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Zakさまのブログ「メンズノート」。

30代ビジネスマンのリアルなファッション・ライフスタイルblog

 

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服・靴のカビ対策!原因から見分け方、取り方&落とし方、防止策まで解説【クリーニング】

こんにちは。今回は服や靴そのものの紹介ではなく、服・靴のカビ対策について。

ファッション(洋装)はヨーロッパ発祥と言って良いコンテンツですが、実際にヨーロッパ大陸と日本を比較すると、同じ気温でも湿度がかなり異なるため体感気温も変わってきます。

そして、湿度が高く、降水量や降雪量の多い日本は服や靴にカビが生えやすいです。水資源の豊かな国に住んでいる点において非常に恵まれていますが、その反面、カビというものに対しては旧倍に気を使わなければなりません。

微生物の集合体であるカビも生き物。私たち同様、生きやすい環境で発生すること自体は生物の必然ともいえますが、少なくとも私達からすればお気に入りの服や靴、居住環境に発生することを良いと思う人はいないと思います。

そこで今回は、プロのファッションデザイナーの私が、服や靴のカビについて原因から見分け方、そして実際に生えてしまった際の取り方や予防方法まで解説します。

服に詳しいということは、ブランドや種類に詳しいということだけではありません。素材特性やお手入れ方法まで含めて初めて詳しいといえます。

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しょる

必要なものやオススメのサービスもまとめておきましたので、ぜひご一読くださいね。

目次

【そもそも】服や靴のカビはなぜ生える?見分け方は?どんな臭い?

(私の専門外ではあるものの)そもそも「カビ」とは何でしょう?

カビとは通常、菌糸類の集まった可視化された集合体のこと。目に見えるくらいまで巨大化した集合体を指して、私たちは「カビが生えている」と言っています。カビ臭くとも目に見えないものは、菌糸が可視化レベルまで増殖していません。

カビを構成する菌糸にも実に様々な種類があるので、私たちは、その集合体の結果として可視化される違いを「白カビ」「黒カビ」などと呼んでいます。

そして、カビが発生しやすい条件とは、一般的に

  • 温度:20~30℃程度
  • 湿度:70%~程度
  • 空気がこもり、換気がされにくい密室

といった条件下で、さらに食べ物や泥汚れ、ほこりといったものがあることで発生・繁殖します。

また、カビは梅雨の季節が最も発生しやすいといえますが、秋冬も要注意。服に汚れが付いている状態で持ち込んだ上で、暖房や加湿器の利いた部屋に置いたままにすると驚くほどに“カビます”。重衣類は洗えない衣類が多いことも理由のひとつ。

その他、室内外の気温差が大きい冬に起こりやすい窓の結露もカビが発生しやすい環境。つまり、日本に住む限りは年中油断できないということです。

 

カビは全てが毒なわけでもなく、例えば麹はコウジカビというカビの一種として日本酒や味噌、醤油を作るために必須。また、抗生物質の「ペニシリン」は、アオカビからの抽出物によって精製されたものだそうですし、私たちの生活にも密接に関係している存在といえます。

とはいえ、一般的に室内や衣類にカビを見かけた場合、あまり私たちにとって益となるものではなく、ましてや食べることは推奨されません。臭いもせき込んでしまうような臭いがすることが多いでしょう。

生えているのを見かけたら、対策をして除去することが必要と思うはずです。

服や靴にカビが生えてしまった!取り方はどうすれば良い?

生えているのが「白カビ」か「黒カビ」かで対応は大きく異なる

衣類や靴に生えるカビは、主に「白カビ」「黒(緑)カビ」のどちらか。

結論、

  • 白カビは楽勝
  • 黒(緑)カビは強敵

です。

というのも、白カビの場合は衣類の表面にしか付着していない場合が多く、除菌用アルコールスプレーをタオルに染み込ませて取る、あるいは洗濯するだけで落ちる可能性が高いからです。

ちなみに、除菌用のアルコールスプレーは(一定の濃度があれば)何でもOK。余程特殊な添加物でも入っていない限り、キッチン用の除菌スプレーでも構いません。

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フマキラーキッチン用アルコール除菌スプレー400ml 本体
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黒カビは根が深いので、衣類用漂白剤を使用する

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一方、黒カビの場合、文字通りやや“根深い”問題。白カビとは異なり、服や靴の繊維の奥まで根を張っていることが多いので、表面を消毒用エタノールで拭うだけでは高確率で再発生してしまいます。

黒カビの場合、↓のような衣類用漂白剤で部分的に洗うか、洗面器に畳んでつけ置きしてください。手洗いする際は、必ずゴム手袋を着用して、洗濯後はしっかりと風通しの良いところで乾燥させてくださいね。

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ワイドハイター PRO 抗菌リキッド 本体600ml
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ちなみに、台所/お風呂場/白物衣類用の漂白剤と、色のついた衣類にも使える漂白剤では主成分が異なります。前者は亜塩素酸ナトリウム、後者は過酸化水素(酸素系)が主成分。

次亜塩素酸ナトリウムが主成分の漂白剤を色物の衣類に使用してしまうと、完全に白いシミのようなものが出来てしまい、しかも再染色しにくくなってとても着られない状態になってしまいます。

こうなってしまうと、お気に入りの服を捨てなくてはなりません。衣類に使用する漂白剤は色に関わらず、過酸化水素(酸素系)を主成分とするものが無難ですよ。

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しょる

黒カビは特に、家の中に発生しているのを見るとゾッとしてしまいますよね・・・

靴は専用のモールドクリーナーを使用

靴の場合、種類によって対応が異なります。例えば、キャンバススニーカーであれば上述の(酵素系の)ハイターで衣類と同じように洗ってくれればOKです。

一方、革靴の場合は事情が複雑です。白カビの場合は同じようにアルコールの除菌スプレーを塗布して清潔なクロスで拭ってあげればOKですが、黒カビの場合はそれだけでは高確率で再発してしまいます。また、革の場合、次亜塩素酸ナトリウムを使用すると一気に劣化してしまうため、漂白剤を使用するわけにはいきません。

しかも、靴は地面と接しているため汚れた状態になりやすいのにも関わらず、素材特性上、服よりもカビが落としにくいという面倒なアイテムです。

その上、酸素系の漂白剤も結局はアルカリ性につくられているため、革がアルカリ性に弱いといった点でも使用することが難しいのです。

もしかしたら経験があるかもしれませんが、うっかりハイターなどのアルカリに素手で触れてしまうと、手がヌルヌルしますよね。革も結局、牛などの動物の皮膚ですので、同じような現象が革靴にも起こってしまうのですね。

革靴など革製品でまずオススメなのが、M.モウブレイというメーカーから発売されている「モールドクリーナー」というスプレー。私もかなりお世話になってきたスプレーです。

ヨウ素系が主成分となっており、比較的、革に優しいことが特徴です。サラサラしているので縫い目の奧にも浸透してくれるので、奥のカビまで見逃さない優等生。

カビ退治だけでなくカビ発生の予防までしてくれる一本で、もちろん直接掛けてもOKです。お値段は除菌用アルコールスプレーやハイターと比べれば高いですが、比肩する有力商品もない&革靴の価格を考えたら安いので常備しておきましょう。

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M・モゥブレイ(M.MOWBRAY)モールドクリーナー カビ落とし/予防
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いっそのこと、専門のクリーニング業者に出して対処してもらうのも手

上述までは、あくまでホームクリーニングの方法。忙しい方や、自分では何とかしたくない、あるいは失敗したくないという方もいらっしゃると思います。

自宅でも対処できますが、特に大切な服や靴の場合は、いっそプロにお願いしてクリーニングに持っていっても良いかもしれません。

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モクリン公式HPより引用

衣類の場合、モクリンのようなネットクリーニング業者に預けると、クリーニングよる除去だけでなく、防虫防カビ加工も行ってくれます。一度預けてリセットするというのも、非常に良い手だと思います。

ネットで申し込み簡単、ボタンの付け直しなどサービスも豊富ですので私もよく利用しています。(もちろん全部出来るのですが)時間がなかなかないので助かるレベルで仕上げてくれるためオススメですよ。

品質で選ぶなら”宅配クリーニングのモクリン”

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くつリネット公式HPより引用

また、靴の場合は「くつリネット」などがオススメ。こちらもネットで簡単申し込み、クロネコヤマト便で送ってクリーニング屋メンテナンスを施してくれた上で返却してくれるサービスです。

クリーニング業界大手ホワイトプラスの展開するサービスで、送料も負担してくれる上に、最短で14日でお届けしてくれるというなかなかの短納期であることが特徴。

さらに、「くつリネット」は靴の保管サービスもあります。オールシーズン履かないものや、部屋のスペースに余裕がない方、カビが生えてしまって保管に自信がないという方にも安心です。

靴クリーニング・丸洗いの全国宅配[くつリネット]

その他、カビが生やさないため疑問に答えます|服や靴のお手入れ・保管方法

“prevention is better than cure(予防は治療に勝る)”ということで、そもそもカビが生えない習慣やお手入れ、保管方法がことさら重要です。

除去することで運が良ければカビが再発生しなくなる(可視化されなくなる)のですが、何回も生えてきて結局捨てる羽目に・・・という可能性も0ではありません。

だからこそ、普段からカビが発生しにくい条件や環境にすることは重要。健康面においてもカビの胞子を吸い込み過ぎると、感染症、アレルギー、中毒などを引き起こす恐れがあるため予防策を講じましょう。

洗濯・クリーニングしていない服は、絶対にクローゼットに入れない

たとえ、ちょっと家の中で試着してみただけの服であっても、絶対に洗濯してからクローゼットの中にしまうこと。そうしないと、一着カビが生えることでカビ菌がクローゼット中に充満してしまいます。

(早期発見の場合ならまだ良いのですが)クローゼットの中の服にカビが生えた場合、基本的にはクローゼット全体を消毒用エタノールで拭いてあげるという手間を強いられてしまいます。

もちろん、埃もカビの餌になってしまいます。リビングや水回りと比べて掃除の頻度が低いため埃が溜まりやすいので、定期的に掃除機を掛けた方が良いですよ。

クローゼットの中に防虫剤を

防虫剤は、ヒメカツオブシムシなどの虫から衣類を守ることだけが目的と思われがちですが、カビの抑制にも効果があります。カビは虫ではありませんが、防カビ剤が配合されているためカビ菌の繁殖を抑えてくれるのですね。

ムシューダのような防虫剤は、衣装ケース用のタブレットタイプの他にもウォークインクローゼット内のパイプに掛けるタイプ、スーツ・コートに掛けるカバータイプなどがあります。間取りに応じてチョイス&併用してみてください。

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ムシューダ 防虫カバー クローゼット用
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ムシューダ 防虫カバー スーツ・ジャケット用
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クローゼットやタンスの扉は基本的に解放、お風呂と隣り合わせの物件は注意

また、クローゼットの扉は、基本的に開け放しにしておいた方が◎。先述の通り、換気が悪く、湿度の高い環境でカビ菌は繁殖します。

東京など都市部の狭い物件でありがちなのが、お風呂やトイレと壁一枚挟んでクローゼットがある物件。

必然的に湿気が溜まりやすく、その分カビが発生しやすい環境です。高級賃貸でも結構あるパターンですので注意してください。

水洗いできない服は、ブラッシングがお手入れの命

高温多湿&汚れなどが付いている環境でカビは発生しやすいため、まずは汚れを取り除くことが重要です。そして、汚れを落とす基本はブラシをかけて払い落とすこと。原始的な方法にして最もお手軽&効果的な方法です。

特に、水洗いできない素材のスーツやコートなどは、玄関に吊るしておいてブラッシングを掛けた後に、クローゼットではないハンガーラック等に保管しておくことがオススメ。

また、革靴フリークの人も靴のブラシは磨くときに使用するブラシと、汚れを落とすブラシは分けましょう。同じブラシを流用すると他の靴にも汚れが写ってしまう可能性があるためです。

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ナカタハンガー(NAKATA HANGER)日本製 洋服ブラシ 天然毛 豚毛
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コロニル(Collonil)馬毛ブラシ 革製品&靴用 汚れ落とし靴磨き用ブラシ
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靴はすぐ靴箱に入れない&(濡れているときは)すぐにシューツリーは入れない

そして、雨などで濡れている場合、シューツリーは履いた翌日の朝などに入れましょう。帰宅して脱いですぐ入れると湿気がこもり、カビ菌にとって格好の環境になってしまいます。

よく、シューツリーに「水分のコンディションを整える」とか「除湿効果がある」なんて触れ込みもあるのですが、一番の目的はシワが深くなったまま乾燥してひび割れないように形を整えること。

乾燥しきってから伸ばすのも保形効果が低くなるのですが、靴の中の水分が多すぎる状態でシューツリーを入れてしまうと、カビが発生しやすくなってしまいます。雨の日に履いた靴は、まずは新聞紙などを入れて吸湿し、翌日以降の水分をこまめにチェックしながらお手入れしましょう。

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コルドヌリ・アングレーズ(La Cordonnerie ANGLAISE)シューツリー
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今回は以上となります。ぜひ、カビ対策の参考にしていただければ幸いです。

とにかく、服や靴だけでなく、居住空間全体に目を向ければベター。結露が発生したらこまめに拭き取ったり、こまめに掃除を行うなどをすることで、愛用する服を守るだけでなく、あなたの生活や健康にも好影響があると思います。

それではまた次回!

(少しでもお役立てられたなら、TwitterやWEBページに拡散していただけると嬉しいです!)

SHOLL(しょる)
皆さまこんにちは。“SHOLLWORKS”運営者のSHOLL(しょる)と申します。

1987年、山梨県甲府市生まれ。国内デザイナーズブランドを経て、ファッションコングロマリットのブランドでデザイナー職を経験。

現在は東京在住、デザイナー含め様々な事業に携わっています。


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