【ユニクロ史上最高】+J(プラスジェイ)のカシミヤブレンド ラップロングコート【メンズOK】

このコートがユニクロ史上最高」である理由を、プロのファッションデザイナーが詳細まで解説しました。

メンズもOKのカシミヤブレンド ラップロングコート、手に入れるなら今しかありません。

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こんにちは。本日は「+J」第二章ラストシーズンに販売された、カシミヤブレンド ラップロングコートについて、実際に購入してレビューしてみました。

というのも、今シーズンの+Jが発表された時から、プロ目線でも物凄い傑作の予感がしたからです。

で、実際に購入した結果、物凄く良い。ほんと良い。

かれこれユニクラー歴20年の私からしても、ユニクロ史上最高のコートだと思います。謹んで購入させていただきました。ちなみに、嫁ちゃん用に購入したコートですが、比較的大きめなシルエットでメンズの方にも着ていただけます。

「ユニクロなのに29,900円は高すぎる!」という気持ちは分からないではないですが、例えば大手セレクトショップの商品なら7、8万円は覚悟する程度のコートです。

そのくらい私が推す、今回のカシミヤブレンド ラップロングコート一体なぜ、ユニクロ史上最高と評価するのか、本日は解説して参ります。

目次

「+J(プラスジェイ)」カシミヤブレンド ラップロングコートが“最高”な3つの理由

その①:大前提、むちゃくちゃカッコいい

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「+J(プラスジェイ)」カシミヤブレンド ラップロングコートは、私が解釈するジルサンダーらしさそのものコートで、大人女子や大人になりたい女子に似合う「カッコいいコート」。

私の年齢(34歳)的に、80年代のジルサンダーのコレクションは資料でしか見たことがないのですが、まさしくブランドの系譜となるジェンダーニュートラルでカッコいい、力強く社会に生きるレディース像を現代にブラッシュアップしたようなコート。

極論、これで話が終わってもいいのですが、それだけでは記事にする意味がないので、まずはデザインのポイントから参りましょう。

デザインのポイントして具体的には、

  • 肩の縫い目がないラグランスリーブ
  • 脇下から切り替えて、二枚袖で強め袖のカーブを実現
  • ポケットなど、着た際に美しく見せる設計

など。詳しく解説して参ります。

肩の縫い目がないラグランスリーブ

カシミヤブレンド ラップロングコートの重要なポイントは、何といっても「肩」および「肩回り」のデザイン。

肩と身頃(胴体)の切り替え線(アームホールといいます)を廃したラグランスリーブのコートになっています。

メンズも着られる理由としては、肩の切り替え線を廃しているから。その他のディテールとのバランスを取りつつ、ユニセックス使いが可能になっています。

ZOZOTOWN より引用

一般的なレディースの「オーバーシルエット×ダブルフェイス素材のコート」といえば、写真のようなコートが挙げられると思います。

トレンド感あるドロップドショルダーで、二の腕部分にアームホールがあることがわかります。しかし、こういうコートなら、メンズはあまり買いたくなりません(悪いといっているわけではないですよ!)。

これは、(襟の形やその他のディテールによる理由もありますが)メンズは肩幅があるので、肩と身頃(胴体)の切り替え線が中途半端に上がってしまい、結果として落ち感が中途半端&不格好になってしまうから。

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カシミヤブレンド ラップロングコートのサイズチャートを見ても、ラグランスリーブですので肩幅と袖丈の項目はありません(測りようがないので)。オンラインの数値だけ追っても「これはメンズも着られるかも!」と思えますし、肩幅が気になるレディースの方も抵抗感なく着られます。

160~170cm代前半までのメンズなら、十分着られる裄丈&身幅のバランス。私みたいに181cmあって、裄丈が87cmくらいのコートを着ているのであればXXLサイズでも違和感が生まれますが、小柄~標準くらいの方ならOK。

ユニクロは(「+J」は?)、メンズを“おびき寄せられる”デザインポイントも分かっています。

脇下から切り替えて、二枚袖で強め袖のカーブを実現

カシミヤブレンド ラップロングコート第二のポイントが「脇下の位置」。

実際、全体的にはオーバーシルエットですが、脇下の位置はそこまで“だらん”としていません。

そのため、ルーズ過ぎない、どこか凛とした印象を与えてくれます。

機能面でも、二の腕あたりにくるアームホールがなくなることで、腕を動かしやすくなります。メンズは活動的な人が多いので、袖の上げやすさは無意識的レベルにおいても重要。

ドロップドショルダーはアームホールが大きくなり袖が短くなるため、腕を上げた際に身頃の生地の重さも掛かってしまって動かしにくくなります。

この辺りを詳しく知りたい方は、下記記事5ページ目の「鎌浅」の項目もご覧ください。

脇下のパーツは袖へと繋がっており、肩からラグランスリーブで伸びる外側の袖と縫い合わされています。

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カシミヤブレンド ラップロングコートは外袖と内袖の二枚のパーツを縫い合わせる「二枚袖」仕様。

外側の袖と、脇から伸びる距離のやや短い内側の袖パーツを縫い合わせています。そうすることで、距離の長い外側の袖が「ぐぐーっと」内側に引っ張られながら、前&内側に出てくるように設計されています。

二枚袖はテーラードジャケットやテーラードコートにも採用されており、力強い印象と、(人間の腕は動作時に前に振られるので)動き易くなります。

ZOZOTOWN より引用

ここで、先ほどのコートをもう一度。写真のコートは(極端にいえば)長方形の形をした袖パーツをくるっとトイレットペーパーの芯のように丸めて縫い合わせ、肩にポン付けしている「一枚袖」になっています。

距離が異なるものを縫い合わせていないので、結果として袖が前に出てこずに横へ広がります。これはこれでトレンド感ある「可愛らしいコート」ですよね。

スリットポケットなど、“そぎ落とされた”ディテール

カシミヤブレンド ラップロングコート第三のデザインポイントが「ポケット」

ダブルフェイス生地×オーバーシルエットのコートは、着心地の観点からも重くならない(重く感じない)ように設計すべきだと思います。

そのためには、生地のクオリティに加えて余計なパーツをつけないことも重要。

ポケット裏の設計が見事。裏地がアコーディオンのようにパタパタして、ポケットの収納がとても安定しています。ジルサンダー(ブランドの方)のダブルフェイスコートでも、このディテールはよく使われていました。

そういった配慮がされるエンジニア的なデザイン性もまた、生地や全体の美しさを表現する大事なポイント。

ここを単なるぺらっとした薄い袋にすると、例えばスマホや財布の形がくっきりと出てしまい、ドレープ感が台無しになってしまいます。

ポケットの入り口は閂(かんぬき)止めが。柔らかい生地が裂けないよう配慮されています。

その②:生地の品質が非常に高く、バランスが良いダブルフェイス素材

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品質面では何といっても、生地のクオリティの高さが特筆事項。毛足が短く、光沢感としなやかさを持ち合わせたダブルフェイス生地を採用しています。

素材はウール84%カシミヤ14%を混紡してなめらかな光沢感としなやかさ、高級感を出しつつ、ポリエステル2%で耐久性を高めています。

ダブルフェイス素材は、しなやかな生地感からくるドレープ感が美しい&生地厚に対して暖かいことが特徴。しかし、中途半端な生地を使うと肌触りが悪くなったり、ずっしりと重い生地になってしまっているものも巷で散見します。

その点、+Jのコートに関しては、4、5万円程度のレンジのコートと比べても明らかに生地のクオリティは高いと思います。生地の質感が重く、着丈が長いとさらに重さを感じがち。軽さや肌触り、ゴミの付きにくさなどは重要だと思います。

その③:ユニクロの弱点である副資材を使わず、生地のクオリティだけで勝負できている

ジルサンダーらしさ×生地が良質でも、ユニクロ最大の弱点である副資材の甘さは、常にコストの限界を教えてくれていました。

今までの「+J」の多くも同様で、「カッコいいけどよく見ると・・・」というのが、どうしても多かったのですね。

しかし、このコートは副資材と呼べるものがほとんどなく、ベルトのバックルくらい。ボタンもなし。毛芯もなし。29,900円のコストを全力で生地とパターン(とデザイン料)に振っているからこそ、非常に良いコートが出来たと思います。

実物はどんな感じ?実際に購入したものをレビューしてみた!

162㎝(くらい)の嫁ちゃんがMサイズを着るとこんな感じ

色は36 BROWN、Mサイズをチョイスしました。サイズ感はやや大きめですが、そういうコートですので無駄にサイズダウンする必要はないと思います。

色は36 BROWN。バーガンディーに近いブラウンで、青みを持っているため“ブルべ”の方向け。靴(ドクターマーチン)のチェリーレッドとトーンオントーンにできるような色味です。

ラップコートのベルトの結び方は?

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公式の通り、こんな感じで長いベルトを垂らしてもよし。でも危なそう。

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穴にベルトを通すと安定して緩みにくいですが、脱ぐのも面倒に。

日常使いで長いベルトが面倒な人は、前で軽く結んでもOK。

個人的にオススメの結び方で、(少し緩みますが)屋内外の移動には便利。骨格ストレートの方は、ベルトがあった方が気に入ると思います。

もちろん、昨今気にする人多くないと思いますが、メンズなら打ち合わせを左前にしてもよし。

もうちょっと解けにくい&キッチリした感じの結び方が良いという方は、こちらの動画を参考にしてみてください。

というわけで、今回はユニクロのカシミヤブレンド ラップロングコートをレビューさせていただきました。

特にカッコいいお姉さんを目指すレディースや、小柄で細身なメンズの方にもよく合う傑作だと思います。

もう二度と手に入らないコートですので、ぜひ、購入の検討をしてみてくださいね!

おしまい!

SHOLL(しょる)
皆さまこんにちは。“SHOLLWORKS”運営者のSHOLL(しょる)と申します。

1987年、山梨県甲府市生まれ。国内デザイナーズブランドを経て、ファッションコングロマリットのブランドでデザイナー職を経験。

現在は東京在住、デザイナー含め様々な事業に携わっています。


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