ユニクロの日傘を40℃の酷暑で使ってみた感想&現時点のベストチョイスは?
こんにちは、しょる(@SHOLLWORKS)です。
本日はユニクロの「日傘」を実際に40℃の酷暑時に使ってみた感想を話そうと思います。
ユニクロは2025年夏シーズンから「UVコレクション」と銘打ち、日傘やフェイスカバーなどさまざまなラインナップを強化・展開しています。


とはいえ、ユニクロの涼しさの象徴であるエアリズムには問題点もあるなど(こちらの記事で紹介しています)、本当にイメージ以上の価値があるのかは気になるところだと思います。
というわけで今回は、特に涼しさに効果が高い「日傘」にフォーカスを当てて、実際に購入レビューも交えて紹介します。
結論「日傘はまだ専門店のものを選んだ方が良い」でした。
理由も交えて紹介するので、ぜひ最後までお読みいただければ幸いです。
ユニクロ「UVカットコンパクトアンブレラ/親骨55cm」を真夏の東京で使ってみた

早速ですが、2025年盛夏の東京都心(気温40℃)で実際にユニクロ「UVカットコンパクトアンブレラ/親骨55cm」を使用している様子が上の写真です。
見ての通り、強烈な日差しが傘越しに透けて見えるのがわかります。
このように生地自体が完全には光を遮らないため、傘の下が完全な日陰にはならず、直射日光の眩しさは多少和らぐものの視界は明るいままです。
もちろん直射日光を受けるよりはマシですが、日差しそのものを遮断しきれていない分、「持ち歩ける日陰」といった感じには程遠い印象でした。
「涼しい日傘」の条件としては
- 上空からの熱を跳ね返す:傘の外側が淡色やチタンコートなどの“高反射”仕上げ
- 地面からの照り返しを吸収:傘の内側がマットな黒で(黒PUコートや黒フィルム)加工されている
- そもそも光を通さない:生地が完全遮光(に近い)遮光率99.9%以上(“完全遮光”相当)+ UPF50+
といった条件が求められますが、上記のユニクロの傘は3つとも満たしていないことが分かります。
実際、炎天下でこの日傘を差していても地面からの輻射熱で体感的な暑さはあまり変わらないというのが正直なところでした。
汗ばむ陽気では遮光率の限界を感じ、「焼け石に水」とまでは言いませんが、劇的に涼しくなるわけではないと痛感しました。
では「UVカットコンパクトアンブレラ遮熱/親骨55cm」はどう?
上述の通り1,990円の「UVカットコンパクトアンブレラ/親骨55cm」は正直“微妙”でしたが、では3,990円の「UVカットコンパクトアンブレラ遮熱/親骨55cm」ではどうでしょう?
こちらも結論としては決定打となる日傘ではなかったのですが、良い点と悪い点を紹介していきます。
改良された遮光・遮熱性能が◎
2025年にユニクロから新発売された「晴雨兼用UVカット傘(大判)」は、店頭で手に取ってみると生地の厚みとしっかりした作り。
色も30 NATURAL と 09 BLACKの2色展開ですが淡色があり、そしてUVカット率約99% (UPF50+)、遮光約99.9%と光をほとんど通しません。
さらに、大きさも十分で遮熱効果約45%を実現しており、いずれも「涼しい日傘」の条件を満たしています。
実際に日差しにかざしてみるとほとんど光を通さず、真夏の日向でも傘の下がかなり暗く感じられるほどでした。
東レと共同開発した多層ブロック構造の特殊生地のおかげで熱も反射・吸収し、傘の下の気温上昇を抑える構造になっているとのことですが、たしかに最初の「UVカットコンパクトアンブレラ/親骨55cm」と比べると遥かに良いです。
旧モデルに比べて遮光性が飛躍的に向上した分、体感温度も明らかに和らいでいると評価できます。
でも、まあまあ重いのに開きにくいし、裏返る
性能が向上した一方で、実際に使う上で気になる点もいくつか浮かびました。
要点を述べると、
- 約300gとまあまあ重め
- 自動開閉機能がない
- 頻繁に風で裏返る
といった点です。
約300gとまあまあ重め
まず重さですが、新モデルは約300gと公表されており、自動開閉機構がない割にはまあまあ重めの部類です。
成人男性が使うには重すぎるという程ではないですし、ガッツリ遮光できる傘の中には300gを超える日傘は珍しくありません。
しかし、問題は重くなる自動開閉機能がない割に300gあるという点。華奢な女性からすると結構重く感じると思います。
実際、日傘は自動開閉機能を搭載すると重くなるのですが、非搭載で300gとなると「開きにくい割に重い」というなんだか中途半端な日傘になってしまいます。
風で“めくれる”のは一長一短
また、風への耐性についても賛否があります。
ユニクロの晴雨兼用傘には力を受け流す回転機能(風で傘が煽られた際、骨ごとクルッと回転して衝撃を逃がす仕組み)が備わっており、強風でひっくり返っても骨が折れにくい構造になっています。
実際ユーザーからも
と、風で裏返っても壊れず元に戻る点を評価する声がありました。
一方、
といった辛辣な意見も見られます。
要は風に対して壊れにくい反面、頻繁に裏返る現象自体が煩わしいというユーザーもいるということです。
特に、昨今はゲリラ豪雨による雨風が激しい時期や地域もあるため、晴雨兼用として使いたい場合は要注意です。
また、お住まいの地域や環境が風が良く吹くかどうかもメリット/欠点を分けるところでしょう。
ユニクロの「上位互換」は存在する
Image Photo by Wpc.
たとえば、Wpc. 遮光オートマティック パラソル(ユニセックス)であれば、重量約270g、自動開閉、生地は遮光率・UVカット率100%(UPF50+)。
しかも、大きさもユニクロの「晴雨兼用UVカット傘(大判)」と同じく55cmです。
見た目はシンプルで服に合わせやすいですし、カラーバリエーションも豊富とかなりおすすめ度の高い一本です。
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他にもおすすめモデルを紹介
個人的には、上述のWpc. 遮光オートマティック パラソル(ユニセックス)が最も好バランスだと思います。
しかし、他にも自動開閉機能を搭載しながら軽い(完全遮光機能は無いモデルがほとんど)や、ユニクロよりも重いけれど高耐久&自動開閉機能付きのものなどもあります。
自動開閉機能を搭載しながら軽いモデル
Wpc.|遮光オートマティック パラソル(ユニセックス)
約270g、自動開閉、生地は遮光率・UVカット率100%(UPF50+)。見た目はシンプルで服に合わせやすい。完全遮光でこの軽さは優秀。
Knirps|U.200 Duomatic
約230g、自動開閉、風洞120km/hテストの耐風設計。
日差し対策は“完全遮光”表記ではないけど、裏黒コーティングあり。レディース向けの淡色も多い。
Waterfront|軽量自動開閉 55
約217g、自動開閉でとにかく軽い。完全遮光の明記はないので“涼しさ最優先”よりも軽さ&機動力重視の一本として。
この辺りは、自分に必要な機能やバランスをチョイスしたい方におすすめのラインナップです。
重いけれど高耐久&自動開閉機能付き
Wpc.|IZA Automatic
自動開閉・完全遮光100%で、耐水10,000mm・撥水5級。重量は約345gでユニクロよりやや重い。
KiU|KAH03 オート
自動開閉・完全遮光100%・遮熱表記ありだが約360gで重い。耐水10,000mm。
KIZAWA|tio
耐風重視の10本骨モデルは約398gで重め(裏返りに強い)。
こちらは、多少重量を犠牲にしても機能性を重視する方におすすめ。
【Q&A】ユニクロ日傘の疑問に答える
そして、ここまでの内容やその他をまとめて、Q&A形式にしました。
結論|やっぱり日傘は専門ブランドが強い?
ユニクロのメンズ日傘を実際に試してみて、進化と課題点の両方を実感しました。
総合的に見ると、現時点ではまだ、専門ブランドの日傘に軍配が上がるように思えます。
実際に試してみた立場としては、
UVカットコンパクトアンブレラ/親骨55cm
価格(1,990円)以外に優位性がほぼない。
傘は使い捨てで良いと思う人/日傘を差さないよりはマシと思う人向け。
UVカットコンパクトアンブレラ遮熱/親骨55cm
価格(3,990円)はまあまあだが、自動開閉機能がない/風で裏返るのが苦じゃない人向け。
ただ、自動開閉機能付きでもっと軽いモデルや、さらに丈夫なモデルも専門店から出ているためベストバイとは思えない。
といった結論です。

確かに、今回試したユニクロ製品は手頃な価格で基本的な機能を押さえつてはいますし、遮光・遮熱といった最新の機能性に果敢に挑戦している点は評価できます。
実際、東レと組んだ高機能生地の採用など、専門ブランドに匹敵する技術を盛り込んできているのも事実です。
しかしながら、重量増や風への弱さなど細かな使い勝手の面でまだ改良の余地があるのも事実であるため、今はまだ猛暑対策&総合的な使い勝手という観点では(もう少しお金を出しても)他ブランドの方が上と思いました。
おしまい!
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