ネクタイのセッテピエゲとは?特徴やスフォデラートとの違い、おすすめブランド7選!
こんにちは、しょる(@SHOLLWORKS)です。
本日は、ネクタイの「セッテピエゲ」について。
セッテピエゲのネクタイは、通常のネクタイとは異なる雰囲気や高級感を表現してくれますが、具体的にどんな特徴があるのでしょう?

というわけで今回は、セッテピエゲのネクタイは「どのようなものを指すのか」&「通常のネクタイとの違い」について解説します。
さらに、実際に入手できる「有名・おすすめブランド」をご紹介します。

「セッテピエゲ」は、紳士服の「沼」にハマってくると、なんとなーく耳にする言葉かもしれません。
何となく聞いてきた方も、お気に入りのセッテピエゲをお探しの方も、ぜひ最後までお付き合いください。
先に結論
セッテピエゲは「折り構造(七つ折り系)」、スフォデラートは「裏地なし」。
意味が別物なので、セットのようでセットではありません。
- セッテピエゲ:生地を多く折り込んで作るため、柔らかく立体感が出やすい
- スフォデラート:裏地を省いて軽さ・ドレープ感を出す仕様(折り回数とは別)
- 迷ったら:「休日や洒落感重視→セッテピエゲ」「仕事の安定感→三つ折り(良い芯地)」が失敗しにくい
※価格・在庫・仕様は変動します。本文の参考価格は2026年2月22日時点で確認できた「公式 or 大手取扱店表示」を目安にしています。
セッテピエゲ(セブンフォールド)とは、どんなネクタイを指すのか?
まず、セッテピエゲとはどんなネクタイかについて、お話ししようと思います。
イタリア語でセッテ=7、ピエゲ=折り目、つまり「七つ折りのネクタイ」

Image Photo by guji
セッテピエゲとは、七つ折り(=セブンフォールド)系のネクタイのこと。
「え?七つ折り?どういうこと?」と、疑問に持たれる方が多いかと思いますが、下記の画像をご覧いただけると分かりやすいと思います。

上記写真の通り、セッテピエゲはネクタイの裏側を開いた際に、生地がたくさん折られてネクタイが構成されています。
普通のネクタイは大抵3面で構成されており、裏地や芯地で補強していますが、セッテピエゲは生地を折って一本のネクタイに“見せる”作りが核になります。

ちなみに、メーカーによっては「セッテピエゲ」として販売していながら、7面ではなく8面や9面あることも。
10折なら「ディエチピエゲ(dieci=10)」、12折なら「ドーディチピエゲ(dodici=12)」、4つ折りなら「クアトロピエゲ」と呼ばれることがあります。
「スフォデラート」と「セッテピエゲ」は意味が違う
セッテピエゲのネクタイの情報に触れる際、一緒によく耳にする言葉として「スフォデラート」というものがあります。
稀に混同されている方がいらっしゃいますが、「スフォデラート」と「セッテピエゲ」は、必ずしもセットではありません。

一般的なネクタイは表生地(主にシルクなど)の内側に芯地や裏地を使用することで、耐久性の向上や型崩れを防ぐ役目を担っています。
裏地のある仕様を「フォデラート(foderato:裏地あり)」(「ス」フォデラートではありません)と言います。
そして、軽やかさを演出するために裏地を省いた仕様が「スフォデラート(sfoderato / sfoderata)」で、ブランドによっては芯地も薄くしたり、部分的に省いたりしています。
確かに、セッテピエゲは表地を折りたたむ回数が多いため、必然的に裏地を省いた(=スフォデラート)仕様になっているものが多い傾向はあります。

とはいえ、中には裏地や芯地を入れた「セッテピエゲ」もあります。
逆に、スフォデラート仕様だけれども、折り構造は通常の三つ折りネクタイも存在します。
セッテピエゲの意味|普通のネクタイとの違いは?
セッテピエゲの特徴が分かったところで、ではセッテピエゲのネクタイを締める意味とは何でしょう?

ここでは、セッテピエゲのネクタイがもたらす雰囲気や印象を解説します。
大前提、ラグジュアリーなアイテム
セッテピエゲの最大の特徴は、普通のネクタイと比べて贅沢&高価になりやすいこと。
通常のネクタイは三つ折りが基本ですが、セッテピエゲは折り込む分、必要な表地の生地量が増えます。
さらに、作り手が限られる製法でもあるため、同等クラスの素材で比べると価格が上がりやすいです。

また、(一部を除き)セッテピエゲを作るくらいのメーカーは、そもそも使われる生地のランクも高いことが多いです。
稀に数千円で「セッテピエゲ」表記のものも見かけますが、基本的には「贅を尽くす世界」だと思っておくとギャップが少ないと思います。
見た目|柔らかく立体感があり、まるでスカーフのよう
セッテピエゲのネクタイは、生地を折りたたむ回数が多いためヒラヒラとしつつも立体感があります。
中でも、番手の細いシルク素材のものはしなやかに揺れ、高級感と艶やかさを演出してくれることが特徴です。

優劣の問題ではありませんが、通常の三つ折りネクタイとはパッと見の雰囲気が異なります。
ネクタイの源流は、17世紀にフランスで流行した「クロアチア兵の首布(クラバット)」に由来すると説明されることが多いです。
そのため、セッテピエゲは通常のネクタイと比べ、却って「首の巻き物」らしいドレープ感に寄る存在ともいえます。
一方、セッテピエゲのネクタイは総じて繊細です。
芯地や裏地が薄い(または無い)うえに上質で繊細なシルクが使われることが多いので、どうしても傷みやすい傾向はあります。

とはいえ、シャツやスーツに対して、ある程度の実用的な耐久性があった方が良いと思っている私も、ネクタイはあまり耐久性を重視しません。
ネクタイは裏地があっても消耗品寄りですし、結局は「シルクの質」と「柄のセンス」が価格に比例しやすいからです。
コーディネート面|手縫いのスーツとの相性が◎
セッテピエゲのネクタイ(あるいは、スフォデラート)は、ふんわりと風に揺れる艶やかさと、上質なシルク感を見る者に印象付けます。
よって、あえてネクタイピンを付けないで着用するのがおすすめです。
合わせるスーツも、あまりビシッとしているものよりは、どこか緩やかで丸みを帯びたスーツやジャケットとの相性が◎です。
機械縫製でビシッとしたネクタイとはまた異なる、ハンドメイド感を強く与えるネクタイだからです。

具体的には、フルオーダーのスーツやリングヂャケットマイスターなどの一部の既製スーツなど、柔らかな雰囲気のものも良いと思います。
同様に、シャツもフライのように接着芯がパリっとしているものよりは、振らし芯で柔らかな印象を与えるものをチョイスしましょう。


購入前チェック|本物のセッテピエゲの見分け方
セッテピエゲは「高い」からこそ、買う前に“見るポイント”を決めておくと失敗しません。
まずは裏を開いて見る|セッテピエゲの即判定ポイント
- 裏側を開いたときの「折り込み量」が多いか(3面より明らかに複雑)
- 裏地(ライニング)は付いているセッテピエゲもあるため有無で判別しない
- 芯地が入っているか(芯地ありの方が形は安定、芯なしはより柔らかい)
- 剣先の処理(手仕事が多いほど「ふんわり」しやすい)
- 商品説明に「7PIEGHE」「SETTEPIEGHE」「SEVEN-FOLD」などの記載があるか
仕様比較|一発で分かる、セッテピエゲと他の違い
| タイプ | 見た目・雰囲気 | 結びやすさ | 形の安定 | おすすめシーン |
|---|---|---|---|---|
| 三つ折り(フォデラート) | 端正・ビジネス感 | 結びやすい | 安定しやすい | 仕事中心、毎日タイドアップ |
| 三つ折り(スフォデラート) | 軽快・こなれ感 | 慣れると楽 | 中程度 | ジャケパン、春夏、軽さ重視 |
| セッテピエゲ(芯なし寄り) | ドレープ・色気・立体感 | やや慣れが必要 | 柔らかい分ブレることも | 休日、洒落たい日、柔らかいスーツ |
| セッテピエゲ(芯あり寄り) | ふくよか・上品 | 比較的結びやすい | 安定しやすい | 仕事でも使いやすいセッテピエゲ |
向いている人/向かない人|買う前の最終チェック
向いている人
- ネクタイの「質感」「揺れ」「立体感」で差を出したい人
- 手縫い・柔らかい仕立てのスーツが好きな人
向かないかもしれない人
- 毎日ラフに使って酷使したい人(耐久性重視のネクタイの方が◎)
- 結び目をカッチリ固定したい人(芯あり寄りを選べばある程度キッチリします)
セッテピエゲのネクタイ|おすすめブランド7選!
それでは次に、セッテピエゲが有名なブランドをご紹介します。
基本的にはイタリア(系)のブランドが中心です。
価格・仕様は変動します。参考価格は2026年2月22日時点の「公式 or 大手取扱店表示」の一例です。
ブルガリ(BVLGARI)

Image Photo by BVLGARI
- 参考価格
- 42,900円
➡特徴&こんな人にピッタリ
・いわずと知れた超有名ブランド
・ブランド好きやプレゼントに◎
・「ピクトリアル」等の独特の世界観が好き
まずは、言わずと知れたブルガリ(BVLGARI)。
ラグジュアリー業界で知らぬ人はいない世界的ブランドですが、宝飾品だけでなくセブンフォールド系のネクタイも展開しています。
代表的な「ピクトリアル」シリーズは独自の世界観ある柄で、ハイブランドのネクタイとしても代表的な存在です。

ブルガリのセブンフォールド系は、モデルによって裏地あり/なしが混在します。
購入時は商品説明の「裏地」「芯地」表記をチェックしましょう。
\ ブルガリの購入はこちら/
キートン(Kiton)

Image Photo by Kiton
- 参考価格
- €270
➡特徴&こんな人にピッタリ
・ナポリ最高峰クラスのメンズブランド
・スーツとネクタイのブランドを揃えたい
・「柔らかいのに品がある」を狙いたい
続いては、メンズブランドの最高峰クラスとして語られるキートン(Kiton)。
スーツの世界観そのままに、セブンフォールド系(seven-fold technique)のネクタイも展開しています。
海外公式では「seven-fold technique」と明記されたモデルが確認できますが、国内価格は販路(正規/並行)と素材で差が大きいため要注意です。

価格よりも生地の質感と柄のセンスで選ぶのが個人的にはおすすめです。
E.マリネッラ(E.Marinella Napoli)

Image Photo by Marinella
- 参考価格
- 44,000円
➡特徴&こんな人にピッタリ
・ネクタイ専業の世界的有名ブランド
・セッテピエゲのネクタイが特に有名
・「ナポリの色気」ど真ん中が欲しい
E.マリネッラは1914年、エウジェニオ・マリネッラによって立ち上げられたナポリを代表するネクタイブランド。
小紋柄の美しさがアイデンティティで、百貨店でも見かけることの多いブランドです。

マリネッラは「セッテピエゲ(裏地あり寄り)」と「セッテピエゲ・スフォデラート(裏地なし寄り)」のように、仕様違いで展開されることがあります。
つまり、マリネッラだけで「セッテピエゲの味の違い」を体験できるのが強みです。
タイユアタイ(TIE YOUR TIE)

Image Photo by Imn
Image Photo by TIE YOUR TIE
- 参考価格
- 35,200円
➡特徴&こんな人にピッタリ
・セッテピエゲを代表するブランド
・質と柄のセンスが非常に高く、ファッションマニア向け
・小紋柄やストライプタイが好き
続いては、タイユアタイ(TIE YOUR TIE)。
フィレンツェの名店として知られ、1984年にフランコ・ミヌッチ氏が創業したブランドとして紹介されています。
タイユアタイ周りは少し複雑で、日本では「タイユアタイアジア株式会社」が企画・製造・輸入元として表記されています。
一方で、イタリア本国では「2011年にSevenFoldがブランドと工房を取得した」とする紹介もあります。

柄のセンスと“クラシコの匂い”がとにかく強いブランドです。
個人的には、「小紋柄やストライプはタイユアタイ」だと思っています。
\ タイユアタイの購入はこちら/
リングヂャケットナポリ(RING JACKET Napoli)

Image Photo by RING JACKET
- 参考価格
- 39,600円
➡特徴&こんな人にピッタリ
・ナポリ縫製らしい柔らかさ
・「エンシェントマダー」による独特の発色
・スーツとネクタイのブランドを揃えたい
タイユアタイなどのネクタイも扱っているリングヂャケットですが、同社が展開する「リングヂャケットナポリ(RING JACKET Napoli)」のネクタイもおすすめです。
商品説明で「7PIEGHE」「SFODERATA(裏地なし)」など、仕様が明記されることも多く、買い手にやさしいのがポイント。
また、(モデルによりますが)「エンシェントマダー(Ancient Madder)」系の渋い発色を狙った生地は、クラシカルで鈍い染まり方を楽しめます。

セッテピエゲが初めての方は、リングヂャケットナポリのように「芯あり寄り」のセッテピエゲから入ると、扱いやすさと色気のバランスが取りやすいと思います。

アットヴァンヌッチ(Atto Vannucci)

Image Photo by BEAMS
- 参考価格
- 48,400円
➡特徴&こんな人にピッタリ
・セブンフォールド(SevenFold)系の代表格として人気
・知名度よりも中身を取りたい人向け
・質と柄のセンスが非常に高く、ファッションマニア向け
アットヴァンヌッチ(Atto Vannucci)は、2015年にスタートしたフィレンツェを拠点とするセブンフォールド社(SevenFold)によるブランド。
今回、特におすすめのネクタイブランドで、シンプルなドットや渋く色気のある柄のセンスが抜群です。
また、シルクのクオリティと価格のバランスも絶妙だと思います。

イタリアっぽい「ふんわり」「ゆらっと」した縫製の雰囲気を良しとするなら、かなり刺さると思います。
BEAMSや三越伊勢丹の他にも、Amazonや楽天での販売も充実しています(価格は販路で変動)。
\ アットヴァンヌッチの購入はこちら/
アンジェロフスコ(Angelo Fusco)

- 参考価格
- 47,300円
➡特徴&こんな人にピッタリ
・「Only Seven Folds」を掲げるブランドとして紹介される
・プリントよりも織り柄(ジャカード)中心が好き
・予算に糸目はつけずに、良いものが欲しい
今回ご紹介する中で、最高峰クラスとして語られることが多いアンジェロフスコ(Angelo Fusco)。
2000年、イタリアで著名な形成外科医であるアンジェロ・フスコ氏が趣味で始めたショップが発端となったというストーリーで語られることも多いブランドです。
カスターニャ(栗)をトレードマークに、織り柄(ジャカード)中心として紹介されることが多いのが特徴です。

「まずは王道のセッテピエゲを一度体験したい」なら、アンジェロフスコは最短距離の一つです。
価格は張りますが、格の高さも感じやすいです。
【Q&A】セッテピエゲネクタイの疑問に答える
そして、ここまでの内容やその他をまとめて、Q&A形式にしました。
終わりに|いやいや、高いよ。もっと安いのない?
今回は以上です。
実際には、量販店やスーツ量販のラインでも、「七つ折り風」「セブンフォールド風」的なネクタイが数千円で見つかることもあります。
しかし、今回ご紹介した7ブランドは、いずれも高価なセッテピエゲを出しています。
ネクタイは価格でシルクの品質差が“モロに”出てしまいます。
あまり廉価な「セッテピエゲ表記」を選んでも、ラグジュアリーさは演出しにくいことが多いです。
そもそも、折り構造だけが魅力ではないのですね。

セッテピエゲは、とにかく贅を尽くす世界。
しかし、「セッテピエゲにあらずんばネクタイにあらず」というわけではありません。
極論、「変なセッテピエゲ」を買うくらいなら、フォデラートや三つ折りでも“キチンとしたもの”を選ぶべきです。
セッテピエゲではないコスパに優れたブランドであれば、上記記事で紹介しているものなど、1万円台~2万円前後の価格帯でも、非常に優れたネクタイを作るところもあります。
「ネクタイに興味を持ったけれど、そこまで予算が・・・」という方は、この辺りのブランドから入るのもおすすめですよ!
それではまた次回!
おしまい!
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