こんにちは、しょる(@SHOLLWORKS)です。本日は革靴の中でも、カジュアルなシーンに使えるメンズブランドをご紹介します。
「革靴」とは、読んで字の如く革でできた靴のこと。しかし、革でできた靴自体、あまりに種類が豊富なので、思い浮かべるものが異なります。人によってはビジネスシューズを思い浮かべたり、ゴツゴツのブーツを思い浮かべたり。
今回は、スーツよりもカジュアルシーンに合わせるための「革靴」です。スーツには合わないけれど、デニムやチノ、スウェットやデザイナーズブランドまで合わせられる代表的なものをご紹介します。
まずは、カジュアル用の革靴と、ビジネス用の革靴の違いから解説します。本日も最後までお付き合いくださいね!
【ビジネス用との違い】カジュアルに合う革靴の条件とは【兼用?】
まず、カジュアルとビジネス用の革靴を分ける境界線について。
結論、カジュアル使いできる革靴と、ビジネス用の革靴との境界線は“非常にあいまい”です。
理由は、
- ビジネスもカジュアルも同じ服、少なからず繋がっている
- カジュアルの中でもカジュアル度や系統が全く異なるため、一緒くたには語ることが難しい
- ビジネスの服装も多様化してきており、ビジカジなどカジュアル化が進んでいる
といったもの。
とはいえ、これで終わってしまうと、カジュアル用の革靴として何を買えば良いのかわからない方も多いと思います。特に、ファッション初心者は、どの革靴がスーツと合わせるものか分かりにくいですよね。
そこで、(あくまで一つの目安ではあるものの)下記のいずれか一つでも当てはまるなら「カジュアル用(オフの日用)革靴と思っていただいてOK」という指標を挙げてみました。
“ポテっと”したボリューム感がある
まず、靴に「ボリューム感」があるか否か。カジュアル用の革靴の方が、ポテっと大きなシルエットであることがほとんどです。
上記写真は2枚とも「プレーントウ(穴飾りやつま先のキャップがない、プレーンな革靴)」の革靴。しかし、1枚目の方が、2枚目よりも“ポテっと”したシルエットですよね。
※差はあれど、ビジネス用の革靴はスタイリッシュ
楽天市場より引用確かに「どこからがポテっとした革靴なのか」というのは、非常に難しい問題です。スーツ用の革靴の中でも、相対的にスタイリッシュなものと“ポテっと”したものに分かれるので、境界は曖昧です。
目安としては、上記のリーガル「2504」程度のボリューム感。
「2504」よりも“ポテっと”した靴はカジュアル向きの革靴、一方でシャープなものは、スーツと合わせるビジネス向きの革靴と考えてください。
シワ感やクタッとしたソフト感がある
一方、写真1枚目のように、比較的スタイリッシュなカジュアル用の革靴を見かけることもあります。これらは、シワ感やクタッとした雰囲気を持っている場合がほとんどです。
これらは、後述で紹介しているパドローネと、チーニーというブランドの革靴。最初の写真(パドローネ)は、どこかクタッとしたソフト感&シワ感があることが分かります。
パドローネはスーツというよりも、スタイリッシュなデザイナーズブランドなどと合わせるカジュアル向きの革靴となっています。
革靴のカジュアルブランド8選|プロが選ぶ、メンズの学生から40代までおすすめ
それでは、実際にカジュアル用の革靴ブランドをご紹介して参ります。また、参考までに私のジャストサイズも併記させていただきました。
ちなみに私の足形は、人差し指の長いギリシャ型で、踵~人差し指の先端までが27.5cm、親指までが27cmで足幅の一番長い部分が10cm。甲も足幅もサイズに対して標準的~やや細い程度で、あまり特徴がありません。
アディダスのスタンスミスで27.5cm、ドクターマーチンでUK9(ちょっと緩め)、コンバースのジャックパーセルで27.5cm、一般的な革靴ブランドは大体26.5EE、英国靴のサイズ表記なら8.5Fサイズです。
リーガル(REGAL)「2504」
- <参考価格>
- 28,600円
➡特徴&こんな人にピッタリ
・日本を代表するメーカーの名靴
・高耐久で雨にも強いタフさ
・ビジネススーツからビジカジ、きれいめまで合う
リーガル(REGAL)「2504」は、まさしくカジュアルスタイルにも、スーツにも合わせられる“境界があいまい”な革靴。1969年の発売以来、半世紀以上に渡るロングセラー商品です。
程よいポテっと感によるボリューム感がカジュアル感を演出する革靴です。また、見た目のガラスレザーの光沢感と、合成ソールが対滑性に優れつつ、雨の日にも強いタフな点も特徴。
コーデは、ボタンダウンシャツをノータイと合わせるスタイルにもピッタリです。また、テーラードパンツはもちろん、チノやスタイリッシュなデニムまで合います。私の場合、26.5cmがベストサイズ。
レッドウィング(RED WING)アイリッシュセッター
BEAMS 公式HPより引用
- <参考価格>
- 45,870円
➡特徴&こんな人にピッタリ
・アメカジを代表するワークブーツ
・デニムやワークパンツはもちろん、きれいめとのバランスを取る革靴としても
・レディースのカジュアルスタイルにも◎
レッドウィング(RED WING)アイリッシュセッターは、1950年から続くレッドウィングを代表する革靴。ミネソタの企業を世界的な知名度まで押し上げた名靴で、名前は赤い革の色を犬種になぞらえていることに由来しています。
カジュアルな革靴の中でも、特にアメカジを代表する一足です。デニムやチノ、カーゴパンツなどと合わせたコーデが“サマ”になり、レディースはバレルパンツやワイドパンツとの相性も◎。
また、アメカジだけでなく、無地のチェスターコートやニットといったきれいめの格好と、色落ちしたデニムを調和させるための革靴としても有用。持っておくべき定番ブーツとして長年愛用可能できます。私の場合、US9がベストサイズ。
クラークス(Clarks Originals)デザートブーツ
クラークス(Clarks)デザートブーツは、カジュアルな革靴を代表する名靴。「デザートブーツ」は様々なメーカーから出されている革靴の一種ですが、クラークスはその本家本元。「世界一売れた革靴」としても有名です。
適度なボリューム感がデニムに合い、ビジカジなどのスラックスにも対応できます。細すぎるパンツでなければ、ユニクロコーデにも合わせやすい革靴。マーガレットハウエルのような暖かみある、タイムレスなブランドとも相性抜群です。
一方、セオリーのようなバリバリの都会的なブランドとの相性はイマイチである場合が多いと思います。あくまでナチュラルなカジュアルスタイル向け。私はUK8.5(US9)サイズがベスト。
ソロヴェアー(SOLOVAIR)3アイレット ギブソン
ソロヴェアー(SOLOVAIR)3アイレット ギブソンは、今回ご紹介する中で最も守備範囲が広い革靴。きれいめな格好はもちろん、アメカジやアウトドア、ゴスにまで合う万能選手。
ドクターマーチンの「1461」も大定番ですが、可能であればソロヴェアーの方がオススメ。全体のクオリティが高く、ソールの耐久性や交換可能回数、ハーフサイズ展開などメリットが目白押しです。
ソロヴェアーとドクターマーチンの関係性が気になる方は、ぜひ下記記事をお読みください。「大人のドクターマーチン」として、非常に魅力的なカジュアル用の革靴です。
パドローネ(PADRONE)ジャック
- <参考価格>
- 30,800円(ハンドソーン)
➡特徴&こんな人にピッタリ
・軽さを重視する国産カジュアル革靴ブランド
・デザイナーズのシャープなスタイルに◎
・長年愛用したい方はハーフラバーがオススメ
パドローネ(PADRONE)ジャックは、デザイナーズブランドと合わせるのに最適な革靴。パドローネは2006年創業。東京・足立区で靴の製造業を営んでいる、有限会社ミウラのオリジナルブランドとして誕生しました。
日本製にこだわり、マッケイ製法による軽量で返りの良い靴がお家芸。革に表情を生むシワ加工が、ビジネススーツよりも大人でドレッシーなカジュアルスタイルにもピッタリです。
また、パドローネはコムデギャルソンやヨウジヤマモトなどの靴を手掛けてきたファクトリーブランドです。きれいめコーデはもちろん、少しトガったスタイルにも◎。私は42サイズでした。
ちなみに、パドローネは(ソールの出し縫い糸に防水処理を施していますが)ハーフラバーを貼ると、糸が切れないので防水性だけでなく耐久性も向上します。大切に履きたい方にオススメ。
42ndロイヤルハイランド(エクスプローラー)Uチップ
- <参考価格>
- 41,800円(ハンドソーン)
➡特徴&こんな人にピッタリ
・紳士靴ブランドの作る、カジュアルにも対応できる靴
・「ノルウィージャンウェルテッド製法」採用のカントリーシューズ
・ポテっと×頑強な革靴が好きな方に
個人的に好きなのが、42ndロイヤルハイランド「エクスプローラー」。42ndロイヤルハイランドの他ラインはビジネス・ドレス向けの革靴ですが、「エクスプローラー」はカジュアルにも合わせられるラインナップが特徴。
外羽根Uチップやローファーといったラインナップが充実。また、ノルヴィージャンウェルテッド製法という、元々は雪道を歩けるように防水性の高い手法で底付けされた独特のステッチが魅力。定価4万円台で手に入ることが驚きです。
トレンチコートやラップコート、テーラードジャケットはもちろん、ボリューム感あるダウンジャケットも◎。オフィスカジュアルの心強い味方としても有用なブランドです。私は43サイズがベスト。
ブッテロ(BUTTERO)キングスレー
- <参考価格>
- 67,200円(ハンドソーン)
➡特徴&こんな人にピッタリ
・イタリアの有名ファクトリー革靴ブランド
・数々のハイブランドの靴を手掛けてきた実績
・デザイナーズブランドに合わせる高級シューズをお探しの方に
ブッテロ(BUTTERO)キングスレーは、スタイリッシュなブーツをお探しの方にオススメです。ブッテロは1974年、イタリア・トスカーナで創業したファクトリーブランド。ディオール・オムなど数々のハイブランドの靴をOEM生産したことでも有名です。
シャープな雰囲気が強いので、アンダーカバーやアタッチメントといったドメスティックブランドと相性◎。イタリア製中心のハイブランドともよく合います。また、ブーツだけでなく短靴やサンダルもオススメ。
パドローネ同様に返りが良く軽量でありつつ、ブラック・ラピド製法という、グッドイヤー&マッケイ製法の中間のような底付け方法を採用しています。私も20代の頃によく履いていましたが、もちろん30代、40代と履ける革靴ブランドです。私は42サイズがジャスト。
トリッカーズ(TRICKER’S)バートン
- <参考価格>
- 96,800円
➡特徴&こんな人にピッタリ
・ノーザンプトン最古の英王室御用達ブランド
・重厚感あるシューズが人気
・長年愛用できるトラッドスタイルに◎
最後に、トリッカーズ(TRICKER’S)バートン。トリッカーズは1829年創業の現存する最古の英国靴ブランドにして、チャールズ英国王御用達の革靴ブランドです。
4アイレットの短靴「バートン」は、6ホールのブーツ「ストウ」と並ぶトリッカーズの代表作。とにかく重厚で、ガッシリした逞しさが魅力。先述のパドローネやブッテロとは、180度異なる雰囲気です。
バブアーやチェスターコート、トレンチコートなど、英国(的)な服装とも良く合います。ソールやヒールを交換しつつ、長年愛用できるカジュアル用の革靴です。私の場合、UK9サイズがベスト。
その他、こんなカジュアル用の革靴もあります
ここまで紹介したブランドや革靴は、どれも有名なのものばかり。その他にも、下記のようなカジュアル用の革靴ブランドがあります。
私は所有したことがないので分けましたが、こちらも見た目の好き嫌いに応じて検討してみてください。
カンペール(CAMPER)
カンペール(CAMPER)は、1975年にスペインで創業したシューズブランド。自社工場を持たず、様々なデザイナーからデザインを募ってバリエーション豊富な靴を手掛けています。
メンズはもちろん、レディースの革靴やスニーカー、パンプスも充実しています。柔らかな履き心地と“抜け感”に定評あるブランド。
アルジス(ARGIS)
アルジス(ARGIS)は2012年創業の日本の革靴ブランド。ブランド名は、「あるく、あるじを、満たすくつ。」主(あるじ)すに由来しているそうです。
イタリアンクラシックなシューズ×日本製で価格を抑えており、2万円前後で購入可能。トレンドを抑えつつも、シンプルで素材の風合いを活かした靴が醍醐味とのこと。
クレマン(KLEMAN)
最後に、クレマン(KLEMAN)。フランスのシューズブランドで、写真のチロリアンシューズが非常に有名なブランドです。
“ポテっと”しているカジュアル用の革靴で、旅行にもピッタリそうなコンフォートシューズ。価格も2万円台で高すぎず、メンズ&レディース共に愛用できることも◎ですね。
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