KASHIYAMA(カシヤマ)オーダーパンプス、プロの口コミ!オーダー方法や使用感も

カカトがカパカパして“つんのめる”あなたへ、廉価で簡単に作れるオーダーメイドシューズはいかがですか?

プロのファッションデザイナーが、オーダー方法を丁寧に方法を解説&実際に購入した靴をご紹介。

↓こちらからパンプスのサイトも飛べます!

 

こんにちは。オーダーパンプスをお考えということは、足にそれなりの悩みを抱えていらっしゃる方が多いと思います。特にレディースで多いのが外反母趾の悩みですが、合わない靴だと足の親指の付け根がとにかく痛いんですよね。

私自身は男性ですが、(某足幅が細いことで有名なスニーカーブランドで何キロも歩いて)外反母趾になったことがあります。まさに歯を食いしばるような痛さで治るまで苦労しました。

常日頃、足の痛みを抱えながら歩く人のハードモードぶりは筆舌に尽くしがたいと思います。特に、営業の人なんか避けようもないですからね。

しかし同時に、「可愛いヒールを履きたい!」という人も多いのではないでしょうか。

実際には、外反母趾の原因としてはヒールそのものというよりも、生活習慣における股関節の動きや歩き方に問題を抱えている上で、合わない靴を履いているという原因がほとんどだそうです。

「歩き方」に関しては専門家にお任せするとして、私の方からは適切なサイズ感の靴選びとして、KASHIYAMA(カシヤマ)のイージーオーダーのパンプスをご紹介。

カシヤマは、国内大手アパレルメーカーであるオンワード樫山のブランド。パンプスをなんと、10,890円から製作できます。しかも、ファッション性も高く、出来上がるのも早い。

しょる
しょる

いきなりのフルオーダーはハードルが高いと思います。適切な「踵のホールド感」「足幅」が確保されるだけでも、大分違うという人が多いですよ。

目次

【KASHIYAMA(カシヤマ)】オーダーパンプス、プロの口コミ!

この記事のポイント

・日本の老舗アパレルメーカーが展開するイージーオーダーパンプス

・多様な素材やカラーから選べ、オーダーの中では納期が早く価格も10,890円~と良心的

・激安パンプスと比較すると、外反母趾の原因となり得る“踵のカパカパ感”が少ない

【オンワード樫山】とKASHIYAMAブランドについて

KASHIYAMA 公式HPより引用

KASHIYAMA(カシヤマ)を展開するオンワード樫山は、いわゆる日本の大手アパレルメーカー。中でも、2017年にスタートした「KASHIYAMA」は、比較的気軽に試せるイージーオーダーメイドに焦点を当てたブランドです。

KASHIYAMAのパンプスの価格は安いもので1万円、高くて2万円程度。一般的には決して安くはありませんが、オーダーの中では、かなりリーズナブルな価格設定&オーダー未経験の人にとっても手の届きやすいシステムではないでしょうか。

競合のユニクロやGUは圧倒的なコストパフォーマンスを誇りますが、たとえ少しコストが高くなったとしても、満足度で勝負することは、大いにアリな選択肢だと思います

どんなパンプスが作れる??

ここからご紹介する下記の画像は全てオンラインのものですが、店頭でも同様です。

4タイプのシューズから、多種多様な素材

KASHIYAMA 公式HPより引用

形状はパンプスバックストラップミュールバレリーナの4タイプ。

KASHIYAMA 公式HPより引用

素材は本革特殊素材(ベルベットなど)、合成皮革レイン用の合成レザーなどから選べます。

KASHIYAMA 公式HPより引用

ヒールの高さおよび形状は、4タイプずつから。

つま先は6種類、ストラップは甲部分と足首のどちらかに付けることも可能。

KASHIYAMA(カシヤマ)パンプスのサイズ選びの注意点

オーダーはオンラインでも可能、自信のある方&リピートにオススメ

KASHIYAMA 公式HPより引用

店頭でサイズを計測するか、オンラインでもオーダーが可能です。オンラインの場合、画面下の「サイズを選ぶ」からバリエーションを選択することが可能。

オンラインストアは、個人でも足囲の計測が可能な方にオススメ。ただ、自信がない方は店頭が良いですよ。自分の足の長さは知っている方が多いのですが、ミスりやすいワイズを間違ったら全く意味がないので注意が必要です。

また、店頭には大量のサイズサンプルが用意されているので、フィッティングを細かく試すことが可能。よほど変な店員さんにならない限り、親切にアドバイスをしてくれると思います。

どんな靴も、踵のホールド感は妥協しない

KASHIYAMA 公式HPより引用

パンプスのフィッティングで絶対にやってはいけないことは、踵(かかと)がカパカパすること。外反母趾の人は足幅を確保しようと大きいサイズの靴を履こうとしがちですが、絶対にやめましょう

というのも、大きなサイズの靴を履くと、踵部分でホールドができないため歩くたびに前に足が突っ込んでしまい、これが外反母趾の大きな原因になるからです(参照元)。

作りが簡素な靴もコストを下げるために(カーブが複雑な)踵部分の造形が甘く作られており、ジャストサイズでも踵のホールド感がカパカパしているものが多くなっています。

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価格帯を考えると、KASHIYAMAのパンプスは踵の造詣が優秀です。

(繰り返しになりますが)似たようなパンプスが1,990円で売られているので「コスパ」を追い求めたい気持ちは分かりますが、安い靴で外反母趾や腰痛になって通院したら意味ないですよね。

だからこそ、少しお値段が張ったとしても、納得いくサイズ感を試してみることはとても価値があるチャレンジだと思います。

実際にオーダーしたパンプスをレビュー!!

ラウンドトウの5.5cmヒールパンプス

今回、オーダーしたパンプスがこちら。ラウンドトウ&ラウンドカット、5.5cmピンヒールのスエードパンプスです。サイズは24cm、ワイズはMサイズ。価格は14,300円+送料700円の、合計15,000円でした。

こちらのモデルを選んだのは、一足目ゆえにオールシーズン使える質感&汎用性の高さを重視してのこと。

合成皮革のスエード素材ですが、非常にリアルな質感。触っても本革と見紛うような質感です。水にも強いので急な雨にも(ある程度は)安心ですし、汚れも落ちやすい。

ソールはレザー調の合成ラバー。グリップ力が高く雨にも強い仕様で、滑ったりカビが生える心配がありません。

パンプスですのでそこまで縫い合わせる箇所はないのですが、縫製のピッチも丁寧です。

ソールの返り、ヒールからのライン、内ぶりされた形状など、パンプスとしては十分合格点な造りです

廉価なパンプスとは踵(かかと)が違う!GUのパンプスと比較してみた

先述の通り、踵の造りが廉価なパンプスとの違いです。写真の通り、踵をつかむための曲線が全然違います。

この部分が緩いと、歩いた際に踵がカパカパしてしまうのですが、踵周りで支えるはずの力がつま先に集中して、前に「つんのめる」ように突っ込んだ歩き方になってしまいます

ヒールの高さがあると、さらに突っ込みやすくなるのは想像に難くないですよね。

突っ込むような歩き方と、(ヒールにありがちな)先の細くなったつま先によって、親指が内側に変形してしまうことで外反母趾が起こります。

裏を返せば、踵のホールド感と適切な足幅さえ確保すれば外反母趾になりにくく、痛みも緩和されやすいのですね

よって、キチンとした踵の造形がされており、あなたに適した足幅の靴を選べる(イージー)オーダーであれば、あなたのパンプス選びの悩みを救える可能性が高いといえます。

加えて、中度~重度の外反母趾の方はヒールの高さが低いものや、ヒールの接地面積が広いものをチョイスすると良いですよ。

プロが考える|KASHIYAMA(カシヤマ)オーダーパンプスの良い点・悪い点

【良い点】オーダー初心者にも非常にやさしい

とにかく、オーダーに対するハードルの低さが良いと思います。本格的なフルオーダーですと価格も数万円~になりますし、納期も数か月~1年なんてザラにあります。

その時間を待つのもオーダーの醍醐味ですが、痛みに耐えてその期間を待つことは、かなりツラいのではないでしょうか。

KASHIYAMA(カシヤマ)の場合、価格は10,890円~。本革で製作しても、2万円を少し超える程度で収まります。納期も非常に早く、オーダーしてから届くまで最速で1週間、遅くとも1か月と掛かりません。

KASHIYAMA 公式HPより引用

しかも、店舗にはパンプスに使用する生地のスナッチ(革などのサンプル)や、サイズ&ワイズごとにサンプル品も棚に大量に並べてあります。

店舗でスナッチを見て店員さんと話して…といったオーダーの醍醐味も味わえます。

だからこそ、足の痛みを抱える方はもちろん、オーダー初心者の方にも挑戦してほしいサービスだと思いました。

【微妙な点】靴の修理サービスがない

靴の修理サービスがありません。例えば、大切に履きたい場合はハーフラバーヒールリフトの交換などのオプションがあると良いと思いますが、そういったサービスはありません。

ハーフラバーやヒールリフトの修理・交換などの場合は、修理店に持ち込むしかありません。

そういった内容を加えてしまうと、コストや納期がかかってしまうため仕方のない部分ではありますが、どうしても修理店やフルオーダーと比べると、サービス面で見劣りします。

KASHIYAMA 公式HPより引用

また、サイズの微調整に関しては、内側に貼るスポンジや、靴を内側から伸ばすシューストレッチャーが店舗では用意されています。しかし、そもそも使用しなければならない状況では、オーダーの意味が薄いと感じました。

特に、シューストレッチャーは靴を横には伸ばせますが縦には伸びません。革にも余計な負荷がかかりますし、そもそもファブリック素材は伸びません。

あくまで最終手段であるため、あまり期待しない方が良いと思います。私もシューストレッチャーを所有していますが、今まで何百足と履いてきたのに「使って良かった!」という経験は1度もありません。

「店頭で試してみて、どうしても合わない!」

という方は、三越伊勢丹の「Your Pumps」「MARNON(マルノン)」といったイージーオーダーサービスや、いっそのこと「HOSHINO」「 KALENT(カレント)」といったフルオーダーのパンプスも比較検討してみると良いと思います。

あるいは、下記記事にて解説しているオールバーズのフラットシューズのような選択肢もアリですよ!

結論|廉価な靴で苦しんでいるなら、踵の造形だけでも投資価値アリ

KASHIYAMA(カシヤマ)のオーダーパンプスは、本格的なフルオーダーや素晴らしい技術を持った職人が微調整してくれるわけではありません。

しかし、オーダー界の中では非常にリーズナブルな価格設定の上、すぐにできます。

まさしく「オーダーメイドの民主化」をうたう、KASHIYAMAのコンセプト通りと感じました。

サービス面で十分といえない部分はありますが、商品自体のクオリティは十分で、良心的な価格設定。特に、「踵の造形の差」は1万円どころの価値じゃないという点は、私からは強く意見を述べさせていただければと思います。

何でも「コスパ」「コスパ」で結果的に見えないものを失う方もよくお見受けしますが、年収が100万円200万円アップするより、毎日足が痛くない方が遥かに幸福度が高いと思います。

しょる
しょる

数千円~1万円程度の差なら尚更ですよね。修理店で補強や修理をしつつ、何年も愛用するのに相応しいプロダクトだとは思いました。

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そういった「整った生活」を始めるためにも、今までとは購買のアプローチを変えてみるのも、あなたの幸福につながる繋がるかもしれません。

痛くない上に可愛いパンプスを履いたあなたは、もっと素敵な生活をイメージできるのではないでしょうか。

あなたのためのブランド、手に入れてみませんか?

 

SHOLL(しょる)
皆さまこんにちは。“SHOLLWORKS”運営者のSHOLL(しょる)と申します。

1987年、山梨県甲府市生まれ。国内デザイナーズブランドを経て、ファッションコングロマリットのブランドでデザイナー職を経験。

現在は東京在住、デザイナー含め様々な事業に携わっています。


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