- プロのファッションデザイナーが、知っておきたい革靴のブランド&おすすめ格付けをご紹介
- ブランドネームより作りの良いものがオススメ、クオリティや大まかな価格帯も表記しました
- その他、革靴の選び方やビジネスシューズに関するあれこれを解説
こんにちは、しょるです。「おしゃれは足元から」は至言ですが、何を買えば良いのか悩む方も多いのが革靴です。
一見、どれも同じようにも見えますし、分からない方にとっては悩みますよね。
そこで本日は、ファッションデザイナーかつ革靴マニアの私が、 世界の有名、高級、一流の革靴ブランドを日本編、中東欧編、英国編、イタリア編に分けてランキング形式でご紹介します。
スーツ編同様、 一部ブランドのオーダーを除き、全て持っているor既に手放した、あるいは試着したことあるものだけをご紹介しています。それでは早速、参りましょう!
【2023年最新】革靴ブランド42選!【プロ視点】おすすめ格付けをご紹介【選び方】
VASS 公式HPより引用
ここでは、国別に革靴ブランドをご紹介します。また、ネットで靴を購入される場合はサイズが心配だと思いますので、参考までに私のジャストサイズも併記しました。
私の場合は、人差し指の長いギリシャ型で、踵~人差し指の先端までが27.5cm、親指までが27cm、足幅の一番長い部分が10cm。
スタンスミスで27.5cm、クラークスのデザートブーツやワラビーでUK8.5(US9)、ドクターマーチンでUK9(ちょっと緩い)、大体の英国靴で8.5サイズです。購入を検討される場合の、参考にしていただけたら幸いです。
【2023年最新】日本の革靴ブランド22選!【プロ視点】おすすめ格付けをご紹介
日本的な要素や雰囲気のある革靴ブランドは、あなたをカッコよく仕上げてくれる可能性も高いと思います。また、丁寧な縫製やつり込み、底付けや仕上げが光るブランドが多く、独自性も高いことが特徴。
個人的には、既成靴の1位~6位まではどれも甲乙つけがたいレベルでオススメ。予算に合わせて、選んでいただけると嬉しいです。
【2023年最新】中東欧&ドイツ革靴ブランド6選!【プロ視点】人気・有名・高級一覧
続いては、東欧、中欧、ドイツの革靴ブランド6選をご紹介。今回ご紹介しているブランドは、総じて英国や米国の有名革靴ブランドよりも良い靴を作っています。
これは、地域的に工業化の遅れで「変わらずハンドメイドで作っていたこと」が理由。つまり、生産性重視のマシンメイドが当たり前となった英国や米国の靴メーカーと対比して、付加価値になったことで頭角を現しました。
とはいえ、今回ご紹介するブランドは、いずれも例外的な存在。西欧から良質な革の供給ルートを拓き、高い技術力と融合して日の目を見たブランドが、今日のステータスを得られています。
【英国靴】イギリスの革靴ブランド14選!おすすめ格付け&特徴【ノーザンプトン】
上記記事では、革靴の中心国となるイギリスの革靴ブランドを14選、ご紹介しています。産業構造に変化こそあれ、革靴の中心地はイギリス(英国)であることは変わりません。
スーツに関しては、“イタリア勢”が優勢に思えますが、革靴に関してはイギリスが中心となっている勢力図は変わっていません。2000年代になってクラシコブームが起こった後も、「スーツはイタリア、革靴は英国」というのが現在のメンズ服の流れ。
また、同じ英国靴の中でも価値観によって選び方は変わります。圧倒的なブランド力による所有欲か、ある程度の実用性重視かなど、それぞれの選び方で最適なブランドも解説しました。
イタリアの革靴ブランド14選!メンズおすすめランキング&人気・有名・高級格付け一覧
(現在執筆中!)
アメリカの革靴ブランド6選!メンズおすすめランキング&人気・有名・高級格付け一覧
(現在執筆中!)
革靴選びの疑問に答える|最初に買うべきデザインや色の選び方
革靴の重要な点として、決められたデザインによって、フォーマル度が区分されていることが挙げられます。
同じ用途目的のための「ユニフォーム」や「ラケット」を、複数メーカーが出しているのと同じく、「ブランドA」も「ブランドB」も、同じカテゴリーに属する靴を販売しています。
靴のデザインは大半が20世紀初頭に決められ、「この装いにはあの靴」「こういった場にははこの靴」といったドレスコードが制定されました。まさしく、スポーツのルールと同じです。革靴の大まかな形(カテゴリー)によって、合わせるべきスーツなどが変わります。
そして、ここでは、最初に買うべき紳士靴のデザインをご紹介します。いずれもシンプルな無地のスーツから、シャドーストライプなどのさり気ない濃紺や濃灰のスーツに合わせられる種類の靴。
もちろん、同じジャンルの靴でも革質、作りの丁寧さ、そして靴の形状を決める木型(ラスト)など、ブランドによる個性はあります。
決められた枠組みの中で、いかに傑作やお気に入りに触れられるかも紳士靴界の醍醐味ですよ。
【おすすめデザイン①】革靴の基本【内羽根ストレートチップ】
まず、ご紹介するのが内羽根ストレートチップというタイプの靴。つま先に横一文字のキャップが被せられていることが特徴で、キャップトウとも呼ばれます。革靴の最も基本の形にして、冠婚葬祭にも対応するフォーマルな靴。
内羽根(オックスフォード)とは、靴紐を通す穴部分のパーツが足の甲部分の革に対して、内側に位置するものを指します。ヴィクトリア王朝時代のアルバータ公が考案したとされ、ルーツからもフォーマル度が高いという特徴があります。
フォーマルシーン向けの革靴ですので、あまりデニム等とは合わせません。スーツは「ダークスーツにソリッドタイ」といった厳かな装いはもちろん、シャドーストライプやピンヘッドのスーツ、ライトブルーの無地シャツやドット柄のネクタイなど、冠婚葬祭~少しドレスダウンした組み合わせに良いですよ。
【おすすめデザイン②】コーデの幅とサイズ調節がし易い【外羽根プレーントウ】
続いては、外羽根プレーントウ。キャップトウと比べても、更にシンプルな見た目です。plain(装飾の無い)toe(つま先)という意味で、穴飾り等が何もないデザインの靴を指します。
外羽根(ダービー)というのは、靴紐を通すペロペロした部分(羽根)が、足の甲部分の革に対して、上から後付けされているものを指します。内羽根式に比べるとフォーマル度は下がりますが、アメリカでは舗装路が普及する1920年頃まで、レッドウィングなどをスーツに合わせていたそうです。
軍用靴がルーツとされ、ワークブーツを経てビジネスシューズに導入されました。また、外羽根はサイズ調節の自由度が高いため、甲が高い人も合わせやすいこと点が◎。無地に加え、ストライプやチェックのスーツやシャツと合わせてもOK。
【おすすめデザイン③】 脱ぎ履きしやすくスタイリッシュ【Vフロントダービー】
最後に、Vフロントダービー。物凄くメジャーな種類のデザインの革靴というわけではないのですが、外羽根プレーントウの一種にして、パッと見のもシャープな印象になっています。
先述のプレーントウと比べると、正面(フロント)から見たときに、羽根がV字を描く&外羽根を英語でダービーと呼ぶことからこう呼ばれます。
メーカーやモデルによって異なりますが、紐を通す穴(アイレット)数が少ないので日本の屋内外で脱ぎ履きする環境に適しています。見た目も外羽根プレーントウの中では別格のドレッシー感があり、無地のダークスーツと合わせも大丈夫。
【ちなみに】色は何色を選べば良い?【最初の3足は、全て黒で良い】
革靴の色は、最初の3足は全て黒でOK。茶色やバーガンディといったカラーも好きな方がいらっしゃると思いますが、上述の「フォーマル度」は、全て黒であることを前提に話をしています。
ストレートチップでも、黒以外は冠婚葬祭には向きません。そのため、最初は黒から揃えて、4、5足目から茶色を購入すると良いですよ。
また、ビジネスのコーディネートは靴に対して鞄やベルト、できれば財布も、色を統一することをオススメします。
終わりに|良い靴を履く以上に、磨いて手入れをすることが大事!
今回は、国ごとにオススメの革靴ブランドをご紹介させていただきました。
そして、良い靴の真価を発揮するのは、ちゃんと手入れをすること。あまり革質が低すぎる靴では「磨いても光らない」という問題がありますが、行き届いた手入れは多少の革質差を逆転します。
え?肝心な手入れはどうやってするのかって?
革靴のメンテは情報が錯綜して、中には不必要なものまで沢山氾濫しています。ということで、最低限、私が初心者でもできるメンテをご紹介します!
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【これだけでOK】ビジネスシューズのメンテナンス方法と必要アイテム(執筆中)