い始めました。)

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長財布派だったのですが、(スマホ決済が中心になり)最低限しかカードを持ち運ばなくなったため、二つ折りを使用してみることにしました。

【Q&A】キプリス(CYPRIS)の財布の疑問に答える

そして、ここまでの内容やその他をまとめて、Q&A形式にしました。

キプリスはダサい?

結論、財布そのものはロゴ控えめでシンプルかつ高品質で、「ダサい」というより“静かな上質さ”を大切にするブランドです。

検索でそう見えるのは過去の公式サイトの見え方や“おじさん向け”イメージ残りが主因で、近年は20〜30代でも違和感のないデザインが増えています。

キプリスの財布はどんな人向け?

「ロゴで見せるブランド感」より「作り・革の質」で勝負したい人向けです。

派手さは弱い一方、道具としての完成度が高く、さりげなく良い物を使いたい人や“人に静かに褒められる財布”が欲しい人に刺さります。

キプリスの評判は悪いの?

少なくとも本文のプロ目線では、評判が悪いというより“イメージ戦略に課題がある”扱いです。

モノ自体は美しく、価格に対して高品質で、公式サイトの見た目は以前より改善傾向。

ただ、バナーやフォントなど改善余地は残る、という整理です。

キプリスのメリットは何?

主なメリットは

  • 製品品質(特に作り)が高い
  • 高価格帯の中でも作り込みに対して価格が暴れにくい
  • 公式・百貨店など買える場所が多い

の3点です。

細部の仕立てが丁寧で、ビジネス用途の「道具」として見ても完成度が高い、という評価が軸になっています。

キプリスの品質はなぜ高いの?

非常に難しい技術を細部に入れており、たとえば角の「菊寄せ」、ステッチを表に出しにくい「縫い返し」、端処理で縫い目を隠す「忍び縫い」など、手間がかかる仕様を採用しています。

こうした作り込みが“見た目のクリーンさ”と“耐久性”に効いています。

キプリスはどこで買うべき?

贈り物やサポート重視なら百貨店や公式オンライン、ポイント重視なら大手ECが選択肢です。

キプリスは定価販売が基本で値引きが少ないため、ECの“値段メリット”は相対的に小さめ。

公式・直営購入はメンバーシップ特典として「購入決済日から1年間の無償修理(条件あり)」が案内されています。

シラサギレザーシリーズの特徴は?

キプリスの定番人気で、ビジネスに合う落ち着いた雰囲気と、アンティーク加工の濃淡・アニリン仕上げの透明感が魅力です。

初めての高級革小物にも向き、扱いやすさと見た目の品のバランスを取りたい人におすすめです。

ルーガショルダー&フルベジタブルタンニンレザーの注意点は?

革の表情(トラ=シワ模様)や素材感を楽しめる一方、ヌメ革側は水・油を吸いやすくシミが出やすいので、使い始めは特に扱い注意です。

荒々しい表情が好みなら刺さりますが、気軽さより“育てる楽しさ”を優先するシリーズです。

結論|キプリスは「静かな高品質」を求める人向けのブランド

今回は以上です。

紹介してきたとおり、キプリスは「モノの良さ」という点では間違いないブランドです。

一方、ファッションとは「モノの良さ」だけでは測れない部分があるからこそ、ブランドイメージが気になる方も多いですよね。

正直なところ、キプリスの公式サイトが“イマひとつカッコよくないことがある”のは、私も思っています。

そして、ラグジュアリーブランドのような「ブランド力が迸る」革小物製品であるとも言いづらいです。

“モノの良さを追求し過ぎてパッケージの魅力がイマイチである”ことは、多くの日本の実力派ファクトリーが抱える課題でもあります。

もう少しカッコ良さにイメージを振っていけると国外からも一層の評価を受けるブランドだと思いますが、“表側だけ”を取るか“中身を取るか”という価値観の違いでもあります。

作り込みや価格に対する品質という観点では、キプリスの方が「納得」できるケースは少なくないと思いますし、商品自体は決してダサくはありません。

イメージはさておき、良い革、良い職人の仕事を経た革小物がそこにある。

それはイメージばかりで中身が伴わないブランドよりもカッコいいと言えなくもありません。

一緒にキプリスの良い革小物、使ってみませんか!

おしまい!

(少しでもお役に立てましたら、SNSに拡散していただけると嬉しいです!)

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本当に良い、ブランドを。

SHOLLWORKSは、プロの目線からファッションに関する情報と価値観をお届けします。

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1987年生まれ。国内ブランドを経て、伊ラグジュアリーブランドのデザイナーとして4年間勤務。
現在はデザイナーの他、日本の服飾産業を振興するため、マーケティング支援も行っています。
素材の機能性からパターンまで精通し、シンプルかつ素敵な服装の普及に努めています。



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