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SHOLL(しょる)
皆さまこんにちは。“SHOLLWORKS”運営者のSHOLL(しょる)と申します。

1987年、山梨県甲府市生まれ。国内デザイナーズブランドを経て、ファッションコングロマリットのブランドでデザイナー職を経験。

現在は東京都在住、ブランディングとマーケティングを涵養させる活動も行っています。
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スピングルムーブの評判|プロによる履き心地やサイズ感、購入店舗や愛用芸能人を紹介

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こんにちは、しょる(@SHOLLWORKS)です。本日は広島・府中のシューズブランドであるスピングル(旧スピングルムーブ/スピングルビズ)について。

スピングル(スピングルムーブ)は、独特のフォルムと軽快な履き心地が売りの国産スニーカーブランド。

カジュアルなスニーカーからビジネス使いできるものまで展開しています。

一方、スピングルは一足2万円台~と、なかなか高価な部類です。

興味はあっても実際の評価がどのくらいか、気になる方も多いと思います。

というわけで今回は、スピングルの特徴から実際の履き心地まで、ファッションのプロである私しょるが購入レビューしました。

SHOLL
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結論、スピングルは結構オススメ。記事内で実物レビューしている「SP-110」は、甲がやや低&足幅普通程度の足型の人にとっては非常に快適です。

また、後半にはさまざまな疑問に対しても解説しましたので、ぜひ最後までご覧ください! 

スピングル(SPINGLE)スニーカー シューズ
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著者「SHOLL(しょる)」プロフィール

1987年生まれ。国内ブランドを経て、伊ラグジュアリーブランドのデザイナーとして4年間勤務。現在はデザイナーの他、日本の服飾産業を振興するため、マーケティング支援も行っています。

素材の機能性からパターンまで精通し、シンプルかつ素敵な服装の普及に努めています。


※当サイトのコンテンツは著者の知識と専門性、情報に基づき、完全に独自に制作しています。PRの有無に関わらず、メーカーはコンテンツや評価の決定に一切の関与をしていないことを宣言します。なお、この記載は景表法第5条第3号を遵守するためのものです。

目次

スピングル(スピングルムーブ)とは?概要や特徴を解説

広島・府中発のシューズブランド

Image Photo by SPINGLE

スピングルは、広島・府中発の国産シューズブランド

元々は2002年にスニーカーブランドの「スピングルムーブ」、2012年にはビジネス用のシューズを扱う「スピングルBiz」などといった、複数のブランド名で誕生しました。

そして、ブランド20周年が経過した2024年に、これらのブランド名を統一&ロゴを刷新しました。既存のラインは「スピングル」として統一され、リスタートしています。

Image Photo by SPINGLE

ちなみに、ブランド名統一に際して、ロゴも刷新。より細く、シンプルになっています。

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ブランドロゴの旋回マークには、「次の10年、20年と勢いよく回転させ、その回転が止まることなく旋回しながらより豊かに成長してほしい。」といった想いが込められているとのことです。

カンガルーレザー使用モデルが有名

スピングルのシューズにおける大きな特徴として、アッパーにカンガルーレザーを使用したモデルが挙げられます。

通常、「本革」には牛の革を使用することがほとんどです。しかし、動物のイメージから容易に想像できると思いますが、カンガルーの革はしなやかで柔らかく、軽量なことが特徴です。

また、カンガルーレザーは薄く、加工しても伸びが良く丈夫という特性があります。そのため、(合成素材がフル活用されているスポーツ界において今なお)サッカーのスパイクにも使用される素材です。

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その他、スピングルでは通常の牛や馬、豚、ラクダから、クロコダイル、パイソン(ヘビ)、リザード(トカゲ)、イール(ウナギ)、といったエキゾチックレザーまで取り扱っています。

加工方法も多種多様で、見て楽しいラインナップも強みです。

自社製ソール×バルカナイズ製法による軽快感

Image Photo by SPINGLE

さらに、スピングルは、ソールにも大きなこだわりを持つブランドです。

写真の通り、ラバーソールがアッパー部分を巻き込むように包んでいます。

このスピングル独自のフォルムは、屈曲性が非常に高く、歩く際に土踏まずのアーチまでサポートしながら足指の屈曲とよく馴染みます。

これは、

  • スピングルは非常に珍しい、自社でゴムを調合して1からソールを製造している
  • 「バルカナイズ製法」による軽快感

といった要素によって、スピングルのアッパーに最適&専用のソールを組み合わせていることが理由です。

実際のバルカナイズ製法でに使用される「窯」

「バルカナイズ製法」とは、1839年にアメリカで誕生した靴の製法です。

硫黄を加えたゴム底と靴本体を一旦接着し、さらに釜にいれ熱と圧力をかけて強力に接着します。

こうすることで、

  • デザインの設計自由度
  • ソールがしなやかで柔らかい
  • 丈夫で壊れにくい

といったメリットが得られます。

スピングルの独自性あるフォルムは、「バルカナイズ製法」ならではのものです。

また、ポリウレタンソールのように、経年劣化による加水分解を起こさないこともメリットです。

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バルカナイズ製法は、アメリカの発明家チャールズ・グッドイヤーによって発明された製法です。

ちなみに、革靴のグッドイヤー製法も、息子のチャールズ・グッドイヤー・ジュニアによって発明されています。親子二代で靴の有名な製法を編み出すというのも凄いですね!

スピングル(SPINGLE)スニーカー シューズ
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スピングル(スピングルムーブ)の代表&おすすめモデルを解説

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それでは次に、個人的にオススメするスピングルのモデルを紹介します。

超定番の人気モデルもございますし、カジュアルにもビジネスにも使用できるシューズが含まれています。

プロのデザイナーがオススメするモデルなので、ぜひ、これらを中心に検討してみてください!

SP-110

Image Photo by SPINGLE

まずは、「SP-110」。スピングルの中で最も有名なモデルであり、「スピングルと言えばこのモデル」といっても過言ではありません。

カンガルーレザー素材のローカットモデルで、とにかく履き心地が抜群です。

後述の通り、私も所有しているモデルです。歩くと踵からの入りやすさ、土踏まず部分の優しいフィット&サポート間、つま先が地面を抜けるまで、素晴らしい履き心地です。

ライニングに通気性が高い&劣化に極めて強い合皮を採用している点や、インソールのクッション性も見逃せません。

スニーカーのクッション性とフィット感、履き心地を満たした珠玉の一足です。

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こちらのモデルはやや甲が低め×足幅がやや細~標準程度に設計されています。

「自分は甲が高めで足幅も広めだ・・・」という方は、公式オンラインストアで、“サイズ感:SP-110より大きめ”と書かれているモデルを中心に選ぶと良いですよ。

SP-1034

Image Photo by SPINGLE

次に、「SP-1034」。同じくローカットの甲がやや低めのモデルですが、「SP-110」と比べると重厚感あるソールになっています。

最大の特徴は、スピングルオリジナルの「RUBEAR(ルベア)NRソール」を採用している点。

「SP-110」と比較してもクッション性が高く、さらに耐久性の高いソールが採用されています。

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スタンスミスなど、“ぼってりした”スニーカーが好きな人向けです。

写真の通りつま先が上がっており、見た目に反して軽快な履き心地です。

SP-6128 

Image Photo by SPINGLE

続いては、「SP-6128 」。スピングルの中でもビジネスライクな見た目のスニーカーで、オンオフ共に使えるホールカットモデルです。

オフィスカジュアル用として、最適なスピングルです。

「SP-110」よりも静かで大人っぽいモデルな上に、甲もやや高めに作られているので、甲高さんにも合いやすいです。

カンガルーレザーではなく、表面が滑らかな牛革を使用し、アッパーを天然ゴムを用いたソールで圧着しています。

アッパーには撥水加工も施されており、バルカナイズ製法により雨水の侵入もしっかりガードしてくれます。

SP-528

Image Photo by SPINGLE

四番目に紹介するのが、「SP-528」というモデル。試してみて、好きな人は好きになる尖ったモデルだと思います。

非常に軽量で、履いていないような感覚に陥るスニーカーです。

まるで「靴下にソールが付いている」ような感覚で、とにかく軽快な履き心地を求める方にピッタリです。

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夏の晴れの日など、サンダルで行くにはやや遠い場所へお出かけするときなどに良いですね。

近所のお散歩にも心強いモデルだと思います。

SPM-469

Image Photo by SPINGLE

最後に、「SPM-469」。スエードに撥水加工を施したサイドゴアブーツで、スピングルらしいフォルムと実用性を兼ね備えた便利な一足です。

「廉価な合皮のレインブーツは蒸れるし嫌だけど、本格的な高級紳士靴を濡らしたくない」という方にちょうどいいと思います。

浸水に強いため、水溜まりもある程度安心です。

普段のオフィスカジュアルに合わせるもよし、雨の日のスーツスタイルと合わせる靴としても有用です。

ライニングが通気性ある合皮&クッション性の高いインソールで、ただのレインブーツよりも蒸れにくいことが特徴です。

スピングル(SPINGLE)スニーカー シューズ
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実際にスピングルムーブのスニーカーをレビュー!

新品当時はこんな感じでした

それでは実際に所有している、スピングルのスニーカーを実物レビューします。

モデルは先述の通り、有名モデルのSP-110カラーはホワイト一色のものです。

SHOLL
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私物なのでスピングル「ムーブ」時代のスニーカーですが、仕様やサイズ感は現行品と同様です。

(正直、現行品の方が、ロゴが良いなって思っています。)

ちなみに、私のスピングルのジャストサイズはLL(27.5cm)。

私の場合は、人差し指の長いギリシャ型で、踵~人差し指の先端までが27.5cm、親指までが27cm、足幅の一番長い部分が10cm。

スタンスミスで27.5cm、クラークスのデザートブーツやワラビーでUK8.5(US9)、ドクターマーチンでUK9(ちょっと緩い)、大体の英国靴で8.5Fサイズです。購入を検討される場合の参考にしていただけたら幸いです。

カンガルーレザーのアッパーが美しく馴染みやすい

全体像はこんな感じ。カンガルーレザーのアッパーが美しいと思います。

白スニーカーは10代20代の若者はもちろんのこと、私のような37歳のおじさんになっても一足あると重宝します。

SP-110は、アウターを着るシーズンはビッグシルエットのコート、夏のトップスはオーバーサイズTなどが似合います。

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ボトムスは、ダボダボなジーンズやパラシュートパンツといった服とよく合うと思います。

つま先の「上がり」が歩きやすさを提供

つま先が上がっています。これも、先述の「バルカナイズ製法」が成せる技。

スニーカーで、つま先がここまで上がっているメーカーは少ないです。

高品質な革靴もこうなっていますが、歩きやすく躓きにくい作りです。アーチサポートもやや強めで、足と靴の内部に隙間が少ない“ピッタリフィット感覚”です。

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とはいえ、吸湿性もキチンとあります。アッパーやインソールのクオリティも高く、履いていて過度に蒸れるといった感覚はありません。

ウィズはEEの標準程度、甲は気持ち低め程度

Image Photo by SPINGLE

SP-110の甲は、普通~やや低め程度。足幅(ウィズ)はEEで標準程度です。

つまり、かなりの甲高幅広さんや偏平足の方でなければ、フィットする確率は高いスニーカーです。

スニーカーなので調整は利きますが、甲が高いという方は先述の通り、別モデルを検討されると良いでしょう。

【現在】3年経過しましたが、特に問題なし

2025年の3月時点。

3年ほど週1ペースで履きましたが、良い感じに年季が入りつつまだまだ綺麗です。

歩きやすいので春夏は特に良く履きます。

一部で、

バルカナイズ製法によってゴムのアウトソール部分が剥がれる

という話もありますが、私の場合はまだ全然剥がれそうにないです。

甲が高い方が屈曲する回数が多いと製法上剥がれることがある雰囲気はあります。

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スピングルムーブを履く芸能人は?【アメトーーク!】

2016年の「アメトーーク!」にて、アンガールズ田中さんに紹介された

スピングルムーヴが一躍有名になったのは、2016年6月24日放送の「アメトーーク!」でのこと。

私もたまに見る番組ですが、この回のテーマは「実はやってます、観光大使芸人」

スピングル(スピングルムーブ)が広島県府中市発のブランドであることから、地元観光大使のアンガールズの田中さんが履いて登場しました。

グッドウォーキン上田さんとのコラボモデルも

Image Photo by SPINGLE

また、「スニーカー芸人」として知られるグッドウォーキンの上田さんとのコラボモデルも、2022年に発売しています。

YouTubeの「goodwalkin SPINGLE」というコラボチャンネルから誕生したモデルで、オムライスやナポリタンなどの「食べ物」をキャンバス地の人気モデルである「SPM-141」に落とし込んだ5品番が発表されました。

上田さんが考えたデザインを、スピングルがアッパーからテープのライン、ピスネームまで忠実に再現されたモデルが展開されていました。

【Q&A】スピングル(ムーブ)の疑問に答える

そして、ここまでの内容やその他をまとめて、Q&A形式にしました。

スピングルってどんなブランド?

広島県府中市発祥の国産シューズブランドで、旧称はスピングルムーブ/スピングルビズ。

カンガルーレザーや独特なソールデザイン、バルカナイズ製法が特徴で、2024年にブランド名を「スピングル」に統一しました。

カンガルーレザーの良さは?

カンガルーレザーは非常にしなやかで軽く、薄い割に丈夫で伸縮性があります。

サッカースパイクにもよく使われる素材で、履き心地が良く、足馴染みが良いのが特徴です。

バルカナイズ製法って何?

バルカナイズ製法はゴム底を靴本体に熱と圧力で強力に接着する製法です。

屈曲性が高く歩きやすい一方、軽快な履き心地とデザインの自由度が高いというメリットがあります。

どんな人に向いている?

カジュアルで快適なスニーカーが欲しい方や、オンオフ兼用できる高品質なスニーカーを探している方にピッタリです。

特に足幅が普通~やや細めで、甲が低めの方には相性が良いです。

価格が高めだけど、価値はある?

スピングルは確かに一足2万円前後と高価ですが、素材の上質さや履き心地、耐久性、国内生産の品質管理を考えると価格相応の価値があります。

特に履き心地を重視する方にはオススメです。

バルカナイズ製法はソールが剥がれやすい?

バルカナイズ製法は基本的に底剥がれには強いですが、サイドのゴムとアッパーの接合部が多少剥がれることがあります。

ただし、履き方や足型の相性によって異なります。万一剥がれた場合でも、公式で修理対応が可能です。

甲高や幅広な人でも履ける?

基本的に「SP-110」のような定番モデルは甲低めで標準幅ですが、公式サイトで「SP-110より大きめ」と表記されたモデルを選べば、甲高・幅広の方でも快適に履けます。

サイズ感はどう選べばいい?

基本的には普段のスニーカーサイズと同じで問題ありませんが、SP-110など甲が低めのモデルは、甲が高めの方はハーフサイズアップを検討したほうが良いでしょう。

実際、履き心地はどう?

非常に軽快で快適な履き心地です。特につま先がやや上向きに設計されているため、歩行時に足の運びがスムーズです。

また、アーチサポートもしっかりしているため、長時間履いていても疲れにくいです。

購入はどこでできる?

公式オンラインストア、Amazon、楽天市場などのECサイトの公式ショップ、または全国の取扱店舗で購入可能です。

店舗一覧はこちらで確認できます。

お手入れ方法は?

通常のレザーケア製品(クリームや防水スプレーなど)でケア可能です。

特にカンガルーレザーの場合、定期的にクリームを塗布すると長持ちします。

スピングル(SPINGLE)スニーカー シューズ
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終わりに|スピングルムーブはやや玄人向けの日本製スニーカー

Image Photo by SPINGLE

今回は以上です。

スピングルは、やや玄人向けの国産スニーカーブランド。

超有名なブランドというわけではないかもしれませんが、非常に上質で歩きやすく、生産性よりも人の足を考えられたシューズを提供してくれることは間違いありません。

また、モデルに依って幅広い足形に対応してくれます。

SP-110の場合は甲がやや低め×足幅は普通程度の方によく合うと思いますが、“やや大きめ”と書かれているモデルは甲高さんにも合ってくれるモデルです。

見た目の“靴の作りを分かっているな”感と併せ、機動力や軽快感にもすぐれるので、上質を愛する大人の方にぜひトライしていただければ幸いです。

ぜひ、素敵なスニーカーを愛用してみてください!

おしまい!

(少しでもお役に立てられたなら、SNSに拡散していただけると嬉しいです!)

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本当に良い、ブランドを。

SHOLLWORKSは、プロの目線からファッションに関する情報と価値観をお届けします。

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1987年生まれ。国内ブランドを経て、伊ラグジュアリーブランドのデザイナーとして4年間勤務。
現在はデザイナーの他、日本の服飾産業を振興するため、マーケティング支援も行っています。
素材の機能性からパターンまで精通し、シンプルかつ素敵な服装の普及に努めています。



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